著者
佐野 真由子
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
2015

審査委員会委員 : (主査)東京大学教授 三谷 博, 東京大学准教授 小川 浩之, 東京大学准教授 川島 真, 東京大学准教授 渡辺 美季, 東京大学教授 鶴田 啓
著者
吉田 謙太郎
出版者
日本農業経済学会
雑誌
農業経済研究 (ISSN:03873234)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.122-130, 2000-12-25 (Released:2016-10-06)
参考文献数
33
被引用文献数
1

The purpose of this study is to assess the convergent validity of environmental benefit estimates within a framework of benefit transfer. Benefit transfer is the process to predict a benefit estimate of a new policy site by using benefit estimates or benefit functions of existing studies. If benefit estimates at the policy and study site are not statistically different, the convergent validity of benefit transfer is presumed. Benefit transfer is also an attractive procedure when a policy maker conducts a benefit-cost analysis within the limits of tight budgetary appropriation. In this study, meta-analytic transfer and benefit function transfer were employed to test the convergent validity. Although several off-the-shelf contingent valuation studies on agricultural landscapes and rural amenities were collected, 11 were usable for the meta-analytic transfer and 6 for the benefit function transfer. It was empirically shown that percentage errors resulting from meta-analytic transfers by policy site data were in the range of 1 to 26%. On the other hand, percentage errors resulting from benefit function transfers by policy site data were in the range of 3 to 45%. It can be said that both meta-analytic transfer and benefit function transfer are likely to generate accurate benefit estimates in terms of percentage error. Besides comparative analyses of percentage error, convergent validity was also tested to learn if the estimate from benefit function transfer lied within the confidence interval over the original estimate and vice versa. As a consequence of the hypothesis test, 67% (8 of 12) of the tests rejected the convergent validity of benefit function transfers.
著者
唐 権 劉 建輝 王 紫沁
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 = NIHON KENKYŪ (ISSN:24343110)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.131-172, 2021-03-31

来舶清人とは、清朝の頃に大陸から日本に渡航した中国人の中で、優れた教養を持っている一部の人たちに対する総称である。江戸中期に成立し、戦前まで広く使われていたが、戦後になると廃れてしまい、今や一部の美術史家と古美術愛好者の間でしか通用しなくなっている。しかし、この概念こそ、近世以来の日中文化交流ないし東アジア文化発展の歴史を解くための重要なツールではないか、と我々は考えている。来舶清人の中で名を後世に残した人物は、果たしてどのくらい数えられるか、という素朴な疑問から出発して、基礎データの整理作業に取り組んだ。本稿は、いわばその中間報告である。 本稿は3 つの部分からなっている。すなわち解説、参考文献と一覧表である。解説の部分はカテゴリーとしての来舶清人に注目し、概念としての特質、成立の経緯、日本文芸の世界における位置付け、我々が考えた来舶清人の外延などを説いている。参考文献の部分では、我々は来舶清人に関する日中両国の現存文献と関連の研究に可能な限りアクセスし、文献調査の結果を提示したものである。最後の一覧表は、上記の文献調査に基づいて作成したもので、計355 名の来舶清人に関する基礎データを、一人ひとりにまとめたものである。
著者
加納 安彦
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 45 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.305-308, 2021 (Released:2021-12-20)
参考文献数
8

健康に関する疑似科学的な言説が広がり,一般市民だけではなく医療従事者にも少なからず影響していた.本研究では,医療従事者をめざす学生を対象にして,疑似科学的言説がどの程度浸透しているかを調査するとともに,教育によって学生に意識が変化していくかを,同一学年を入学時から卒業時まで追跡して比較・検討した.疑似科学的な宣伝は多くの学生のなかに深く浸透し,全体としては専門教育を受けない市民とかわらない面も多くあった.その一方で,基礎医学科目で学ぶ内容にかかわって,ある程度の教育効果を確認できる重要な知見も得られた.
出版者
東京書院
巻号頁・発行日
vol.第四編, 1905
著者
平井 久男
出版者
日本遺伝学会
雑誌
遺伝学雑誌 (ISSN:0021504X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.54-64, 1956 (Released:2007-05-21)
参考文献数
84
被引用文献数
4 4

脉翅目のヒロバカゲロウ上科 (Osmyloidea) に属する3科9種の染色体研究を行い, 系統的関係について論及した. 染色体数, 性染色体の型は Table 1 に示した通りである.カマキリモドキ科 (Mantispidae) においては1対の巨大な常染色体が存在し, これがこの科の特徴となつている.ミズカゲロウ (Sisyra japonica) のX-Y染色体の第一分裂における先行現象は他種の場合に比し著しくない. ツマモンヒロバカゲロウ (Plethosmylus decoratus) は X1 X2-Y 型の複合性染色体をもつている.X-Y染色体の行動を成長期の核内に追求した. XとYとは肥厚期 (diakinesis) の時期にすでに接合をといて分離していることがたしかめられた. 細長期 (leptotene) から合体期 (pachytene) にかけてX-Y染色体は異常凝縮をなした3部構造をしているが, 二重期(diplotene) になると染色性が一時弱まり, 肥厚期 (diakinesis) に入つてXとYとは分離する.

1 0 0 0 OA 歩兵須知

著者
新井金之助 著
出版者
武林堂
巻号頁・発行日
1908
著者
Soichi Ohta Takeo Matsuyoshi Hitoshi Kaneko Daiyu Kosen Hiroaki Suzuki Jun Hamaguchi Yuichi Sato Keiki Shimizu
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.9472-22, (Released:2022-05-14)
参考文献数
13

Regarding extracorporeal membrane oxygenation (ECMO) support against hemorrhagic conditions, there seems to be a dilemma when deciding between maintaining the circuit patency by systemic anticoagulation and increasing the risk of bleeding. We herein report two cases of diffuse alveolar hemorrhaging (DAH) caused by myeloperoxidase (MPO) anti-neutrophil cytoplasmic autoantibody-associated vasculitis (AAV) successfully treated with venovenous (VV)-ECMO support, both initially started without systemic anticoagulation. Under anticoagulation-free ECMO management, we should consider the shortcomings of frequent circuit exchange and hemorrhagic diathesis related to circuit-induced disseminated intravascular coagulation (DIC).
著者
村田 ひろ子
出版者
NHK放送文化研究所
雑誌
放送研究と調査 (ISSN:02880008)
巻号頁・発行日
vol.72, no.9, pp.20-40, 2022-09-01 (Released:2022-10-20)

NHK放送文化研究所が加盟する国際比較調査グループISSPが、2021年に実施した調査「健康・医療」の日本の結果から、医療や健康に対する人々の意識や態度について報告する。▼心身の健康状態が『よくない』と回答した人は約3割で、「自分に自信がなくなった」(自信喪失)など精神的な自覚症状がある人は4割前後いた。そうした心身の自覚症状を抱える人は、女性で多く、精神的な症状については、特に若い女性で多かった。▼「人々は、医療を必要以上に利用している」と思う人は約5割で、そうは思わない人の約2割を大きく上回るなど、日本では医療サービスが過剰に提供されていると認識している人が多い。▼一方、医師や医療制度を信頼する人が増えて、新型コロナウイルスの感染拡大への対応が医療制度に対する信頼を『高めた』という人が4割いた。ただし、新しい感染症の治療体制については、6割を超える人が『整っていない』と思っている。▼日本には必要な医療を受けられない人が『いる』と回答した人が8割を超えた。所得や国籍の違いによって、医療の受けやすさが異なると思っている人も7割以上に上る。しかし、所得の高い人が低い人より、質の高い医療を受けられることを「不公平」だと思わない人が増えている。
著者
小山 正
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.95-104, 2018-07-31 (Released:2019-12-04)
参考文献数
39
被引用文献数
1 1

ダイナミック・システムズ・アプローチが注目され、20数年が経ち、言語発達支援を考えるうえにおいて示唆に富む報告がなされてきた。しかし、言語の獲得が遅れている事例へのダイナミック・システムズ・アプローチからの研究は少ないのが現状である。本稿では、初期言語学習期にある事例への言語発達支援を考えるうえで、近年の初期言語発達に関するダイナミック・システムズ・アプローチからの諸研究を展望し、言語発達障害の事例への支援におけるその意義や有効性を考察した。縦断資料をもとに、構成要素の軌跡と、それらの相乗作用、そこにみられるアトラクター状態、安定性や不安定性、その移行の検討は重要で、特に言語発達障害がある事例へのアセスメントや言語発達支援において有効であると考えられた。今後は神経構成主義の立場から、行動レベルでの細かな縦断観察をもとに、どのような構成要素に注目していくかを示すことが課題となることを指摘した。

1 0 0 0 OA 地域福祉部門

著者
平野 隆之 朴 兪美
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.191-204, 2019-11-30 (Released:2020-06-16)
参考文献数
62

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1899年06月12日, 1899-06-12

1 0 0 0 OA 松島

著者
渡部義顕 著
出版者
東北書院
巻号頁・発行日
1919