著者
前田 伸人
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
人文科学 (ISSN:09117210)
巻号頁・発行日
no.31, pp.1-23, 2016

【はじめに】【第一章 : ラテンアメリカの探検】【第二章 : コロンビアの政治と経済】【第三章 : アルフレート・ヘットナーの旅行記】【まとめに代えて】
著者
前田 伸人
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. 言語・文化・コミュニケーション (ISSN:09117229)
巻号頁・発行日
no.47, pp.15-30, 2016

序章 : はじめに第一章 : パリ・マルメゾン宮のボンプラン第二章 : 南アメリカのボンプラン第三章 : パラグアイでの抑留最後に : まとめに代えて
著者
矢野 重文 多田 昭 松田 春菜
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.29-37, 2013

徳島県阿南市の石灰岩地で採集されたムシオイガイ亜科貝類を精査したところ,クチキレムシオイガイ属Cipangocharaxの未記載種と判断されたので,これを記載した。Cipangocharax ananensis n. sp. アナンムシオイガイ(新種,新称)殻高 2.16 mm,殻幅 3.79 mm(ホロタイプ)。殻は扁平な円錐形で螺管は円く膨らむ。胎殻は1.7層,平滑で黄白色~薄い赤褐色を呈する。後生殻は2.0層で成長脈が密に現れる。頸部のくびれは緩く,頸部から比較的長い呼吸管が縫合に沿って後方に伸びる。殻口は大きく,斜めのハート形を呈し,殻口縁は肥厚してやや外方に広がる。殻口上部は湾曲した外唇縁によってやや扁圧される。内唇の壁唇部は体層に密着し,軸唇縁に向けて屈曲する。蓋は石灰質で厚く,直径約 1 mm,厚さ 0.4 mmの円柱形を呈し,周縁に溝を有する。内側はキチン質の膜で覆われ,光沢を持ち,中央部には僅かな突起様のふくらみが見られる一方,外側は角質の膜で覆われ,中央部がわずかに凹む。本種は,同じく徳島県で採集されるクチキレムシオイガイ属のクチキレムシオイガイC. biexcisus及びトウゲンムシオイガイC. kiuchiiと殻形が類似するが,これらに比べて僅かに大型で,上部が扁圧されたやや横広で大きな殻口を有する点,目立たない突起を中央に持つ石灰質の厚い蓋を有する点によって区別でき,クチキレムシオイとは殻口壁唇部と体層が接合する点でも区別できる。本新種の発見により,日本には本種を含めてクチキレムシオイガイ属6種が認められることになり,このうち徳島県からのみ見つかっている種は3種となる。殻形の比較に用いたクチキレムシオイガイについては,徳島県指定希少野生生物に指定されているため,許可を得て採集を行った。
著者
Kaufmann Peter
出版者
東京大学大学院総合文化研究科附属グローバル地域研究機構アメリカ太平洋地域研究センター
雑誌
アメリカ太平洋研究 = Pacific and American studies (ISSN:13462989)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.7-12, 2016-03

特集 : 『渚にて』再訪 : 核・ハリウッド・オーストラリアSpecial Topic : Revisiting "On the Beach" : Nuclear Weapons, Hollywood, Australia
著者
中尾 秀博
出版者
東京大学大学院総合文化研究科附属グローバル地域研究機構アメリカ太平洋地域研究センター
雑誌
アメリカ太平洋研究 = Pacific and American studies (ISSN:13462989)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.13-22, 2016-03

特集 : 『渚にて』再訪 : 核・ハリウッド・オーストラリアSpecial Topic : Revisiting "On the Beach" : Nuclear Weapons, Hollywood, Australia
著者
小野 直子
出版者
富山大学人文学部
雑誌
富山大学人文学部紀要 (ISSN:03865975)
巻号頁・発行日
no.64, pp.137-152, 2016

本稿では,移民の医学検査の中でも特に精神医学に焦点を当て,革新主義期アメリカにおいて精神医学が精神疾患者(the insane, lunatic)の境界線だけでなく,国民の境界線を引くのに果たした役割を明らかにすることにより,身体・精神の管理と福祉制度の関係について考察する。ダウビギンの研究は,移民制限についての精神科医の発言や活動に主要な焦点が当てられているが,本稿では精神科医が移民制限を主張した社会的・経済的・医学的背景を明らかにすることを目的とする。そのために第一に,アメリカにおける精神疾患者に対する処遇の変遷,及び精神疾患に対処する「専門家」としての精神科医が台頭する過程を明らかにする。第二に,アメリカの移民政策において精神疾患が排除の対処となった背景と,精神科医の移民政策への対応を検討する。