著者
村上 雄飛 井上 隆 前 真之 岩本 靜男 倉渕 隆 大塚 雅之 佐藤 誠
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.41-44, 2014 (Released:2017-11-15)

既報に引き続き、節湯型シャワーヘッドの更なる流量削減の可能性を把握するため、シャワーヘッドの本数を増やしたり、散水板に加工を施し穴数や穴の分布を変えたりすることで、既報と本報の実験結果を総合的に分析することを目的とした。結果、最適流量時の全吐水力は0.5〜0.7N程度であり、最適流量は全吐水力により推測できること、また最適流量時のボリューム感が低いほど、また勢い感が高いほど、中央部の吐水の抜けが大きい場合も不満足となることを示した。
著者
坂下 美彦 長島 律子 藤里 正視
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.111-116, 2020 (Released:2020-05-30)
参考文献数
17

【緒言】スピリチュアルケアは緩和ケアの課題の一つであるが,構造化された介入法は限られている.スピリチュアルケアのためにディグニティセラピー(DT)の要素を取り入れたディグニティ個別音楽療法プログラム(DMT)を独自に開発したので報告する.【プログラム】DTの経験などをもとに,音楽療法士を含めた研究グループで開発した.【手順】最初に「あなたが人生で最も生き生きとしていたのはいつごろですか? そのころを思い出させてくれる曲は何かありますか?」などの質問をもとに患者が大切な曲を選ぶ.次にその曲を病室で音楽療法士が電子ピアノ演奏する(個別音楽会).演奏後に患者が思いや人生のエピソードなどを自由に語れるように促す.【考察】DMTを実施した患者からは大変好評を得ている.構造化されたプログラムであるため,いろいろな所で実施できる可能性がある.スピリチュアルケアとしての有用性および実施可能性を調査予定である.
著者
Jonathan Yap Fang Yi Lim Fei Gao Sinead Z. Wang Shoen C.S. Low Thu Thao Le Ru-San Tan
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Reports (ISSN:24340790)
巻号頁・発行日
vol.2, no.6, pp.306-313, 2020-06-10 (Released:2020-06-10)
参考文献数
30
被引用文献数
3

Background:Myocardial viability assessment in revascularization of ischemic heart failure remains controversial. This study evaluated the prognostic utility of cardiac magnetic resonance (CMR) late gadolinium enhancement (LGE) in ischemic heart failure.Methods and Results:This study retrospectively analyzed subjects with ischemic heart failure and left ventricular ejection fraction (LVEF) ≤35%, who underwent CMR at a single center in 2004–2014 before undergoing coronary artery bypass grafting (CABG) or optimal medical therapy (OMT). Analyses were stratified by treatment. Myocardial segments were deemed non-viable if LGE exceeded 50% wall thickness. Overall and anterior viability were assessed. Outcomes were all-cause mortality, cardiovascular (CV) mortality and major adverse CV events. Among 165 subjects (mean (±SD) age 57.5±8.5 years, 152 males), 79 underwent CABG and 86 received OMT. A greater number of non-viable segments was significantly associated with higher all-cause and CV mortality in the CABG group (adjusted hazard ratios 1.17 [95% confidence interval {CI} 1.01–1.37; P=0.04] and 1.25 [95% CI 1.01–1.56; P=0.045], respectively), but not in the OMT (P>0.05) group. Anterior wall viability did not affect outcomes.Conclusions:The extent of myocardial viability assessed by LGE appeared to identify patients with a differential survival benefit from CABG in this retrospective, small cohort study. These findings raise interesting hypotheses that need to be validated in larger prospective studies.
著者
Tomoaki Kobayashi Yohei Sotomi Akio Hirata Yasushi Sakata Atsushi Hirayama Yoshiharu Higuchi
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Reports (ISSN:24340790)
巻号頁・発行日
vol.2, no.6, pp.289-296, 2020-06-10 (Released:2020-06-10)
参考文献数
16
被引用文献数
9

Background:The association between direct oral anticoagulant (DOAC) dose and clinical outcomes when used with antiplatelets still remains to be investigated.Methods and Results:We conducted a prospective registry of non-valvular atrial fibrillation (AF) patients with DOAC: the DIRECT registry (n=2,216; follow-up, 407±388 days). We analyzed patients taking standard dose (n=907) and off-label reduced dose (n=338) DOAC in this sub-analysis. These patients were further stratified by add-on antiplatelets. Because DOAC dose was not randomly selected, potential confounding factors were eliminated through a propensity score-matching technique. The primary endpoint was clinically significant bleeding. The secondary endpoint was major adverse cardiovascular events (MACE; composite of all-cause death, all myocardial infarction, and stroke/systemic embolism). In patients with DOAC only/DOAC+antiplatelets, we successfully matched 212/62 patients who received off-label reduced dose DOAC with 212/62 standard dose patients. Off-label DOAC dose reduction did not have a significant impact on bleeding (HR, 1.123; 95% CI: 0.730–1.728, P=0.596) or MACE (HR, 1.107; 95% CI: 0.463–2.648, P=0.819) in patients with DOAC only, whereas in patients with add-on antiplatelets, off-label dose reduction significantly reduced bleeding (HR, 0.429; 95% CI: 0.212–0.868, P=0.019) without increasing MACE (HR, 2.205; 95% CI: 0.424–11.477, P=0.348).Conclusions:Reduced DOAC dose in combination with antiplatelet agents was associated with fewer bleeding complications than standard-dose therapy with no reduction in efficacy.
著者
山崎 晃男 Teruo YAMASAKI
雑誌
大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.8, pp.221-232, 2009-01-31

音楽が感情を表現したり喚起したりするという考えは,時代や洋の東西を問わず,広く行き渡っ たものである。実際,多くの哲学者や音楽理論家,科学者がそのような考えに対して,繰り返し支持 を表明している。心理学においても,音楽と感情の関係について数多くの研究がなされている。本論 文では,そうした音楽と感情の関係についての心理学的研究を以下の三つの研究領域に分類した上で, 各々について概観しているO ここで分類を行った三つの研究領域とは,音楽の感情的性格についての 研究,音楽による感情喚起についての研究,音楽を通した感情的コミュニケーションの研究である。 音楽の感情的性格についての研究とは,楽曲に対して聴取者が知覚する感情的な性格についての研究 であり,一方,音楽による感情喚起についての研究とは,楽曲が聴取者に引き起こす感情的反応につ いての研究である。音楽を通した感情的コミュニケーションについての研究とは,演奏者から聴取者 への感情的意図の伝達についての研究である。本論文では, これらについて概観した後,各研究領域 が抱える研究上の課題について論じている。
著者
赤堀 三郎
出版者
東京女子大学現代教養学部国際社会学科社会学専攻紀要編集委員会
雑誌
東京女子大学社会学年報 = Tokyo Women's Christian University annals of sociology (ISSN:21876401)
巻号頁・発行日
no.6, pp.47-54, 2018

日本では近年,不寛容が広がりつつあると言われている.不寛容社会という言葉が使 われることもある.本論文は,社会が不寛容になっているか否かを検証したり,社会の不寛容さを道徳的・倫理的見地から嘆いたり非難したりするものではない.本論文で問うのは,不寛容社会が「どのように観察されているか」である.そしてこのことを通じて,近代化や文明化のもつパラドクシカルな性質を扱うための一般的な枠組を探究する.そのためにここでは,社会を一種の観察者として把握し,その観察の仕方を問う「セカンド・オーダーの観察」の視座に立つ.ここから,次のようなことが言える:まず,社会の不寛容さは寛容/不寛容の区別を用いることで観察されており,その背 景には「文明化した社会は寛容であるべきだ」という考えが隠されていることがわかる.次に,社会学理論の知見をあてはめれば,不寛容さの蔓延は文明化に逆行するものではなく,むしろ文明化の当然の帰結であると言える.不寛容社会は文明化や「よりよい社会」の追求が往々にして正反対の結果をもたらすというパラドックスの一例として捉えることができ,この意味で注目に値する.そして,ニクラス・ルーマン『社会の社会』で論じられている「社会の自己記述」という循環的な図式を用いることで,この種のパラドクシカルな現象の発生メカニズムに接近することができる.社会の望ましさの追求と密接に結びついた不寛容社会のような自己記述は,往々にして当初の目的に反する望ましくない帰結をもたらす.この種の問題に対処するとすれば,たとえば不寛容を現象の水準ではなく言説という水準で把握し,言説が逆機能をもたらす仕組みを解明して,そこに見られる悪循環の円環を断ち切ることがその処方箋となるだろう.
著者
平野 康次郎 洲崎 勲夫 徳留 卓俊 新井 佐和 藤居 直和 嶋根 俊和 小林 一女
出版者
日本鼻科学会
雑誌
日本鼻科学会会誌 (ISSN:09109153)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.666-672, 2019 (Released:2019-12-20)
参考文献数
26

歯性副鼻腔炎は歯性感染が上顎洞および副鼻腔に波及した疾患である。不十分な根管治療後の根尖病巣や歯根嚢胞が原因となることが多い。歯根嚢胞による歯性副鼻腔炎では原因歯の治療が必要であり根管治療や歯根端切除術などが試みられるが,開口状態で行う根管治療の限界や,歯根形態や根管形態により完全な根管治療を行うことは困難であり抜歯となるケースが多い。今回我々は,歯根嚢胞による歯性副鼻腔炎の患者に対しEndoscopic Modified Medial Maxillectomy(EMMM)によって経上顎洞的に歯根嚢胞を切除し,歯根端切除術を行うことにより歯牙を温存し良好な経過を得た症例を経験したので報告する。EMMMで上顎洞にアプローチし,ナビゲーションで歯根嚢胞の位置を同定し歯根嚢胞を切除した。その後に経上顎洞的にダイヤモンドバーで歯根端切除術を行った。術後経過は良好であり術後1年6か月の時点で歯牙は温存され歯根嚢胞の再発は認めていない。EMMMは鼻腔形態を保ちつつ上顎洞への広い視野と操作性が確保できる手術方法であり,上顎洞底部の病変である歯根嚢胞に対して有用であった。また,経上顎洞的にアプローチすることにより歯根尖切除も可能であった。今後長期の経過観察とさらなる症例の蓄積が必要であるが,歯牙温存希望の歯性副鼻腔炎の患者において選択肢の一つとなり得る術式と考えられる。
著者
浅川 達人
出版者
日本都市社会学会
雑誌
日本都市社会学会年報 (ISSN:13414585)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.24, pp.57-71, 2006-09-15 (Released:2011-02-07)
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1937年11月29日, 1937-11-29

3 0 0 0 OA 職員録

著者
内閣印刷局 編
出版者
内閣印刷局
巻号頁・発行日
vol.昭和14年1月20日現在, 1940