15 0 0 0 OA 川路柳虹詩集

著者
川路柳虹 著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1921
著者
名徳 倫明
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.787-792, 2009 (Released:2009-06-11)
参考文献数
9

薬剤師は、その職能を活かし医薬品を適正に使用していく上で積極的に関与しなければならない。そのためには、処方意図を把握した上で、薬学的見地に基づいて医師や他の医療従事者と検討する必要がある。輸液療法では、輸液の基礎を把握し、それぞれ患者の病態や検査値等の変化を確認し、処方チェックを行い、また提案していく必要がある。また、患者に何らかの変化や異常があった場合、薬剤による副作用かどうかの可能性も考慮しなければならない。本稿は、輸液の基本とナトリウム(Na)管理、また血清Naに異常を起こす薬剤に焦点をあて、薬剤師に必要なポイントを述べる。
著者
加藤 恵子 小島 十九子 後藤 喜恵 豊田 幸子 早坂 美代子 古川 智恵子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
no.16, pp.1-11,表1枚, 1970-03

"1 自製作,注文,既製服の割合のうち既製服利用者が最も多いが,服種別ではワンピースツーピースにおいて注文が多い.2 既製服の購入場所は百貨店,専門店,洋品店のうちで,百貨店が最も多い.3 既製服の柄では無地,プリント,縞ののうち無地が最も多く,そのなかでもブルー,白が最も好まれている.4 材質では化繊が多く,又寝衣では木綿が多くみられた.5 機能面で最も問題点となるのはウエスト,ヒップなどが合わないと答えたサイズを重視するスカート,スラックス等である.ブラウス,ワンピース,ツーピース等では袖刳がきゅうくつ,肩巾が広い等が多くあげられた.6 縫製面での問題点は各服種とも付属品がとれ易い,こわれやすい,縫い目が粗い,縫目がほつれる,縫代が少ない,穴かがりがほつれ易い等であった.7 既製服購入時の学生の態度は寝衣においては,材質にポイントをしぼり,スカート,スラックス等ではサイズを顕著に重視している適切な購入態度がみられた.8 価格においては夏の家庭着をのぞく他の全ての服種において,学生の経済的意識がきわめて低かった.以上の結果から学生の衣生活における既製服の利用度がきわめて高いことが把握出来たが,その問題点である機能面では衣服サイズの種類が少なくその表示において,大・中・小,L・M・S,号数などの違いはあるが,我が国ではまだ段階が少ない上に,これらのサイズの増減が各々同比率となっている.この中で適当と思われるものを一種選んでもそれぞれ,身体の各部のプロポーションが違っているため適切なフイットが得られず,満足出来ないものと考えられる.又縫製面では特に服種別に大差はみられないが,全体の服種を通して,特に縫い目があらい,各部分とも縫いしろが少ない,縫い目がほつれる,付属品がとれやすい,こわれやすい等の理由が目立つ.これらは既製服メーカーが利潤を上げるため,縫製面では特に,縫いしろの節約,付属品等は品質の低下,付け方の乱雑さが目立つ.又縫い目がほつれるなどの理由は,縫いしろが少ない上,サイズの不適当,材質の不適当,及び運動量の不足,着方などにも問題点があると思われる.したがって消費者の立場から,今後の既製服業界に要望することは,豊富なサイズ段階に加えて,平面サイズだけでなく,体型別,立体的なカッティングをも含んだサイズ表示である.又学生の既製服購入態度は,比較的合理性に富み,常識的に選別していると見られるが,全ての服種において,学生の購入時の経済的意識が極めて低く現われている.これは,親の経済に全てを依存しているせいであると考察されるので,この点において今後の洋裁教育の中て経済的感覚を認識させると共に,機能面,縫製面においての問題点を更に堀り下げて補正箇所,補正方法等を検討したい.本研究にあたり調査にご協力いただいた本学々生に,あつく御礼申し上げます."
著者
山田 貴志 築山 能大 古谷 野潔 岡 寛
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.249-255, 2009-09-30 (Released:2016-03-31)
参考文献数
20

Fibromyalgia (FM) is a condition characterized by chronic and disabling pain. Since pain is commonly evaluated by a subjective assessment, it is difficult to evaluate the treatment effect objectively. In this report, the treatment outcome was evaluated by an objective assessment of pain in FM patients.    Eight FM patients who fulfilled the American College of Rheumatology criteria for the classification of fibromyalgia participated. The severity of FM was assessed with the Japanese version of the Fibromyalgia Impact Questionnaire (JFIQ). The pain level was evaluated by pain degree, i.e., the magnitude of pain which was quantitatively measured with Pain Vision PS-2100TM, and by visual analog scale (VAS). The treatment procedure involved the injection of a local anesthetic into bilateral lateral pterygoid muscles followed by the insertion of an oral device which restricted horizontal mandibular movements. In three cases, the treatment procedure was repeated and a clinical course was observed for 3-6 months.    Pain degree and VAS were significantly reduced after the monotherapy. There was a significant correlation between pain degree and VAS. Pain degree, VAS and JFIQ were reduced in three cases in the follow-up period, although some fluctuations were observed.    The pain relief procedure for lateral pterygoid muscles exhibited a significant effect on the reduction of systemic pain for temporomandibular disorder patients who fulfilled the classification criteria of FM, and could be considered as a treatment option for FM. It was also suggested that a quantitative measurement method for the magnitude of pain could be valuable for the evaluation of treatments for FM.
著者
藤原 巧未 長尾 和彦
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.501-502, 2019-02-28

日本の学生の学力低下問題の原因の一つとして授業中の居眠りがある。授業中に居眠りをする原因として、ゲームやSNS等の利用による夜更かしや、授業内容が単調でつまらないこと等が挙げられる。一方、米国のローレンス・バークレー国立研究所によると、人間の思考力はCO2濃度が2,500ppmを上回ると急激に低下すると確認された。このことから、居眠りの原因の一つとして室内CO2濃度の影響が関係するのではないかと推測した。そこで、本研究は、教室内の気温、湿度、CO2濃度、授業中に居眠りをしている学生の数を計測し、それらの関係の調査を行った。
著者
団 陽子
出版者
一般財団法人 アジア政経学会
雑誌
アジア研究 (ISSN:00449237)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.38-57, 2018-10-31 (Released:2018-12-05)
参考文献数
111

Although the Republic of China, which was victorious in the Second World War, intended to obtain more war reparations from Japan than any other victorious country, the issue of the Republic of China’s demand for reparations did not develop as the government had initially expected. This was due to the US’s change to its policy in the occupation of Japan and its reduction of reparations collected. However, among the allied nations and governments, the detailed processes of negotiation and intentions regarding reparations have still not been clarified. Thus, it is possible that there were issues and circumstances affecting the Republic of China’s demands for reparations beside the reduction of reparations due to policy change in the US. This paper focuses on the Republic of China’s decision-making process regarding the question of how to deal with the former Japanese navy vessels, which the government considers to be very important, and offers a detailed explanation of how this relates to the US’s provision of surplus military vessels to the Chinese Navy moved forward at the same time. This paper explores other possible factors affecting the Republic of China’s reparations claims, apart from the much-discussed US policy change.
出版者
柏書房
巻号頁・発行日
1994
著者
Randall William T.
出版者
沖縄国際大学外国語学会
雑誌
沖縄国際大学外国語研究 (ISSN:1343070X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.31-61, 2003-03

ジャン・ヴァン・リーベック(Jan Van Riebeeck)は、1652年に、現在ケープタウン(南アフリカ共和国の立法首都)として知られる港湾にオランダ東インド会社を設立した。それは、サハラ砂漠以南のアフリカヘのヨーロッパ人の最初の入植を意味するものだった。オランダ系南アフリカ移住者(Boers)として知られるオランダ人たちは、南アフリカ原住民を搾取し、彼地から追い出した。だが、オランダ人は彼地を植民地化したり、南アフリカ人を奴隷にすることはなかった。奴隷はアフリカの他の場所やアジアから輸入された。1795年、イギリス人がやってきてケープタウンを植民地化し、アフリカの原住民である黒人を抑圧し、オランダ系移住者をケープからトランスバール(Transvaal)へと追い出した。そして、19世紀末に彼らが金やダイヤモンドを発見すると、イギリス人はトランスバールを軍事力によって併合し、南アフリカ全体を植民地化した。19世紀半ば、イギリス人はアジア人(ほとんどがインド人)を年季奉公労務者として初めて南アフリカにつれてきた。このアジア人たちは1834年に廃止された奴隷にとってかわるべき安価な労働の源泉をなすものであった。彼らの次にやってきたのは同じアジアのビジネスマン、教師、他の専門職従事者であった。この複合的社会は混沌と矛盾にみちたものであった。モハンダス・K・ガンディー(1869〜1948年)は、1893年、法律家(弁護士)として南アフリカ入りし、以後21年間にわたって彼地に滞在しインド人の尊厳と公民権確立のために尽力した。ガンディーは、危険なほど密集したインド人居住地にアフリカの黒人たちを移住させることに抗議して、イギリス人当局者に書簡を送った。遺憾なことに、彼はくだんの抗議文の中で南アフリカの社会的矛盾を例示するカフィア(kaffir)という言葉を使ってしまった。それは、通常、白人たちが黒人に侮蔑の念をこめて使うニガー(黒ん坊)を意味するものであった。この差別用語「カフィア」を使った抗議文こそ、ガンディーを南アフリカ黒人差別主義者として論難する根拠となり続けたものである。本論文は、そういう誤解を招いた問題の書簡を社会的にも歴史的にも正当な論脈の中で考えなおし、「ガンディー」即「人種差別主義者」という偏見を正すために書いたものである。