- 著者
 
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             高木 正則
             
             瀬戸山 光宏
             
          
 
          
          
          
          - 雑誌
 
          - 情報教育シンポジウム論文集
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.2018, no.32, pp.215-220, 2018-08-12 
 
          
          
          
        
        
        
        近年,スマートフォンの急速な普及により,若者の PC 離れが進み,PC の利用スキルの低下が懸念されている.しかし,PC の利用スキルがどの程度変化しているのかは明らかになっていない.そこで,本研究では,Word,Excel,PowerPoint の MS-Office の操作スキルの実態を明らかにすることを目的とし,著者らが開発したコンピュータ適応型テストを利用して大学入学時の MS-Office 操作スキルを調査した.調査は 2018 年 4 月~5 月にかけて 4 つの大学で実施し,大学 1 年生約 2000 人の MS-Office 操作スキルを測定した.また,日常の ICT 機器の活用等に関するアンケート調査も同時に実施した.調査の結果, Excel は Word,PowerPoint に比べ,能力差が大きいことが確認され,PC を所有していない学生の MS-Office 操作スキルが低い傾向にあった.一方,スマートフォンの使用開始時期と能力値との関連は確認されなかった.さらに,PC の操作が「苦手」と答えた学生の能力値が最も低く,「得意」,「少し得意」と答えた学生の能力値が高いことが示された.