著者
岩崎 徹 イワサキ トオル Toru Iwasaki
雑誌
経済と経営
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.83-108, 2012-11
著者
細野 恵子 岩元 純 Keiko HOSONO Jun IWAMOTO
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 = Bulletin of Nayoro City University (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.15-20, 2008-03-31

本研究は、小児看護に携わる看護師の冷却ジェルシートに関する知識と発熱児への対応の現状および勤務病院による違いを明らかにし、発熱児への看護の妥当性を検討する目的で行った。北海道内の国公立病院の看護師452名を対象に、発熱に関する知識の程度と認識、発熱児への観察および介入方法を自記式質問紙により調査した。解熱効果の期待できない冷却ジェルシートの使用割合は約3割であった。また、大学病院群の方が公立病院群よりも冷却ジェルシートの使用割合は高く、発熱温度に関係のない多用傾向が認められた。冷却ジェルシートの多用傾向の背景には発熱に関する知識の程度や育児経験の関連が示唆された。
著者
澤田 次郎
出版者
拓殖大学政治経済研究所
雑誌
拓殖大学論集. 政治・経済・法律研究 = The review of Takushoku University : Politics, economics and law (ISSN:13446630)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.77-144, 2019-10-31

本稿の目的は1934(昭和9)年から45年にかけての時期を中心に,アフガニスタンをめぐる日本の諜報工作活動を検証することである。1934年,カーブルに日本公使館を開設するにあたって外務省は,アフガニスタンとの親善関係が経済と外交戦略の両面でメリットをもたらし,とくに英ソを牽制することにつながると考えており,このことをふまえて日本公使館は諜報工作活動に着手する。第一に諜報活動については,日本公使館はオシントとヒューミントを組み合わせてさまざまな情報を入手した。しかし防諜面が脆弱であり,郵便,通信を傍受されるだけでなくスパイの浸透を許し,公使館員の行動は英米両国,アフガニスタン当局,あるいはソ連によって捕捉されていた。第二に浸透工作については,日本公使館は石油利権の獲得をめざしたが,アフガニスタン政府の微妙な心境の変化を察知できず,利権をアメリカに回される結果となった。また日本公使館と外務省は6名の学生の日本留学をアレンジし,彼らは帰国後,蔵相・副首相,計画相・最高裁長官をはじめとする要職につき,日本の工作は成果をあげた。ただし彼らの滞日中,ある種の疎外感をもたせたことがネックとなった。第三に特殊工作(謀略活動)については,1937年に武官の宮崎義一少佐が追放されたのち,40年に亀山六蔵中尉がカーブルに入り,諜報活動に着手した。41年以降,ドイツがソ連領中央アジアに対するバスマチ運動再組織の工作を行った際,日本公使館はドイツに協力した。また外務省は元国王のアマーヌッラーを利用すること,アフガニスタンを通じて反英領インド工作を行うことに関心をもっていたが,管見の及ぶ限りでは,具体的な破壊活動を行ったことを示す記録を見出すことができなかった。日本公使館はドイツ,イタリア公使館と交流したものの,三者の思惑は必ずしも一致せず,ドイツは重要情報が日本からソ連に流れることを警戒し,英領インドをめぐって独伊は秘密活動の主導権を他国に渡すまいと考え,日本は両国に非協力的であり,枢軸国間の提携は緊密なものとはいえなかった。以上を通じていえることは,日本は多くの情報を集め,それを活用したが,アフガニスタンでの諜報工作はハードルが高かったということである。
著者
川坂 和義 カワサカ カズヨシ Kazuyoshi KAWASAKA
雑誌
Gender and Sexuality : Journal of the Center for Gender Studies, ICU
巻号頁・発行日
no.4, pp.39-60, 2009-03-31

This paper aims to investigate the characteristics of contemporary sexuality studies through a study of Michel Foucault's The History of Sexuality Vol. 1: The Will to Knowledge which has had such a wide-ranging influence on queer theory and sexuality studies. The History of Sexuality Vol. 1 and subsequent research related to it will be examined from the perspective of how contemporary sexuality studies not only confront but also resist the concept of "sexuality" presented by Foucault. The analysis shall then be used to elucidate the characteristics of sexuality studies and the theoretical limits that arisefrom them. This paper focuses on the functions of Foucault's discourse on "sexuality" and defines it as "latent" and "dangerous," for it is based on an idea of sexuality that is closely associated with power. Along with interpretations of a wide range of sexuality theories, a hypothesis is presented here: the politics of contemporary sexuality studiescan arguably be seen in their production of discourses that oppose this "latent" and"dangerous" nature of "sexuality" in the realms of individual personality, relationships and the state.
著者
鈴木 常彦
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:21888655)
巻号頁・発行日
vol.2019-CSEC-87, no.10, pp.1-8, 2019-11-26

多数の利用者が共用する DNS 権威サーバでは共用であるがゆえの多くの脆弱性が発生しうる.本論文では共用 DNS 権威サーバにおける多様な危険性のある状況 (キャッシュ兼用,親子同居,lame delegation,public suffix ゾーン,放棄された CNAME,sibling domain) に分けて章立てし,それぞれにおける脆弱性 (DDoS, キャッシュポイズニング,ゾーンの乗っ取りなど) について解説,考察し,注意喚起する.