著者
藤本 万里子 松田 亘 満永 拓邦
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.381-382, 2019-02-28

Windows の脆弱性を悪用する攻撃により、多くの組織が被害を受けている。特に2017年に公開された MS17-010の脆弱性は、Wannacryランサムウエアや標的型攻撃の感染拡大活動に悪用された。本脆弱性を悪用するEternalblue Doublepulsarなどの攻撃ツールがインターネットに公開されており、攻撃者は遠隔から任意のコードを実行出来る。更に本ツールはWIndows の正規のプロセスを悪用するため、攻撃を受けたことに気づくのが難しい。本研究では、WIndows のイベントログからMS17-010の脆弱性を悪用する攻撃の痕跡を調査する方法を紹介する。
著者
生島 博之
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センタ-紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
no.7, pp.329-336, 2004-02

本論文は、盗みなどを圭訴としてプレイセラピーを受けることになった小学校3年生男児Nの治療経過を箱庭を中心として報告したものである。Nは、世の中のすべてが面白くないといったブスッとした表情で箱庭をつくり、猛獣に食い殺されるキリンや乳牛、そして、怪獣にやられるウルトラマンをロボワル兄弟と一緒になって応援する孫悟空、等を置きながら、「正義あらへん」と苦笑した。その後、Nは治療がすすむにつれて、「怪獣に奪われた母親」や「人質になった妻子のために身代わりになって悪人に撃ち殺される父親(銀行強盗)」「父母の住む動く家(タクシー)の火事」等の象徴的な遊びをおこなった。そこで、これらの象徴的な遊びの意味を掘りさげ、盗みの心理的メカニズム等について考察した。

2 0 0 0 地層の解読

著者
平朝彦著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2004
著者
水口 智江可
出版者
名古屋大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

農業害虫であるアザミウマは、蛹の過程を経ずに幼虫が成虫へと変態する「不完全変態昆虫」として分類されているものの、成虫になる前にほとんど動かない「蛹のような時期」が存在する。これは他のどの昆虫種とも異なったユニークなものであるが、ホルモンによる制御機構は不明であった。本研究では、アザミウマの幼若ホルモンシグナルを伝達する2つの転写因子を特定するとともに、アザミウマのユニークな変態様式がどのような進化を遂げて出来上がったのか考察を行った。
著者
石井 輝司
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.6, no.11, 1970-11-15
著者
カイザー シュテファン
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.35-50, 2005-01-01 (Released:2017-07-28)

本稿は、開港のころ横浜居留地で発生した横浜ダイアレクトの唯一まとまった資料であるExercises in the Yokohama Dialectについて、出版状況を当時の資料により検討し、初版が1873年に出たことなどを明らかにした。また、横浜ダイアレクトの使用者・使用場面について当時の資料を参考に考察し、少なくとも1861年以降の横浜で外国人と日本人の接触場面における商談などが双方向のピジン日本語で行われたこと、そのピジン語を記述した資料としてExercisesが信頼性のある文献であることを確認した。さらに、後世の日本語文献で取り上げられている「横浜言葉」とその資料として使われた「異国言」などの資料を検討し、開港当時の日本人が英語のピジンを話していた証拠とすることができないことを主張した。
著者
櫻井 秀彦 恩田 光子 高木 美保 中川 明子 我藤 有香 荒川 行生 早瀬 幸俊
出版者
医療の質・安全学会
雑誌
医療の質・安全学会誌
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.3-21, 2011

<B>目的</B>:保険薬局に勤務する薬剤師と事務職の組織や職務に対する意識と安全意識を調査し,それらの関連性を職種や他の属性で比較検討した.<br><B>対象と方法</B>:関西圏に基盤を置くチェーン薬局41店舗でアンケート調査を実施した.非管理職の薬剤師(n=180)と事務職(n =127)を対象とし,組織や職務に関する30の質問項目とミス対策などに関する38の質問項目を設定,それぞれ5件法で回答を求めた.職種別に因子分析を行い,抽出された因子を比較検討した後,共分散構造分析と重回帰分析で組織や職務に対する意識と安全意識の関連性について検討した.重回帰分析では,過誤対策委員経験の有無や雇用形態による影響を,ダミー変数を用いて確認した.<br><B>結果</B>:因子分析では,組織や職務に関する設問から5因子が,安全意識に関する設問から5因子が抽出された.薬剤師と事務職では因子の構成項目が若干異なった.共分散構造分析では,薬剤師と事務職ともに組織や職務に対する意識が安全意識に影響を与えていることが明らかとなった.重回帰分析では個々の因子およびダミー変数で影響に違いがあることが明らかとなった.<br><B>考察</B>:安全意識を高めるためには,まず良好な職場風土を醸成し,組織への評価を高めること,次いで職種,雇用形態,過誤対策委員の経験の有無などの違いを考慮した組織管理姿勢を検討する必要性が裏付けられた.
著者
大熊 喜邦
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.52, no.639, 1938-06-20
著者
光山 和彦 神原 浩平 鵜澤 史貴 中川 孝之 池田 哲臣
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.13-16, 2010-02-10
被引用文献数
4

800MHz帯FPUの高度化を目指した研究を行っている.これまで伝送容量の増大と回線信頼性の向上を目的として,MIMO-OFDM伝送技術とLDPC符号を用いた誤り訂正技術を組み合わせた伝送装置の開発を行ってきた.今回実際の広島駅伝コースや長野マラソンコースの一部区間において,試作装置を用いた移動伝送実験を行い,MIMO検出器として実装したMMSEウェイトを算出するRLSアルゴリズムやLDPC復号の繰返し回数など受信システムの基本パラメータを最適化した.また,受信アンテナ数をパラメータとしてMIMO-OFDM伝送の回線信頼性をビット誤り率の累積確率分布を用いて比較評価したので報告する.
著者
Lindemann Erich 桑原 治雄
出版者
大阪府立大学社会福祉学部
雑誌
社会問題研究 (ISSN:09124640)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.217-234, 1999-12

Erich Lindemann "Symptomatology and Management of Acute Grie."(Americαn Journal of Psychiatry, 101, 141-148, 1944)の翻訳