著者
高橋 千枝子
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.119-130, 2019-06-28 (Released:2019-06-28)
参考文献数
8

従業員への健康投資により企業価値向上を実現する経営スタイルとして健康経営が注目され,流行の経営手法として多くの企業が取り組んでいる。サンスターは健康経営の取り組みそのものからイノベーションを生み出し企業価値向上に活かしてきた。早くから従業員の健康に投資しており,従業員向け健康増進施設で提供する玄米菜食を基本とした健康メソッドから「健康道場」ブランドを創出した。当初から健康経営を本業に取り込み,経済的価値を得ることを念頭に置いていた。同社の取り組みには,従業員の健康増進とその健康メソッドを活かしたビジネス創出を両立するCSVの視点と,モノ(健康道場ブランド)とサービス(健康メソッド)とを一体化して価値共創するサービス・ドミナント・ロジックの視点がみられる。
著者
松本 昭彦
出版者
愛知教育大学実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.139-146, 2010-02

図画工作科研究の受講学生たちにキミ子方式の基礎的題材を体験させた後,人物や動物,樹などを組み合わせて描く実践を行ったところ,シュルレアリスムの画家たちが多用した「配置転換」を活かすことにより,創造画制作への可能性が見えてきた。「絵は自由に,個性的に,創造的に描くもの」という考え方が世間や学校現場にまで拡がり,絵画制作の領域から「見て描く」行為を遠ざけている。キミ子方式の描き方の基本は写実であるが,同じ題材で描かせても出来上がってくる絵には自由や個性が溢れている。
著者
都築 毅
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.112, no.9, pp.598-607, 2017 (Released:2018-01-15)
出版者
JICA Research Institute
雑誌
Working Paper = Working Paper
巻号頁・発行日
no.210, pp.1-44, 2020-04-06

AbstractGender-Based Violence (GBV) has been recognized as a significant challenge among communities forcibly displaced by armed conflict, such as those living in refugee camps. Since the adoption of United Nations Security Council Resolution 1325, significant progress has been made by the international community and UN member countries in responding to GBV. However, providing support only to those who positively seek help is insufficient, and there is a need to develop more effective ways to extend support to those who face such difficulties, as well as prevent future incidents of GBV from occurring. This paper identifies help-seeking pathways in order to overcome the barriers to securing help in refugee communities. First, the paper develops a model of help-seeking based on an adapted version of the ecological model to understand help-seeking. Second, the model is appraised in relation to the data gathered from twelve focus group discussions (FGDs) with South Sudanese refugees in six refugee settlement areas in Uganda. The paper identifies the factors underpinning GBV and help-seeking, help-seeking pathways, and barriers to help-seeking. GBV survivors often decide not to avail themselves of any help or support services, mainly due to fear of stigma resulting from socio-cultural norms and low expectations of services. The help-seeking pathway reveals that the community leaders or churches are the primary and most familiar institutions with which to seek support, rather than through support by humanitarian agencies or the host community. The conclusion contributes recommendations toward the development of a modified help-seeking model for GBV survivors and services, specifically in conflict-affected refugee conditions.
著者
王 亜非
巻号頁・発行日
1993

Thesis (Ph.D. in Science)--University of Tsukuba, (A), no. 1093, 1993.3.25
著者
楽報社 編
出版者
竹中書店
巻号頁・発行日
vol.昭和4年版, 1928
著者
天野 橘太郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.1072-1078, 1980-12-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
16

光ファイバー通信技術を海底通信方式に適用することにより, 高品質で経済的な海底中継方式が実現される可能性があり, 各国において研究開発が進められている.本文では, 光海底ケーブル方式と従来の海底同軸ケーブル方式の比較を行い, ついで現在開発中の光海底ケーブル, 中継器の概要と問題点を述べ, 諸外国における研究開発の動向に触れる.
著者
松田 泰治 大塚 久哲 樗木 武 内田 広明
出版者
一般社団法人 地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.95-100, 2000-11-17 (Released:2018-09-08)
参考文献数
14

The City of Fukuoka suffered great damage from the heavy rains in July 29th 1999. Peculiarity of this disaster was that underground space was flooded and this caused death. Disaster prevention planing in underground space was not enough. In closed space as underground shopping street, human behavior during evacuation is confused. For safe and quick evacuation, it is important to make rational disaster prevention planing based on the prediction of human behaviors. In this research, human behaviors during evacuation in Teijin underground shopping street were simulated using Cellar Automata. Applicability of this method was discussed in this paper.
著者
望月 仁志 宇川 義一
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.88-93, 2019-02-18 (Released:2019-04-03)
参考文献数
7

運動失調とは,運動麻痺はないもしくは軽症で,動作や姿勢保持などの協調運動の障害である.末梢感覚器(関節位置覚,視覚,平衡覚)から中枢神経系への求心路,その情報を処理する小脳・大脳基底核,そして小脳などからの情報を受けて制御情報を送る大脳運動野から末梢・筋までの遠心路のどのレベルでも,運動制御はされていることになる.これらのどの部分に障害が生じても,臨床的な運動失調は生じる.今回は,臨床的に重要な小脳失調,感覚失調,前庭性失調について,それぞれの臨床的特徴とその機序について概説した.
著者
越野 裕太 山中 正紀 石田 知也 武田 直樹
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Cb1149, 2012 (Released:2012-08-10)

【はじめに、目的】 最も一般的なスポーツ損傷である足関節内反捻挫が生じる一因として接地時の不適切な足部肢位が考えられている.また,足関節内反捻挫の後遺症である慢性的な足関節不安定性(Chronic ankle instability:CAI)を有する者では着地動作中の接地時に足関節運動が変化していることが報告されている.この変化した足関節の肢位をもたらす一因として変化した神経筋制御の存在が示唆されているが,接地前における足関節周囲筋の前活動が足関節の肢位に影響を与えるか否かは不明である.よって,本研究の目的は健常者における着地動作中の接地前における足関節周囲筋活動と足関節運動との関係性を調査することとした.【方法】 下肢に骨折・手術歴および足関節内反捻挫の既往がない健常成人9名18脚(男4女5)を対象とした.動作課題は,30cm台上で非計測肢で片脚立位をとり,そこから前下方に位置する床反力計(Kistler社製, 1200Hz)へ,計測肢で着地する片脚着地動作とした.赤外線カメラ6台(Motion Analysis社製,200Hz)を用いて,骨盤・下肢に貼付した反射マーカー25個の着地動作中の三次元座標を記録した.筋電計(日本光電社製,1200Hz)を用いて,着地動作中の長腓骨筋(PL),前脛骨筋(TA),腓腹筋内側頭(GM)の筋活動を導出し,各脚成功3施行を記録した.初期接地は垂直床反力が初めて10N以上となった瞬間とし,初期接地前100msec間における各筋の筋電積分値を算出し,それぞれ最大等尺性収縮中の筋活動によって標準化した.さらにPL積分値に対するTA積分値の割合をTA/PL比,GM積分値に対するTA積分値の割合をTA/GM比として接地前100msec間における筋活動比を算出した.解析ソフトSIMM(MusculoGraphics社製)を用いて,足関節背屈・内反角度を算出した(背屈・内反を正とした).Pearsonの積率相関係数を用いて接地前の各筋電積分値,各筋活動比と接地時の足関節角度との関係性を評価した(P<0.05).【倫理的配慮、説明と同意】 被験者には口頭と紙面により説明し、理解を得たうえで本研究への参加に当たり同意書に署名して頂いた.また本研究は,本学院倫理委員会の承認を得ている.【結果】 初期接地時の肢位は平均して足関節底屈・軽度外反位であった.接地前100msec間のTA積分値は足関節内反角度と有意な正の相関を認めた(R=0.475,P=0.046).またGM積分値は足関節背屈角度と有意な正の相関を認めた(R=0.583,P=0.011).TA/PL比とTA/GM比は足関節内反角度とそれぞれ有意な正の相関を認めた(それぞれR=0.561,P=0.016,R=0.588,P=0.010). 【考察】 着地動作中の接地前における足関節周囲筋活動は接地時の足関節肢位に関連することが示唆された.TAは足関節を背屈させる他に内反させる機能を有するため,接地前のTAの筋活動が大きいほど接地時の足関節内反角度が大きかったと考えられ,TAの過剰な活動は足関節内反捻挫にとって脆弱な肢位を導き得ると考えられる.さらにTA/PL比とTA/GM比が大きいほど接地時の足関節内反角度が大きかった.この結果は接地前の筋活動バランスが接地時の足関節の肢位に影響を与えることを示唆しており,PLおよびGMの筋活動は足関節内反角度の制御にとって重要な役割を担っている可能性が考えられる.GMの足関節前額面運動に対しての機能に関しては一致した見解が得られていないが,足関節を外反させる機能を有するPLの接地前筋活動は足関節内反捻挫を予防するために不可欠であると考えられている.本研究の結果はこの考えを支持するものである.また,GMは二関節筋であり,足関節を底屈させる他に膝関節を屈曲させる機能を有する.足関節の背屈に連動して膝関節の屈曲が生じるため,GMの接地前筋活動が大きいほど接地時の足関節底屈角度が小さいという関係性を認めたのかもしれない.先行研究はCAIを有する者では着地動作中の接地前後において足関節運動が変化していることを明らかにしたが,足関節運動がなぜ変化しているのかについては未だ不明である.本研究は健常者を対象としたが,CAIにおける接地前後の変化した足関節肢位の一因として接地前筋活動が関連している可能性がある.足関節内反捻挫の予防において,特に足関節不安定性を有する者では,足関節周囲の筋バランスを考慮してアプローチすることが,着地動作時の変化した足関節肢位を修正する上で重要であると考える.【理学療法学研究としての意義】 着地動作において急速かつ過度な足関節回外により生じる足関節内反捻挫を予防するためには接地前の筋活動が不可欠であると考えられている.本研究は足関節内反捻挫の予防的介入において,さらにはCAIにおける変化した動態のさらなる解明において有用な情報を提供すると考える.