著者
清水 宏樹 室岡 太一 谷口 守
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.592-598, 2022-10-25 (Released:2022-10-25)
参考文献数
24
被引用文献数
1

近年,コロナ禍を契機とし,仏・パリの15分都市を中心に,「自宅周辺で生活を完結することができる」生活圏概念に関心が高まっている.本研究では東京都市圏における15分都市の実現実態を初めて詳細に検証した.この結果,都心側では徒歩によって15分以内で生活をしている者の割合が相対的に高い反面,郊外になるほど自動車に依存しなければ15分生活圏を実現できない傾向が明らかとなった.また,すべての都市機能誘導区域が15分以内の徒歩圏での生活サービス拠点として機能しているわけではなく、特に鉄道駅を伴わない都市機能誘導区域ではその傾向が顕著であることが示された.
著者
夏賀 健 阿部 理一郎 浜坂 明日香 猪熊 大輔 横田 浩一 清水 宏
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.582-584, 2006-06-01

38歳,男性.初診の3か月前に軽度の発熱を伴う感冒様症状が出現し,その10日後から両手爪部および爪周囲に膿疱を伴う紅斑が出現した.Hallopeau稽留性肢端皮膚炎と診断し,エトレチナート内服にて症状は一時軽快した.しかし,経過中にエトレチナートを自己判断で中止していたため,5か月後に汎発化をきたした.再度エトレチナート内服にて皮疹は速やかに軽快した.
著者
中村 祐介 吉富 秀幸 清水 宏明 大塚 将之 加藤 厚 古川 勝規 高屋敷 吏 久保木 知 高野 重紹 岡村 大樹 鈴木 大亮 酒井 望 賀川 真吾 宮崎 勝
出版者
一般社団法人 日本膵臓学会
雑誌
膵臓 (ISSN:09130071)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.258-264, 2015-04-20 (Released:2015-05-08)
参考文献数
16
被引用文献数
2 2

【目的】膵腺房細胞癌(以下ACC)は稀な膵腫瘍であり,その発生頻度は全膵腫瘍の約0.4%とされる.本疾患の臨床病理学的特徴には未だ不明な点も多く,自験例での検討を行った.【対象】2004年から2011年までに当教室で経験し,組織学的に確認し得たACC 4症例.【結果】平均年齢は68.2歳,全例男性で,CT検査画像では境界明瞭で内部不均一な低濃度腫瘤影を呈し,血液検査では血清エラスターゼ1,AFP値の上昇を認めた.治療は3例に根治的切除が施行され,切除不能例には5-FU+放射線照射併用療法が施行された.切除例全例に肝転移再発を認め,追加切除または全身化学療法を施行した.治療成績では追加切除例で68.4ヶ月,切除不能例で70.0ヶ月の長期生存例を経験した.【結論】今後も症例の集積により,再発・転移例に対する積極的な制癌治療を含む治療戦略の検討が必要と考えられた.
著者
長谷 康二 竹腰 隆男 藤井 彰 馬場 保昌 武本 憲重 加来 幸夫 清水 宏 小泉 浩一 尾形 悦郎 太田 博俊 西 満正 柳沢 昭夫 加藤 洋
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:03899403)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.252-255, 1993-06-18 (Released:2015-07-15)
参考文献数
17

生検で十二指腸球部の腺癌と診断し,切除標本に癌巣を認めなかった症例を経験したので報告する。症例は49歳男性。上部消化管X線検査で十二指腸球部後壁に小隆起性病変を認めた。内視鏡検査で同部に発赤調の約7mmの隆起性病変を認めた。生検では正常十二指腸上皮に囲まれ,粘膜内に限局した腺癌を認めた。第2,3回の内視鏡検査時には,病変は約3mmと縮小していた。外科的に縮小手術を施行した。切除標本では術前の点墨の肛門側に接して3mmの発赤した隆起性病変を認め,病理組織学的に連続的切片を作成して検討した。粘膜筋板の乱れ,線維化を伴うBrunner腺の過形成と再生上皮を認めるのみで,癌巣は認めず,生検により摘除されたと考えた。早期十二指腸癌は1991年までに122例123病変の報告があるが,生検で癌と診断し,切除標本で癌が消失していた報告は本例が1例目である。
著者
高屋敷 吏 清水 宏明 大塚 将之 加藤 厚 吉富 秀幸 宮崎 勝
出版者
日本胆道学会
雑誌
胆道 (ISSN:09140077)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.172-179, 2014-05-31 (Released:2014-06-10)
参考文献数
30

膵・胆管合流異常は膵管と胆管が十二指腸壁外で合流する先天性の形成異常であり,2012年には診療ガイドラインも上梓された.膵・胆管合流異常は胆道癌の明確なリスクファクターであり,胆道専門医には時期を逸さない適切な診断・治療が求められる.膵・胆管合流異常の診断にはMDCT, MRCP, EUSなどの画像診断も有用とされてきているが,依然としてERCPによる直接造影がゴールドスタンダードである.外科切除術式は胆管拡張型(先天性胆道拡張症)に対しては胆嚢,肝外胆管切除+胆道再建術,いわゆる分流手術がコンセンサスを得られているが,非拡張型に対する肝外胆管切除再建の必要性についてはいまだ結論がでていない.更には非拡張胆管とは何か,すなわち正常胆管径の定義などいまだ多くの論点がある.これらの解明には全国集計による症例集積の解析や胆道癌発癌メカニズム解明に向けた基礎研究などの報告も待たれる.
著者
清水 宏祐
出版者
東洋文庫
雑誌
東洋学報 = The Toyo Gakuho (ISSN:03869067)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1・2, pp.193-222, 1994-10

In the 11-12th centuries, there were many amīrs in the era of the Great Saljūqs who ruled Iraq and Iran. They were military-commanders, iqṭāʻ holders,and sometimes served in the court of the rulers.Gauhar Ā’īn (meaning Jewel Mirror in Persian)was a mamlūk amīr who served seven rulers. Among them, one was a woman, and four were the Saljuqid rulers. He went to the battle field six times. It was a great success for him that one of his ghulām soldiers captured the Emperor of Byzantine Empire in the battle of Malāzgird.Gauhar Ā’īn was appointed shaḥna, the military governor of Baghdād three times. His mission was to maintain order of the big city. He exercised his power cruelly to oppress riots. The most important duty for him is to negotiate with the ‘Abbāsid Caliph. Whenever he came to Baghdād as shaḥna of Sulṭān, he interfered in the affairs of the Caliph about the dismissal of his wazīrs. He represented the Sulṭān in the diplomatic intercourses, and continued to threaten the Caliph by unusual performances. Gauhar Ā’īn died at the age of over 70 years in the battle of Sefīd-rūd, the battle between Saljuqid rulers in 1100. His body was returned to Baghdād, and buried in the eastern section of the city.In Gauhar Ā’īn life-history, we can see the typical career of a mamlūk amīr of those days. He was trusted by Sulṭāns, acted as a faithful slave commander. He even executed a member of the royal family, and also attended on Alp Arslān when he was killed.FoIlowing up the life of each amīr, we can clarify the characteristics of the Saljuqid ruling system.
著者
針原 伸二 清水 宏次
出版者
東京大学
雑誌
萌芽的研究
巻号頁・発行日
1999

前年度は,主に現代人の歯を用いて,歯からDNAが抽出できるのか,また抽出したDNAからどのような遺伝子の解析が可能なのかについて,技術的に検討した.今年度は実際に江戸時代人骨の歯の試料を用いて,DNAの抽出と解析を試みた.青森県八戸市新井田遺跡から発掘された人骨から,異なる個体のものと判断できる36本の歯の試料を得た.前年度に,現代人の試料で試みた方法と同様に,それぞれの歯根部を切断して,破砕し,EDTA溶液中にてしばらく脱灰した後,プロテイナーゼ処理して,フェノール法にてDNAを抽出した.土中にて長時間を経た試料からの抽出であることもあり,DNAを定量分析したり,電気泳動での確認は不可能であったが,ミトコンドリアDNA(mtDNA)のPCR増幅は,36個体中30個体で可能であった.増幅したのは,mtDNAの中で長さの変異のみられる,領域V(non coding region V)を含む120塩基の部分である.2回の増幅により,予想される長さの断片を得ることが確認された.長さの変異は,9塩基対の欠失として報告されているが,今回増幅が認められた30個体中,3個体で増幅された断片が短く,欠失の変異があると考えられた.性別判定は,Y染色体特異的反復配列の部分をPCRで2回増幅し,断片の有無を確認した.36個体中,断片が検出されたのは10個体であった.X染色体中に1箇所しかない配列の増幅による,X染色体の検出は未だに成功していない.細胞中,多くのコピー数のあるmtDNAや,反復回数の多いY染色体特異的配列ではPCR増幅が可能であったが,ゲノム中に1箇所しかないDNA部分の増幅については,さらに技術的な改良が必要と思われる.
著者
清水 宏美 沖増 英治
出版者
福山大学
雑誌
福山大学生命工学部研究年報 (ISSN:13473603)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.17-27, 2003-09

ヒラメ成長ホルモン遺伝子にDNA多型があること,そして成長ホルモン遺伝子のハプロタイプとゲノタイプの種類とその発現頻度の違いが体重別グループで明らかになった。ヒラメの成長ホルモン遺伝子において認められたDNA多型は成長特性に何らかの影響を与えているのではないかと考えられる。ヒラメの成長ホルモン遺伝子におけるSau3AI断片多型のさらなる詳細な構造解析,ならびにRFLPと成長曲線の相関性を明らかにすることにより,マーカー選抜育種の応用に役立つと考えられる。成長ホルモンは,その成長促進活性に加えて浸透圧調節,電解質バランス調節,他の代謝機能等を含んでいるため,成長ホルモン遺伝子はクローニング,シークエンスが行われ,その発現の研究が盛んに行われている遺伝子の一つである。体の大きさの違いにより成長ホルモン遺伝子多型が認められ,遺伝マーカーとしての利用が可能になれば,マーカー選抜育種の一助になると考えられた。
著者
清水 宏一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.18, pp.109-114, 2003-02-27

京都市が「京都デジタルアーカイブ構想」を策定したのは、1997 年4 月のことである。その後1998 年8 月に京都デジタルアーカイブ推進機構を立ち上げ、さらに2000年8 月には京都デジタルアーカイブ研究センターを設立して今に至っている。京都が何をめざし、何をどのようにアーカイブし、また今後にどういかしていくのか。また、京都デジタルアーカイブ研究センターなどが中心となり全国に呼びかけた地域デジタルアーカイブ全国協議会は急激にメンバーを増やしつつあり、政府のデジタルアーカイブ研究会、自民党のデジタルアーカイブ小委員会などの動きも目が離せなくなってきている。こうした状況につき、実践に基づく解説と見解、さらに将来見通しを述べる。Kyoto City Government developed the "Kyoto Digital Archives Concept" in April, 1997. In the promotion of the Kyoto Digital Archives Project, the Kyoto Digital Archives Promotion Organization was established in 1998, then as a succeeding body of this organization, we started the Kyoto Digital Archives Research Center in August, 2000.Then, what does Kyoto City Government aim at, and how do we proceed for archiving, and by what method do we do? The members of the National Council for Regional Digital Archives Promotion, for which Kyoto Digital Archives Research Center took the lead and appealed all over the country, are increasing in number rapidly. At the same time, we can not look aside a move of study group of digital archives in central government, digital archives subcommittee of Liberal Democratic Party and so on. With these circumstances above, I would like to describe my comment and view based on our practices, and a future prospect of my own.
著者
田中 圭 大塚 将之 清水 宏明 吉留 博之 加藤 厚 古川 勝規 吉富 秀幸 岸本 充 中谷 行雄 宮崎 勝
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.11-17, 2014-01-01 (Released:2014-01-21)
参考文献数
9
被引用文献数
2 1

症例は61歳の女性で,嘔気を主訴に近医を受診した.上部消化管内視鏡で十二指腸第2部に潰瘍性病変を認め,生検で低分化腺癌と診断された.CTで門脈前後区域枝分岐部に接する造影効果の乏しい腫瘤を認め,十二指腸癌,肝転移の診断で全身化学療法が提案された.本人・家族がセカンドオピニオンを希望され,2病院を受診したのち症状出現から4か月後に当院紹介となった.精査で十二指腸癌,および肝炎症性偽腫瘍などを含めた肝腫瘤の診断にて膵頭十二指腸切除術,拡大肝後区域切除術を施行した.病理組織学的検査で十二指腸および肝臓ともに癌は認めず,壊死巣を伴う肉芽腫を認めた.壊死巣では術前に十二指腸生検で見られた癌細胞に類似する壊死細胞が認められ,免疫組織学的に壊死細胞はcytokeratin陽性であった.以上から,十二指腸癌および肝転移が自然消失したものと考えられた.十二指腸癌の自然消失の報告はなく,文献的考察を加えて報告する.
著者
辻脇 真澄 藤田 靖幸 清水 宏
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.124, no.7, pp.1305-1311, 2014-06-20 (Released:2014-06-23)
参考文献数
18

Intravascular large B-cell lymphoma(以下IVLBCL)はリンパ腫細胞が全身の小血管を閉塞する結果,多彩な症状を呈するリンパ腫の一型である.近年,早期診断に有用な検査方法としてランダム皮膚生検が注目されている.我々は当科で施行したランダム皮膚生検33名を検討した.その結果,ランダム皮膚生検の施行部位は皮下脂肪織の厚い腹部または下肢が望ましいと考えた.また生検方法はスピンドル生検が望ましいが,自験例では5 mmパンチ生検も検出率に有意差はなく,パンチ生検の選択の余地があると考えた.
著者
米山 一人 大場 良市 清水 宏 小林 弘孝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.21-25, 2000
被引用文献数
1

DVD-RAM(8cm)を記録メディアとして採用した、光ディスクカメラを開発した。ディスクというメディアの利点を活かし、上書きの失敗や、画質の劣化と言った不安をなくし、更にDVDフォーラムで規格化したRTR規格に準拠したフォーマットによる録画データは、4.7GB DVD-RAMドライブを搭載したパソコンによる操作や、次世代のDVDプレイヤでの再生が可能となる。ディスクナビゲーションによる、サムネイル表示と選択して手軽に再生が可能となっている。今回は、ディスクナビゲーションのGUI開発について報告する。
著者
清水 宏樹 伊藤 将希 岡野 圭吾 谷口 守
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.553-560, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
37
被引用文献数
1

近年,我が国では人口減少・少子高齢化社会の進行に伴って空き家問題や財政悪化などの新たな都市問題が進行している.このような都市問題は実際,各自治体の枠を超えた広域的な問題であるが,問題進行の程度には地域差があり,広域的な連携による問題対応の足並みは揃わない.本研究ではこうした問題進行の地域差を明らかにするため,大都市雇用圏に着目して人口減少・少子高齢化社会の都市問題の進行実態と近年の傾向を把握した.その結果,対象とした都市問題の進行はどの自治体も順次悪化が進むカスケード化の様相を呈しており,圏域内で特定の小自治体が一人勝ちとなる傾向も明らかとなった.
著者
西村 圭一 山口 武志 久保 良宏 長尾 篤志 長崎 栄三 清野 辰彦 青山 和裕 松嵜 昭雄 清水 宏幸
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究は,わが国の子どもに,「数学的論拠に基づいて,事象を分析,解釈し,意志決定する能力」である「数学的判断力」の育成することを目的としたものである。数学的判断プロセスを規定し,数学的判断力に関する実態調査を実施するとともに,数学的判断におけるプロセス能力の水準化や,そのプロセス能力と数学の内容・選択支援・社会的価値観・他者との相互作用の五つの軸によって構成される授業の枠組みを作成した。そして,小・中・高校で実験授業を実施し,その有効性について実証的に検討した。