著者
竹村治雄 西田知博
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.139-148, 2015-04-15

情報通信技術が教育に及ぼす影響は大きい.ここでは,eラーニングの学習環境やコンテンツの作成にかかわる3氏に話を伺った.今,注目されているMOOCを始め,それを支えるプラットフォームの翻訳,コンテンツのディレクションや標準化などについて,各氏の経験に基づくノウハウなどが語られた.
著者
大窄 貴史 成 耆政 鈴木 尚通 中島 弘毅 葛西 和廣 竹内 信江 田中 正敏
出版者
学校法人松商学園松本大学
雑誌
松本大学研究紀要 = The Journal of Matsumoto University (ISSN:13480618)
巻号頁・発行日
no.10, pp.13-44, 2012-01-31

本稿は地域スポーツイベントの経済波及効果及び参加者の健康増進への影響について、明らかにすることを目的とした。経済波及効果は大会運営経費の2.01倍であった。満足度における肯定的回答が、およそ8割であった。リピーターの運動機会は、参加者全体の4割で運動機会が増加した。本大会が他の関係団体と共同し、魅力あふれる大会を創造していくことが、塩尻市を中心とする地域の活性化、地域住民への活力及び健康増進に寄与すると考える。
著者
鎌田 徹朗 橋本 剛 高野 誠也
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI)
巻号頁・発行日
vol.2015-GI-33, no.10, pp.1-6, 2015-02-26

StarCraft はリアルタイムストラテジー (RTS) ゲームの中でも特に人気のシリーズであり,多数のプロプレイヤーがいる.AI 同士で対戦を行う大会が開催され, StarCraft AI の開発は徐々に盛んになってきているが,まだプロに勝てるほど強くない.2012 年と 2014 年に開催された大会で上位入賞 AI 対プロの対戦が行われたが,結果は AI 側の 12 戦全敗であった.この対戦を分析すると,ユニットの移動時の配置に大きな問題があることがわかった.本研究では StarCraft AI に隊列の概念導入を提案し,実装を行い実験により有効性を調べる.
著者
井口 春和 Harukazu IGUCHI
出版者
総合研究大学院大学教育研究交流センター
雑誌
科学における社会リテラシー3;総合研究大学院大学湘南レクチャー(2005)講義録
巻号頁・発行日
pp.141-161, 2006-02-28

第Ⅱ部 科学政策・行政 第2章 エネルギー開発を巡る科学政策一核融合研究を例題として井口 春和[総合研究大学院大学核融合科学専攻助教授]
著者
豊田 暁
雑誌
大妻女子大学紀要. 文系
巻号頁・発行日
vol.32, pp.95-104, 2000-03
著者
川上 大輔 金子 仁美 嵯峨山 茂樹
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2010-MUS-84, no.6, pp.1-6, 2010-02-08

和声は西洋音楽の重要な要素であり、特に音楽音響信号からの和声推定や自動採譜などにおいては、精密な和声進行の統計的モデルが必要である。筆者らは、和声に関する研究推進のため、人手による和声ラベル作業の容易さと、コンピュータ可読性の両立を主眼にして、和声記述仕様を策定し、それに基づいて和声の18世紀から20世紀初頭までのクラシック音楽作品60曲に機能和声ラベルデータを付与した。その和声系列を統計解析し、音楽的な知見から説明を試みる。また、統計的和声モデルとしてN-gramモデルに関して、Nの値、スムージング法等を検討する。調や機能和声などを反映した詳細な和声進行のモデルは、従来の和声モデルよりperplexityを低くできることを示す。
著者
小林 龍生
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.347-352, 2011-12-03

筆者は1995 年以来国際符号化文字集合の標準化活動に関わってきた.この過程で,文字集合として符号化する文字の異同を判断する粒度の基準が,言語文化や使用目的によって異なることに起因する合意形成の困難さと対峙し続けてきた.この問題解消の一助とするため,VS(Variation Selector)というメカニズムの提案および規格開発に主体的に関わってきた.本稿では,これらの経験を踏まえ,標準規格策定および実用システム開発に当たっては,利用者側が利用意図を明確に意識した上で,文字異同の判断基準を明確にすることの重要性について述べる.
著者
横山 詔一 高田 智和 當山 日出夫 米田 純子
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.4(2009-CH-081), pp.33-40, 2009-01-16

日本規格協会・国立国語研究所・情報処理学会の3者連合体が経済産業省の委託を受けて制作した平成明朝体グリフ約6万字種のうち,字形デザインにおける変異が顕著で,かつデザイナーから学術的な検討を要請されることが多いデザイン差をいくつか取り上げ,認知科学と社会言語学の手法を援用しながら分析をおこなった。社会言語学的な調査データは,東京の下町と山の手,京都のほか,海外の台湾においても収集された。その結果,非伝統的な新しいデザインが好まれる傾向にあることが明らかになった。
著者
坂下 晃祥 田中 秀和 サカシタ アキヨシ タカナ ヒデカズ Akiyoshi SAKASHITA Hidekazu TANAKA
雑誌
花園大学社会福祉学部研究紀要
巻号頁・発行日
vol.19, pp.79-94, 2011-03

2007(平成19)年に社会福祉士及び介護福祉士法が改正され、より時代のニーズに適合した社会福祉士の活躍が求められている。一方、福祉に関する専門職の資格として、社会福祉士より先に制度化された社会福祉主事については、議論の場に登場する機会が減少し、これまでにもその制度の形骸化が指摘されており、その存在意義が問われている。本稿においては、社会福祉主事任用資格の制定史を振り返り、改めてその意義と課題を探ることにより、今後の議論に活かそうとするものである。
著者
林 隆嗣
出版者
こども教育宝仙大学
雑誌
こども教育宝仙大学紀要
巻号頁・発行日
vol.5, pp.37-45, 2014-03-12

The Visuddhimagga (Vism) composed by Buddhaghosa, the most eminent commentator in Theravāda Buddhism, is undoubtedly an essential text to comprehend the Theravādin’s aspect of the Buddhist philosophy and practice. In the chapter 12 of the Vism, surveying various kinds of the supernormal powers, Buddhaghosa quotes the Canonical description that the one with the power touches the moon and sun, and he introduces an interpretation by the elder Tipiṭaka-Cūḷanāga (contemporary with the king Kūtakaṇṇatissa, reigned 41-19 BC) that this power physically enlarges one’s hand. Here, Cūḷanāga refers to the story called “Nandopanandadamana” relating a psychic duel between the royal nāga Nandopananda and Mahā-Moggallāna,one of the chief disciples of the Buddha. The textual evidence shows that this story was not only known to the monk in the 1st century BC, but also commonly accepted among the Theravādins still in the 5th century AD. The Nandopananda[damana], explicitly recognized in the Vinaya commentary as one of the dhammas “which were not listed in the three councils”, even exists in the Tibetan and Chinese translations. This fact throws a new light on the study of apocryphal literature of Pāli Buddhism as well as on the study of source materials of the Pāli commentaries.
著者
佐藤 勝巳 山田 哲好 鶴岡 実枝子 原島 陽一
出版者
国文学研究資料館史料館
雑誌
史料館報 (ISSN:03859517)
巻号頁・発行日
no.49, pp.1-16, 1988-09-30

公文書館法と地方自治体における文書管理・史料保存文部省科学研究費補助金による研究成果報告旧家の家伝について―慈尊中橋家文書の整理を終えて―史料の収集と受人『史料の整理と管理』の刊行受贈図書彙報