著者
赤池 昭紀 佐原 加奈子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションプレミアム版
巻号頁・発行日
no.235, pp.20-22, 2017-05

かかりつけ機能を持った薬局の数を把握する指標(KPI)として、電子版お薬手帳や電子薬歴といったICTの導入、在宅業務の実施など4項目が示された。検討を行った「患者のための薬局ビジョン実現のためのアクションプラン検討委員会」委員長で京都大学名誉教授の…
著者
大﨑 真樹
出版者
特定非営利活動法人 日本小児循環器学会
雑誌
日本小児循環器学会雑誌 (ISSN:09111794)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.153-163, 2019-09-01 (Released:2019-11-27)
参考文献数
42
被引用文献数
1

急性期循環管理の基本は酸素消費に見合った酸素供給を行うことである.なかでも先天性心疾患は呼吸と循環が密接に結びついており,呼吸循環の相互作用と生理学の理解が必要不可欠である.また同じ病名であっても患者ごとに血行動態に差異があり,各個人に合わせた循環管理を行う必要がある.しかし酸素消費と供給のバランスを整えるという原則は同じであり,体温管理・鎮静鎮痛・人工呼吸などで酸素消費を,血管作動薬,肺体血流比制御,ペーシングなどで酸素供給をコントロールする.これらの評価・介入は手術前後であっても基本は同一である.また重症児の治療においては神経・感染・栄養などの全身管理も非常に重要であり,患者管理を担当する者はこれらにも精通していなければならない.「循環器集中治療」は小児循環器のなかの「急性期管理の専門分野」として認識すべきsubspecialtyである.
著者
服部 凌典 岡本 一志 柴田 淳司
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.640-650, 2021-05-15 (Released:2021-05-15)
参考文献数
20
被引用文献数
2

間取り図が賃料予測に与える影響を明らかにするために,間取り図を考慮した賃料予測モデルを構築し,間取り図の有無による予測誤差を検証する.間取り図の特徴抽出器には,主成分分析,Bag of Features(BoF),Fisher Vector(FV)を適用し,予測器には線形回帰とLightGBMを採用する.LIFULL HOME’Sデータセットを使用した賃料予測実験から,線形回帰においては間取り図を考慮することで,全てのカテゴリ(都道府県と間取り規格の組み合わせ)で予測誤差の95%信頼区間が短くなり,さらに,カテゴリによっては予測誤差の平均値が改善することを確認している.また,検討した3つの間取り図の特徴抽出器の中でBoFが最も予測精度が優れているといえる.

1 0 0 0 OA 撫松余韻

著者
安川撫松 著
出版者
松本健次郎
巻号頁・発行日
1935
著者
酒見 由美 伊豆 哲也 武仲 正彦 野上 保之 森川 良孝
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.1542-1553, 2010-09-15

出入国の厳格かつ迅速な管理を目的として,国際民間航空機関(ICAO)は電子パスポート(e-Passport)の導入を推進しており,日本を含むいくつかの国ですでに発行が開始されている.2009年8月に開催された国際会議においてCoron,Naccache,Tibouchi,Weinmannは次世代のe-Passportが使用するISO/IEC 9796-2署名の偽造攻撃法と,実際の偽造署名データを発表した.Coronらは計算機実験データをもとに,他の条件下での攻撃コストを予想している.Coronらの署名偽造攻撃では,条件を変更した場合,攻撃計算量の算出に必要なパラメータの計算方法に影響が生じる.しかし,Coronらの評価方法では,その影響について考察されていないため,他の条件下での脅威が判断しにくいという問題がある.本稿ではCNTW攻撃の詳細な計算量を算出・評価するとともにCoronらの署名偽造攻撃を次世代e-Passportに適用した場合の偽造可能性を議論する.For establishing strict and rapid immigration control, ICAO has been spreading the electronic passport (e-Passport), which is introduced in some countries including Japan. Recently, on August 2009, Coron, Naccache, Tibouchi, and Weinmann announced a new forgery attack against the signature scheme ISO/IEC 9796-2, which will be used in the next-generation e-Passport. Using the experimental results, Coron et al. estimated the attack's cost under other conditions, but they did not consider that parameters which used to compute the attack's cost depend on the conditions. Therefore, it is difficult to evaluate the attack's threat by their estimates. In this paper, the detailed cost of the attack is shown. Then, this paper discusses the possibility and the effect when the attack is applied to the next-generation e-Passport.
著者
武政 彰 繁田 ゆかり
出版者
九州病害虫研究会
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.146-151, 2009 (Released:2010-03-02)
参考文献数
11
被引用文献数
1

小ネギの害虫であるネギハモグリバエについて,宇佐市および中津市で採取した個体群を供試し,薬剤の殺虫効果を調査した。その結果,シペルメトリン乳剤,シロマジン液剤およびスピノサド水和剤などが,両個体群に対して有効であることが判明した。両個体群で殺虫率に差異がみられる薬剤も認められた。防除適期については,薬剤処理時期が早いほど殺虫率が高くなる傾向が認められた。本種の防除は,加害初期に行うことが重要であると考えられる。ただし,シペルメトリン乳剤およびスピノサド水和剤は,幼虫の潜孔がみられる時期でも殺虫効果が高かった。また,アジュバントあるいは,スプレッダーのポリオキシエチレンメチルポリシロキサン加用により,殺虫効果が高くなった。
著者
大谷 真
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.812-816, 2017 (Released:2017-08-01)
参考文献数
14

摂食障害とは, 単なる食欲や食行動の異常ではなく, 体重に対する過度のこだわりや自己評価への体重・体型の過剰な影響といった心理的要因に基づく食行動の重篤な障害である. 摂食障害は, 著明なやせを維持する神経性やせ症と正常体重内にとどまる神経性過食症などに分類される. 神経性やせ症に関しては, 心理社会的因子の中でも, 周囲からどのようにみられているのかという不安が, 症状と関連しているとの報告があり, 神経性過食症の場合にも, 過食・嘔吐が, 低い陽性感情, 高い陰性感情, 怒り/敵意, ストレスを伴った日に起きやすいという報告がある. このように, 症状や経過に心理社会的因子を含むストレスが関連していることを示す報告が多く, 摂食障害がストレス関連疾患であることは疑いようもない. 本稿では, われわれの施設で治療を行った摂食障害患者の心理社会的因子に関するデータの紹介も行い, 摂食障害とストレスの関係について概観する.
著者
沼澤 健則
出版者
公益社団法人 低温工学・超電導学会 (旧 社団法人 低温工学協会)
雑誌
低温工学 (ISSN:03892441)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.53-58, 2020-01-20 (Released:2020-01-28)
参考文献数
7
被引用文献数
1

A new Active Magnetic Regenerator (AMR) cycle has been proposed and tested. We developed a four-unit AMR (fAMR) driving cycle consisting of four AMR units and two magnets. f-AMR operates a pair of magnetization and demagnetization processes in an AMR cycle simultaneously, and as a result, four AMR cycles can be continuously operated. The merits of the fAMR cycle are: four times larger cooling capacity, reducing the thermal loss of heat transfer fluid, a simple mechanism to provide a larger temperature span, feasibility as a thermal device, and expandability of the AMR unit number. Experimental results at room temperatures showed unique properties of f-AMR. Using a weak 0.75 T permanent magnet, the largest temperature span reached to 20 deg. using Gd spheres with a 0.4 mm diameter and COP was larger than 1.0 for a temperature span of 10 deg. We have started to use the f-AMR cycle for a hydrogen re-condensation system at 20 K. A hybrid cooling system using f-AMR and GM cycles will be able to pursue a target of 15% Carnot for hydrogen re-condensation liquefiers.