著者
Mika ICHIKAWA Satoshi SUZUKI Meina TEI Kazumi NIBE Kazuyuki UCHIDA Kenichiro ONO Hidehiro HIRAO
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.80, no.10, pp.1572-1575, 2018 (Released:2018-11-01)
参考文献数
15
被引用文献数
7

A large abdominal mass was found in a dog. Histopathologically, the surface of the mass was covered with compressed adrenal gland tissue. The neoplastic cells showed typical features of malignant peripheral nerve sheath tumor (MPNST), including Antoni type A and type B pattern, and nuclear palisading. Immunohistochemically, these cells were positive for S100 protein, nerve growth factor receptor, nestin and claudin-1. The dog was euthanized because of the developing multiple metastatic lesions. The metastatic cells showed quite similar histopathological and immunohistochemical features as those in the original tumor. Although MPNST can develop at many body sites, this is the first report of MPNST originating from the adrenal gland in a dog.
著者
高津 康正 眞部 徹 霞 正一 山田 哲也 青木 隆治 井上 栄一 森中 洋一 丸橋 亘 林 幹夫
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学研究 (ISSN:13447629)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.87-94, 2002
被引用文献数
1

21種のグラジオラス野生種について特性調査および育種素材としての評価を行ったところ, 草丈, 葉数, 葉·花の形態, 小花数および開花期等には種によって大きな違いがみられた. また草丈が10cm程度で鉢物に利用可能なもの, 現在の栽培種にはみられない青色の花被片を有するものなど, 育種素材として有望な野生種が見出された. 香りを有する種は全体の52.3%を占め, 香りのタイプもチョウジ様, スミレ様などさまざまであることが示された. さらにこれらの野生種について到花日数, 小花の開花期間, 稔実日数および1さや当たりの種子数を調査し育種上重要な情報を得ることができた. フローサイトメトリーによる解析の結果, 野生種においては細胞あたりのDNA含量が多様で, 種によってイネの0.9∼3.5倍のゲノムサイズを有するものと推定された. 本法による倍数性の判定は困難であるが, 種の組合せによっては交雑後代の雑種性の検定に利用可能であることが示唆された.
著者
久保田 正 上野 輝弥
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.125-128, 1972-09-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
18

1971~2年に駿河湾で9尾のダルマハダカが採集された.体長は78.7~90.5mmであって, これまでに報告されている最大のものよりさらに大きい。ダルマハダカは東および中部大西洋, 地中海, インド洋, 北および南太平洋東部海域に分布することがわかっていたが, 今回の日本の個体により北太平洋西部にも分布していることが判明した.
著者
藤枝 重治 大澤 陽子 坂下 雅文
出版者
日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.139-148, 2013 (Released:2013-09-02)
参考文献数
26

小児のアレルギー性鼻炎の診断は,5歳未満の未就学児において難しい.とりわけ3歳未満は,感染性の鼻炎との鑑別がつきにくく困難を要する.実際には,抗原特異的IgEの検出と詳細な問診が必要である.最近本邦では,アレルギー性鼻炎の低年齢化が問題となっている.我々は1歳6ヵ月検診(408名)を利用した疫学調査を行った結果,ダニ・ネコ・スギいずれかの抗原特異的IgE陽性者は,計10.7%であった.また鼻汁中好酸球陽性者は,7.1%であり,両者が陽性であったのは2%であった.最近,小児において数種類の第二世代抗ヒスタミン薬が保険適応になり,治療しやすくなった.鼻閉に関しては抗ロイコトリエン薬,鼻噴霧用ステロイドの併用が良い.スギに関しては舌下免疫療法が保険申請中であり,12歳以上は治療の選択が広がる.
著者
藤井理行
出版者
東京地学協会
雑誌
地学雑誌
巻号頁・発行日
vol.114, no.3, 2005
著者
千田 嘉博
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.112, pp.427-449, 2004-02-27

宮崎城は現在の宮崎市池内町に所在した戦国期の拠点城郭である。遺構がほぼ完全に残るだけでなく、一五八〇年から一五八七年にかけて城主だった上井覚兼(一五四五―一五八九)が詳細な日記を書き残したことで、城郭構造や城内の建物群に加え戦国期の上層クラスの武士の生活や基層信仰まで知ることができ、きわめて重要な城跡である。本稿は宮崎城に関わるさまざまな物質資料群を統合して歴史的検討を進める中世総合資料学の立場から検討を進める。検討の結果明らかになったのは以下の諸点である。⑴宮崎城は綿密に設計された南九州を代表する戦国期城郭であり、外枡形や内桝形の組み合わせなど、南九州における戦国期城郭プランの特性と到達点とを示す城跡と位置づけられる。⑵城内には武家屋敷が二十軒以上建ち並び、主郭には主殿・会所的空間、庭園、茶室を備えた覚兼の御殿があった。⑶城主の上井覚兼は計画的かつ継続的に数々の神仏を信仰しており、きわめて多くの時間を信仰に捧げていた。⑷そうした振興の拠点となった寺社は散在的分布を示し、ゆるやかな宮崎城下町の外縁部を構成した。⑸宗教センター機能の集積度が象徴した宮崎城下町の都市機能の集積度の低さは、都市機能が城と寺社とを核とした広い地域に分散・分立し、それらのゆるやかな結合によって、都市的雰囲気をもった場を成り立たせていた城下町構造と評価できる。⑹これは卓越した都市的空間的な凝集を指標とした畿内・東海型の城下町とは異なった新たな類型の戦国期城下町像を提示する。⑺宮崎城下町の都市的集積を阻んだ要因には分散・分立した寺社も要因のひとつであり、覚兼の信仰そのものも、そうした中世的社会的構造に大きく規定されたものであった。

1 0 0 0 OA 白縫譚

著者
柳亭種彦, 柳水亭種清 作
出版者
柳亭種彦
巻号頁・発行日
vol.第65編, 1800
著者
平凡社地方資料センター編
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
1988

1 0 0 0 栃木市史

著者
栃木市史編さん委員会編
出版者
栃木市
巻号頁・発行日
1978