1 0 0 0 OA 硯材誌

著者
白野夏雲 [著]
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
1886
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.202-207, 2001-03-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
2 1
著者
貝沼 憲男 安田 登 神藤 健一 小熊 登
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.644, pp.149-159, 2000-03-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
12

岩盤を対象とした止水工事の一種であるグラウチング工事の合理的かつ経済的な方法の確立が必要となっている. そこで, 我々はセメントにダム建設地点近傍に分布する自然発生材である土質材料 (細粒分の多いロームや粘土) を添加したグラウト (以下ソイルセメントグラウトと呼ぶ) を利用し, セメントの一部置換によるコスト削減と, 土質材料を使用することによるブリーディング防止や浸透性向上等のグラウトの品質向上とを目標に一連の研究を行った.そのうち本論文は, 室内実験から提案したソイルセメントグラウトの配合・計画方法を実際の岩盤を対象に適用し現場注入実験を行い, その有効性を検証したものである.

1 0 0 0 OA 日本名婦伝

著者
竜居松之助 著
出版者
北斗書房
巻号頁・発行日
1937
著者
福本 安正
出版者
The Japan Landslide Society
雑誌
地すべり (ISSN:02852926)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.30-37, 1995-03-15 (Released:2010-03-16)
参考文献数
67
被引用文献数
2

地すべりの対策技術と調査研究が戦前どのように創められ, どのような経過・発展を辿って終戦を迎えたかについての歴史の解明を試みた。地すべり災害の歴史は極めて古いが, 地すべり防止対策は200-300年前から始められた。また地すべりの調査研究は19世紀末から開始され, 最初は主として地質学者や砂防工学者によって発展してきた。しかし, 1930年ころから土質工学的調査・研究がなされはじめ, 地すべりの発生機構の解明がようやく科学的発展の端緒の段階で終戦となる。
著者
平井 美佳
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.462-472, 2000-12-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
53
被引用文献数
2 1

本研究は, 人が“自己”と“他者”の両者の利益にともに配慮しながら, 状況に応じた自他の調整を行うプロセスを実験的に明らかにすることを目的とした。状況の規定要因として, 問題になる他者の種類と問題の深刻度の2要因を扱った。自己と他者の要求が葛藤する3種類の他者 (家族友人, その他の集団) と3水準の問題の深刻度 (レベル1; 低, レベル2; 中, レベル3; 高) に属す9つ [=3 (他者)×3 (水準)] のジレンマ課題を作成した。大学生63名 (男子29名, 女子34名, 18-23歳) を対象として, 各場面について「もし私だったらどうするか」について推論するプロセスを発話思考法によって検討した。その結果, 主に次の3点が明らかとなった。第1に, 推論のプロセスにおいて自己と他者の両者がともに配慮されること, 第2に, ジレンマに関わる他者別に見ると, 家族とのジレンマにおいては自己を優先させる傾向が強く, 友人およびその他の集団との葛藤においては相手を優先させる傾向があること, 第3に, 問題が深刻になるほど自己を優先させ, 問題が深刻でないほど他者を優先させる傾向があることであった。これらの結果から, 状況に応じた自己と他者の調整プロセスについて論じ, さらに, 研究方法と文化差についての理論の問題についても言及した。

1 0 0 0 OA 南洋遊記

著者
鶴見祐輔 著
出版者
大日本雄弁会
巻号頁・発行日
1917
著者
村山 盛葦
出版者
同志社大学
雑誌
基督教研究 (ISSN:03873080)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.13-25, 2011-06

論文(Article)1コリント11章で問題となっている「主の食卓」について、従来の研究ではサクラメントとしての聖餐や聖体(パンとぶどう酒)、あるいはキリストの臨在についてなどおもに宗教的、神学的考察対象として扱ってきた。他方、パウロが明言している「主の食卓」と信徒の病気・死亡の関係はほとんど積極的には考察されてこなかった。本小論ではその因果関係をギリシア・ローマ世界に根付いていた「饗宴(συμπόσιον、convivium)の文化」から解明を試みる。最近の研究により「主の食卓」の問題はキリスト教会特有のものではなく、ギリシア・ローマの食事会という伝統的社会制度に起因していることが分かってきている。本小論は暴飲暴食がひとつの重要な要因であったこと、そして不純物が食卓に混入された可能性があることを論述する。この仮説は、ギリシア・ローマ世界に「饗宴の文化」が普及していたこと、そして都市コリントに住むキリスト教信者がその文化を享受していたことを考慮するならば、全くの見当外れとは言えないことが分かるだろう。In previous studies, the problem of the Lord's Table in First Corinthians, Chapter 11 has interested scholars in investigating the Eucharist and the Elements, or Christ's existence in the Eucharist from the religious and theological point of view. On the other hand, scholars have not paid full attention to the relation between the Lord's Table and sickness and death, to which Paul is clearly referring. This article tries to shed light on this relation in view of the culture of the symposium and feasting that was an integral part of the Greco-Roman world. From recent studies, it has turned out that the problem of the Lord's Table was not something unique to the church, but arose from a traditional, cultural institution, namely, the Greco-Roman dinner party. This article argues that gluttony was an important factor in the problem and that poison was possibly put secretly into food or wine at the Lord's Table. This hypothesis is reasonable when we take into account the culture of the symposium and the enjoyment of this culture by Corinthian Christians.

1 0 0 0 OA 史記

著者
(漢) 司馬遷 撰
巻号頁・発行日
vol.[32], 1000
著者
上水 研一朗 町田 修一 有賀 誠司
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、柔道選手の競技能力及び形態・体力と遺伝子多型の関連性を明らかにすることを目的とした。男子大学柔道選手216名の alpha Actinin 3(ACTN3)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)、インスリン様成長因子(IGF-2)など10個の遺伝子多型について解析した。さらに対象者は形態および体力測定を半年に1回実施し、最高競技成績に基づいて競技力を決定した。その結果、ACTN3及びACE遺伝子多型と柔道の競技力の関連性は認められなかったが、IGF2遺伝子多型は競技力との関連性が認められた。またACTN3及びIGF2遺伝子多型は一部の筋力関連項目との関連性が認められた。
著者
山本 勝也
出版者
山口大学哲学研究会
雑誌
山口大学哲学研究 (ISSN:0919357X)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.97-117, 2013

Economics has a great influence on thoughts and policies in modern society. Especially, recent neoliberal reforms are supported by beliefs on the freedom of economic activities and the adjustability of market mechanism. It is often said that Adam Smith advocated economic liberalism. Relying mainly on The Theory of Moral Sentiments and The Wealth of Nations, this paper shows the economic thought of Adam Smith and his intentions. Our results indicate that Smith didnʼt claim economic liberalism unconditionally but his economic thought is not enough to defend it. And we discuss the recent situation of economics and neoliberalism. Finally, we conclude that we need an interdisciplinary approach for the revolution in economics.