著者
僧都 儀尚
出版者
日本行動計量学会
雑誌
日本行動計量学会大会発表論文抄録集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.232-235, 2010-09-22

新聞社が出口調査を行う理由は、当落判定と投票分析の2つである。特に投開票日の翌日以降の紙面を飾る投票分析は、新聞社ならではの情報といえる。ここでは投開票日期日前出口調査のデータの活用法について、実例をもとに考えてみる。
著者
林 智彦
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1268-1272, 2012-11-15

本稿では,米国における電子書籍の最新動向を紹介する.2012 年に入って,米国の出版業界は,電子書籍の普及に伴い,3つの大きな変化に直面している.(1)本格化したディジタルシフト,(2)(専用)端末戦争の終焉,(3)急拡大する自己出版.本稿では,現地報道や各種業界団体,研究機関の調査結果などに依拠して,現状と近い将来の展望について述べてみたい.
著者
尹 錫貞
出版者
慶應義塾大学大学院法学研究科内『法学政治学論究』刊行会
雑誌
法学政治学論究 : 法律・政治・社会 (ISSN:0916278X)
巻号頁・発行日
no.104, pp.93-122, 2015

一 問題の所在と分析視角二 第三次会談決裂後の日韓関係とアメリカの対日政策 (一) 「日本問題」をめぐる米韓の対立構図 (二) 新たな対立構図の浮上 : 日本の共産圏外交に対する李承晩の不信感三 共産圏に対する日本国内の動きと韓国 (一) 鳩山一郎内閣及び日本の民間アクターの共産圏外交とアメリカの対応 (二) 鳩山一郎内閣に対する韓国の不信感と期待感 (三) 日本のアメリカ離れに対する韓国の懸念と日韓関係の停滞四 東アジア冷戦における「日本問題」と李承晩政権の対日外交 (一) 二つの中国と韓国の反日外交 (二) 韓国と日ソ国交正常化 : 日本の中立化可能性に対する韓国の懸念と対応五 おわりに
著者
杉山 智江 佐鹿 孝子
出版者
一般社団法人日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.1-9, 2014-07-20

小児がんの子どもがターミナル期に、病気の予後や死の不安・恐怖について「語り」始めた瞬間(とき)からの看護師の関わりのプロセスを明らかにすることを目的とした。臨床経験3年目以上の看護師10名に半構造的面接を行った。修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチに準じて分析した結果、8カテゴリーと24概念が抽出された。看護師は【病気・治療の見通しへの不安に応える】ことで【予後が悪いという子どもの思いを察知】しており【いつでも話を聞く姿勢】や【話し始めを待つ姿勢】で【子どもの今に合わせる】関わりをしていた。その結果、子どもの【最期の話を受けとめる】や【命の危うさへの思いに応じる】ことで【命の危うさへの一時的な安心を察知】していた。【命の危うさへの一時的な安心を察知】すると再び【いつでも話を聞く姿勢】や【話し始めを待つ姿勢】のプロセスを辿っていた。看護師が【子どもの今に合わせる】ことで"命の危うさ"や"最期の話"を「語り」始めることがあるので、その瞬間(とき)の関わりが重要であることが示唆された。
著者
前野 哲博
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.7-9, 2002-03

雑木林や小川に囲まれたのどかな農村地帯にある集落には、白塗りの壁、立派な門構えを備えた瓦葺きの大きな家が並んでいる。まるで時代劇に出てきそうな古いたたずまいをみせる街並みである。ところがふと眼を転ずると、通りを挟んだ反対側には、 ...
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1024, pp.60-63, 2000-01-17

この日、東京・高輪にある高野山東京別院で梟雄きょうゆうともいうべき1人の男の葬儀が執り行われた。 男の名は岩澤靖。戦後、単身渡った北海道で財をなし、その財力に物をいわせて中央政界とのパイプを築き、絶頂時には「北海道の小佐野賢治」などとも呼ばれた男である。彼はまたイ、アイ、イ(EIE)グループ総帥、高橋治則の岳父でもあった。
著者
三島 和宏 櫻田 武嗣 萩原 洋一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.495, pp.239-244, 2015-02-26

本稿では,小型かつ低価格な情報デバイスを利用したデジタルサイネージシステムを活用したWebカメラモニタリングシステムの提案とプロトタイプ実装について詳説する.我々は,学内の複数箇所にIP通信可能なWebカメラを設置し,防犯監視等に利用している.その利用例として,入学試験時の複数ゲートの集中監視システムがある.これまでは,利用する当日までに対象となるWebカメラから送られる動画像を表示するための専用のPCを用意し,その画面をディスプレイに表示させる方法を取っていたが,機器を用意するためのコストが高いことが課題となっていた.そこで,すでに提案しているRaspberry Piを用いた低コストなデジタルサイネージシステムを表示デバイスとして用いることで,機器コスト,準備を行う人的コストなどを総合して低減するモニタリングシステムを試作することとした.本稿では,この取り組みの概要,低コストなデジタルサイネージシステムを用いたプロトタイプ実装の詳細,複数のWebカメラ画像を表示するためのサポートサーバの詳細などの取り組みと今後の課題についてまとめる.
著者
Sho Kawahara Kenichi Kourai
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, 2016-06-15

In Infrastructure-as-a-Service (IaaS) clouds, users manage the systems in virtual machines (VMs) called user VMs through remote management systems (RMSes). To allow users to manage their VMs during failures inside the VMs, IaaS usually provides out-of-band remote management. This management is performed indirectly via an RMS server in a privileged VM called the management VM. However, it is discontinued when a user VM is migrated. This is because an RMS server in the management VM at the source host is terminated on VM migration. Even worse, pending data is lost between an RMS client and a user VM. In this paper, we propose D-MORE for continuing out-of-band remote management across VM migration. D-MORE provides a privileged and migratable VM called DomR and performs out-of-band remote management of a user VM via DomR. During VM migration, it synchronously co-migrates DomR and its target VM and transparently maintains the connections between an RMS client, DomR, and its target VM. We have implemented D-MORE in Xen and confirmed that a remote user could manage his VM via DomR after the VM has been migrated. Our experiments showed that input data was not lost during VM migration and the overhead of D-MORE was acceptable.------------------------------This is a preprint of an article intended for publication Journal ofInformation Processing(JIP). This preprint should not be cited. Thisarticle should be cited as: Journal of Information Processing Vol.24(2016) No.4 (online)------------------------------
著者
土谷 彰義 山内 利宏 谷口 秀夫
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.1539-1553, 2016-06-15

利用者が優先したい処理のファイルアクセスを高速化するには,その際の入出力バッファのキャッシュヒット率を向上させることが有効である.そこで,入出力バッファを2つの入出力バッファ領域に分割し,指定されたディレクトリ直下のファイルを優先的にキャッシュするディレクトリ優先方式が提案されている.しかし,この方式は,優先的にキャッシュするファイルの入出力バッファ領域サイズを単調増加させる.このため,他方の入出力バッファ領域サイズが単調減少し,そのキャッシュヒット率が大きく低下し,計算機全体の性能低下を招いてしまう問題がある.そこで,本論文では,各入出力バッファ領域のキャッシュヒット率に着目した入出力バッファ分割法を提案する.具体的には,優先的にキャッシュするファイルのキャッシュヒット率を高く維持できる範囲で,そのほかのファイルのキャッシュヒット率の低下を抑制するように入出力バッファを分割する.提案方式を実現し,評価により,その有効性を示す.
著者
加藤 景三
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.503-523, 1972-05-05 (Released:2011-06-17)
参考文献数
60
被引用文献数
10

膵管造影における正常および異常像を追求する目的で, 剖検例による検討を行ない, 次の結果を得た.1.主膵管走行を4型, 副膵管走行を3型に分類した.各走行型について, 発生学的に考察することにより, 複雑な膵管系の走行が比較的容易に理解できる.2.主, 副膵管および胆管は種々の開口型式をとるが, 開口型式と走行とは相関が認められる.3.主要分枝以外の分枝最大径1mm以上, 分枝の辺縁波状, 数珠状拡張および嚢状拡張所見は, 膵管上皮の過形成または化生, および管内粘液様物質貯溜と密接な関係がある.4.膵癌では, 主膵管の辺縁硬化を伴う狭窄および閉塞と分枝の中断ならびに直線化所見が認められる.狭窄部より尾側の膵管は拡張する.