著者
瀬野 龍一郎
出版者
東京水産大学
巻号頁・発行日
2003

東京水産大学博士学位論文 平成15年度(2003) 資源育成学 課程博士 甲第337号
著者
楢府 憲太
雑誌
まなびあい
巻号頁・発行日
vol.11, pp.196-203, 2018-10-19
著者
濱谷 尚志 Moustafa Elhamshary 内山 彰 東野 輝夫
雑誌
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.1761-1771, 2017-06-21

人体の約60%を占める水分の摂取量と排出量のバランスを維持することは生命活動維持において重要である.本研究では日常生活で容易に装着可能な腕装着型センサを用いた飲水量の推定手法を提案する.腕の複雑な動きから飲水に関連するモーションおよび飲水中の細かいモーションを認識するため,本手法では時間的な認識スケールの異なる二種類の分類器(マクロ行動分類器・ミクロ行動分類器)を組み合わせる.さらに飲水中の細かいモーションにおける慣性センサの計測値を用いて飲水量推定モデルを構築し,毎回の飲水量を推定する.評価のため合計16人の学生から約22時間のマクロ行動,合計950回以上の飲水におけるデータを収集した結果,提案手法により日常生活における代表的な行動の中から適合率72.6%,再現率73.5%で飲水行動を認識可能であり,さらに実際に飲水を行っている区間を合率92.8%,再現率97.0%の精度で認識できることが分かった.また,飲水中の腕方向および親指方向の加速度の積分値を説明変数とした線形回帰モデルにより,毎回の飲水量を平均誤差1.5[g],標準偏差29.5[g]で推定できることを確認した.
著者
研谷 紀夫 三橋 徹 高橋 英一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第72回, no.コンピュータと人間社会, pp.467-468, 2010-03-08
著者
松本 正生
出版者
埼玉大学経済学会
雑誌
社会科学論集 = SHAKAIKAGAKU-RONSHU (The Social Science Review) (ISSN:05597056)
巻号頁・発行日
vol.164, pp.5-32, 2021

小泉政権当時の2005 年に、無党派層に代わる、新たな概念として筆者が措定した「そのつど支持」は、その後、日本人の政治意識として広く定着した。「そのつど支持」とは、「特定の支持政党を持たず、(選挙のたびに)そのつど政党を選択する」態度を意味する。2009 年の民主党への政権交代以降は、とりわけ、中高年層の「そのつど支持」化が顕著であった。いわゆる無党派層や浮動票とは、若年層の政治意識や投票行動を表象する概念として用いられてきた。こうした意識や態度は、むしろ、中高年層の特性へと転化している。 有権者の「そのつど支持」化は、また、「選挙ばなれ」と表裏の関係にあった。2012 年に自民党が再び政権に復帰してからは、地方選挙で先行してみられた「選挙ばなれ」が国政選挙にも波及してきた。投票率の低落には、政治不信や政党不信と通称される一票のリアリティの消失に加え、社会の無縁化に起因する地域社会の変容も介在している。 本小論の論述スタイルは、仮説-検証の演繹的手法は採用せず、各種の調査結果や統計データの単純比較を通じた経験的解釈に終始する。諸兄のご批判を請いたい。 The term “sonotsudo-shiji” (new independent voter) that I defined at the time of the snap general election in 2005, now seems to have become widely generalized as the political mindset of the general Japanese population. The “sonotsudo-shiji” tendency is significant, especially among middle-aged and elderly voters. The term “independent voter” or “swing voter” has been used to describe the political attitude and voting behavior of young people. However, it is now better used to describe the middle-aged and elderly voter. Their tendency of being “sonotsudo-shiji” is inextricably associated with apathy toward elections. The general election in 2012 showed us that disinterest in local political elections has now spread into the national elections. The decrease in voting turnout in the 2012 general election was caused by a lack of involvement with the local society, and the feeling that a single vote did not count. This is reflected in a distrust of politics and political parties, born out of indifference toward other people. In this report, I present data in support of this hypothesis. I would like to thank you in advance for your comments on this report.
著者
武智 秀之
出版者
法学新報編集委員会
雑誌
法学新報 (ISSN:00096296)
巻号頁・発行日
vol.123, no.8, pp.183-225, 2017-01-31

本稿では和田博雄に光を当てることで、その思考・判断・決定の環境を明らかにする。和田博雄の歩んだ軌跡を素材としてその合理的な思考と精神をスケッチすることで、政治学・行政学の研究に寄与したいと考えている。まず農林省の重要法案、とくに小作調停法と農地調整法に焦点を当て、石黒忠篤と和田博雄の農政観、農林省農務局の組織哲学について論じる。次に内閣調査局での企画立案、企画院への再編、企画院事件について説明する。さらに農政局長として関わった第一次農政改革、農林大臣として関わった第二次農地改革について論述する。片山哲内閣で就任した経済安定本部長官としての活動と経済復興への貢献を説明する。最後に日本社会党に入党してからの夢と挫折の軌跡を描き、合理的な思考と精神を持ち、知性と理性の人であるが故に孤高な政治生活を送ったリベラリストの姿を明らかにする。
著者
鈴木 真吾
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.151-174, 2010-03

本論は『家畜人ヤプー』の作者であり、その全貌がいまなお明かされていない覆面作家沼正三と、1970年頃から沼の代理人として活動し、1983年に自身が沼だと名乗り出て以降も、沼との距離を注意深く保ってきた作家、天野哲夫に関するものである。2008年11月30日に死去した天野が沼の本体だという意見が主流を成す一方、天野が沼の本体ではないという意見は今日においてもなお支配的である。しかし、本論は沼の真の正体を考察するものではない。元来、仮想の人格を持った架空の人物として設定されていた「沼正三」が、何故、現実に存在する一個人であるという前提で語られてきたのかという点を問題にしつつ、『家畜人ヤプー』の作者の正体をめぐる騒動であった1980年代初頭の「『家畜人ヤプー』事件」を中心に、沼という覆面作家を巡る議論がどのように展開されたかを論じると共に、体系的に語られることのなかった天野について、沼としての天野ではなく、沼と対位法を成す存在としての天野を論じていく。
著者
戸田貴久
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL)
巻号頁・発行日
vol.2013-AL-145, no.3, pp.1-8, 2013-10-30

論理関数の CNF が与えられるとき,その論理式を表す二分決定グラフ BDD を構築するための新しい手法を提案する.CNF は従来から用いられている論理関数の伝統的な表現法の一つである.BDD には論理関数を操作するための様々な演算が備わっているので,CNF よりも BDD を用いる方が適切な多くの問題がある.しかし,CNF から BDD の構築は自明な計算ではない.本稿では,まず CNF を表す中間表現を計算し,それから BDD に変換する二段階の BDD 構築法を提案する.さらに,提案法で中間表現として用いられるデータ構造は,BDD 構築だけでなく,有向グラフ上の列挙問題など様々な問題に対して有用であることも示す.