著者
上野 敦 刈部 功 浅田 晃一 村上 哲也 中井 一弘
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.58(1988-CG-034), pp.29-36, 1988-08-25

ワークステーションやパーソナルコンピュータの普及にともない、その機能も半導体の充実と共に高度化し、いろいろな面で立体視技法の潜在的ニーズも顕在化しつつある。我々は、テレビの信号にジェンロックして動くパーソナルコンピュータを開発し、実用化してきたが、ビデオカメラ,VTR等いわゆるビデオ機器が、学校、職場、家庭に普及して来たことから、これらの機器をシステム化することにより新しく生まれ、寄与できる技術は多いと思われる。ここでは、我々が開発し実用化したこれらの技術の要点を紹介する。内容としては、パーソナルコンピュータと各種映像機器を組み合わせた電子立体映像システム、また、そこに使われる立体グラフィックスのソフトウェア技法、2眼式の立体表示方法等である。
著者
鳩山 由紀夫 Yukio Hatoyama
出版者
同志社大学文化情報学会
雑誌
文化情報学 = Journal of culture and information science
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.37-45, 2006-03-20

自分の将来を考える上で、人生は一度しかないのだから、いろいろと試行錯誤をした上で自分の適性や将来の目標を見つけた方がよい。そのためには、どのような情報に基づいて、どのように将来の進むべき道を決定をしていけばよいのか、その最適な方法を考えることが必要である。これまでの学問経験や政治家としての人生経験に基づいて、科学的な意思決定の方法とは何か、数学という学問が我々の生活の中でどれだけ重要な役割を果たしているのかなど、意思決定に関する文化情報学的考察をおこなう。
著者
加藤 恵司
雑誌
聖学院大学論叢 = The Journal of Seigakuin University (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.第22巻, no.第1号, pp.1-18, 2009-11

This thesis, through consideration of historical findings, discusses punishment through talio, that is, "an eye for an eye, a tooth for a tooth". Lex talionis, or retributive justice, is completely denied in legal systems throughout the world. This paper does not intend to present arguments for or against the principle of punishment; rather, it discusses the emergence and contents of talio. The process by which the Sumerian Law of West Asia led to the Code of Hammurabi is first examined. Then the concept of talio in ancient Jewish law is considered. Next, consideration of talio in Roman and Islamic Law are touched upon, Finally, the legal concept of talio held by Kant and Hegel, and how this eventually evolved into the principle of retribution, will be discussed. In reviewing the principle of retribution, an argument is made that the concept of talio is the model for the principle of legality, manifesting the principles of equality, human rights and justice.
著者
松尾 恒一
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.108, pp.241-254, 2003-10-31

本稿は、職能者の技術と呪術の考究を目的として、高知県東部の物部村における杣職を主たる事例として論じるものである。杣とは伐木に従事する職能者であるが、その職にともなう民俗的な慣行は木に宿るとされる木魂や、山の神やその眷属に対する信仰に基づくものが多い。伐木の際に木魂を奥山の山の神のもとへ送り返す〝木魂送り〟の法や、神木を切った際に切り株を鎮める”株木鎮め“の法がこれで、これら杣によって実践された呪的な作法は「杣法」と呼ばれた。これらの作法は、職の道具である手釿等を祭具として行われた点に特色を認めることができるが、特に形状・形態に特殊条件を備えた道具が呪術的な力を発揮するものと信仰された。当村は、「いざなぎ流」と呼ばれる民間宗教が伝承される地域としても知られるが、本宗教に取り込まれた杣法があった。本来杣職によって行われていた杣法を核として、さらに呪術的な性格の強い式法として実践された。杣法などの民俗的慣行は、斧と鋸で作業を行っていた昭和三十年代まで行われていたものであるが、チェーンソーや集材機などの機械の導入や、営林署・労働組合の利益追求のための皆伐・密植など林業の大変革の中で急速に衰退していった。なお筆者はすでに、当地域における職能者の木魂の信仰について、大工の建築儀礼を中心に論じた「物部村の職人と建築儀礼」を公にしているが、本稿はこの続考となるものでもある。
著者
辻本 典央 大阪刑事訴訟法研究会編
出版者
近畿大学法学会
雑誌
近畿大學法學 = Kinkidaigaku hogaku: Kindai University Law Review (ISSN:09164537)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.233-307, 2017-11-30

本稿は,2017年5月に逝去された井戸田侃先生を追悼すべく,2016年11月に先生の米寿を祝して開催されたシンポジウム「井戸田刑訴法学の再検討」における研究報告等を収録したものである。
著者
田村 正 Tadashi Tamura 宮城大学事業構想学部 Miyagi University School of Project Design
巻号頁・発行日
vol.5, pp.79-94,

Terrorist attacks on the World Trade Center (WTC) buildings and the consequence collapse of the buildings were far beyond both the imagination of architects and the presupposition of architecture-related laws. However, there are several important lessons for architectural design and fire fighting to be learnt from what happened after the terrorist attacks. First, with regard to architecture, the disaster induces usto rethink the importance of "redundancy" and the reinforcement of "shaft", and to give a careful consideration to the feasibility of all-floors evacuation. Secondly, the extent to which a fire brigade knows information on an individual building is of cardinal importance. Moreover, regular fire drills based upon that information are equally crucial. Thirdly, an emergency management system, including reliable devices and a back-up system for fire fighting, needs to be established. There is a tendency to make heroes of the fire fighters who were made of victims of the WTC collapse. However, as there is a possibility that the lack of fire drills, together with an inadequate emergency management system, amplified the scale of tragedy, we have to consider this event from this point of view.
著者
浦野 昇 上田 順 坂詰 仁
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.47(1989-FI-013), pp.1-8, 1989-06-02

富士通は,今春発売の新機種FM TOWNSのシステムソフトウェアの中に,オブジェクト指向を取り入れたマルチメディア対応ソフトウェア『Towns GEAR』を提供した.FM TOWNSの豊富なプレゼンテーション能力と大容量記憶装置であるCD-ROMによって提供されるデータの活用を主眼とした,誰にでも使えるオーサリングツールとして『Towns GEAR』を開発した.
著者
清水 圭介 椙村 憲之
出版者
山梨大学教育人間科学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育人間科学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 = 教育実践学研究 : 山梨大学教育人間科学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:13454161)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.101-111, 2000

近年"遊び"を動機とした未成年者による凶悪な事件があいつぎ,その増加はTV ゲームの普及率と著しく一致していることが認められており,凶悪犯罪の影にあるTV ゲームの存在は否めない。しかし,今日これほどまでに家庭に普及したTV ゲームをただ単に「犯罪の温床になるから」という理由だけで完全に抹殺してしまって良いものであろうか? 本研究は,TV ゲームが子供たちに与える心理的影響を検討しつつ,今後の課題としてTV ゲームの持つ魅力を教育あるいは心理療法へ生かす道を探る。子供のゲーム感覚には,両親のTV ゲームに対する意識がかなり大きく左右する。ゲーム自体に慣れた子供では,短時間でもかなり優れたリラクゼーション効果を示す反面,内容が残酷でゲーム設定のかなり細かい箇所まで現実性を追求したソフトでは,使用後に抑鬱感や怒り感情を高める傾向がある。また反復使用により暴力に対する感覚や感受性を麻痺させるソフトもあった。
著者
鈴木 宏彰 森 達哉 米谷 嘉朗
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.2, pp.249-256,

国際化ドメイン名 (IDN) はドメイン名を表現するための文字として漢字,ひらがな,キリル文字等,非 ASCII 文字の利用を可能にする仕組みである.IDN で利用可能な文字集合の中には,異なる文字コードが割り当てられているにもかかわらず,見た目が非常に似た文字が存在する.例えばラテン文字の `a' とキリル文字の `а' はその一例である.このような異なる文字の外形的類似性を利用し,URL 偽装によるフィッシングを行う IDN ホモグラフ攻撃が知られている.本研究は代表的な TLD として,COM,NET,および JP のドメイン名を対象とし,IDN ホモグラフ攻撃に使われている,あるいはオリジナルのドメイン名所有者がホモグラフ攻撃を防ぐために防衛的に設置した可能性があるドメイン名の大規模な調査を行う.また抽出したドメイン名を持つウェブサイトを分析し,どのような目的,サービスに使われているかを調査する.
著者
藤田 豊八
出版者
東洋文庫
雑誌
東洋学報 = The Toyo Gakuho
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.247-257, 1916-05
著者
近畿大学体育会本部
雑誌
近大スポーツ
巻号頁・発行日
no.20, pp.1-6, 2009-01-13