雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, 2016-06-15
著者
稲葉 利江子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.674-674, 2016-06-15
著者
山本 博之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.666-669, 2016-06-15

教科「情報」が始まって13年経つが,自治体が実施する授業に関する研修は十分ではない.そのため都高情研をはじめとした教科研究会はさまざまな研修活動を行い,情報科の研鑽と交流の場を提供してきた.次期学習指導要領において「情報の科学的な理解に裏打ちされた情報活用能力の育成」が掲げられ,プログラミングやデータサイエンス,情報セキュリティといった内容が強く押し出された.しかし,このような学習内容は,現状の情報科教員にとって指導するのが難しく,大規模な教員研修が必要になると言われている.教員研修については,国や自治体だけでは十分な体制を用意することはできないため,教科研究会や学会の協力が期待されている.
著者
坂東 宏和
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.665-665, 2016-06-15

教育の情報化が進む中で大学教育では,学生が文字を手書きする機会が減っている.長い文章を作ったり,推敲したりする作業は,手書きよりもキーボード入力の方が優れている.一方で,手書きの方が学習の理解を深め,記憶にとどめる効果が高いという意見もある.レポートや卒論の執筆まで手書きが良いとは思わないが,教育の一部に意図的に手書きを取り入れることで,より効果的な学びになる可能性がある.
著者
菅谷 みどり
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.660-664, 2016-06-15
著者
倉地 亮 松原 豊 高田 広章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.632-637, 2016-06-15

近年,自動車に対する脆弱性事例が多数報告されており,自動車のセキュリティが注目されている.これまでに販売されている自動車の多くは機能安全規格に対応されつつあり故障などに対して安全ではあるものの,攻撃者からの意図的なサイバー攻撃に対しては対策されておらず,脆弱であることが指摘されている.また,リアルタイム性やコスト制約が厳しい車載制御システムでは情報セキュリティの対策技術をそのまま適用することができない場合があり,車載制御システムの特徴を生かしたセキュリティ対策技術が必要とされている.本解説記事では,車載制御システムに求められる安全性とセキュリティを概説する.
著者
大久保 隆夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.628-629, 2016-06-15

近年,自動車や航空機,ドローンなど,乗り物に対するハッキングの事例が相次いて公開され,話題となっている.従来から安全性等を考慮して設計されていたはずの乗り物で,このようなハッキングが容易にできてしまうのはなぜなのか,また乗り物と情報セキュリティを守るということはどのような意味を持つのかについて解説する.
著者
大久保 隆夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.627-627, 2016-06-15
著者
西田 豊明
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.626-626, 2016-06-15
著者
平本 健二
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.612-619, 2016-06-15

社会のデータ共有環境として,政府が中心になりは共通語彙基盤プロジェクトを推進している.業種や分野で共通的に使われる語彙やデータ構造を定義するとともに,専門領域の語彙やデータ構造をその拡張として整備できるフレームワークとして開発をしている.また,データは多様な活用ができるようにRDFベースで設計されている.本稿では,共通語彙基盤の取り組みの概要およびその効果,導入を通じて顕在化した課題や解決策,今後の取り組みの方向性について紹介する.
著者
橋詰 秋子 福山 樹里
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.606-611, 2016-06-15

国立国会図書館では,図書館目録に含まれる出版物のメタデータ(書誌データ)や同名異人・異名同人等を同定識別するための統制語彙(典拠データ)などを,リンクト・オープン・データ(LOD)として提供している.これらのLOD提供の背景には,国際書誌コントロールと呼ばれる,図書館界全体で取り組まれてきた伝統的かつ国際的な標準化活動がある.国立国会図書館が提供する書誌データ及び典拠データのLODについて,取組の背景とともに,事業の経緯と現状を説明し,将来に向けた課題を述べる.
著者
武田 英明
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.588-593, 2016-06-15

リンクト・オープン・データ(LOD)とは,セマンティックウェブ分野で開発・標準化がなされてきた技術によるウェブ上のデータを公開・利用する方式あるいは公開されたデータセットである.本稿ではまずはLODの発展の経緯を述べる.次にLODの基本的な仕組みを説明し,LODの4つの原則を紹介する.さらに,オープンデータの五つ星を含むオープンデータとの関係について述べる.その上で,技術の標準化の動向と適用分野ごとの動向について述べる.LODの適用分野としては,クロスドメイン関係,図書館・博物館関係,バイオサイエンス関係,地理情報関係,政府・地方自治体関係と共通語彙基盤を取り上げて説明する.
著者
富田 達夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, 2016-06-15
著者
寺元 郁博 吉田 智一 高橋 英博
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.33-43, 2007 (Released:2007-04-10)
参考文献数
12

本稿では,WWWベースのアプリケーション開発の分野で注目されている,Ajaxと呼ばれる技術を利用したコンテンツ開発で開発効率を向上させるためのライブラリとして開発したROCOCOライブラリと,Google Maps APIの利用に特化した上位ライブラリのROCOCO Google Mapsについて報告する.ROCOCOライブラリは,XML HTTP通信,JSONP通信,グラフ表示およびマトリクス表示の各機能を持つ.またROCOCO Google Mapsは,生成時に基本的な操作を行うためのメニューを自動生成する機能と,メッシュ塗り潰し画像と地図とを重ね合せて表示する機能を持つ.また,ROCOCO Google Mapsを用いることによる開発効率向上を確認するため,このライブラリを用いて,Webサービスが提供されている水稲生育予測システムおよび露地野菜適作判定支援システムを利用したAjaxコンテンツを開発し,これらのコンテンツ開発ではコード行数が大幅に減少し,コンテンツ開発の効率が向上したのを確認した.
著者
田代 一洋 岩槻 幸雄
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.684-688, 1995-09-15
被引用文献数
9

Fifty-eight young Japanese centropomid fish <i>Lates japonicus</i> were captured from the Hitotsuse River estuary, Miyazaki Prefecture, southeastern Kyushu, Japan, through April to September, 1989, and their sizes of total length (TL) (mean TL 222mm) and body weight (BW) (mean 147g) were recorded. They were reared in a concrete tank (20 ton) until the end of November, 1992, growing to a mean TL of 500mm and mean BW of 1, 825g. The diet of the fish was comprised mainly of raw sardines, shrimp, jack and mackerel. However, negative Feeding efficiency rates and Conversion fac-tors were apparent over the two winter seasons. Feeding activity, based on the mean quantity of food taken per individual, was closely related to water temperature and salinity (S) changes, especially being highest over about 25°C (S 28-30) and reduced to zero below about 16°C (S 34). The species seemed to be strongly resistant to disease, skin erosion and transportation stress, because all individ-uals used for the experiment survived.
著者
松本 剛次
出版者
独立行政法人国際交流基金
雑誌
国際交流基金日本語教育紀要 (ISSN:13495658)
巻号頁・発行日
no.1, pp.103-113, 2005-03-15

本報告は国際交流基金派遣日本語教育専門家である筆者のインドネシア・スマトラ地区における日本語教育ネットワーク支援活動の基本的な考え方とその実践例について報告したものである。筆者はネウストプニー(1997: 181)による「ネットワーク」の考え方に倣い日本語教育ネットワーク支援活動を「日本語教育という活動に参加する者の配置と係わり合いをより活性化するための支援」と捉えて実践している。現在のところその支援の舞台は既に存在している各種の「教師会」であるが、筆者が観察した結果、これらの教師会には「形骸化」、「固定化」、「階層化」が見られ、ネットワークがネットワークであるためには不可欠である参加者の「配置と関わり合い」が停滞している、という問題が確認できた。そこで筆者は春原(1992)による「ネットワーキング・ストラテジー」という考え方を参考に、いくつかの「戦略」を立て、その改善に取り組んでいる。
著者
三池 輝久
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.85-91, 2006-03-01 (Released:2011-12-12)
参考文献数
31
被引用文献数
1

生徒・学生の学業不振の背景には本人にも納得・理解できない高次脳機能としての学習意欲の低下が存在するが, その背景に体内 (生物) 時計の混乱が潜んでいることが珍しくない. ヒトの日常生活は意識されることのない体内時計の働きによって極めて自然に24時間周期で営まれている. この時計機構の混乱は普段には起こり難いものとされ, これまで時差ぼけ状態以外には知られていなかった. しかし, 競争社会での頑張りや人間関係に伴うストレスが現代夜型生活と相侯って視交叉上核を刺激し体内時計にズレを生じさせることが明らかになってきた. この時計のズレは初期においては自律神経機能の軋みに伴う不定愁訴として現れるが,十分な睡眠・休養により修復することができる. しかし, 体にむち打って無理を重ねると,慢性的睡眠欠乏状態に至り, 体内時計のズレが大きくなると同時にリズムも乱れてメリハリが消え平坦化が起こる. ついにはリズムは消失し, 平坦化が完成され修復不能となって, 慢性的時差ぼけ状態が作られる. その結果, 持続する奇妙な疲労, 学習・記銘機能低下を来して勉強が手につかなくなる.最も厄介な問題は長時間を要する睡眠で, 10時間を要し, 睡眠時間帯の分布が社会活動時間帯と大きく重なるために子どもたちは学校社会生活から脱落せざるを得ず不登校となる. この睡眠障害は難治性で年齢とともに増える傾向があり, 高校生・大学生においても5-7%程度の不登校状態が見込まれる.結果として, 休学・退学あるいは繰り返す留年の背景となっている事実は日本の将来を担う若者たちの現実的な大問題として社会的に注目されなければならない.