3 0 0 0 OA 消防白書

出版者
消防庁
巻号頁・発行日
vol.平成7年版, 1995
著者
村山 久美子 山下 利之
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.92, pp.13-20, 1992-07-01

本研究では美術大学生のキャリアの成功を援助するという目的を持った創造性開発訓練コースにアートセラピーの技法を応用している。「美的表現訓練」と名づけたコースは9週間のセッションから構成された。プログラムの中心は成功のためのイメージトレーニングの考え方を応用して,過去の成功イメージに相当する過去の絵の再現,現在の問題に対処するためのフォーカシング技法を用いた表現を2回,未来の成功イメージに関連する将来作りたい作品のスケッチ,というテーマを用いた。さらに代表的なアートセラピー技法として風景構成法を加え,またコースの前後には訓練効果を測定する意味でK-H-T-P描画テスト(Kinetic-House-Tree-Person Drawings)と美的関心度テストと自己評価尺度を繰り返した。美的関心度テストにはコースの効果が明らかに見られた。また自己評価の改善にも若干の改善をもたらした。
著者
松原 憲治
出版者
広島大学大学院国際協力研究科
雑誌
国際協力研究誌 (ISSN:13410903)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.103-112, 2008
被引用文献数
1

Along with the world movement towards achieving Universal Primary Education,Zambia introduced Free Primary Education in 2002, covering grades 1 to 7.This new policy had put the abolition of PTA fees, which used to play a role in the cost-sharing of education, into effect. It has been contributing to the rapid increase of the enrollment at the primary level. In order to compensate decreased income of the basic schools, the Ministry of Education, Zambia, began to disburse a newly introduced school grant, called Sector Pool Fund, to the basic schools.The purpose of the paper is primarily to examine the impact of the abolition of the PTA fees in relation to existing partnership between local communities and basic schools in the rural and urban areas. In order to obtain qualitative data, interviews were conducted with headteachers and teachers at five basic schools in the rural and urban areas of Choma district in the southern province, Zambia.The results seemingly indicate that the abolition of the PTA fees has reduced the parents' burden of cost-sharing of education more in the urban areas than in the rural areas. It is reasonably presumed that the results also show that the tight guidelines on the use of Sector Pool Fund have made the partnership between the local communities and the basic schools less cooperative. As a result, some basic schools, especially in the rural areas, nowadays find it difficult to conduct major rehabilitation, which was once often assisted by the local communities. To regain active support from local communities, it would be suggested that they might be allowed to participate in school management when deciding the use of Sector Pool Fund.
著者
山路 明日太
出版者
日本スラヴ・東欧学会
雑誌
Japanese Slavic and East European studies (ISSN:03891186)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.1-22, 2011-03-31

レールモントフ作品には馬がしばしば登場する。ただしそこでは、トルストイ『ホルストメール』のように馬の視点から事態が描写されるわけでもなければ、プーシキン「西スラヴ人の歌』のように馬が物語るわけでもない。また語り手が馬に極端な感情移入をしめすようなこともない。そうでありながらレールモントフの馬は、詩人の目からみても主人公たちの目からみても、「友」であり「同志」である。このようにレールモントフ作品の馬は、人間との関係で微妙な距離感をたもっている。そうした距離感は死と生の両面におけるひとと馬との対照的描写から考察することができる。レールモントフは人間の死の瞬間をえがくにあたり魂のうごきにことさら注目しているが、こうした描写は馬にたいしてはみられない。そのかわり馬は死にいたるまでの勇敢な働きが強調される。他方、死そのものはあっさりと述べられるだけで、死にゆく様子に注目した記述はみられない(cf,『アンナ・カレーニナ』の競馬場での馬の死、『罪と罰』のラスコーリニコフの夢における馬の撲殺場面など)。以上から、レールモントフは馬に魂があるとはかんがえていなかったと類推できる。だが死体としては人間も馬も魂のない「モノ」であり、両者は類似の扱いかたがなされる。死体はほかの動物に喰われる様子が生々しくえがかれ、自然の法則にしたがい分解されていく。そうした死体の情景描写において馬と人間は対照しうる存在となるのだ。じっさい『アズライル』冒頭では馬の死体が人間存在の死を象徴する。また「公爵令嬢メリー」では主人公が人間の死体と愛馬の死体にたいし類似の反応をしめしており、そのことによって小説の構成上ふたつのプロットが結びつけられている。生の存在としての馬は自由、幸福、故郷を象徴し、乗馬は主人公たちに喜びをもたらす。ときに馬は女性と対照され、等価で取引されることもある。そんな両者の対等関係はレールモントフ作品においてカフカス民族の社会的な生活背景をなすものとしてえがかれている。馬は女性との対照的描写によって生活背景を形づくる機能を果たしているのだ(例えば、『バストゥンジ村』のアクブラートやムラー、『現代の英雄』のカズビーチなど)。いっぽうおなじ女性と馬との等価的な比喩や交換が、当時のロシア貴族の一典型にとって行動の契機になることもある。『現代の英雄』のペチョーリンはカフカス民族の生活背景である女性と馬との等価的比較を利用し、みずからの欲望を満たしている。そこでは馬の形象が主人公の性格を形づくる機能を果たしているといえる。このように馬の表象はレールモントフ作品を読み解くための不可欠な要素となっている。
著者
関 孝和 建部 賢明 建部 賢弘 後藤 武史 小松 彦三郎
出版者
京都大学数理解析研究所
雑誌
数理解析研究所講究録 (ISSN:18802818)
巻号頁・発行日
vol.1858, pp.27-55, 2013-10

[編集] 関孝和, 建部賢明, 建部賢弘; [校訂] 後藤武史; [再校訂] 小松彦三郎
著者
関 孝和 小松 彦三郎
出版者
京都大学数理解析研究所
雑誌
数理解析研究所講究録 (ISSN:18802818)
巻号頁・発行日
vol.1858, pp.1-16, 2013-10

[編集] 関孝和; [校訂] 小松彦三郎

3 0 0 0 OA 飛行機唱歌

著者
日野大尉 著
出版者
共益商社
巻号頁・発行日
1911
著者
北原 聡
出版者
関西大学
雑誌
關西大學經済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.71-86, 2008-09

戦間期の日本では、外資系自動車会社である日本フォード、日本GMによる自動車製造および全国的道路改良による道路状況の改善を背景に、貨物自動車の利用が大都市圏から地方へと拡大した。迅速かつ機動的な戸口から戸口への輸送という鉄道輸送には無い特徴をもつ貨物自動車は、輸送時間と輸送費の点で鉄道より優れていたことから、鮮度の維持が欠かせない生鮮食料品の輸送などに活用され、鉄道の補助輸送のほか鉄道と並行する輸送にも進出して、短距離輸送を中心に国有鉄道と自動車の競合が発生した。貨物自動車輸送業は車両1台を所有する小規模経営が一般的で、荷主の指示により随時随所で輸送を行う貸切営業が大宗をしめ、貨物自動車の急増に伴う競争の中で、輸送業者は種々の営業努力を行いつつ経営を成り立たせていた。