1 0 0 0 OA 東亜基督教史

著者
気賀重躬 著
出版者
新光閣
巻号頁・発行日
1943
著者
杉浦 謙介
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

少数民族に関する東ドイツの地域的・思想的背景としてつぎの点を挙げることができる:・フーヘルが60歳で亡命するまで住んだブランデンブルク州のヴェンデン人は、ザクセン州に住む同じスラブ系のゾルベン人に対して共同意識と対立意識をもち、また、ドイツ民主共和国時代には社会主義的民族政策のなかでゾルベン人に包摂されたことで、ヴェンデン人としてのアイデンティティを強くもつようになった。・東ドイツのジプシー(Sinti/Roma)は、ナチス時代に迫害を受け、さらに、ドイツ民主共和国時代には少数民族保護政策からはずされた。・ドイツ民主共和国では、ナチス時代のユダヤ人迫害は西側の資本主義者の責任とされた。ユダヤ人は社会主義者とともに迫害され、戦い、社会主義国家を作った者とみなされたが、同時に、アメリカ合衆国やイスラエルとの結びつきから社会主義国家の敵ともみなされた。また、ユダヤ人は、社会主義的民族理論にしたがって、ユダヤ教を信じる宗教集団と位置づけられた。上の点がフーヘルの少数民族観および詩作品につぎのように反映している:・フーヘルはヴェンデン人を原風景の重要な形象としている。そして、ゾルベン人とは区別している。第2次世界大戦直後においては少数民族および民衆の象徴的存在と位置づけた。しかし、ドイツ民主共和国時代には体制に保護されたヴェンデン人(ゾルベン人)に背を向けた。・ジプシーはナチス時代ばかりではなく、ドイツ民主共和国時代も迫害されたが、同じように迫害されたフーヘルは、自分をジプシーに投影するようになった。・フーヘルは、ナチスによるユダヤ人迫害については言及していない。1度だけ自分の詩の注釈に「Auschwitz」を用いたことがあるが、この語もユダヤ人迫害問題とは関係ない。また、フーヘルは、現実世界のユダヤ人の形象ではなく、旧約聖書のユダヤ人の形象を詩に用いた。
著者
石橋 一昴
出版者
全国数学教育学会
雑誌
数学教育学研究 : 全国数学教育学会誌 (ISSN:13412620)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.133-140, 2016-08-30 (Released:2019-01-17)
参考文献数
32

The purpose of this paper is to obtain implications to develop curriculum on probability from the point of view of formation of the student’s concept of probability. Firstly, I referred to the duality of classical probability and frequentistic probability from Otaki (2011) and the relation of the concept of probability and that of randomness from Kawasaki (1990).  Then, I pointed out that, to form the concept of probability, the followings are necessary: “understanding both classical probability and frequentistic probability, and mutual connection between them” and “understanding of the concept of randomness preceding that of probability, and connection between them”. Secondly, I considered the current curriculum critically from the point of view of formation of the concept of probability, and found that the current curriculum have some problems in this point of view. Finally, I suggest “spiral curriculum” from this point of view based on “Principles in Setting and Arranging Teaching Contents” in “A Study on Constituent Principles of Curriculum in Mathematics Education” (Nakahara, 2008).  This paper shows that spiral curriculum is effective to form the student’s concept of probability and is required in the current secondary education.
著者
星野 壮
出版者
大正大学
巻号頁・発行日
2016-03-15

2015年度
著者
青木 理紗 大野 華純 仲川 瑞希 長谷川 智美 星 芙美香 倉智 雅子
雑誌
新潟リハビリテーション大学紀要 = Niigata University of Rehabilitation Bulletin (ISSN:21890684)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.75-78, 2013-12-01

新潟方言の理解と使用の地域差について,新潟県在住の中学生以上を対象に中越(長岡,柏崎),下越(新潟),佐渡で実地調査した.10 種類の新潟方言を含めた例文を作成し,被験者に提示した.被験者にはこれらの方言の意味を答えてもらい,同時に日常生活でも使用しているかを回答してもらった.方言の理解・使用についての大きな地域差は認められなかった.それと同時に被験者の年齢に関係なく,若年群・高齢群ともに標準語普及と方言離れが示唆された.
著者
中塚 武 大西 啓子 河村 公隆 尾嵜 大真 光谷 拓実
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2009年度日本地球化学会第56回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.32, 2009 (Released:2009-09-01)

弥生時代末期に生じた倭国大乱や邪馬台国の卑弥呼の登場など、日本の古代社会の変動と気候変化の関係を解析するため、長野県南部で発掘された2個体の埋没ヒノキから、紀元前1世紀~紀元3世紀の1年毎に年輪セルロースを抽出し、その酸素同位体比を測定して、当時の夏季の水環境の経年変動を復元した。変動の周期や振幅は時代と共に大きく変化し、特に2世紀後半の倭国大乱の時期には、長周期の大きな水環境の変動が生じ、その収束と共に、卑弥呼の時代が到来したことなどが明らかとなった。こうした結果は、初期稲作社会からなる弥生時代の日本において、気候、特に水環境の変化が、社会に大きな影響を与えていた可能性を強く示唆する。
著者
後藤 大二郎 和田 一郎
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.367-377, 2019

<p>本研究では,対話的な学びの在り方として,子どもが協働的により妥当な考えを構築し,それを学級の文化として定着させ,自らのものとして活用していく様態を明らかにすることを目的とした。Stahl(2000)の協働的知識構築モデルを小学校理科授業に援用し,理科授業を計画・実践した。Stahlの「協働的知識構築(Collaborative Knowledge-Building)」のモデルは,個人の理解と協働的知識構築の2つの分別可能な段階からなる循環的な過程である。このモデルは,それぞれの場面と活動を11のフェーズに分けて示している。実践した授業は,小学校第3学年「かげと太陽」の単元である。このモデルを援用した授業を分析した結果,子どもが協働的知識構築を行い,学級としての「文化的人工物(cultural artifacts)」を生成し,さらにそれを活用して「文化的人工物」を更新していた。また,授業者の支援により各フェーズの移行を促したり,個人の理解と協働的知識構築の過程を往復したりしながら,協働的知識構築モデルが成立していることが明らかになった。 </p>
著者
小島 悟 田中 敏明 橋本 伸也 武田 秀勝
出版者
札幌医科大学保健医療学部
雑誌
札幌医科大学保健医療学部紀要 = Bulletin of School of Health Sciences Sapporo Medical University = Bulletin of School of Health Sciences Sapporo Medical University (ISSN:13449192)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.25-31, 1999-03

健常男性10名を対象に、体幹の前傾角度及び足部位置の相違が椅子からの立ち上がり動作に及ぼす運動学的差異を検討した。体幹の前傾を増加させて立ち上がると、殿部離床時の身体重心?踵部距離と膝関節伸展モーメントが減少し、股関節伸展ならびに足関節底屈モーメントは増加した。足部を後方へ引いて立ち上がると、身体重心の前方移動距離と殿部離床時の身体重心?踵部距離が減少した。しかし、動作時の下肢関節ピークモーメント値に変化はなかった。以上の結果から、立ち上がりの際に足部を後方へ引いたり、体幹をより前傾させることによって、安定した姿勢で殿部を持ち上げることができるものと推察された。また体幹の前傾を増加させることで、股及び足関節の負担は増加するが、動作に必要な膝関節伸展筋群の負担を軽減できるものと考えられた。BACKGROUND : Standing from a seated position is a common activity of daily living, and essential for independent life. Many elderly and patients with musculoskeletal and neurological dysfunctions have difficulty in rising from a chair. Biomechanical analyses of chair rise are needed for the basis for more effective therapeutic programs. PURPOSE : The purpose of this study was to analyze the influence of initial foot position and trunk flexion on sit-to-stand (STS) transfer using a biomechanical model. METHODS : Ten healthy males performed the STS movement under 3 different conditions; 1) natural STS movement, 2) STS movement with increasing flexion of the trunk, 3) STS movement by placing the feet further back toward a chair. A motion analysis system and a force plate were used to collect kinematic and kinetic data. RESULTS : During the STS movement with the feet placed further back toward a chair, the distance between center of mass and base of support at seat off significantly decreased compared to that during the natural STS movement, but there were no siginificantly differences in lower limb moments. During the STS movement with increasing flexion of the trunk, the distance between center of mass and base of support at seat off, the moment of the knee significantly decreased, whereas moments of the hip and ankle significantly increased compared to those during the natural STS movement. CONCLUSIONS : The results suggest that placing the feet further back toward a chair or increased trunk forward lean is a more effective strategy to facilitate postural stability. Moreover, increased trunk forward lean is useful in reducing knee moment, although this strategy may be inefficient for the hip and ankle joints.
著者
今泉 史生 金井 章 蒲原 元 木下 由紀子 四ノ宮 祐介 村澤 実香 河合 理江子 上原 卓也 江﨑 雅彰
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.41 Suppl. No.2 (第49回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0342, 2014 (Released:2014-05-09)

【はじめに,目的】足関節背屈可動性は,スポーツ場面において基本的な動作である踏み込み動作に欠かせない運動機能である。足関節背屈可動性の低下は,下腿の前方傾斜が妨げられるため,踏み込み時に何らかの代償動作が生じることが考えられ,パフォーマンスの低下やスポーツ外傷・障害につながることが予想される。スポーツ外傷・障害後のリハビリテーションの方法の一つとして,フォワードランジ(以下,FL)が用いられている。FLはスポーツ場面において,投げる・打つ・止まるなどの基礎となる動作であり,良いパフォーマンスを発揮するためにFLは必要不可欠な動作であると言える。しかし,FLにおいて足関節背屈可動域が動作中の下肢関節へ及ぼす影響は明らかではない。そこで,本研究は,FLにおける足関節背屈可動域が身体に及ぼす生体力学的影響について検討した。【方法】対象は,下肢運動機能に問題が無く,週1回以上レクリエーションレベル以上のスポーツを行っている健常者40名80肢(男性15名,女性25名,平均年齢17.6±3.1歳,平均身長162.9±8.4cm,平均体重57.3±8.7kg)とした。足関節背屈可動域は,Bennellらの方法に準じてリーチ計測器CK-101(酒井医療株式会社製)を用いて母趾壁距離を各3回計測し最大値を採用した。FLの計測は,踏み込み側の膝関節最大屈曲角度は90度と規定し,動作中の膝関節角度は電子角度計Data Link(バイオメトリクス社製)を用いて被験者にフィードバックした。頚部・体幹は中間位,両手は腰部,歩隔は身長の1割,足部は第二中足骨と前額面が垂直となるように規定した。ステップ幅は棘果長とし,速度はメトロノームを用いて2秒で前進,2秒で後退,踏み出し時の接地は踵部からとした。各被検者は測定前に充分練習した後,計測対象下肢を前方に踏み出すFLを連続して15回行い,7・8・9・10・11回目を解析対象とした。動作の計測には,三次元動作解析装置VICON-MX(VICONMOTION SYSTEMS社製)および床反力計OR6-7(AMTI社製)を用い,足関節最大背屈時の関節角度,関節モーメント,重心位置,足圧中心(以下,COP),床反力矢状面角度(矢状面での垂線に対する角度を表す),下腿傾斜角度(前額面における垂線に対する内側への傾斜)を算出した。統計解析は,各算出項目を予測する因子として,母趾壁距離がどの程度関与しているか確認するために,関節角度,重心位置,COP,床反力矢状面角度を従属変数とし,その他の項目を独立変数として変数減少法によるステップワイズ重回帰分析を行った。【倫理的配慮,説明と同意】本研究の実施にあたり被検者へは十分な説明をし,同意を得た上で行った。尚,本研究は,豊橋創造大学生命倫理委員会にて承認されている。【結果】母趾壁距離が抽出された従属変数は,床反力矢状面角度,足関節背屈角度,股関節内転角度であった。得られた回帰式(R≧0.6)は,床反力矢状面角度(度)=0.015×重心前後移動距離(mm)+0.299×母趾壁距離(cm)-0.211×膝関節屈曲モーメント(Nm/kg)-12.794,足関節背屈角度(度)=33.304×体重比床反力(N/kg)+0.393×足関節内反角度(度)+0.555×母趾壁距離(cm)+1.418,股関節内転角度(度)=0.591×下腿内側傾斜角度(度)-0.430×足尖内側の向き(度)+0.278×股関節屈曲モーメント(Nm/kg)-0.504×母趾壁距離(cm)+1.780であった。【考察】FLにおける前方への踏み込み動作において,母趾壁距離の大きいことが,床反力矢状面角度の後方傾斜減少,足関節背屈角度を増加させる要因となっていた。これは,足関節背屈角度が大きいと下腿の前方傾斜が可能となり,前脚に体重を垂直方向へ荷重しやすくなったことが考えられた。また,母趾壁距離と股関節内転角度との間には負の関係が認められた。これは,足関節背屈角度の低下により下腿の前方傾斜が妨げられるため,股関節内転角度を増加させて前方へ踏み込むような代償動作となっていることが原因である考えられた。この肢位は,一般的にknee-inと呼ばれており,スポーツ動作においては外傷・障害につながることが報告されているため,正常な足関節背屈可動域の確保は重要である。【理学療法学研究としての意義】FLにおける足関節背屈可動域が身体に及ぼす生体力学的影響を明らかにすることにより,スポーツ外傷・障害予防における足関節背屈可動域の重要性が示唆された。
著者
目須田 康 本間 明宏 西澤 典子 折舘 伸彦 堂坂 善弘 古田 康 福田 諭
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6Supplement4, pp.S286-S290, 2006-11-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
17

近年上咽頭癌放射線治療後晩期に嚥下障害を来した例を3例経験した。症例は男性2例女性1例で、治療時年齢は20-41歳。2例は上咽頭癌に対する標準的な放射線治療を、1例は放射線化学併用療法を受けており、治療後8-15年で嚥下障害を発症した。全例両側舌下神経麻痺を中心として咽喉頭の感覚運動障害を有し、1例では補助栄養として間欠的口腔食道栄養法 (OE法) を指導し、1例では誤嚥性肺炎をコントロールするため誤嚥防止手術 (喉摘) を必要とした。末梢神経線維は一般に放射線抵抗性とされるが、過去の報告では放射線障害による脳神経障害に起因した誤嚥性肺炎で死亡する例も存在する。近年上咽頭癌に対し放射線化学併用療法が積極的に行われており、予後の改善と引き換えに晩期脳神経障害を背景にした嚥下障害が増加する可能性があることを、嚥下障害を担当する医療者や頭頸部腫瘍治療担当者は銘記する必要があろう。
著者
樋口 健治
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.229-235, 1980-10-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
8
著者
上田 洵 志田 政春
出版者
一般社団法人 日本時計学会
雑誌
日本時計学会誌 (ISSN:00290416)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.1-13, 1980-03-20 (Released:2017-11-09)

This paper describes an improved drive system of stepping motor, which contributes much to the decrease in current consumption of the existing stepping motor. We introduce here the Adaptive-Controlled Drive System, where the detecting method of rotation or non-rotation of rotor is the most important. This drive system permits us to design smart wrist watches with Center secorld & Calendar, reducing the current consumption of stepping motor to less than 1 μA; the value is a half or a third as large as that by the conventional drive system with the fixed pulse width. If the battery life of the watch is fixed, the capacity of the battery can be halved approximately. Namely, the effective life can be doubled at the same capacity. All the elements msed for this system are constituted within the IC driven at 1.57 V, and the system itself requires little (almost negligible) power consumption.
著者
王 維
出版者
日本文化人類学会
雑誌
民族學研究 (ISSN:24240508)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.209-231, 1998-09-30 (Released:2018-03-27)

本稿では, 長崎華僑社会を一つのエスニック・グループとしてとらえ, 祭祀や芸能に焦点を当てることにより, 華僑文化のダイナミズムを再検討した。祭祀と芸能は, 変動するエスニシティにとって重要な意味をもつ文化要素である。日本華僑の場合, 住居, 服装, 生活様式など文化の日常的側面においては, 日本社会への同化の傾向が強い。その代わりに弁別的特徴として重要な役割を果たしてきたのが祭祀と芸能である。祭祀については次の3タイプに類型化することができる。1)「被受容祭祀」 : 江戸時代に日本人社会に受容され日本の祭と混淆して現在に受け継がれているもので, 「長崎くんち」に代表される。2)「伝統祭祀」 : 同郷組織等によって運営され, 華僑の寺院で行われる「普度勝会」(盂蘭盆)などの祭祀。3)「新伝統祭祀」 : 中華街の活性化を目的として, 近年に春節(旧正月)・元宵節等を再編して創造された新たな祭。旧来のエスニック・アイデンティティのシンボルとしての「伝統祭祀」は同郷組織によって維持されてきた。しかし, 第二世代は伝統祭祀への関心を失いつつあり, 長崎華僑社会は近年急速に変化を示している。それは, 特に「新伝統祭祀」ランタンフェスティバルの創設過程にみることができる。ランタンフェスティバルは, 政治的変化(日中国交正常化)を契機とし, 観光と地域活性化という新たなニーズによって, 新たなエスニック・アイデンティティのシンボルとして中華街を中心に創造されたものである。それに先だって, 中華街の二代目店主らは, 日本人店主らとともに, 新しい組織として中華街商店街振興組合を結成した。こうして, 長崎華僑のエスニック・アイデンティティは, 同郷組織を核とし「伝統祭祀」をシンボルとするものと, 振興組合を核とし「新伝統祭祀」をシンボルとするものとに二極化してきた。さらに, 長崎市は, 中華街で創設された「新伝統祭祀」を市全体の祭として取り込んだ。長崎は, 古くから華僑の文化を「被受容祭祀」として取り入れることにより, 自らの地域文化を構築してきたが, そうした過程が現代的な形で再生産されているととらえることも可能である。このように, エスニック・グループとしての長崎華僑社会は, 上位社会(日本社会及び長崎地域社会)や出身社会(本国)との交渉の中でエスニシティ再構成をしているのみならず, 上位社会に対しても影響を与え続けていると言えよう。
著者
美和 千尋 横山 登 河原 ゆう子 出口 晃 田中 紀行 島崎 博也 鈴村 恵理 川村 陽一
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.178-185, 2011 (Released:2012-12-07)
参考文献数
10

この研究はうたせ湯が筋収縮後のヒトの肩の筋血流量、筋硬度および体温に及ぼす影響を明らかにすることを目的に行なった。若年男性8人(平均20.4歳)を対象とし、レーザー組織血液酸素モニターにより僧帽筋の中部繊維の血流量を、筋硬度計により筋硬度を測定した。他に、レーザードップラーにより皮膚血流量を、サーミスターにより鼓膜温も測定した。測定は安静10分間と筋負荷後の40℃うたせ湯、肩たたき器によるマッサージ、40℃ホットパックと何もしない自然回復を5分間、その後30分間安静を行なった。安静時の室内は室温27℃、湿度42%RHを維持した。その結果、うたせ湯は有意な筋硬度の減少および皮膚血流量の増加、筋血流量の増加傾向を示した。マッサージでは有意な筋硬度の減少、皮膚血流量の増加が認められた。ホットパックでは有意な筋硬度の減少がみられた。鼓膜温は安静時を除いて有意な変化は認められなかった。これらの結果により、うたせ湯は筋と皮膚の血流量増加を伴って、筋硬度を減少させるものであり、肩こりの緩和に効果のある方法の一つであるといえる。