著者
澤西 祐典
出版者
龍谷大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

芥川龍之介・菊池寛共訳『アリス物語』および『ピーターパン』は、興文社と文藝春秋社による『小学生全集』シリーズの一環として刊行された。この<共訳>は、『不思議の国のアリス』の文豪訳などとして好事家の関心を引いてきたが、これまで芥川あるいは菊池の訳業として両作が取り上げられることはほとんどなかった。本研究では<共訳>の分担や翻訳の特徴について明らかにし、創作童話の発表や『小学生全集』を刊行など、児童文学の普及にも貢献してきた芥川・菊池の功績の中で、両作をどう捉えるべきか明らかにしたい。また、この二作を一般読者が親しめる形で普及したい。
著者
川口 貴久 土屋 大洋
出版者
日本公共政策学会
雑誌
公共政策研究 (ISSN:21865868)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.40-48, 2019-12-10 (Released:2021-10-02)
参考文献数
19

公正な選挙の実現は民主主義の根幹である。しかし,2016年米大統領選挙に代表されるように,外国からの選挙介入・選挙干渉(election interference)によって,選挙の公正性・信頼性が疑われる事態が生じた。本稿は2016年米大統領選挙を事例に,デジタル時代の選挙介入がもたらす政治不信(political distrust)の構造を明らかにする。現時点で確認されたロシアによる2016年米大統領選挙への干渉の手法は,(1)サイバー攻撃による政党・候補者に関する機密情報の窃取と暴露,(2)政府系メディアやソーシャルネットワーク(SNS)等での偽情報流布や政治広告,(3)投開票等の選挙インフラに対するサイバー攻撃に大別される。2016年米大統領選挙への介入がもたらした不信について,次の点が指摘できる。第一に,外国政府による選挙介入は候補者や政策等の「特定対象」および選挙や民主主義そのものといった「政治制度」の双方に対して不信を拡大させるのであった。そして,「特定対象」への不信は「政治制度」への不信に転じる可能性があり,逆もまた然りである。第二に,選挙活動や投開票等の選挙プロセスがデジタルインフラに依存度を高めるにつれ,サイバー空間やSNSを通じた選挙介入は,(1)攻撃者の匿名性の問題,(2)介入の規模と有権者の曝露量,(3)個人データに基づくターゲティング等の観点で,介入の効果を向上させるものであった。

1 0 0 0 OA 播磨造船技報

著者
播磨造船所 編
出版者
播磨造船所
巻号頁・発行日
1954

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1897年12月15日, 1897-12-15
著者
内山 昌則 岩渕 眞 大沢 義弘 松田 由紀夫 内藤 万砂文 広川 恵子 八木 実 飯沼 泰史
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.5, pp.952-961, 1993-08-20 (Released:2017-01-01)

小児奇形腫群腫瘍の54症例中,未熟奇形腫は8例,悪性奇形腫は10例で,その発生部位は卵巣21例中未熟3例,悪性5例であり,精巣1例中悪性1例,仙尾部18例中未熟4例,悪性3例で,後腹膜9例中未熟1例,縦隔3例中悪性1例であった.悪性の組織型は未分化胚芽腫4例,胎児性癌3例,卵黄嚢癌3例であった.これらのうち小児腹部腫瘍で鑑別を要する卵巣,仙尾部,後腹膜の奇形腫群腫瘍,特に未熟,悪性奇形腫につき診断と治療方針および成績を検討した.卵巣未分化胚芽腫症例は腫瘍および同側卵巣卵管摘除術を行い,さらに術後療法として,Stage III症例の1例にCPA大量療法,もう1例に照射療法を行い, Stage IV 症例の1例に縦隔リンパ節転移巣の切除とCPA大量および照射療法を併用し,全例再発なく生存中である.卵巣未熟奇形腫の腹腔内再発を来した1例は摘除とVAC療法を行い,成熟神経線維からなる腹膜播種は経過観察し,腫瘍付属器摘除術後2年で両側肺転移を来した1例は肺転移巣を切除し,両例とも以後再発はない.また胎児性癌の1例は術後T2療法を行い再発はない.全例11歳以降には月経も発来し,経過良好である.仙尾部未熟奇形腫の3例は完全摘除後化学療法は行わず,仙尾部卵黄嚢癌のStage III の1例はPVB療法後完全摘除術を行い,術後PVBとHigh dose VAC療法で再発の徴候はない.後腹膜の成熟奇形腫の腹膜播〓例は術後経過観察で,また未熟奇形腫の1例は腫瘍摘除術後化学療法を行わず,経過良好である.
著者
二宮 洸三
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.331-342, 2020 (Released:2020-07-31)
参考文献数
13

梅雨前線帯における中規模現象と総観規模場の関係を明らかにするため,1982年7月の日本近傍の梅雨前線低気圧とそれに伴う雲・降水システムを観測データに基づいて調べた. 梅雨前線帯北側(〜43°N)の500hPa気温変化は大きく,7月中旬の低温・強い傾圧性の期間に顕著な500hPa面トラフが日本を通過し,これに伴って幾つかの梅雨前線帯低気圧が発達した.なお,低温期間後の23-24日には九州に記録的な大雨が発現した.顕著な2-3日周期の雲・降水システムの変動は7月5-20日の期間に見られた.500hPa面トラフの通過に伴って梅雨前線帯の湿潤スタティックエネルギーの南北傾度,成層安定度が変化し,梅雨前線低気圧の状況も変化した.主要な850hPa面トラフは500hPa面トラフに伴って発現したが,17日の850hPa面トラフは500hPa面トラフに伴わなわなかった.多くの梅雨前線低気圧,雲・降水システムは850hPa面トラフに伴って発現したが,23-24日の北九州豪雨をもたらした低気圧は顕著な500hPa面トラフに付随していないことが分かった. 本事例に見られた様相が,梅雨期の共通的様相なのか,この期間特有の状況なのかを他期間の先行報告と比較して調べた.大規模場の様相は他期間にも共通して見られるが,その状況は期間により異なり,大規模場の差異が梅雨前線における差異をもたらしていることが明らかになった.「トラフ—梅雨前線低気圧—雲・降水システムからなる多種スケール階層構造」は共通して見られるが,雲・降水システムの様相については事例間の差異が大きい.
著者
藤部 文昭 松本 淳 釜堀 弘隆
出版者
公益社団法人 日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.595-607, 2020 (Released:2020-11-30)
参考文献数
32
被引用文献数
1

区内観測資料を利用して,令和元年東日本台風(台風1919)による降水量分布を過去の大雨事例と比較し,また,極値統計手法を使って大雨の再現期間を評価した.東日本台風による総降水量の分布は1947年のカスリーン台風のものと類似し,関東山地から東北地方の太平洋側にかけて降水量が多かった.これらの台風による2日間降水量の再現期間は,一部の観測地点では数百年以上と計算されるが,多降水域の領域平均降水量については100年前後と見積もられる.
著者
疋田 貴俊
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.40-43, 2018 (Released:2019-07-30)
参考文献数
14

大脳基底核は運動制御のみならず,意思決定などの高次脳機能においても重要な脳部位であり,薬物依存などの病態にも大きく関与している。大脳基底核神経回路は直接路または間接路に二分され,ドーパミンによる制御を受けているが,意思決定や薬物依存における大脳基底核神経回路機構は不明であった。世界中の研究室で線条体/側坐核に混在する直接路細胞と間接路細胞をそれぞれ特異的に神経活動遮断または活性化する手法が開発され,それぞれの神経回路を区別した機能解析がされている。本稿では,これらの手法によって明らかとなった,意思決定と薬物依存症における大脳基底核神経回路機構,特にドーパミンによる直接路と間接路のスイッチング機構を概説する。今後,薬物依存をはじめとした精神疾患における病態解析において神経回路からの視点が重要と考えられる。
著者
谷本 和明
出版者
新潟国際情報大学情報文化学部
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.99-110, 2014-04-01

昨今、盛んに研究・導入が進んでいる次世代の代替エネルギーである、様々な再生可能エネルギーの活用は、まだ本格的な実用化に至っているとは言えない。2011 年までの地域や企業を取り巻くこれらの取り組みや比較は、谷本(1)でまとめた。本論文では、これらの取組の中から、我が国の現状や国民性に適した小規模の水力・火力発電の現状と可能性について論じる。さらに、昨年行った小(マイクロ)水力・火力発電に関する調査結果をまとめた。
著者
谷本 和明
出版者
新潟国際情報大学情報文化学部
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
no.17, pp.99-110, 2014-04

昨今、盛んに研究・導入が進んでいる次世代の代替エネルギーである、様々な再生可能エネルギーの活用は、まだ本格的な実用化に至っているとは言えない。2011 年までの地域や企業を取り巻くこれらの取り組みや比較は、谷本(1)でまとめた。本論文では、これらの取組の中から、我が国の現状や国民性に適した小規模の水力・火力発電の現状と可能性について論じる。さらに、昨年行った小(マイクロ)水力・火力発電に関する調査結果をまとめた。