著者
多田 周平 木村 佳記 向井 公一 里田 由美子 中江 徳彦 近藤 さや花 小柳 磨毅
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.233-241, 2019

<p>【目的】前後に開脚して片側の殿部を着座したHalf sitting にて,体幹を前傾する運動(以下,HSE)の運動力学的特性を,スクワット(以下,SQ)との比較から明らかにすることを目的とした。【方法】健常成人10 名を対象に,右下肢を前方に接地して体重の1/2 を負荷するHSE とSQ を実施した。三次元動作解析装置と床反力計,表面筋電計を用いて運動計測を行い,右下肢の関節角度,床反力,関節モーメント,筋活動電位(%MVC)を算出し,両課題間で比較した。【結果】HSE はSQ に比較して股関節の屈曲角度と伸展モーメント,床反力後方成分,内側広筋と半腱様筋の筋活動が有意に高値を示した。一方,膝関節の伸展モーメントと外部内反モーメント,床反力内方成分は有意に低値を示した。【結論】HSE は膝関節運動がなく,SQ に比較して外部内反モーメントも有意に小さく安全である一方,膝伸展モーメントは小さいながらも,内側広筋と半腱様筋の活動が有意に高まる。</p>
著者
伊原青々園 著
出版者
市川宗家
巻号頁・発行日
vol.下巻, 1917
著者
藤井 実 中谷 隼 大迫 政浩 森口 祐一
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第20回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.76, 2009 (Released:2009-09-25)
被引用文献数
1

プラスチックのリサイクル方法はマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、エネルギー回収と多様である。リサイクルによって代替される新規資源を設定して評価する従来のLCAによる評価でも、マテリアルリサイクルとエネルギー回収の差であれば、プラスチックの製造エネルギーを含めて代替されるか否かの差異として評価された。しかし、同じマテリアルリサイクルで、水平リサイクルとカスケードリサイクルを比較する際には、これらの差が結果に反映されない場合が多い。近年、使用済みPETボトルなどの廃プラスチックが海外に輸出され、リサイクルされている。国内のリサイクルは、海外でのリサイクルに比べて質の高いリサイクルを行っている場合があるが、これらの差異は従来のLCAでは十分に評価されていない場合が多い。本研究では、カスケードリサイクルとの相対的な水平リサイクルの効果を過不足なく評価する方法を検討する。
著者
小松 和彦 コマツ カズヒコ
雑誌
井上円了選集
巻号頁・発行日
vol.21, pp.449-463, 2001-05-20
著者
小井土 守敏
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究
巻号頁・発行日
vol.2021, no.31, pp.29-36, 2021

<p> 仮名本『曽我物語』の注釈作業の過程で、問題となる「馬芸」の描写に関する記述について、注釈の試案を提示する。併せて、『曽我物語』が、「弓馬の芸」について詳細な描写を指向していることを指摘する。</p>
著者
高辻 俊宏
出版者
Journal of Radiation Research 編集委員会
雑誌
日本放射線影響学会大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.41, 2010

長崎の黒い雨の科学的記録は限られている。その記録によれば、黒い雨は爆発後約20分後に爆心から約3km東にある西山地区で降り出した。爆発時は風速約3m/sの南西の風であったと報告されている。しかし、<SUP>239,240</SUP>Puと、<SUP>137</SUP>Csの有意な汚染は主として爆心から真東の地域に見つかっている。西山地区の<SUP>239,240</SUP>Pu濃度と外部線量率は、広島の黒い雨地域よりはるかに高かった。降雨は爆心近くの多くの地点で報告されている。少し遠いが、爆心から北西約19 km の大村海軍病院では、爆発後約10分で天気雨が報告されている。しかし、雨は黒くなかった。<BR> 黒い灰と微軽量物が爆心から真東の地域で降り、それは、爆心から10 kmにまで届いたと報告されている。畑は微軽量物で薄白くなり、サトイモの葉には指で字が書けたと報告されている。<BR> 原爆被爆者として公式認定されなかった人々は、西山地区を含む広い範囲に爆発直後、強い放射性降下物があったはずだと主張して、日本政府に認定を求める訴訟を起こした。西山地区における爆発1時間後からの人体への最大外部積算線量は、約0 .4 Gyと見積もられた。また、ホールボディカウンタによる測定や染色体の調査では、高線量内部被ばくの兆候はなかった。しかし、外部線量の直接測定は爆発後48日目から始められ、ホールボディカウンタによる測定と染色体の調査は1969年に始まった。当時の西山地区住民の多くは地区で育った野菜を食べ、西山水源池の水を飲んでいたものと思われる。西山水源地の水を毎日飲んでいた当時の一人の住人は、爆発1年後から、のどが腫れ、痛み出したと言っている。爆発後初期の内部被ばくの評価が重要である。
著者
小島 美子
出版者
日本喉頭科学会
雑誌
喉頭 (ISSN:09156127)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.91-95, 1997-12-01 (Released:2012-09-24)

When we speak of traditional Japanese music, we are refering to a variety of music ···from artistic music to folkloric music. Despite the variety, there are certain characteristics running through them in terms of the Japanese sensibility toward music. It is this musical sense of the Japanese that will provide an important base for the new Japanese music to develop in the future.A sense of rhythm is determined over a long period of certain group's history by the way how they have used their physical body. A majority of the Japanese, for instance, have a “static” sense of rhythm characteristic of the rice paddy farmers. People in the mountains, on the other hand, use their limbs in a flexible way, resulting in a “supple” sense of rhythm. People who live on the islands of Okinawa and Amami, as well as people who live on coastal areas, have a “swinging” sense of rhythm in correspondence to the undulation of ocean waves.A sense of timber is determined over a long period of time by the kind of life style and natural environment people live in. People in Japan have lived mainly by farming and fishing in a climate where the four seasons are distinct. Consequently they developed sharp sensitivity toward changes in weather, making them alert to natural sounds such as a rain and a wind. It is for this reason that the Japanese favor songs and instruments that sound close to natural sounds.Japanese melodies and based on six pentatonic scales. Each consists of two sets of the perfect fourth called the tetrachord. These scales have much in common with the music of Asia and Africa.The Japanese subconsciously feel, though vaguely, the presence of a god or spirit in every object. Such a tendency, or a habit of the mind, is also revealed in music and songs. This attitude, which may correspond to the idea of symbiotism, is demonstrated in the Japanese way of thinking that songs too possess spiritual power.
著者
山下 哲也
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1171-1176, 2017 (Released:2017-12-01)

・僅かなメンバーで起業し、加速するIT進化を駆使して未知の製品やサービスを生み出し、猛烈な速度で成長して世界を変えてゆく企業をスタートアップと呼ぶ。一見あり得ないと思えるアイデアを実現し、未来の当たり前を生み出すイノベーターである彼らについて、そのあらましを紹介する
著者
南 里佳子 玉浦 有紀 赤松 利恵 藤原 恵子 酒井 雅司 西村 一弘 角田 伸代 酒井 徹
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.198-209, 2020-10-01 (Released:2020-11-09)
参考文献数
25

【目的】維持血液透析患者の食事・水分管理アドヒアランス改善に向けて,関連する信念を評価する尺度を作成し,その信頼性と基準関連妥当性を検討する。【方法】3都市4施設で外来維持血液透析を受療中の患者378人を対象に,質問紙調査を実施し,食事・水分管理の信念に関する40項目と,主観的指標による食事・水分管理アドヒアランス状況をたずねた。同時にカルテから,属性とドライウエイト,透析間体重増加率,生化学検査データを収集した。探索的・確証的因子分析により,信念尺度の因子構造を検討した後,抽出された下位尺度の信頼性(クロンバックα)と基準関連妥当性(客観的/主観的指標によるアドヒアランス状況との関連)を確認した。【結果】尺度作成の結果,食事・水分管理の実施に関する信念として「食事管理の障害」「食事に対する懸念」「環境からの影響」「楽観性」の4下位尺度17項目,動機に関する信念として「重要性」の1下位尺度8項目が得られた。クロンバックαは0.531~0.830と概ね良好な値だった。また,各下位尺度の得点は,客観的または主観的指標によるアドヒアランス状況(良好群・不良群)と妥当な結果がみられ,基準関連妥当性が確認された。【結論】維持血液透析患者の食事・水分管理に関する信念尺度として,実施と動機に関する信念の2つの尺度の信頼性と基準関連妥当性を確認した。
著者
市原 昌三郎
出版者
日本評論社
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.93, no.4, pp.p473-485, 1985-04

論文タイプ||論説(特集 一橋の学問 = Academic Climate of Hitotsubashi University)