著者

栗山 靖弘

出版者

日本スポーツ社会学会

雑誌

スポーツ社会学研究 (ISSN:09192751)

巻号頁・発行日

vol.25, no.1, pp.65-80, 2017-03-31 (Released:2017-03-24)

参考文献数

21

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高校時代の運動部活動の実績が評価されて大学に進学する人びとがいることを、我々は経験的にも認知しており、スポーツ推薦によって大学に進学するという現象は、特に珍しいものではない。しかし、スポーツ推薦による進学先がどのように決定されるのかというメカニズムに関しては、実証的に明らかにされていない部分が多い。 そこで本稿では、大学入試におけるスポーツ推薦を進路決定の仕組みのひとつと捉え、当該試験を利用した進路形成の特徴を明らかにした。具体的には、ある私立の強豪校野球部を事例とした、スポーツ推薦を利用した進学先決定のメカニズムの解明である。強豪校運動部のスポーツ推薦による大学進学は、高校と大学の指導者間の関係によって規定されており、いわば、指導者の人脈を経由した進学先の決定が行われている。このことを、野球部員と指導者へのインタビュー調査と、部員の進路先が把握可能な個票という、経験的なデータを用いて示した。 はじめに、全国の私立大学におけるスポーツ推薦入試の実施状況を、マクロ・データによって概観し、続いて事例研究から、進学先決定のメカニズムを描き出すという順序をとった。 これらの作業を通じて、強豪校運動部員の進路形成が、部活を通じて行われていることを明らかにした。そして、最後に、部活を通じた進路形成が重視される理由として、その進路形成機能自体が強豪校の存立基盤であることを示した。先行研究では、一般的な学校の運動部活動を成り立たせるのは「子どもの自主性」であるとされてきたが、強豪校を成立させる基盤については明らかにされていなかった。本稿の知見により、強豪校を成り立たせているのは、部活を通じた進路形成機能であることを主張した。

著者

石川 文洋

出版者

公益社団法人 日本薬学会

雑誌

ファルマシア (ISSN:00148601)

巻号頁・発行日

vol.47, no.1, pp.78-80, 2011

著者

阿部 博 敷田 幹文

雑誌

インターネットと運用技術シンポジウム2016論文集

巻号頁・発行日

vol.2016, pp.57-64, 2016-12-01

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大規模なイベントネットワークではネットワーク管理手法の一つとして syslog を用いた運用監視が行われる.syslog メッセージに含まれるキーワード検知や閾値による異常検知などネットワークの異常が運用者に通知される.マルチベンダ機器によって構築される特殊なイベントネットワークでは,ログの意味解析やキーワードによる異常検知が行えない環境下であることが多い.本論文ではイベントネットワークで収集される syslog の総量による分析を行い異常を検知する手法を提案する.株式取引で用いられるボリンジャーバンドアルゴリズムを利用し,Interop Tokyo で構築される ShowNet で収集された syslog の実データを用いて統計学的手法において軽量な計算による異常検出を行い,ボリンジャーバンドアルゴリズムの有効性を評価する.

著者

宇津 徳治

出版者

公益社団法人 日本地震学会

雑誌

地震 第2輯 (ISSN:00371114)

巻号頁・発行日

vol.31, no.4, pp.367-382, 1978-12-25 (Released:2010-03-11)

参考文献数

7

被引用文献数

5 18

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In many cases, the log-frequency vs magnitude curves for earthquakes show considerable curvature, though the well-known G-R (Gutenberg-Richter) formula predicts a straight line. To represent such data, two modifications of the G-R formula have been proposed.log n(M)=a-bM M≤cn(M)=0 M>c} (2)and log n(M)=a-bM+log(c-M) M<cn(M)=0 M≥c} (3)These are called here the truncated G-R formula and the modified G-R formula, respectively. These equations can be written in the form of probability density function:f(x)=B/1-e-BCe-Bx C≥x≥0 (5)f(x)=B2/e-BC+BC-1e-Bx(C-x) C>x≥0 (6)where x=M-MS, B=b ln 10, C=c-MS, and MS is the lower limit of magnitude above which the data is complete.The estimation of B and C in equation (5) by the method of moments was discussed by Okada (1970) and Cosentino et al. (1977). The equations proposed here areexpC(C-2x)/Cx-x2=C2-2Cx-x2/2x2-x2 (16)B=(2x-C)/(x2-Cx) (15)or x2/x2=2-BC(BC+2)/(eBC-1)/1-BC/(eBC-1) (18)Bx=1-BC/(eBC-1) (19)The maximum likelihood method for equation (5) yields only one equation (equation (19), Page (1968), Okada (1970)). If we adopt C=Max(xi) as the second equation, the C value is considerably biased. To correct the bias, a correction ΔC which is a function of B and C is proposed. For this correction we must use some estimated values for B and C.To estimate B and C in equation (6) by the method of moments the following equations are used.x2/x2(e-BC+BC-1){e-BC(B2C2+4BC+6)+2BC-6}/{e-BC(BC+2)+BC-2}2 (25)Bx=e-BC(BC+2)+BC-2/e-BC+BC-1 (23)The maximum likelihood estimates of B and C in equation (6) can be obtained by the equation:2-Bx=C/S ∑Si=1 1/C-xi=BC(1-e-BC)/e-BC+BC-1 (27), (29)The accuracy of B and C values determined by the above methods is estimated by Monte Carlo technique for the cases of S=50, 100, 200, 400, and 800 and several values of B and C. If we adopt the truncated G-R formula, the second method (which uses C=Max(xi)+ΔC) gives more accurate C values, whereas the accuracy of B values is almost the same as that obtained by the method of moments. If we adopt the modified G-R formula, the maximum likelihood method gives more accurate B and C values than the method of moments. The η value (η=x2/x2) is a useful index for the deviation of the distribution of data from the G-R formula (for the G-R formula, theoretical value for η is 2). An application of the present methods shows regional variations in b, c, and η values of shallow earthquakes in Japan.

著者

丹生 徹 沖永 功太 丹生 茂 安部 茂 山口 英世

出版者

一般社団法人 日本感染症学会

雑誌

感染症学雑誌 (ISSN:03875911)

巻号頁・発行日

vol.70, no.5, pp.463-469, 1996-05-20 (Released:2011-09-07)

参考文献数

16

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ヒト好中球のCandida albicans発育阻止能が, 中心静脈栄養 (IVH) に用いられる高カロリー輸液によりどのように影響を受けるか検討した.ヒト好中球が, C.albicansの発育を阻止するin vitro実験系において, グルコース濃度を1~2%に高めることによって, ヒト好中球の抗Candida活性は強く抑制された.これに対して, 市販高カロリー輸液の添加により, グルコース濃度を上昇させても, ヒト好中球の抗Candida活性の低下は, ほとんど認められなかった.この中に含まれるグルコース拮抗物質について検討を行った結果, アミノ酸分画に有効成分が存在することが明らかになった.このアミノ酸分画には, dexamethasoneの好中球機能抑制をも緩和する効果が認められた.さらに再機構アミノ酸混液でも同様の結果が得られた.したがって, 高カロリー輸液にアミノ酸液が混入されているのは, 通常の栄養補充の目的以外にも, 好中球機能の保持という面でも有用であり, 適切な濃度のアミノ酸液を投与することが重要と考えられた.

著者

「民音50年史」編纂委員会編

出版者

民主音楽協会

巻号頁・発行日

2013

著者

浅尾芳之助 著

出版者

有精堂出版部

巻号頁・発行日

1940

著者

Yuya Hanaoka Momoko Nojiri Taku Itoh Susumu Nakata Keiko Watanabe

出版者

Japan Society for Simulation Technology

雑誌

日本シミュレーション学会英文誌 (ISSN:21885303)

巻号頁・発行日

vol.6, no.1, pp.195-214, 2019 (Released:2019-05-30)

参考文献数

10

被引用文献数

2

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To construct a model of metal foam that has rounded cells such as a real one, an implicit surface based modelling method has been proposed. In this method, uniformed points are first generated randomly by Poisson-disk sampling, and a Voronoi diagram is constructed from the points. In addition, an implicit function f (x) is generated in each of Voronoi cells by setting some constraints appropriately. An implicit surface is represented as f (x) = 0, and the constraints are set so that f (x) = 0 is generated inside each of Voronoi cells. In this model, walls of metal foam are represented by space between implicit surfaces of adjacent Voronoi cells. Rounded walls that have various thicknesses can be constructed by adjusting the constraints. In addition, the walls can be converted to a solid model constructed as tetrahedra filling the space.

著者

池田弥三郎著

出版者

中央公論社

巻号頁・発行日

1959

著者

嶋 信宏

出版者

日本社会心理学会

雑誌

社会心理学研究 (ISSN:09161503)

巻号頁・発行日

vol.7, no.1, pp.45-53, 1992-02-25 (Released:2016-11-30)

被引用文献数

7

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The purpose of this study is to investigate the effect of social support in Japanese university students (male=220, female= 204), that is, both a main effect (direct effect) on psychological well-being and a buffering effect against daily life stress. A stress measure consists of four subscales, and a social support measure is designed with subscales measuring three support sources, family support, same sex friends support, and opposite sex friends support. In male students, same sex friends support had a main effect, and the other two subscales had no main effects and had buffering effects only against existential stress. In female students, all subscales had main effects, and family support had an inverse buffering effect that had a relation between social support and psychological well-being under low stress, not under high stress.

著者

重住 道彦

出版者

The Japanese Society of Internal Medicine

雑誌

日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)

巻号頁・発行日

vol.48, no.10, pp.1564-1574, 1960

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北大医学部吉本の考案せる超低周波テーブル,すなわち,テーブルの固有振動数0.32c/s,二方向,全重量2.9kg,非制動テーブルで,これに, Elliottの水銀加速度計(0~3000c/sまで測定可能)を取り付けたものを使用し,健康成人男女11名について,生理的状態のもとに與えうる種々女の負荷に対するバリストカージオグラムの形態ならびに発生時間の変化から,各波の素因を明らかにする実驗を試み次のごとき結果をえた.すなわち, H波は心尖の收縮初期の移動により, I波は心室内におこる血流の反作用により, J波は大動脈弓への血流衝撃によると考えられ, I-Jストロークは心拍出量ならびに拍出速度に関係し, K波は血流の下行末端衝撃により, L波は一種の休止期と解され, M波は動脈内血流に関係があり, NおよびO波は拍出血流とは関係が薄く,左右方向バリストは心筋自体の反力の影響が強いことを認めた.

著者

平鍋 健児

雑誌

情報処理

巻号頁・発行日

vol.60, no.6, pp.486-489, 2019-05-15

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「よいコード」とはなんだろう.その中心には,読みやすさがある.書くのに費やす時間のコストを,後で読む人のコストの削減ために払っておくのだ.プログラミングという活動は,製造ではなく設計であり,チームでの開発はソーシャルな文芸活動とも言えるだろう.

著者

氏家 恒太郎 バヌッキ パオラ マリンベルノ アルベルト ストロンシック ニコル 第334次航海 乗船研究者一同

出版者

一般社団法人 日本地質学会

雑誌

日本地質学会学術大会講演要旨 (ISSN:13483935)

巻号頁・発行日

vol.2011, pp.107-107, 2011

著者

宮下 襄

出版者

双文社出版

雑誌

島崎藤村研究 (ISSN:03855155)

巻号頁・発行日

no.35, pp.57-68, 2007-10

著者

中沢忠太郎 著

出版者

開発社

巻号頁・発行日

1910

著者

富永岩太郎 述

出版者

東京市教育会赤坂支会[ほか]

巻号頁・発行日

1902

著者

教育学術研究会 編

出版者

同文館[ほか]

巻号頁・発行日

vol.後期, 1904

著者

福元伸也 渕田孝康

雑誌

研究報告組込みシステム(EMB)

巻号頁・発行日

vol.2014-EMB-35, no.28, pp.1-5, 2014-11-11

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近年,ビッグデータと呼ばれる大規模データから有益な情報を抽出しようとする試みが広く行われており,テキストデータの解析に関する多くの研究がなされている.本研究では,シソーラスの分類語彙表を用いて,単語の特徴ベクトルである共起行列を生成する手法を提案する.出現単語のみによる共起行列を,単語の意味を考慮した分類語に変換することにより,共起行列の次元数が増大するのを抑えることができ,単語の特徴ベクトルをより的確なベクトルとして表現できる.また,得られた共起行列から分類を行うための学習器には,アンサンブル学習の 1 つであるランダムフォレストと大規模データに対して高度な分析が可能な機械学習フレームワークである Jubatus を用いた.実験では,ニュース記事のカテゴリ分類を行い,複数の学習アルゴリズムについて検証した.

著者

斉藤 英俊

出版者

公益社団法人 日本水産学会

雑誌

日本水産学会誌 (ISSN:00215392)

巻号頁・発行日

vol.84, no.1, pp.87-93, 2018 (Released:2018-01-19)

参考文献数

36

被引用文献数

1 5

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新たな輸入防疫制度の申請対象となったテナガエビ類の流通状況を,2016-2017年に神奈川県,愛知県,大阪府,広島県の釣具店で調査した。新制度施行前は,中国から輸入された外来種チュウゴクスジエビが購入個体数の83-93%を占めた。2016年7月の施行後は,国内産地から供給された在来種スジエビが83-100%を占めた。しかし,広島県や愛知県では施行後もチュウゴクスジエビが5-11%含まれ,国内産地の一つである岡山県で採集されたことから,国内に定着した本種が釣り餌として流通していることが判明した。

著者

edited by Konstantinos P. Nikoloutsos

出版者

Oxford University Press

巻号頁・発行日

2013