著者
福澤 光祐
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.318-321, 2017-07-20 (Released:2018-01-01)

これからの社会は,より変化の激しい世の中となることが様々な専門家から予想されている。高大接続改革は,このような次代を担う若者たちに,新たな価値を創造できる力(学力の3要素)を育むことを目的として,高等学校教育,大学教育,そして大学入学者選抜の三者を一体的に改革するものである。本稿では,多岐にわたる改革の中から,大学入学者選抜の改革の一つであり,平成29年5月16日に公表された「大学入学共通テスト(仮称)」の検討状況を中心に,お伝えするものである。
著者
松枝 宏明 岡崎 英機
出版者
九州共立大学
雑誌
九州共立大学工学部研究報告 (ISSN:13460994)
巻号頁・発行日
no.25, pp.11-19, 2001-01

We filmed a condition of year-end party with video camera, took in data to a HardDisk of a personal ccmputer, edited a video on a personal computer. And we did a sound editihg & we made a title of the start screen.
著者
矢入 郁子
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は,視覚障害者が晴眼者とともに協調作業(Cooperative Work)をするためのユビキタス空間の最適なデザインとは何かを,CHIデザインを中心に, CHI を包含した上位概念にあたるUXデザイン,CHIや UXの重要な要素であるユーザビリティデザインも含めて探索し,統合的実装と評価とを通して提案することを目的に行われた.期間中に視覚支援学級の生徒と教師のための学習コンテンツ作成・利用システムの実装と評価,音と触覚だけから構成されるシューティングゲームを通した視覚障害者と晴眼者とのコラボレーションの分析の研究を実施した.
著者
村越 一哲
出版者
日本人口学会
雑誌
人口学研究 (ISSN:03868311)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.15-31, 1999-06-01 (Released:2017-09-12)

江戸時代の都市を対象とした歴史人口学は史料的な制約があって難しい。しかし見方を変えて,町人とは階級の異なる大名を都市住民と考えることにより,彼らの分析が可能になる。武士階級に関しては宗門改帳とはタイプの異なる記録史料である系譜を利用することができるからである。17世紀後半から19世紀前半にいたる200年間の乳幼児死亡率を求めると,それぞれ乳児死亡率は,193.2パーミル,幼児死亡率は229.6パーミルである。両者ともに,18世紀後半から上昇しはじめ19世紀半ばには対象とする期間のなかでもっとも高くなった。その原因は,乳幼児を取り巻く環境の悪化だけでなく,母体のおかれた環境の悪化にある。このような環境の悪化の具体的な内容として,消化器系疾患の広がりが考えられる。18世紀以降,都市化の進展や高い人口の流動性が,まず都市のなかで人口密度の高い町人居住地区に消化器系疾患を広めた。続いてそれが人口密度の低い武士居住地区に広がったために,大名の乳幼児が多く死亡したと考えることができるのである。
著者
鈴木 由利子
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.205, pp.157-209, 2017-03-31

水子供養が、中絶胎児に対する供養として成立し、受容される経緯と現状についての調査と考察を行った。水子供養が一般化する以前の一九五〇年代、中絶胎児の供養は、人工妊娠中絶急増を背景として中絶手術を担った医療関係者によって散発的に行われた。一九六五年代には、中絶に反対する「いのちを大切にする運動」の賛同者により、中絶胎児と不慮死者を供養する目的で「子育ていのちの地蔵尊」が建立され、一般の人びとを対象とした供養を開始した。一九七一年になると、同運動の賛同者により、水子供養専門寺院紫雲寺が創建された。同寺は中絶胎児を「水子」と呼び、その供養を「水子供養」と称し、供養されない水子は家族に不幸を及ぼすとして供養の必要を説いた。参詣者の個別供養に応じ、個人での石地蔵奉納も推奨した。この供養の在り方は、医療の進歩に伴い胎児が可視化される中、胎児を個の命、我が子と認識し始めた人びとの意識とも合致するものだった。また、中絶全盛期の中絶は、その世代の多くの人びとの共通体験でもあり、水子は不幸をもたらす共通項でもあった。胎児生命への視点の芽生えを背景に、中絶・胎児・水子・祟りが結びつき流行を生みだしたと考えられる。水子供養が成立し流行期を迎える時代は、一九七三年のオイルショックから一九八〇年代半ばのバブル期開始までの経済停滞期といわれたおよそ一〇年間であった。一方、水子供養の現状について、仏教寺院各宗派の大本山・総本山を対象に、水子供養専用の場が設置、案内掲示があるか否かを調査した。結果、約半数の寺院境内に供養の場が設置されているか掲示がみられ、明示されない寺も依頼に応じる例が多い。近年の特徴として、中絶胎児のみならず流産・死産・新生児死亡、あるいは不妊治療の中で誕生に至らなかった子どもの供養としても機能し始めている。仏教寺院を対象とした水子供養の指針書の出版もみられ、水子供養のあるべき姿やその意義が論じられている。
著者
Masakazu HARA Mayuko KISHIMOTO Toru KUBOI
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
Food Science and Technology Research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.80-81, 1999 (Released:2006-09-08)
参考文献数
13
被引用文献数
8 10

The contents of d-limonene, a major essential oil component in citrus species, were determined in Citrus unshiu, C. sinensis and C. limon during fruit development. d-Limonene was separated from l-limonene by a capillary chiral column attached to GC. The ratio of d-form in the total limonene remained higher than 95% throughout all stages of development. In these fruits, d-limonene content reached maximum just before the pericarps turned from deep green to yellowish green. d-Limonene synthesis was confirmed to take place in the early stage of development within the month from August to September.
著者
三本松 政之 関井 友子
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.88-97, 1994

Political Correctness is a new vogue term in the U. S.. It rejects the traditions of the West and is used to refer to a correct ideological position on matters of race, gender, and sexual orientation. This paper is to describe characteristics of PC movement in the U. S.. PC movement is concerned with multiculturalism movement on campuses and a crisis in American higher education. We intend to make clear what is the PC movement, especially focussing on four aspects; language cleansing, cultural war, politicul struggle or empowerment and integrating nationalities.
著者
赤池 弘次
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.35, no.7, pp.608-614, 1980-07-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
3
被引用文献数
2

L. Boltzmannによって導入されたエントロピーを統計的分布の確率の対数とする解釈は, 統計と確率との本質的な関係を明らかにする歴史的な貢献である. 数理統計学の発展は, このBoltzmannの業績に対する認識を欠いたままにすすめられたが, 最も著しい成果とみなされるものは常にこの確率論的エントロピーの概念に密接した研究によって得られている. 予測の視点と確率論的エントロピー概念との結合によって, 統計的方法の展開に有効な統一的視点が得られるとするのが筆者の主張である. これによって尤度概念の役割とその重要性に客観的な説明が与えられ, 従来問題視されたベイズ(Bayes)理論の実際的利用への道が開かれる.
著者
藤田 昌大
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
まてりあ (ISSN:13402625)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.464-467, 1997-05-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1