著者
近畿大学中央図書館
雑誌
図書館だより = Tosyokan Dayori
巻号頁・発行日
no.182, pp.1-2, 2020-12-10
著者
鈴木 親彦 髙岸 輝 本間 淳 Alexis Mermet 北本 朝展
雑誌
じんもんこん2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.67-74, 2020-12-05

本論では,美術史の様式研究の大規模化を試みた.まず,顔貌データセットの構築に機械学習とIIIF Curation Platform(ICP)を活用し,さらにICPの新ツールであるIIIF Curation Boardを利用して大規模な画像を対象に様式比較・図像比較を行う方法論を提案する.そして『遊行上人縁起絵巻』の写本の一つである『清浄光寺甲本』を対象とし,500を超える顔貌から,絵巻内の様式の異同と僧侶・尼僧の描き分けを分析する.
著者
カラーヌワット タリン 北本 朝展
雑誌
じんもんこん2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.3-10, 2020-12-05

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)と国文学研究資料館が2016年に日本古典籍くずし字データセットを公開した後,くずし字認識研究は大きく進展した.そして2019年のKaggleくずし字認識コンペティションを経て,CODHはKuroNetくずし字認識サービスを公開した.本論文はこうした流れを振り返り,くずし字認識と物体検出アルゴリズムの関係,KuroNetの進化,くずし字認識のサービス化,Kaggleコンペの教訓,くずし字認識スマホアプリの開発,くずし字認識研究の課題とデータセットの拡大など,くずし字研究の多岐にわたる展開をまとめる.
著者
市野 美夏 増田 耕一 北本 朝展
雑誌
じんもんこん2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.31-38, 2020-12-05

「れきすけ」とは,史料を利用するさまざまな分野の研究者をはじめとする史料に関わる人々が,協働して史料の知識や経験を共有するプラットフォームである.複数の情報提供者によるデータ構築,複雑な史料のデータ構造,多分野で利用するための時空間情報など,史料の情報共有における課題と,研究データである側面における課題の双方を解決するため,情報を複数のカードに分けた,データベースとそのためのユーザインターフェースを構築した.
著者
早川 公 近藤 友大
雑誌
国際研究論叢 : 大阪国際大学紀要 = OIU journal of international studies (ISSN:09153586)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.21-37, 2020-10-31

This paper examines the significance of interdisciplinary fieldwork, which enables the co-creation of local resources, through the presentation of its specific characteristics. Specifically, the authors take the example of an academic research project on a target society in the Globally Important Agricultural Heritage Systems (GIAHS) area of Miyazaki Prefecture, which they are involved in, and confirm the process through which local resources were embodied in the project among local residents, government officials, and researchers. In addition, the project will be examined from the perspective of co-creation, which will contribute to the improvement of future crossdisciplinary collaboration projects.
著者
安藤司文
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.75(1991-ICS-078), pp.1-10, 1991-09-12

本研究では,人間の頭の中にある概念構造を記号化して取り出したものを意味言語となずけ,この意味言語を用いて,自然言語の中に存在する知的なメカニズムを解明しようとしている.本論文では,次のことが明らかになった.即ち,ある自然文を意味言語に変換し,その意味言語において下位?左側優先のルールに従って,格構造を論理構造(論理構造)に変換し,さらに固有名詞を変数名詞に,また時間,空間に関する単語をデフォルト値に変更することによって,この自然文からいくつかの仮説が生成できる.
著者
福永 隼也 西川 仁 徳永 健伸 横野 光 高橋 哲朗
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2018-NL-236, no.12, pp.1-9, 2018-07-02

本論文は,データベース検索を行うタスク指向型対話を対象として,ユーザ発話中で明示的に述べられていないユーザ要求の解釈をおこなう手法を提案する.ユーザ発話において,検索条件としてデータベースフィールドとその値が明示的に指定されない場合,その発話を直接データベースへのクエリに変換することはできない.しかし,そのような発話中にも明示的に述べられないユーザ要求が含まれる場合があり,それを解釈することは,対話システムがより自然で効率的なデータベース検索対話をおこなうために重要である.本論文ではこのように明示的に述べられないユーザ要求を非明示的条件と呼ぶ.また,非明示的条件の解釈を,ユーザ発話を関連するデータベースフィールドに紐づけ,また同時にその根拠となるユーザ発話中の文字列を抽出する課題として定式化する.このような新しい課題を提案するとともに,課題に対する 2 つの手法として,サポートベクターマシンに基づく手法と,分類と根拠となる部分文字列の抽出を同時に行うニューラルネットワークによる手法を実装した.不動産に関する対話のコーパスを利用した評価実験の結果,サポートベクターマシンに基づく手法がより良好な結果を示すことがわかった.
著者
Asako NOBUOKA
出版者
東洋大学人間科学総合研究所
雑誌
東洋大学人間科学総合研究所紀要 = The Bulletin of the Institute of Human Sciences,Toyo University (ISSN:13492276)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.45-66, 2019-03

よび日本人の表象について、写真と文章の相互作用に注目しつつ分析するものである。『ナショナル――』誌における日本人表象の先行研究としては、ステレオタイプ的な「ゲイシャ」や「サムライ」としての表象に焦点を当て、その歴史的変遷をポストコロニアリズム的観点から分析した例がある。しかし、『ナショナル――』誌の日本表象を創刊時までさかのぼり、太平洋戦争終結前後までの日本に関する表現に見られる傾向や特徴を子細にたどってみると、「ゲイシャ」や「サムライ」という定型化したアイコンはさほど前景化されていないことが分かる。それよりもむしろ、写真表象と文字テキストとの複雑な相互関係を通じて、アメリカの揺るがぬ優位性をほのめかすと同時に、日本の脅威と後進性、そして「謎」の国としてのエキゾチズムを複合的に暗示するような、『ナショナル――』誌独特の表象体系の存在を確認することができるのである。
著者
安達 聡子 間山 美和 栁澤 理紗 中沢 実
雑誌
第28回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
pp.169-171, 2020-11-04

本研究では,頻繁に電話ができなくても相手とのつながりを感じ,離れているという不安感を払拭することを目的に,相手の生体情報を抱き枕で再現することで,安心感を得る遠距離恋愛支援システム,HALOPを提案する.相手と時間を合わせることなく,つながり感を感じることができるため海外との遠距離恋愛でも使用することが可能である.