著者
林田 真梨子
出版者
武庫川女子大学
巻号頁・発行日
pp.1-40, 2016-03-20

本研究では, 濾紙や水溶紙を利用してDNA未精製の生体サンプルを用いたSNPタイピング法を開発した。迅速かつ正確な検査法を確立出来たことから、本検査法を利用しアルコールリテラシー教育を実施した.さらに遺伝子型から想定される体質とエタノールパッチテストとの一致率を明らかにした。本検査法はさまざまな研究に利用可能であり、今後遺伝子情報を用いた研究を活性化する方法論として重要な成果である。将来薬剤師が本検査法を遺伝子解析のツールとして利用し、個別化医療の発展の一助となることを望む。
著者
熊井 英水
出版者
近畿大学水産研究所
雑誌
近畿大学水産研究所報告 = Bulletin of the Fisheries Laboratory of Kinki University (ISSN:09117628)
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-127, 1984-10-01

本論文は九州大学へ提出した審査学位論文である , 本文データはCiNiiから複製したものである
著者
中川 樹 樋口 好彦 大野 拓摩 重永 貴博 中井 一文 江崎 修央
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.151-152, 2019-02-28

近年,スポーツにおけるITの活用が注目されており,試合分析や指導に用いられている.バレーボール競技においては,狭いコート上で選手が位置を移動しながらボールを追い,各ポジションの役割をこなす.各選手の動作の質や速さ,移動量などは今後の試合展開に大きく寄与する. 本研究では,試合動画からトスやレシーブ,スパイクなど選手の動作を検出し,指導や試合分析に活用する.バレーボール競技の試合動画を,選手の動作を学習させたモデルにかけ,検出する実験を行った.動画からの選手位置・動作の検出にはディープラーニングの物体検出アルゴリズムのひとつであるYOLOを用いた. 結果として,選手の位置と動作を検出することができた.
著者
三木 一彦
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.7-24, 2017-12-20

本稿は,筆者が高校での模擬授業時に生徒たちに記入してもらった「自分にとっての原風景」を主題別に提示した上で,その背景や意味について,主に空間的な側面から考察を試みたものである.検討にあたり,高校生の原風景を,①家,②環境,③学校,④非日常・非風景,の大きく4つに分類した.自分が育った家や家族・親戚,あるいは自然環境を記述する回答は多く,それらが原風景の核としての役割を果たしていると推察される.一方で社会環境や学校などをえがく回答もあり,とりわけ学校を取り上げた回答に関しては,教育系の模擬授業受講者という回答者の志向も考慮する必要があろう.今日,高校においては,より早い段階から進路を意識させる指導を行なう傾向が強いが,現在の高校生活を充実させたり,過去の自分の原風景と対話したりするような方向性ももっと重視されてよいと考える.

1 0 0 0 OA 有島武郎研究

著者
増子 正一
出版者
東洋大学
巻号頁・発行日
1996-10-14

1996
著者
林 真理佳
出版者
明星大学発達支援研究センター
雑誌
明星大学発達支援研究センター紀要 : MISSION = MISSION (ISSN:21899312)
巻号頁・発行日
no.7, pp.7-27, 2022-03-31

【特集:LD-SKAIPによる学習の評価と支援】 2020 年度公開講演会 講演録
著者
西島 千尋
出版者
日本福祉大学社会福祉学部
雑誌
日本福祉大学社会福祉論集 = Journal social Welfare, Nihon Fukushi University (ISSN:1345174X)
巻号頁・発行日
no.146, pp.59-86, 2022-03-31

本論文の目的は,「生/ライヴ」以外の音楽が「ほんもの」の「代替品」とみなされがちであったこれまでの傾向において,新型コロナウイルスの感染拡大によって普及したリモートによる音楽療法の実践の意味を整理することである. そのためにまず,リモートによる音楽の授業や,音楽療法のリモートセッションの実例を参照し(第 1 章),次に音楽療法の一手法であるミュージック・ケアのフィールドワークをもとにリモートセッションの実体を明らかにする(第 2 章).音楽療法のリモートセッションには対面にはないメリットが認められつつあるが,本論文ではリモートセッションでより明らかとなった音楽療法の「思い込み」の作用に着目することで(第 3 章),音楽療法の本質を再考する.
著者
内田 知宏 Tomohiro Uchida
雑誌
尚絅学院大学紀要 = Bulletin of Shokei Gakuin University (ISSN:2433507X)
巻号頁・発行日
no.82, pp.45-52, 2021-12-23

本研究では、全国の高校に郵送調査を実施し、養護教諭におけるメンタルヘルスリテラシー(以下、MHL)の実態について明らかにすることを試みた。思春期・青年期を好発期とする代表的な精神疾患として、統合失調症とうつ病を取り上げ、ヴィネットの症状から問題をどう捉えるのかを検討した。2012年11月から12月までの間に全国の公立、および私立の高等学校から無作為に抽出した1000校に対して郵送法による質問紙調査を実施した結果、349校(回収率34.9%)から返送を得た。対象者には、うつ病または統合失調症の精神疾患のヴィネット(模擬症例)をランダムに1つ提示し、ヴィネットの状態について3件法(1.病名はつくと思う、2.病名はつかないと思う、3.わからない)で尋ねた。さらに、「1.病名はつくと思う」を選択した者には自由記述にて病名の回答を求めた。ヴィネットに対して、病名がつくと回答した養護教諭はうつ病で127名(73.0%)、統合失調症で151名(86.3%)であった。さらに、ヴィネットから病名を特定できていた養護教諭はうつ病で98名(56.3%)、統合失調症で118名(67.4%)であった。養護教諭のうつ病および統合失調症のヴィネットに対する正答率は一般住民よりは高く、日々の業務の中で生徒の心身の健康問題に対応してきた表れとも考えられた。養護教諭は教育現場において、児童・生徒の精神的な不調を早期に発見し、適切な精神保健福祉領域の専門機関につなぐ重要な位置にあるため、思春期・青年期に多発する精神疾患に関する知識や精神的な不調への対応方法を習得しておく必要があるといえる。

1 0 0 0 OA シラーと美学

著者
井ノ川 清
出版者
名古屋工業大学外国語教室
雑誌
Litteratura (ISSN:03893197)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-18, 1981-09-10

ln Schillers Werken befinden sich die Briefe, die Kalliasr oder tiber die Schonheit heisen. Es sind die Briefe, die Schiller vom 25. Januar 1793 bis zum 28. Februar 1793 an seinen Freund Korner schrieb. Schiller entwickelt seine Theorien der Asthetik in diesen Briefen. Sie sind nicht systematiscb, aber darin sind Schillers Gedanken der Asthetik ziemlich gedrangt dargestellt. In diesem Aufsatz versuche ich Schillers Theorien der Asthetik so einheitlich wie moglich darzustellen.