1 0 0 0 OA 教育行政

著者
木場貞長 著
出版者
金港堂
巻号頁・発行日
1902
著者
南 隆男 稲葉 昭英 浦 光博
出版者
慶應義塾大学
雑誌
哲學 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.85, pp.151-184, 1987
被引用文献数
3

われわれ1人びとりの日常生活は,ロビンソン・クルーソー的に自足的に展開されているのではない.それは,なん人もの他者との関係性のうちに進展しているのである.そして,このこと自体は誰にとっても異論のない自明のことである.しかし,ひととひととの関係性をどう把えどう記述しそこにいかなる意味付与をしていくかについては多くの視角と立場とが存在している.コミュニティ心理学や社会心理学,ひろくは行動科学の領域において,近年にわかに注目を集めだした「ソーシャル・サポート」の論議も,人間の社会関係についてのひとつの"新しい"立場であり,それは「日常の社会関係に包含されている相互援助機能」に焦点をあてている.すなわち,他者から得られる具体的および精神的援助が個人の心身の健康維持と増進に深く関与している可能性に注目するのである.この可能性をめぐって理論的そして経験的な検討がある種の熱気をおびながら遂行されている.アメリカにおいてそれはとくに著しい.わが国においては,実質的な研究がようやくティク・オフしようとしているところである,といえよう.本稿では,そのティク・オフの流れに沿った,ひとつの予備的な探索的試みの結果が「資料」として報告・提示された.(1)ソーシャル・サポートが,(1)所属的サポート,(2)実体的サポート,(3)評価的サポート,および(4)尊重的サポート,の4側面にわたって問題とされた.それぞれのサポートが「実際に得られているのか」ということより.それぞれのサポートを「提供してくれると思われる他者の拡がり」が尋ねられた.いわゆる「ソーシャル・サポート・ネットワーク・サイズ」に焦点があてられたのである.(2)大学生(2年生男女)を対象として質問紙による調査が試みられた.その結果,上記のごとく,ソーシャル・サポート・ネットワーク・サイズを機能別に4つに分けて検討することが現実には難しいことが判明した.すなわち,問題としたサポート・ネットワーク・サイズの4側面には経験的弁別性がほとんど認められなかったのである.測定法をかえてさらに検討してみる必要性があろう.(3)以上から,サポート・ネットワーク・サイズの全体(包括的ソーシャル・サポート・ネットワーク・サイズ)を指標として,まずは人口学的変数との関連が追究された.(1)性,(2)兄弟数,(3)入学経路,(4)居住形態,(5)1ヶ月あたりの"自由に使えるお金",および(6)"恋人"の有無,の6特性との関連が吟味されたが,いずれとも意味のある関連は見い出し得なかった.(4)ついで,(1)大学生活に対する満足の度合い,および,(2)抑うつの程度の2種を基準変数として,それぞれに対して包括的ソーシャル・サポート・ネットワーク・サイズ変数が持つ規定力が問われた.階層的重回帰分析の結果によれば,いずれの基準変数に対しても,そのヴァリエーションを説明していくうえで,有意味な独自の力を保持することが確認された.われわれの今回の試みにおいては,この確認が1番のポイントといえよう.(5)基準変数の「抑うつ傾向」に対しては,包括的ソーシャル・サポート・ネットワーク・サイズ変数が「マキャベリズム志向」変数と相乗効果を発揮している事実が見い出された.マキャベリズム志向が高いひとにあっては,ソーシャル・サポート・ネットワーク・サイズの拡がりは抑うつを低下させる方向で関与しているように思われる.以上が,われわれの今回の試みにおける主要な結果である.それぞれの解釈にあたっては慎重な配慮が要求されよう.ひとつの事実にはちがいないが,どこまで"動かぬ事実"かについては,今回の試みだけではほとんどなにも言えぬからである.その意味において「資料」なのであり,ソーシャル・サポート研究の向後にむけて参考に供するものである.
著者
岩橋謹次郎 著
出版者
交詢社
巻号頁・発行日
1892
著者
村島靖雄 著
出版者
鍾美堂
巻号頁・発行日
1914

1 0 0 0 OA 万国有名戦記

著者
クリシイ 著
出版者
陸軍文庫
巻号頁・発行日
vol.乾, 1884
著者
吉村 祐一
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
1991

Hokkaido University(北海道大学). 博士(薬学)
著者
田中 博道
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
1978

博士論文
著者
牧田 慶久
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.32, no.12, pp.1445-1449, 1999-12-28
被引用文献数
1

長期透析患者の副甲状腺機能を検討する目的で, 10年以上観察し得た安定期維持透析患者38例を対象にc-PTHなどを各種パラメーターとして検討した. 透析導入時の年齢とc-PTHとの関係では, 高齢になるにつれてc-PTHが低値となる傾向が認められた (p<0.05). c-PTHが10ng/m<i>l</i>以上を二次性副甲状腺機能元進症として検討すると充進症の頻度は経年的に増加し, 透析開始10年後には38例中17例 (44.7%) が機能亢進症に陥った. 機能亢進症に影響を与える諸因子の検討では, (1) 透析期間中の平均血清Ca値が9.0mg/d<i>l</i>以上の群では9.0mg/d<i>l</i>未満の群に比し, 機能亢進症が有意に低頻度であった (p<0.0005). (2) 活性型ビタミンD (VitD) 投与期間が透析期間の60%以上の群では60%未満の群に比し機能亢進症が有意に低頻度であった (p<0.0005). (3) 活性型VitD投与期間と血清Ca値の間には正相関が認められた (r=0.452, p<0.005). (4) 血清P値と機能亢進症の間には有意な相関を認めなかった.<br>以上から, 血液透析期間が長期化するにつれc-PTHは漸増し重篤な骨合併症を惹起する副甲状腺機能亢進症に陥る危険性が高まることが示唆された. またこれを予防するには活性型VitDを投与し, 血清Ca値を9.0mg/d<i>l</i>以上に保つことが有用と思われた.
著者
松井 敏史 海老原 孝枝 大類 孝 山谷 睦雄 荒井 啓行 佐々木 英忠
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.325-328, 2003-07-25 (Released:2011-02-24)
参考文献数
20
被引用文献数
2 3

高齢者肺炎は, 嚥下機能・免疫生体防御機能・上部消化管機能の低下などが関与した誤嚥性肺炎が特徴であり, 再発 ―ADLの低下―死への転帰をたどる. その病態は生命維持の根幹である‘食すること’が一転して今度は病因となったもので, 根本治療は抗生物質投与でなく‘食すること’の機能改善である. 嚥下・咳反射に重要な大脳基底核領域から咽・喉頭, 気管に投射するドパミン―サブスタンスP系ニューロンは日本人の脳血管障害に多い基底核梗塞で破錠し, 誤嚥性肺炎の発症へとつながる. 治療はドパミン―サブスタンスP系の賦活と脳血管障害の予防と治療である. サブスタンスPの分解を阻害するACE阻害薬やサブスタンスPの放出を促す口腔ケア, ドパミン放出作用のある塩酸アマンタジンや, ドパミン生成に関与する葉酸の投与は誤嚥性肺炎を抑制し得る. 一方, 痴呆患者における周辺症状の緩和に用いられる抗ドパミン作用を有する薬剤の乱用や, 寝たきり患者の食直後の臥位姿勢は肺炎を誘発しうる.
著者
岡津泰正 著
出版者
岡津泰正
巻号頁・発行日
1933