著者
神沼 克伊 羽田 敏夫
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.135-148, 1979-03

1976年2月から1977年1月まで,南極・昭和基地の地震観測網で観測した氷震について調べた.見かけ上氷震は,1)立ち上がりの明りょうな記象,2)立ち上がりの不明りょうな記象,3)群発氷震,の3種類に分けられる.このうち1),2)をそれぞれI型,II型とする.I型は1年間に80000回以上も発生しており,冬季に多い.また,これまで観測された氷震が気温の下降時に発生しているのに対し,I型は気温とは無関係に発生している.また,潮汐との顕著な関係も認められない.II型は約80回発生しているが夏に多く,昭和基地の大陸側から到来することから,大陸氷床の崩壊または,氷山生成に伴う破壊と考えられる.3)の群発氷震は,冬季にのみ発生し,その発生時間も,1日のうち気温変化の大きな夜間に集中していることから,熱歪による体積変化が原因であろう.
著者
高取 克彦 松尾 篤 庄本 康治 梛野 浩司 徳久 謙太郎 鶴田 佳代
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.61-65, 2008 (Released:2008-04-05)
参考文献数
15
被引用文献数
1

右視床出血により左上肢のComplex regional pain syndrome type 1(CRPS1)を呈した1症例に対し,Moseleyの運動イメージ・プログラム(Motor imagery program: MIP)を実施した。MIPは3種類の介入(1.手の左右認知,2.患手の運動イメージ,3.Mirror therapy)で構成されており,皮質ネットワークの賦活を目的としたものである。介入効果は一事例研究デザインにて検証した。結果としては,MIP実施期間に特異的な疼痛軽減が認められ,その効果はMIP終了後も持続していた。また患手の模写による身体図式の評価ではMIP後,より詳細な描写に変化した。これらのことからMIPは脳卒中後CRPS1患者の身体図式を変化させ中枢性の疼痛軽減効果を持つ可能性が示唆された。
著者
小田 眞幸
雑誌
論叢 玉川大学文学部紀要 (ISSN:02868903)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.53, pp.89-100, 2013-03-31

本稿では学習者の外国語学習観の形成において,社会における外国語学習についての共通知識がどのような要因が影響を与えるのかという点について論じる。まず基本概念である「パブリックディスコース」「外国語学習観」の定義を確認した後,ニューマン他(1992)の「共通知識」(Common Knowledge)の概念を日本にける英語教育のディスコースに当てはめながら論じた後,筆者が大学生を対象に行ったパイロットスターディーの中のアンケート調査の結果をもとに被験者の「共通知識」の概要を示しながら学習者の外国語学習観形成との関係を論じ,外国語学習を成功させるために必要で十分な情報へのアクセスの重要性について言及する。
著者
坂内 千里
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2012-11-26

新制・論文博士
著者
近藤 宣晃
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.612, pp.76-78, 2004-11-01

快進撃を続ける佐川急便。2004年3月期の宅配便取扱数は約9億2500万個で、最大手・ヤマト運輸との差を約1億個と一気に詰めてきた。佐川急便は来年、トラック運転手向けの携帯情報端末を約8年ぶりに刷新する。一連のIT投資の根底にある考え方を、同社CIO(最高情報責任者)の近藤宣晃氏は「セールスドライバーと顧客を支援すること」と即答する。
著者
彦坂 健太郎
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2004

本研究では楽音の音高・楽器・音の強さをスペクトルパタンマッチングにより推定しそれらを記号情報として出力することを目標とする。それらにより、人が手動で行っているカラオケや着信メロディの自動生成、また各楽器の音の調整など趣向に合った演奏が可能になる。これらを実現する手法として、入力音のパワースペクトルを単音全てのパワースペクトルを使って推定することを考え、DPマッチングを用いるセグメント内ゲイン値時変の手法と入力音と単音テンプレート全体でマッチングさせるセグメント内ゲイン一定の手法を考案した。それらの性能を調べるため本稿では一定時間における単音の重複音の推定の実験を行った。その結果入力音と単音テンプレートの楽器の種類が同じである場合にはゲイン値時変の手法よりゲイン値一定の手法が優れているという結果が得られ、90%以上の識別率が得られた。

2 0 0 0 史苑

著者
立教大学史学会
出版者
立教大学史学会
巻号頁・発行日
1928