著者
山岡 晶 風井 浩志 片寄 晴弘
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.コンピュータと人間社会, pp.721-722, 2009-03-10
著者
勝田 吉彰
出版者
日本渡航医学会
雑誌
日本渡航医学会誌 (ISSN:18838065)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.34-37, 2014

民主化による政治経済状況の改善とともに日系企業の進出および在留邦人数が急増しつつあるミャンマーのメンタルヘルス環境について, 2014年の状況をアンケート調査および聞取り調査を行った. 現地の在留邦人は,民主化以前から駐在していた群,民主化後の進出ブームに乗ってきた群,若年起業者や個人事業主の3群が主である.邦人のストレス要因として,インフラ(通信・生活・交通・医療)の未整備, ミャンマ一人,娯楽の欠如が上位を占めた.また,数は少ないものの,間取りが進むと, 「急速な変化の下,国の運営のされ方が分からないこと,現状把握のむずかしさ」,「日本の本社」など仕事上の困難が明らかになった. 「感染症の存在」はストレス要因として認識されることは少ないものの狂犬病は市街地における野良犬の跋扈という形で可視化されやすく,多く気にされていた.
著者
松本 浩司
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 社会科学篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; SOCIAL SCIENCES (ISSN:03850048)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.87-105, 2015-07-31

大学におけるピアサポートの拡充・支援には,支援者・被支援者双方の学生にとって成長する機会となるとともに,財政的制約から比較的自由に教育サービスの質と量を確保できるという意義がある。そこで,その一環として行った,本学教養科目におけるピアサポーター育成の試行的取り組みについて,そこに至る経緯とその概要を紹介するとともに,その成果と問題点を考察した。その結果,養成講座は自尊感情の高揚やコミュニケーション技能向上の点で十分に効果があったことがわかった。他方,実践演習から脱落したり単位認定まで到達できなかったりした学生がおり,養成講座においてクラスづくり・協同性の構築が不十分であったことなどがその要因として指摘された。本学における今後の課題は,ピアサポーター育成の体系的なシステムを整備すること,全学生に対してコミュニケーション技能の自己評価を高める教育的対応にある。
著者
末盛 慶 Kei Suemori
雑誌
日本福祉大学社会福祉論集 = Journal of social welfare, Nihon Fukushi University
巻号頁・発行日
vol.128, pp.35-50, 2013-03-31

本研究では, 性別役割分担がどのように変動していくのかを明らかにすることを問題意識としながら, 夫婦間交渉に関わる測定概念─クレイム行為─を設定した. クレイム行為とは, 夫婦・パートナー間で, 自分が要望することを相手に伝える行為のことである. 本研究では, 夫婦間のクレイム行為のうち, 妻が夫に家事や育児などをするように要求するクレイム行為に注目し, こうした行為がどのような要因によって促進されるのかを計量的に明らかにすることを目的とした. 分析対象は, 1 歳~3 歳児がおり, 愛知県在住で, 父母が同居し, 雇用者であり, かつ育児休業を取得していない夫とその妻 421 組である. 分析の結果, 妻の学歴が高いほど, 妻の父親子育て優先意識が高いほど, 夫の性別役割意識が伝統的であるほど, 妻のクレイム行為が発生しやすいことが示された. 以上の結果から, 妻から夫へのクレイム行為は, 妻の学歴の高まり, ジェンダー意識の平等化, そして夫の役割分担度の低さによって促進されることが示唆された.
著者
齋藤 真樹
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1028-1029, 2015-09-15
著者
早川 卓弥 土方 嘉徳 西田 正吾
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.1929-1942, 2015-09-15

ニコニコ動画をはじめとして,動画の再生に同期して表示される動画コメントを投稿可能な動画共有サービスが広まっている.本研究では,動画コメントから面白いコメントを抽出する手法を提案する.この手法ではコメントに対する他のユーザの反応コメントを利用している.反応コメントの推定を動画時間と実時間という2つの時間軸から行い,コメント量の時間的変化から面白いコメントを抽出する.抽出したコメントに対し,動画サービスに備わっているコメントの評価機能による得票数との比較と,複数人の評価者による面白いコメントかどうかの判定結果との比較により,評価を行った.結果として,2種類の時間情報を用いることで面白いコメントを抽出することができる可能性があることが分かった.
著者
横山 佳弘 黒須 康雄 藤縄 雅章
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第45回, no.データ処理, pp.375-376, 1992-09-28

画像処理の入力手段としてスキャナ装置が使用されるようになってきている。このスキャナ装置より入力された文書画像処理において、その文書画像の傾き補正がしばし必要とされる。これは、スキャナ装置へ文書画像の元となる紙をセットする際に傾くことが多いからである。傾き補正は入力文書画像の傾き角度検出と補正用回転で実現されるが、ここでは、既に提案されている傾き角度検出アルゴリズムを実際の文書画像に適用したときの検出精度評価結果について報告する。
著者
石塚 正也 高田 哲司
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.1877-1888, 2015-09-15

携帯端末で個人認証を行う利用者にとって覗き見攻撃は現実的な脅威の1つである.この脅威に対する既存の対策方法は,入力操作や画面を隠すというほかにいくつかの提案がなされているが,それらの提案手法には入力手法の複雑化や学習負荷,秘密情報の増加にともなう記憶負担の増大,専用デバイスが別途必要などの問題がある.これに対して本論文では,現時点において入手可能なスマートフォンで暗証番号認証を行うことを想定し,スマートフォンの振動機能を応用することで覗き見攻撃への安全性を向上させうる暗証番号入力手法CCC(Circle Chameleon Cursor)を考案した.振動機能の利用により,CCCは視覚的情報による秘密情報の特定を困難にしつつ,認証操作時における認証端末と利用者間での秘密情報共有を可能にする.またその共有秘密を既存のダイヤルによる暗証番号入力操作に応用することにより,最小限の学習負担と記憶負担増加量ならびに別途専用デバイスは不要という利点を持つ入力手法となっている.このアイデアを基にAndroidスマートフォンアプリとしてプロトタイプを実装し,被験者による攻撃実験を実施した.その結果,3つの利用状況において認証操作を録画した動画記録から入力値を正しく特定できた被験者は0人という結果を得た.
著者
稲葉 利江子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1030-1030, 2015-09-15
著者
ARAI Yoichi ICHIMURA Hidehiko
出版者
GRIPS Policy Research Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.15-13, 2015-09

A new bandwidth selection method for the fuzzy regression discontinuity estimator is proposed. The method chooses two bandwidths simultaneously, one for each side of the cut-off point by using a criterion based on the estimated asymptotic mean square error taking into account a second-order bias term. A simulation study demonstrates the usefulness of the proposed method.
著者
"川上 雅之" "カワカミ マサユキ" Masayuki" "Kawakami
雑誌
岡山理科大学紀要
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-14, 1975

"This research is an analysis of the system of physical education in Japan during the Taisho period. This system, against a background of nationalistic military thought, was built on the school physical education system. It, in the end, extended to military training. It can also be said however, that this Taisho system through its various outgrowth was the forerunner of today's Japanese physical education. With this in mind, this study is felt to be of particular significance."
著者
池田 宏子 小島 一成 中村 美奈子
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.112(2006-CH-072), pp.7-14, 2006-10-27

「ザイ」は鬼剣舞の中で演じられる特徴的な動作のひとつである。これは踊り手個人が任意でする動作であり、「振付け」の範囑として習うものではないとされている。従って習得していく過程において振付けと同レベルで教えられるものではなく、ザイを切るタイミングは大体決まってはいるが、決められたタイミングで全員でしなければならないという決まりもない。あくまで踊りの型がからだに入った者が、それからさらに踊りを高度な次元で表現する術としての、「わざ」の領域の動作なのである。本稿では、「基本」と「わざ」の間にある関係性について、舞踊人類学的な調査に基づく質的分析と情報学的な動作計測に基づく量的な分析の両面からの考察を行う。
著者
WIE Dainn LEE Hanol
出版者
GRIPS Policy Research Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.15-12, 2015-08

The fraction of marriages between South Korean males and brides from other Asian countries has sharply increased since 1990 reaching around 10% of new marriages in 2005. We employ a large data set collected in 2012 to investigate the impact of citizenship acquisition of these brides on their bargaining power in the household and labor market. We employ propensity score matching using detailed information of brides, their spouses, and households required for nationality application. Our results show that legal entitlement of marriage immigrants raises the chance of being hired as a regular worker and increases decision power in a household. The findings in this paper imply that a legal framework is an important determinant of the bargaining power of immigrants in the labor market and households.
著者
田中 宣一
雑誌
日本常民文化紀要
巻号頁・発行日
vol.24, pp.35-52, 2004-03
著者
合田 美穂
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 人間科学編 = Studies in human sciences (ISSN:13471228)
巻号頁・発行日
no.44, pp.75-81, 2008-03-20

1980年代以降,香港からの「プル要因」,フィリピンにおける「プッシュ要因」の相乗効果で,多くのフィリピン人女性が,家事労働者として,香港に渡ってきた。彼女たちは,香港にて家事労働を担うことによって,香港人社会の家庭における問題を解決し,また,それと同時に,フィリピンに外貨収入をもたらすことによって,フィリピン経済の活性化にも貢献し続けている。本研究では,外国人家事労働者に関する労働法例,就労における諸問題,フィリピン人家事労働者の香港流入の背景,余暇活動についての考察を行ない,それらの考察を通して,在香港フィリピン人家事労働者の現況を理解するとともに,なぜ,彼女たちが,香港を選択したのかという理由を導くことにつとめたものである。