著者
加藤 一郎
出版者
文教大学大学院言語文化研究科付属言語文化研究所
雑誌
言語と文化 = Language and Culture (ISSN:09147977)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.48-64, 2002-03-01

En decembro 1945, la juna germanino Irma Grese(SS-Aufseherin), estis ekzekutita kiel la militokriminalino. Tio estis post nur 6 monatoj de la malvenko de Naziista Germanio kaj estis antaŭ ĉirkaŭ 1 jaro de la ekzekutoj de la pligravaj militokriminaloj. Kial oni sendis al pendigilo tiun ĉi junan germaninon, kiu estis ne grava poliskisto kaj militisto?
著者
瀧川 美生
出版者
成城大学
雑誌
成城美学美術史 (ISSN:13405861)
巻号頁・発行日
no.17/18, pp.103-119, 2012-03

オスマン帝国期に建設された大モスク群は、19世紀から20世紀にかけての西欧の研究者らによって、ハギア・ソフィアの模倣とみなされてきた。実際に、オスマン帝国を代表する16世紀の建築家シナンの手がけたイスタンブルのスレイマニェ・ジャーミィにおいても、ハギア・ソフィアの平面形式は意図的に採用されている。しかしながら、形式的な類似が認められるからこそ、両者を比較することにより、シナンのモスクにおける独自の空間性は明確になる。本論では、シナンの手がけた二つのモスクを取り扱い、彼がハギア・ソフィアの空間をいかにオスマン帝国化したかを明らかにしたい。 スレイマニェ・ジャーミィにおいては、ハギア・ソフィアの平面形式による広大なドーム空間を踏襲した上で、ビザンティン建築やイスラーム建築の建築語彙や装飾などから採用した建築的諸要素を結びつけることにより、キリスト教聖堂が持つアプシスへの方向性を解消し、集中と拡散と呼び得る視覚作用を堂内に出現させ、オスマン帝国モスクにおける理想空間の実現に寄与したと考えられる。 構造と装飾、双方の働きによって生じたこれらの視覚効果は、スレイマニェ・ジャーミィの約20年後に建設されたエディルネのセリミエ・ジャーミィにおいて、より洗練を増し、強調されている。八本に増やされたピアの配置や多数の開口部、ムカルナスなどの装飾により、訪問者が堂内で体験するであろう集中と拡散という相反する視覚への作用は、構造と装飾による美的空間の達成という同一目的への寄与のために、ハギア・ソフィアとはまったく異なるオスマン帝国モスクの独自表現における重要な一要素となったのである。 ハギア・ソフィア、あるいはビザンティン建築の諸要素がオスマン帝国建築に多大な影響を与えたことは事実である。しかし、それは単なる模倣にはとどまらない。シナンのモスクの独自性とは、異文化の影響を排除することで現れるものではなく、そこから取り入れた様々な要素をオスマン帝国化(トルコ化)し、再解釈することによって生み出された独自表現であり、それはまた、オスマン帝国の性質そのものを表しているのである。
著者
山田 康夫
出版者
函館大学論究委員会
雑誌
函館大学論 (ISSN:02866137)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.219-242, 2017-03
著者
田村 洸希 中村 聡史
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2020-HCI-186, no.3, pp.1-8, 2020-01-08

日本では手書きは一般的に心がこもっていると考えるひとも多く,フォントで生成されたものより手書きされたものを好む人は多い.また,板書などにおいては手書きの方がタイピングより記憶に残りやすいことが分かっており,手書きには一定の価値がある.一方で,コンピュータを用いて手軽に作成,編集が可能な履歴書やレポートなどでも手書きが要求されることは珍しくない.そこで本研究では,受け取った人の満足度を高め,また書くひとの満足度も高める仕組みの実現を目指し,手書き文字の数式化と加重平均化によるゆらぎを導入と,手書き機械の実装を行った.ここでは,単純な加重平均化では問題があることに着目し,改良型の加重平均手法を導入した.また実験によりその可能性について検討を行い,改良型の加重平均化手法で騙しやすくなること,また機械による紙への手書きをひとが判断するのは難しいことなどを明らかにした.
著者
中村 博一
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.47-59, 2013-03-01

消防団は郷土愛護をかかげる義勇の組織とされ、地域防災の要となるボランティアリーダーと認識されている。本稿はある消防団の民族誌的報告であり、10年あまりにわたる参与観察をもとに断片的な語りや記憶をつなぐ試みである。消防団をめぐる4つの「間」から、現代の消防団の位相を浮かび上がらせようとする。地域の期待に応えられない制度的な矛盾や日本社会の変貌が団員の負担を増やす現状を描き出す。
著者
星野 貴弘 浜松 芳夫
雑誌
研究報告 高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2011-ITS-46, no.3, pp.1-4, 2011-09-21

In this study, we propose an algorithm based on convex hull insertion (CHI) method for the traveling salesman problem (TSP). CHI method and proposed algorithm construct solutions by inserting city to a partial tour. Proposed algorithm is an improvement of insertion procedure in CHI method. This algorithm sets a threshold of the angle between the route from the inserted city to next city and the route from the inserted city to previous city. The city of the maximum angle is inserted, if there are angles being greater than a threshold. Insertion procedure is changed, if there is no angle being greater than a threshold. In order to evaluate the accuracy of solutions obtained using the algorithm, the proposed algorithm and CHI method are applied to 19 benchmark problems: 51-783 city problem in TSPLIB 95. As a result, proposed algorithm nds shorter tours than CHI in 16 problems.
著者
寺井 梨恵子 丸岡 直子 林 静子
出版者
石川県公立大学法人 石川県立看護大学
雑誌
石川看護雑誌 = Ishikawa Journal of Nursing (ISSN:13490664)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.13-22, 2017-03

本研究の目的は,看護師の看護場面における視線について眼球運動測定を行った先行研究の動向を明らかにし,今後の課題を検討することである.Cooper の統合的文献レビューの方法を参考に文献検討を行った.医学中央雑誌,CINAHL,PubMed にて,「看護」,「注視」,「眼球運動」をキーワードとして検索を行った結果,国内文献22 件,海外文献10 件が分析対象となった. 結果,国内では静止画を提示した文献が多く,海外ではシミュレーション教育に用いたものが多かった.測定項目は国内においては「注視時間」を測定しているものが最も多かった.注視の定義は統一されておらず,今後,検討していく必要が示唆された.視覚情報を測定することでの看護師への教育的効果については明らかにされていなかった.視覚情報の取り込みは臨床経験によって違いがあると述べている文献が多かったが,一方で,違いがないものもあった.
著者
神戸 隆行
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.46, no.SIG1(PRO24), pp.78-96, 2005-01-15

現在,数多くの様々な最適化技術が研究されているが,そのすべての最適化技術,特に問題依存度の高い最適化を組み込むことは処理系の肥大化を招く.そこでこのような問題依存度の高い最適化は問題の解法とともに処理系ではなくプログラム部品としてライブラリ化することが考えられる.その手段の1 つとしてメタ・プログラミングがある.そしてこのように最適化をライブラリに組み込むにあたっては実行環境の違いをどう反映するかという問題がある.これについては最適化に適当なパラメータを導入し,実行環境で試行・計測してパラメータを求める実行時プロファイリングという方法がある.本発表ではFFT を例にとり,メモリ階層を意識した最適化をC++テンプレートの機能を用いたメタ・プログラミングで行うとともに,実行時プロファイリングに基づいて適応的な最適化を行ったので報告する.これは3 つの段階からなる.1) 核となる小さなサイズのデータに対するFFTコードをサイズごとに複数生成(ループの展開,三角関数値の静的計算).2) 前段で生成したサイズごとの核コードの実行時間計測.3) 計測結果に基づく核コードの選択・合成による最終的なFFT コードの生成.特にこのうち1) と3) でC++テンプレート・メタ・プログラミング技法を利用した.以上の実装と評価について報告を行う.
著者
谷郷 力丸 高橋 卓見 廣田 敦士 早川 博章 岡 夏樹 西崎 友規子
雑誌
2016年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016-09-16

本研究の目的は、本来完璧であるはずのエージェントが簡単なミスを犯すことによる影響を検討することである。エージェントが店の広報説明を行う際、ミスを犯すか否かによる、人がエージェント、及び広報内容に対する印象の差異を検証した。
著者
岡 俊哉
出版者
日本歯科大学
雑誌
日本歯科大学紀要. 一般教育系 = Bulletin of the Nippon Dental University. General education (ISSN:03851605)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.5-12, 2019-03-30

A swelling similar to that of the human hypophysis occurs in the caudal spinal cord of teleost fish. This is referred to as the “urophysis” and forms the caudal neurosecretory system together with neurosecretory cells (Dahlgren cells) located upstream of the urophysis and the fiber path from the cells. The details of the function of this system is still unknown, and study of the urophysis in fishes has declined. Amazingly, it was found that urotensin II, a peptide hormone isolated and purified from the fish urophysis, was expressing also in humans, as a potent vasoconstrictor. Recently, research on peptide hormones isolated from the urophysis has been actively performed for development of new drugs for human medicine. In this paper, this elusive fish urophysis and the caudal neurosecretory system will be discussed, and a new idea regarding the function of this system will be proposed.