著者
國本 景亀
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.35-43, 1998-09-30
被引用文献数
1

一般に,数学は絶対確実な基礎の上に築かれており,人間の経験から構成されるのではないと思われている。本稿では,そのような数学観を歴史的に反省し,その誤りを指摘するとともに,新しい数学の哲学(準経験主義)の台頭と特徴を考察し,準経験主義にもとづく証明指導の方法論を提案した。準経験主義に基づく証明指導として,(1)数学の力動的成長過程の中に証明活動を位置付けること(2)社会的活動として証明活動を捉えること(3)証明の発見的機能,説明的機能そしてコミュニケーション機能を一層重視することを提案した。
著者
守田 美奈子 吉田 みつ子 川原 由佳里 樋口 康子 吾妻 知美 西村 ユミ 池川 清子 稲岡 文昭 坂本 成美
出版者
日本赤十字看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

本研究は、看護学の体系化に向けて最も重要な学的基盤としての看護哲学の確立をめざすことを目的とした。ここ数十年の間に、わが国においても看護の研究論文は増え、新たな看護の知も蓄積されつつある。看護という現象が、経験の中にうずもれ、学的な体系として整理されにくかった大きな理由は、看護という現象の複雑さや深みというものが、既存の理論や従来の科学的学問観で捉え、明らかにしていくことに困難さを伴うものであったからだといえる。しかし、その違和感を問うことに看護の学的基盤を創るエッセンスがあり、「看護とは一体何なのか、どのような現象なのか、どのような特徴があるのか」といった問いを追究することがことが必要なのである。本研究は、このような問題意識から始まり、これまでの看護理論家の思索の足跡をたどりながら、それを問い直し、対話をはかることによって次の各課題についての考察した。1.看護哲学の必要性(看護哲学の課題、わが国の看護哲学に求められているもの)2.看護のアート(「看護のアート」とは何か、看護のアートにおける「技術」の概念看護における全体性の概念、患者理解における直観概念の意義3.看護学の知のスタイル(看護のリアリティ、看護におけるアクチュアリティ)4.看護の科学と哲学(複雑系の科学の可能性、カオス理論と看護研究)
著者
濱岡 剛
出版者
古代哲学会
雑誌
古代哲学研究 (ISSN:03865002)
巻号頁・発行日
no.40, pp.1-22, 2008
著者
中澤 務
出版者
北海道大学哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:02872560)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.39-55, 2001-07-15