著者
後藤 慶太
出版者
京都大学附属図書館
雑誌
静脩 (ISSN:05824478)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.12-15, 2000-08
著者
金子 勇大
出版者
首都大学東京
巻号頁・発行日
pp.1-68, 2019-03-25

首都大学東京, 2019-03-25, 修士(工学)
著者
吉村 佳樹
出版者
北海道大学大学院文学院
雑誌
研究論集 (ISSN:24352799)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.15-32, 2021-03-31

T・M・スキャンロンの契約主義は,非功利主義的な体系的理論として大きな影響力を持ち続けている。彼の理論は,元々,道徳の本性を説明することを目的としたある種のメタ倫理学的理論として提示された。彼は,そのような理論としての自身の理論の主要な目的を①道徳の主題と②道徳的動機づけに適切な説明を与えることとしていた。特に後者に関しては,前者の説明をする際の基礎となっていたり,スキャンロン自身が契約主義を受け入れる大きな理由となっているなど,大きな重要性を持つものである。しかし,この道徳的動機づけの契約主義的説明に対しては幾つかの批判が投げかけられている。また,その批判の中にはスキャンロンの主張が私たちの日常的な感覚に反すること含意しているという批判もある。スキャンロンは自身の理論の妥当性の一つを私たちの感覚との整合性のようなものに求めているため,仮にこうした批判が妥当なものであれば,契約主義にとって重大な問題となりうる。本稿では,そうした道徳的動機づけの契約主義的な説明に投げかけられている批判に応答していく。まず,スキャンロンが道徳的動機づけと呼ぶものとその契約主義的説明を明確にすることで,投げかけられている批判がスキャンロンの議論のどのような部分に対してのものなのかを明確にする。その後,道徳的動機づけの議論一般に投げかけられている批判と派生的な議論に投げかけられている批判とを検討していく。その検討においては,批判の多くはスキャンロンの議論に対する誤解に基づくものであることを示すとともに先に述べた私たちの感覚に反した含意を持つとされる部分はそもそも契約主義にとって中核的な要素ではないため,仮に本稿での応答が失敗していたとしても契約主義にとって批判者達が考えている程重要な問題ではないことを示す。
著者
高増 明
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.1-20, 2015-10-31

Japanese popular music (J-Pop) is currently facing a critical situation. After having reached a peak of JPY 600 billion in 1998, sales have dropped steadily throught the present day. The crisis exists in a quantitative as well as a qualitative aspect. The same types of songs are ranked in the hit-charts and J-Pop songs are produced to be salable only in the Japnese market. They deviate from global trends in popular music. In this article, we analyze how this music industry crisis developed and how it can be solved. We consider factors that drove the crisis by focusing on the economic stagnation and changes in the economic characteristics of music goods. As the policies that can rescue J-Pop from the crisis, we propose the possibility of indie records companies that the artists can establish by themselves as well as suggest government intervention in the music industries through taxes and subsideies. In the final section, we summarize the implications of this article and refer to the current state of the music markets in the US, China, and South Korea. 日本のポピュラー音楽は危機的な状況にある。音楽コンテンツの売上は1998年に約6,000億円に達したが、その後は傾向的に減少している。危機は、量的側面だけではなく質的側面についても存在する。最近は、同じタイプの音楽がヒットチャートの上位を独占し、日本のポピュラー音楽は、世界の動向からは乖離して、日本のマーケットだけを目指すようになっている。この論文では、危機がどのようにして生じ、それをどのように解決するのかを考えていく。危機を起こした原因としては、経済の停滞と音楽の財としての特性の変化に注目する。危機を救う方法としては、アーティスト自らがすべての役割をこなすインディーズと政府が音楽市場に介入し、音響機器に課税するとともに、補助金を交付する方法を提案する。最終節では、論文の内容を要約するとともに、日本の状況をアメリカ、中国、韓国と比較する。
著者
山中 敬一
出版者
關西大學法學會
雑誌
關西大學法學論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.910-962, 2011-11-30
著者
渡邉 泰彦
出版者
京都産業大学法学会
雑誌
産大法学 (ISSN:02863782)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3/4, pp.661-684, 2017-01

はじめにⅠ オランダ法の概観Ⅱ デュオマザー導入の意義Ⅲ 定義Ⅳ 法によるデュオマザー関係の成立Ⅴ 認知Ⅵ 裁判上の確認Ⅶ 自己の出自を知る権利おわりに
著者
二宮 周平
出版者
立命館大学法学会
雑誌
立命館法学 (ISSN:24341975)
巻号頁・発行日
vol.393/394, pp.610-626, 2021-03
著者
Oyama Satoshi Baba Yukino Ohmukai Ikki Dokoshi Hiroaki Kashima Hisashi
出版者
IEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineers)
巻号頁・発行日
pp.1-9, 2015
被引用文献数
2

Despite recent open data initiatives in many coun- tries, a significant percentage of the data provided is in non- machine-readable formats like image format rather than in a machine-readable electronic format, thereby restricting their usability. This paper describes the first unified framework for converting legacy open data in image format into a machine- readable and reusable format by using crowdsourcing. Crowd workers are asked not only to extract data from an image of a chart but also to reproduce the chart objects in spreadsheets. The properties of the reconstructed chart objects give their data structures including series names and values, which are useful for automatic processing of data by computer. Since results produced by crowdsourcing inherently contain errors, a quality control mechanism was developed that improves the accuracy of extracted tables by aggregating tables created by different workers for the same chart image and by utilizing the data structures obtained from the reproduced chart objects. Experimental results demonstrated that the proposed framework and mechanism are effective.
著者
長谷川 成一
出版者
名著出版
雑誌
北奥地域史の研究 : 北からの視点
巻号頁・発行日
pp.3-41, 1988-02-29

「北奥地域史の研究 : 北からの視点 / 長谷川成一編」I 十六世紀末~十八世紀における支配と農政(名著出版, 1988.2)所収
著者
片岡 祥 園田 直子
出版者
久留米大学大学院心理学研究科
雑誌
久留米大学心理学研究 = Kurume University psychological research (ISSN:13481029)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.11-18, 2008-03-31

本研究は,恋人に対する「依存」のしやすさとアタッチメントスタイルとの関連を検討したものである。被験者は大学生123名(男性53名,女性70名)であった。25項目からなる恋人依存尺度を因子分析したところ,"恋愛不安"と"恋人中心"の2因子が見出された。そして,恋人版に修正した30項目からなる一般他者を対象としたアタッチメントスタイル尺度(ECR-GO)を用いて参加者を4群に分類し,"恋愛不安"と"恋人中心"の2因子の得点の違いについて比較したところ,恋人にもっとも依存するのはとらわれ型,もっとも依存しないのは拒絶型であった。また,恐れ型と安定型を比較すると,両型とも"恋人中心"に差はなかったが,恐れ型は"恋愛不安"が高く,安定型は"恋愛不安"が低かった。その結果,恋人に対する"依存"には関係に対する不安と恋人を中心に考える程度という2次元があり,アタッチメントスタイルの違いが恋人に対する"依存"の程度を予測できることが示唆された。
著者
後藤 学
出版者
東北数学教育学会
雑誌
東北数学教育学会年報 = Journal of Tohoku Society of Mathematics Education (ISSN:0910268X)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.55-65, 2017-03-31

小学2年生で学習する加法と減法の相互関係では,式を用いて説明することをねらいとしている。文章題において,解を求めるために文脈が表す言葉や表現と逆の演算を行う必要がある問題を逆思考問題と呼ぶが,低学年児童には難しいことが知られている。また,説明の手段としてテープ図が用いられるが,文脈に沿って未知数を用いて立式をしたり,テープ図を描いたりすることがうまく結びついておらず,問題点の指摘も多い。本研究では,逆思考文章題の問題解決過程を調査し,全体集合と部分集合を学習した後の思考過程の様相を分析する。