著者
川上邦基 編
出版者
日本陶磁器協会
巻号頁・発行日
vol.巻1, 1926
著者
三輪 聖恵 志自岐 康子 習田 明裕
出版者
日本保健科学学会
雑誌
日本保健科学学会誌 (ISSN:18800211)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.211-220, 2010-03-25
被引用文献数
1

本研究は,新卒看護師の職場適応に関連する要因を明らかにすることを目的とし,首都圏の15の医療機関に所属する新卒看護師を対象に自記式質問紙調査を実施した。職場適応を測定するために,看護職へのアイデンティティ尺度を用い,187名の新卒看護師を対象として,個人特性5項目(看護技術への自信と成長の実感,患者からの感謝,患者の回復,燃え尽き状態,など)と環境特性5項目(職務満足度,プリセプターシップ,周囲からの支援など)との関連を分析した。その結果,職場適応と関連が見られたのは,看護技術への自身の程度,患者からの感謝,患者の回復,燃え尽き状態,職務満足度,プリセプターからの支援,周囲からの支援であった。これらの要因について重回帰分析(step-wise法)を行ったところ,燃え尽き状態,患者からの感謝,先輩看護師のロールモデルの3つの変数によって,新卒看護師の職場適応の41.4%が説明された。
著者
黒川 麻実
出版者
広島大学大学院教育学研究科
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要. 第一部, 学習開発関連領域 (ISSN:13465546)
巻号頁・発行日
no.64, pp.47-56, 2015

This article examined the folktale "The Three Years Hill" which has been handed down to us from a distant past in Korea and appeared in Korean textbook and Japanese one until today. The first time to appear in textbook is 1934 in Korea under Japanese occupation. But Japanese and Korean education researchers do not recognize its historical background. The purpose of this article is to reconstruct its historical background and to compare its educational effects on between Japanese and Korean textbooks. The results of my investigation are as follows: 1) Historical background as an educational material: in Korea (1945̃1965), the same version of it was selected from the textbook in occupied Korea. After 1987, its text in Korean textbook was revised five times, and each version has different formats and learning goals. In Japan, a single version of it has been selected and stays in the textbook until now with shifting its learning goals and contents. 2) Features of textbooks and curriculum in Korea: the various materials are arranged for aid to develop children's language abilities. 3) Historical background as a folktale: the reason why it continues to appear in textbooks across time and space as seen above is not only its attractive contents but also its historical background, that is, the effect of the colonial policy on Korea from Governor-General of Korea.
著者
Sasa Shin-Ichi Yokokura Yuki
出版者
American Physical Society
雑誌
Physical review letters (ISSN:10797114)
巻号頁・発行日
vol.116, no.14, 2016-04-08
被引用文献数
22

乱雑さを決める時間の対称性を発見-100年前の物理と数学の融合が築くミクロとマクロの架け橋-. 京都大学プレスリリース. 2016-05-24.
著者
柄本 三代子
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.521-540, 2015

本稿は, 東日本大震災後多くの人びとの関心を引きつけながら専門家の評価・判断が依然として分かれたままの, 福島第一原発事故後の放射能汚染による被ばくのリスクと不安について, わかりやすさが求められるテレビ報道において, いかに説明され語られているかを考察した.たんに福島第一原発事故後の被ばくのみを分析対象とするのではなく, 利用可能なアーカイブを駆使し, 広島・長崎原爆やチェルノブイリ原発事故をめぐる報道も分析対象とした. これにより, 被ばくの不安とリスクが語られる際の共通性抽出を目的とした. データは視聴可能なものの中から1986年から2014年までに放送された番組を対象とした. 科学的リアリティの構築に「素人の語り」がどのように寄与しているのかという点に着目した.数十年にわたる被ばくの語りを対象化することにより, 現在の被ばくの影響や不安についての関心が, 専門家によってはあいまいでわかりにくい説明がなされたまま, 未来へと先送りにされていく事態について明らかにした.専門家による言説だけでなく素人の言説も考察対象とすることにより, わかりやすさが求められるテレビジョンの中で, 科学的不確実性を多分にはらむ被ばくが語られる際には, 素人によってわかりやすい説明がなされるだけでなく, わかりにくい専門家の話を素人が支えることも必要とされている点についても明らかにした.
著者
伊藤 守
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.541-556, 2015
被引用文献数
1

本稿の目的は, 日本における映像アーカイブズの現状を概括し, そのうえで映像アーカイブ研究, とりわけテレビ番組アーカイブを活用した映像分析の方法を考察することにある. アーカイブに向けた動きが欧米と比較して遅かった日本においても, 記録映画の収集・保存・公開の機運が高まり, テレビ番組に関してもNHKアーカイブス・トライアル研究が開始され, ようやくアーカイブを活用した研究が着手される状況となった. 今後, その動きがメディア研究のみならず歴史社会学や地域社会学や文化社会学, さらには建築 (史) 学や防災科学など自然科学分野に対しても重要な調査研究の領域となることが予測できる.こうしたアーカイブの整備によって歴史的に蓄積されてきた映像を分析対象するに際して, あらたな方法論ないし方法意識を彫琢していく必要がある. あるテーマを設定し, それに関わる膨大な量の映像を「表象」分析することはきわめて重要な課題と言える. だが, 「アーカイブ研究」はそれにとどまらない可能性を潜在していると考えられるからである. 本稿では, M. フーコーの言説分析を参照しながら, アーカイブに立脚した分析を行うための諸課題を仮説的に提示する.
著者
小沢 顕 鈴木 健 谷畑 勇夫
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.90-100, 2002-02-05
被引用文献数
1

相互作用断面積は,原子核の陽子数あるいは中性子数が反応で変化する過程に対する断面積であり,原子核の大きさに敏感な量である.相互作用断面積の測定は,不安定核ビーム(RIビーム)を用いた最初の実験として1980年代に行われ,以来,系統的な測定が行われている.相互作用断面積は比較的弱いビームでも測定が可能であり,近年のRIビーム生成分離技術の発展に伴い,酸素までの軽い原子核では,その測定は原子核の存在限界であるドリップ線に到達した.グラウバー模型により,相互作用断面積から平均自乗根核半径,核子密度分布が導出でき,さらには,最近の模型の発展により不安定核の殻構造に関する情報すら得られるようになった.ここでは,最近の相互作用断面積の測定の発展を振り返るとともに,測定結果が明らかにした不安定核の核構造について解説する.
出版者
日経BP社
雑誌
日経automotive
巻号頁・発行日
no.52, pp.54-59, 2015-07

その1年後の2015年4月、ホンダも軽スポーツカー「S660」を発売した。若干26歳でホンダ史上最年少の開発責任者となった本田技術研究所四輪R&DセンターLPLの椋本陵氏が開発したのは、価格が500万円以上するような高級スポーツカーに採用されるミッドシップの車両で…
著者
山本 泰由 大庭 寅雄
出版者
The Weed Science Society of Japan
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.29-33, 1977
被引用文献数
2

主要な畑雑草12種を供試し, 4段階の土壌水分条件下における種子の休眠覚醒状況を調査した。<br>1) 冬雑草のスズメノテッポウ, ノミノフスマ, ナズナは高土壌水分 (最大容水量の約85%) 下で休眠覚醒時期が早くなるが, スズメノカタビラ, ミミナグサは最大容水量の約43~85%の範囲では同時に覚醒された。たん水条件下では, スズメノテッポウ以外の草種はいずれの時期もほとんど発芽せず, ミミナグサ, ナズナでは大部分の種子が死滅したものと推察された。<br>2) イヌタデはたん水条件下で休眠覚醒が遅れた。ハルタデは高土壌水分ほど休眠覚醒が早まるが, たん水条件下では, その進行が緩慢であつた。<br>3) メヒシバ, オヒシバ, スベリヒユ, コゴメガヤツリの休眠覚醒は, 最大容水量の約43~85%の範囲では差がなかったが, ホナガイヌビユは85%水分で若干遅れた。また, メヒシバ, オヒシバはたん水条件下で休眠覚醒が遅れたが, たん水による種子の死滅はみられなかった。しかし, スベリヒユ, ホナガイヌビユ, コゴメガヤツリは10月中旬から4月中旬までのたん水によって多くの種子が死滅するものと推察された。

2 0 0 0 OA タリオの原理

著者
林 美月子
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.53-55, 1999-04-01 (Released:2009-12-21)
著者
赤井 節
出版者
法制史学会
雑誌
法制史研究 (ISSN:04412508)
巻号頁・発行日
vol.1955, no.5, pp.32-78,en2, 1955-06-05 (Released:2009-11-16)

The Old Testament, and the Pentateuch in particular, is generally recognized as the sole extant record that casts light on the ancient Hebrew law. And it is also generally known that the Petateuch is a compound of many records, which date back to various different periods in the Hebrew history.This is an attempt to clarify from various angles the lex talionis, generally known in the formula "an eye for an eye and a tooth for a tooth, " and to criticize the work of Professor D. Daube. The Old Testament, mainly the Pentateuch, was used as the basis of my study. In the Pentateuch, lex talionis is mentioned in Exodus, Deuteronomium and Leviticus. These records will be examined from a philological viewpoint and a casuistic viewpoint and also from the standpoint of the writers who penned these records. The significance of these three records is varied and the description in each of them has a different shade of meaning. In the conclusion of my study, I have tried to clarify the way of thinking that underlies the idea of lex talionis. In this part of my study, the Old Testament as a whole was discussed mainly from the philological point of view.It is needless to say that excellent researches of D. Daube, D. H. Muller, S. A. Cook and other outstanding scholars have given me a great aid to my study. In Japan, however, there are hardly any researches in this field, which are based on the original Hebrew text of the Old Testament (Biblia Hebraica). I hope, therefore, my study will be of some value to the scholars of legal history.
著者
山本 朗生
出版者
日経ホーム出版社
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.291, pp.38-45, 2007-04

1月下旬ごろから続々と発表された3月期決算企業の第3四半期('06年4.12月)の業績。巻頭特集ではこれを踏まえて有望株を探したが、早くも4月下旬には'07年3月期の決算発表が本格的にスタートする。四半期ごとの決算発表が義務付けられたことにより、以前に比べて業績データが更新される頻度が格段に増えているのだ。