著者
種村 剛 小林 泰名 種村 剛 小林 泰名 種村 剛 小林 泰名
出版者
関東学院大学経済学部教養学会
雑誌
自然・人間・社会
巻号頁・発行日
vol.53, pp.61-104, 2012-07

札幌のインディーズ・ミュージシャンがおこなった、USTREAMを用いたライブイベント、UST ROOM FESを事例として、ミュージシャンとライブ配信サービスの関係について考察した。本稿の中心となる問いとして「なぜ札幌のインディーズ・ミュージシャン達は、UST ROOM FESを企画し実践したのだろうか」を設定した。問いに対する仮説として、UST ROOM FESを、地方から全国へ音楽活動をプロモーションする手段と考えているのではないか(1)、UST ROOM FESのメリットを、楽曲のダウンロード販売につながる点にあると、考えているのではないか(2)、の二つを提示した。仮説の検証のために、フェスを企画した、札幌のミュージシャン3名にインタビューをおこなった。インタビューの結果、1) ライブ配信サービスを、全国の人びと、地域の人びと、地元のミュージシャンに対する音楽活動のプロモーションとして用いていること、2) 実際に観客にライブ会場に足をはこんでもらい、CDを販売したいと考えていること、を明らかにした。最後に、以上の考察をふまえ、地域レーベルの可能性について検討した。
著者
菅野 正道
出版者
東北大学史料館
雑誌
東北大学史料館紀要 (ISSN:1881039X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.93-107, 2017-03-15
著者
西口 太郎
出版者
首都大学東京
巻号頁・発行日
pp.1-62, 2019-03-25

首都大学東京, 2019-03-25, 修士(表象文化論)
著者
工藤 充 秋谷 直矩 高梨 克也 水町 衣里 加納 圭
出版者
北海道大学高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.107-122, 2014-06

This practice report raises some questions of dialogical workshop design about science and technology policy topics. Focusing participant’s talk, we analyze relationship between presenting participant’s identity and facilitator’s practice of consolidation of opinions. As a result, we find following points. (1) Presenting identity when particular participant express his opinions make/form relationship with other participant’s identity.( 2) Participant’s identity changes at each time, and relies on course of interactional context. These results provide the resource when we rethink relationship between conservation of opinions diversity and methods of gathering various opinions, and design workshop that oriented deliberative communication in public.
著者
斉藤 千佳
巻号頁・発行日
2010-03-25

本稿の目的は、一般に「会話形式」と呼ばれる形式で書かれた文章を質的に分析し、それが書き手と読み手の間にどのようなコミュニケーションを成立させているのかを考察することにある。会話形式の文章は、新聞・雑誌等で日常的に見られるものであるにも関わらず、これまで体系的な研究は行われてこなかった。そこで第1章ではまず、本稿で扱う会話形式の文章とはどのようなテクストを指すかという点を明確にする。その上で、第2章では、文章形式全般についての研究や、会話形式で書かれたテクストを対象とする研究、フィクションの会話に関する研究を概観することを通して、本稿における研究方針を提起する。第3章ではこの方針に沿い、実際にメディアで公開された会話形式の読み物を対象として、架空の人物たちによるセリフのやりとりを分析する。データは、登場人物の役割関係を基に、予め次の三群に分類している。すなわち、Ⅰ群:質問者(Q)と回答者(A)による会話から成るテクスト、Ⅱ群:教える人(T)と教わる人(S)の会話から成るテクスト、Ⅲ群:より複雑な対立関係を持つ人々(P1,P2,…)の会話から成るテクスト、である。この三つの群それぞれについて、セリフのやりとりの展開や、登場人物へのキャラクタの配分に見られる傾向を、例を挙げながら考察していく。そこでは、作者の内なる対話における視点の対立が複数の語り手に投影され、キャラクタの適用により可視化されていると考えられること、また作者と読者が登場人物同士による会話の「場」を共有することで、テクストを媒介とする仮想的な交話的コミュニケーションを行っている可能性があることを指摘する。第4章では以上の分析結果をまとめ、さらに会話形式の文章の研究が現代において持つ意義と今後の課題について触れる。
著者
五之治 昌比呂
出版者
京都大学西洋古典研究会
雑誌
西洋古典論集 (ISSN:02897113)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.39-59, 1999-08-31

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
兒嶋 昇 升 佑二郎 上村 孝司
出版者
法政大学スポーツ健康学部
雑誌
法政大学スポーツ健康学研究 = 法政大学スポーツ健康学研究 (ISSN:21853703)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.33-39, 2014-03-30

本研究では、日本トップレベルの大学バドミントン選手におけるスマッシュ、クリア及びドロップストローク時の上肢筋活動について検討した。その結果、各ストローク時のiEMGmaxは、橈側手根屈筋および尺側手根伸筋はスマッシュとドロップ、クリアとドロップ間に有意差が認められ(p<0.05)、棘下筋はスマッシュとドロップ間に有意差が認められ(p<0.05)、三角筋はスマッシュとドロップ、クリアとドロップ間に有意差が認められた(p<0.05)。これらのことから、スマッシュやクリアといった瞬間的に大きな力発揮を要するストロークでは前腕及び三角筋の活動が高くなり、大きな力発揮を必要としないドロップではこれらの筋活動が小さくなることが示された。また、クリアとドロップ間では棘下筋への負担に差はなく、それ程大きな負担が生じない場合もあるものの、より速いクリアショットを打ち放つ場合には、スマッシュと同程度の負担が生じる可能性があることが示された。