著者
宇佐美 龍夫 茅野 一郎
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大學地震研究所彙報 = Bulletin of the Earthquake Research Institute, University of Tokyo (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.923-933, 1970-12-05

The relation between Mk and MJ MJ=0.5Mk+4.35 is obtained by the method of least squares, using data from 1926 to 1943. It is shown that the relation can also be applied to earthquakes between 1885-1925. However, for earthquakes before 1885, the relation seems to hold for only large earthquakes with magnitude M(=0.5 Mk+4.85) larger than 8.0. MJ of the great Kanto earthquake of 1923 is given as 7.83 from the seismograms recorded at 3 Japanese stations.
著者
高橋 徹 松下 正明
出版者
信州大学附属図書館
雑誌
信州大学附属図書館研究
巻号頁・発行日
vol.9, pp.145-173, 2020-01-31

作家・北杜夫(1927-2011年)は、純文学『幽霊』『夜と霧の隅で』、大河小説『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』、旅行記・随筆『どくとるマンボウ航海記』『どくとるマンボウ青春記』、ユーモア小説『船乗りクプクプの冒険』『さびしい王様』、評伝『茂吉評伝四部作』など、多彩なジャンルの代表作をもつ。本論では、これら主要な作品群を、おおまかに「自伝的小説」「異国小説」「エッセイ」「ユーモア小説」に分類した。この四つのジャンルの作品は、双極性障害が顕在発症した39歳以前に、それぞれ初期作品が創作されており、作家としての長いキャリアの萌芽は、作家活動の初期には確立されていたと考えられていた。また各領域が相互に影響を及ぼすことで新たな創作につながったものと考えられた。晩年の小説『巴里茫々』は、「自伝的小説」「異国小説」「エッセイ」の要素が投入された重要作品の一つであることを指摘した。
著者
岡野 八代
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010

制度:新 ; 報告番号:乙2295号 ; 学位の種類:博士(政治学) ; 授与年月日:2010/9/15 ; 早大学位記番号:新5473
著者
大熊 廣明
出版者
筑波大学体育科学系
雑誌
体育科学系紀要 (ISSN:03867129)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.57-70, 2001-03

わが国においては長い間,初等学校においてはもちろん,中等学校以上の教育機関においても体育が必修であった。しかしながら周知のように,大学における体育はすでに必修科目ではなくなっている。また今後,高等学校の ...
著者
中島 淑恵
出版者
富山大学附属図書館

テーマ:南の島の記憶ー『チタ』を読む0.はじめに ハーンのアメリカ時代(19歳~40歳)クレオール(Créole)とは?あらすじ 「デルニエール島の伝説 (The Legend of L'Ile Derniere)」 「海の猛威を逃れて (Out of the Sea's Strength)」 「潮の影 (The Shadow of the Tide)」チタの髪の描写 1)チタ発見の手ががり 2)チタの金髪 3)チタの身元捜し 4)クレオール問答 5)チタと同じ金髪の少女の死骸 6)チタの母と思われる死骸ーアデル 7)アデルの死骸はニューオリンズに運ばれ,夫ジュリアン,娘ユーラリとともに墓碑銘に刻まれる 8)チタと養母カルメンとの会話 9)実の父ジュリアンとの再会の時のチタ 10)ジュリアンの煩悶 11)名前を聞く,名前を名乗る 12)ジュリアン,チタの首筋にほくろ発見 13)金髪をめぐるジュリアンの類推大自然の猛威ー海,水による災害,ハリケーン,津波水の傍らにあったハーンの生涯ーレフカダ,ニューオリンズ,マルチニーク,松江,焼津海水浴
著者
田川 拓海
出版者
Graduate School of Humanities and Social Sciences (Japanese Linguistics), University of Tsukuba
雑誌
筑波日本語研究 = Tsukuba Japanese linguistics (ISSN:13424793)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.1-14, 2019-01-31

生成統語論の研究において、日本語によく見られる音形を持たない名詞句(ゼロ代名詞)の項としての性質は、音形を持つ名詞句と基本的には変わらないと考えられてきた。それに対し本論文では、少なくとも1) 状態のタ節、2) 「-方」名詞句という独立した2つの文法環境においてゼロ代名詞は可能だが音形を伴った名詞句の出現が許されないケースがあることを示す。さらに、現代日本語(共通語)における右方節点繰上げ構文の基本的な特徴について記述・整理を行い、この環境におけるガ/ノ交替も音形の有無により容認度が異なる現象の1つである可能性を指摘する。