著者
高橋 秀俊
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.6-10, 1960-07-30
著者
德丸 晋 林田 吉王
出版者
JAPANESE SOCIETY OF APPLIED ENTOMOLOGY AND ZOOLOGY
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.13-21, 2010
被引用文献数
1 16

タバココナジラミ・バイオタイプQの3齢幼虫では42種類、卵および成虫では40種類の薬剤感受性を調べた。その結果、薬剤感受性は、タバココナジラミ・バイオタイプQの発育段階および薬剤の種類により異なった。タバココナジラミ・バイオタイプQの3齢幼虫に対して殺虫効果が高かった薬剤はフェンピロキシメート・ブプロフェジン水和剤、フェンピロキシメート水利剤、ミルベメクチン乳剤、ピリダベン水和剤、レピメクチン乳剤、スピネトラム水和剤およびスピノサド水和剤であり、ミルベメクチン乳剤、ピリダベン水和剤、レピメクチン乳剤、スピネトラム水和剤およびスピノサド水和剤のLC50値は、それぞれ0.98、1.59、0.08、0.04および0.91ppmであった。タバココナジラミ・バイオタイプQの雌成虫に対して殺虫効果が高かった薬剤は、ピリミホスメチル、チオシクラム水和剤、ピリダベン水和剤およびスピネトラム水和剤であった。また、各種薬剤を処理したキャベツ葉におけるタバココナジラミ・バイオタイプQ雌成虫による産卵数が少なかった薬剤はカルタップSG水溶剤、チオシクラム水和剤、ジノテフラン水溶剤、ニテンピラム水溶剤、ピリフルキナゾン水和剤およびスピネトラム水和剤であった。タバココナジラミ・バイオタイプQの卵に対して殺卵効果が高かった殺虫剤はピリダベン水和剤のみであった。
著者
渡邉 眞儀
出版者
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部インド哲学仏教学研究室
雑誌
インド哲学仏教学研究 (ISSN:09197907)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.49-64, 2014-03-31

The Vaiśeṣika system is known for its static concept of time. In this system, time (kāla) is listed as one of the eternal and all-pervading substances like space (diś) and ether (ākāśa). According to Wilhelm Halbfass, time is marginalized in the classical Vaiśeṣika system completed by Praśastapāda. It plays the limited role in causal processes; it is a mere coordinate that determines when things are produced or destroyed and when events occur. It is neither a supreme cosmic power nor a fundamental cause of changes. In some aspects, the Vaiśeṣika concept of time seems similar to the concept of “Absolute Time” in modern physics. But there are major differences between them. According to Praśastapāda, the realization of time’s existence depends on our ordinary notions which relate to time, like “quick/slow” or “simultaneous”. It is not an “absolute” substance, but a theoretical requirement for such temporal and relative notions. Although time does not take on much importance in the system, there have been some attempts to justify its theoretical significance in it. For example, the concept of the three times, i.e. past, present, and future, is ignored in Praśastapāda’s original system, but his successors tried to formalize them in the system. In this paper, I investigate the theory of the three times which was established by one of the Praśastapāda’s commentators, Udayana, and consider how significant it is in the later Vaiśeṣika system. Basically keeping the classical Vaiśeṣika system, he used unique analystic tools, existence (sattā)/non-existence (abhāva), and a bearer (dharmin)/an attribute (dharma), by which the three times are definitely ordered. He also adopted more or less grammatical explanation so that his theory might agree with actual uses of temporal expression. I conclude that his theory successfully integrated both the classical Vaiśeṣika concept of time and the discussions in other schools such as Nyāya or Grammarian school. Although his achievement was remarkable, his theory had little influence on later Vaiśeṣika scholars. They formally cited only a part of his elaborate theory, and ignored the implication that time has a more prominent and dynamic function than Praśastapāda’s theory. They preferred to maintain Praśastapāda’s static view of time rather than admit Udayana’s innovative theory.
著者
岡本 龍明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.83, no.2, pp.101-106, 2000-02-25
被引用文献数
6

ネットワークを使って買い物をしたり商取引をする電子化が進展する中で, 決済・支払いをネットワーク経由で電子的に行う電子決済は, 利用者の利便性を向上させるだけでなく, ネットワーク上での新たなビジネスを創出するものとして注目されている.また, 商店における支払いやチケットにもICカードなどによる電子的な支払い手段が広まっている.電子マネーはこのような電子決済の一形態であると同時に電子決済の総称として用いられることもある.本稿では, 電子マネーを中心として消費者向けの電子決済の動向について解説する.
著者
宝崎 隆祐
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.705-710, 2011-12-01

3月11日に発生した東日本大震災は未曾有の数の被災者を生み,懸命な捜索活動にもかかわらず,8月22日現在なお4,615名の行方不明者を数えている.そこで重要な働きを見せている消防,警察,海上保安庁や自衛隊は,その任務の中に捜索救難活動を持っており,効果的な活動の実施が期待されている.オペレーションズ・リサーチの一研究分野である探索理論はその適用分野として捜索救難をもち,効率的な捜索活動の計画・実施に寄与することができる.今回の報告では,捜索救難の観点から探索理論を解説し,大規模災害への対策の一助としての探索理論の役割と課題について考えてみる.
著者
時実 象一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.289-295, 2010-07-01

CrossRef創立10周年記念のパンフレットを翻訳した。CrossRefの誕生のきっかけになったのは1999年10月のフランクフルト・ブックフェアであった。それに先立って,DOI利用についての検討,「炭素繊維」プロジェクトにおける引用文献リンクの提案などがおこなわれていたが,それらから学んだアカデミック・プレス社のPieter Bolmanとワイリー社のEric Swansonが中心となり,1999年に密かにMonzuプロジェクトを開始,一方米国出版社協会を中心としてDOI-Xプロジェクトが進められた。この2つの流れがブックフェアに合流し,一気に出版社の協同事業としてのCrossRefの創立が実現した。
著者
内田 尚子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.32-46, 1999 (Released:2001-04-01)
参考文献数
29
被引用文献数
5 5

DOIはディジタルであるなしに関わらず,あらゆる創作物を識別する。DOIシステムが1997年に公開されて以来,コンテントおよびインターネット技術の関係者から広く支持を得てきた。本稿は,International DOI Foundation (IDF) その他のWebサイトから得た情報やディジタル出版物を参考に,DOIの歴史,DOIシステムの仕組み,今後の開発構想について述べる。
著者
李 穎 郭 暁峰 姚 長青 喬 暁東 久保田 壮一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.355-365, 2009 (Released:2009-09-01)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

2007年3月,中国科学技術情報研究所(ISTIC)と万方数据(Wanfang Data)は共同でIDFの中文DOI登録管理機関を創設,運営を開始した。ISTIC & Wanfang Dataは中国語DOIの普及,推進のため,中文DOI登録センターというプラットフォームを研究開発した上で,国内外機関との提携によって幾つかの関連研究プロジェクトを実施してきた。本稿において,まずはISTIC&Wanfang Dataを始めとした中国語DOIに関連するプロジェクトの戦略全体図を紹介し,次に個々のDOIに関連する国家プロジェクト,国内外の協力と標準化活動を紹介する。ここでは中文DOIシステムの研究開発,米国CNRI Handle Systemとの国際連携,中国科学技術部の主要学術雑誌プロジェクト,中国新聞出版総署の「デジタルオブジェクト識別子」標準体系の予備的研究,中国版権保護センターのDOIによる著作権保護研究を取り上げた後,課題と展望をまとめる。
著者
田中延次郎田中長嶺著
出版者
丸善
巻号頁・発行日
1890
著者
関戸 英紀
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.29-37, 1998-06-30

質問に対してエコラリア(誤答)で応じるCA12歳5カ月の自閉症男児に対して、「買い物・トーストづくり」ルーティンを用いて、五つの型(Who型,Yes-No型,AorB型,Whose型,How型)の質問に対する適切な応答的発話の習得を目的とした指導を約8カ月間(23セッション)行った。その際に、スクリプトの獲得を評価するために、適切な応答的発話のバリエーションと獲得した応答行動の日常場面での般化を指標として新たに設定した。その結果、Who型、Yes-No型、Whose型の質問に対して適切な応答的発話が習得された。またAorB型、Which型、What型においてバリエーションが、Yes-No型において般化がみられた。以上のことから、次のことが検討された。(1)視覚的な手がかりが弁別刺激となり、対象児に対して適切な応答的発話の表出を促進した。(2)ルーティンを繰り返すことにより、それに含まれる言語・非言語を問わず行為の系列を再現できるようになったが、その意味や伝達意図の理解が可能になるまでには至らなかった。
著者
原 忠義 トピチ ゴラン 宮尾 祐介 相澤 彰子
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2014-NL-217, no.3, pp.1-9, 2014-06-26

自然言語処理 (NLP) ツールの多くが入力として平文テキストを前提とする一方で,実文書中のテキストは多様なレイアウト,文構造,埋め込みのオブジェクトなどによって,より表現豊かに表示されている.このようなテキストを NLP ツールで解析する際には,ツールの利用者が対象テキストをツールに合った入力形式に変換しなければならない.また,利用者の不慣れな変換作業によって得られた入力を用いたところで,そのツールが本来持つとされる性能を発揮することは困難となるであろう.本研究の目的は,平文テキストでは表し切れないテキスト構成がタグを用いて表現されるような XML 文書の解析を題材として,この問題への意識喚起を促すことにある.我々は,XML でタグ付けされたテキストと,NLP ツールの入出力となる平文テキストとの間の一般的な変換枠組を提案し,本枠組を用いて獲得されるテキスト列が,単純にタグを除去して得られるテキストよりも構文解析器で高被覆かつ高効率に処理できることを示し,実文書を NLP 技術と適切に繋ぐ技術を開発することの重要性を浮き彫りにする.