著者
鬼塚 賢太郎
出版者
東洋大学法学会
雑誌
東洋法学 = Toyohogaku (ISSN:05640245)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.223-247, 1989-03
著者
橋本 剛
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.5-9, 2007-01-01

コンピュータ将棋は予想を上回る勢いで進化を遂げ,プロレベルまであと一歩のところまで来た.本稿ではその強さを象徴する話題を取り上げ,次に最新技術の紹介を探索,評価関数,詰み探索の順に行う.実現確率探索は人間に近い思考を実現する画期的な方法でブレークスルーとなった.2006年コンピュータ将棋選手権で初出場初優勝を果たしたBonanzaは,これまでの常識を覆す全幅探索と評価関数の学習でこの世界に衝撃を走らせた.今後はさらに進歩が加速すると予想され,名人を超える日もそう遠い未来ではないのかもしれない.
著者
藪内 博史 三谷 典映 北垣内 佳予子 島岡 光美 建島 澄子 増谷 喬之 岡本 康幸
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学 (ISSN:03705633)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3-4, pp.187-191, 2004-12-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
7

脳性ナトリウム利尿ペプチドbrain natriuretic peptide (BNP) は, 血液検体保存中に分解されることが知られている。最適な検体保存方法を探るため, 種々の検体保存条件がBNP値に及ぼす影響について検討した。BNPの分解を最も抑制したのはEDTA+アプロチニン入り血漿で, 6時間後でほぼ90%以上の残存率を示した。EDTAだけでは, この効果は減弱した。血清中では急速なBNP値の低下がみられたが, EDTAとアプロチニンを加えた場合では, 冷蔵保存で良好な残存率を示した。“プロテアーゼ阻害剤カクテル”は, ほぼEDTA+アプロチニンの場合と同程度の効果を示した。カクテルの成分では, ロイペプチンが最も良好なBNP残存率を示した。これらの結果より, BNP測定のための検体を数時間凍結せずに保存する場合は検体へのアプロチニンの添加と冷蔵保存が必要であると考えられた。
著者
義江 明子
出版者
大和書房
雑誌
東アジアの古代文化 (ISSN:09135650)
巻号頁・発行日
no.137, pp.274-276, 2009-01
著者
内田 宏 山岸 敏宏
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.819-825, 1993
被引用文献数
1

黒毛和種の子牛市場成績,繁殖雌牛の体型,肥育成績などの経済形質に対して近親交配がどのような影響をもたらすかを調べた.材料牛は宮城県内の市場に上場された15,142頭の子牛,県内の11の改良組合の改良基礎雌牛(3歳以上)1,042頭および986頭の去勢肥育牛である.子牛では叔姪交配(近交係数6.25%以上)による近親交配が全子牛の16.4%を占めている.また,繁殖雌牛および肥育牛では,近交係数が6.5%以上のものが,それぞれ13.3%と13.4%を占めている.子牛の日齢体重は,近交度が上昇するにつれて小さくなっており,子牛市場上場時の発育形質に,近交退化が認められた.繁殖雌牛における近交係数に対する体測定値の一次回帰係数は,体高を除いた部位がすべて負となり,近交係数の高いものほど体測定値は小さくなる傾向にあったが,かん幅の体高比を除いて有意性は認められなかった.肥育牛の近交係数に対する発育形質の一次回帰係数はすべて負で有意となり,近交度の上昇にともない発育が低下しており,肥育牛の発育形質においても近交退化が認められた.一方,脂肪交雑の近交係数に対する一次回帰係数は正で有意であったが,種雄牛と一次回帰との間に交互作用が見られ,脂肪交雑に及ぼす近交の影響が種雄牛によって異なることが分った.
著者
川本 芳
出版者
京都大学ヒマラヤ研究会・総合地球環境学研究所「高所プロジェクト」
雑誌
ヒマラヤ学誌 : Himalayan Study Monographs (ISSN:09148620)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.103-114, 2009-05-01

現代人はアフリカを起源地として進化的に短時間で拡大し多様な環境に適応しているため, 類人猿にくらべ遺伝的多様性が少ない霊長類である. 遺伝子におけるヒトの地域差は身体特徴や文化の違いとは対照的に少なく, 多様な環境への適応は, 自分たちを環境に合わせる遺伝子適応より環境を自分たちに都合良く改変する言語発達による非遺伝的伝達(文化)に支えられたところが大きいと考えられる. しかし, 一方でゲノムの一部では新規環境へ適応する際に, 短期間で選択がかかり遺伝子改変が進んだことも考えられる. 高地の低酸素環境やデンプン質食物の消化能力に関わる地域差は, ゲノム中では比率的に少ないものの, こうした遺伝的改変を伴う適応の例だと考えられる. 高地における現代人祖先の重要な生活環境改変のひとつに, 高地の野生動物の家畜化とその利用がある. アンデスとヒマラヤの高地では, おのおのにユニークな家畜が生じ, 高地民に必須の動物資源として生活を支えている. アンデスではラクダ科のグアナコやビクーニャからリャマやアルパカが家畜化され, 搾乳を伴わない利用がみられる. 野生種や家畜種の間に生殖隔離がなく, 高地で同所的に分布し自然および人為的に交雑する能力がある. 家畜化起源については, 単系説と多系説があり, 遺伝学や考古学の研究から現在検証が進んでいる. ネパール・ヒマラヤではチベット由来のヤクを在来牛と交雑利用している. ソル・クンブーでの遺伝学調査により, 伝統的に厳密な家畜繁殖管理がつづいていると推測された. ブータン・ヒマラヤではヤク利用のほかに, インドのアルナーチャルプラデシュから導入したミタンと在来牛の交雑利用がある. その繁殖システムには戻し交雑においてネパール・ヒマラヤに共通する家畜認識があり, それが原因でミタンと在来牛間に遺伝子流動が生じている可能性が考えられる. その実態につき遺伝学的および人類学的調査を進める計画でいる.
著者
押尾 駿吾
巻号頁・発行日
2015-09-26

報告番号: ; 学位授与年月日: 2015-09-26 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(国際協力学) ; 学位記番号: 修創域第5747号 ; 研究科・専攻: 新領域創成科学研究科環境学研究系国際協力学専攻
著者
増山守正 著
出版者
福井源太郎
巻号頁・発行日
vol.初編, 1876
著者
伊藤 大輔 新海 陽介 三木 直子 加藤 友紀 近藤 忠雄 吉田 久美
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.455-460, 2007

The sepals of Hydrangea macrophylla show various colors from red through purple to blue and famous for its easy color change. However, any colored sepals consisted of the same components; one anthocyanin, delphinidin 3-glucoside (1) and three co-pigments, 5-O-caffeoylquinic acid (neochlorogenic acid, 2), 5-O-p-coumaroylquinic acid (3) and 3-O-caffeoylquinic acid (chlorogenic acid, 4). For blue color development, Al^<3+> has been clarified to be essential and we obtained stable blue solution by mixing 1, 2 and Al^<3+>. However the mechanism of flower color variation and the chemical structure of the blue pigment are still obscure. To clarify the color variation of hydrangea, we established "Single Cell Analysis Method". After recording the absorption spectrum of a cell, the vacuolar pH of the cell was measured by using a microelectrode. By micro-HPLC technique, the composition of 1-4 and Al^<3+> was determined. Combining the results, we could reproduce the cell color from blue to red by mixing the components in various pH aq. solutions.
著者
伊藤銀月 著
出版者
ニコニコ倶楽部
巻号頁・発行日
1916