著者
宮下 純夫 新井 孝志 長橋 徹
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.47, pp.307-323, 1997-04-24
被引用文献数
17

北海道中央部を構成する日高帯には, 周囲の砂泥質堆積岩と同時期に形成された現地性緑色岩が多数分布している。これらは, 日高帯西縁のイドンナップ帯, 日高帯西部, 日高帯東部の3帯の緑色岩に区分される。年代は, イドンナップ帯のものが白亜紀中頃, 日高帯西部は後期白亜紀後半, 日高帯東部は古第三紀暁新世-始新世と推定される。緑色岩の全岩組成はいずれもN-MORBの特徴を示す。これらは, イドンナップ帯においてはユーラシアプレートとイザナギ-クラプレートとの洩れ型トランスフォーム境界, もしくはイザナギ-クラ海嶺, 日高帯西部については沈み込み境界に対して高角な海洋プレート内の洩れ型トランスフォーム断層, 日高帯東部についてはクラ-太平洋海嶺に由来すると推定される。日高帯は, 後期白亜紀後半から古第三紀にかけて海嶺の多重衝突を経験した特異な付加体で, 日高火成・変成作用の発生によりこの付加体は大陸性地殻へと転化した。これは, 海嶺の相次ぐ衝突による付加体深部の異常な温度上昇, 大量の陸源砕屑物の供給による付加体の急激な成長, 東側から古千島弧が接近してきたなどの複合によっていると考えられる。
著者
田崎 晴明
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.472-487, 1991-01-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
古岡 眞知子
出版者
東大阪大学
雑誌
東大阪大学・東大阪大学短期大学部教育研究紀要 (ISSN:13485636)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.29-35, 2005-03-15

子育て文化は、その時代の社会状況や生活様式、文化の中で、おとなが子どもをどう位置づけていくのかということにより異なってくる、産業革新が進み、消費拡大が流行を生み出す現代社会では、子どもを取り巻く環境、家族、家庭のあり方等、子育てをめぐる事象は非常に深刻な問題となってあらわれている。本稿では、近世から近代にかけての日本における子育ての習俗から見た子ども観をさぐる。まず、日本社会に古くから用いられている「子宝」の意味について、さらに、間引きと子育て、子育ての儀式から見た子ども観について、それぞれ、その時の社会状況と照らし考察した。さらに、明治期の社会情勢をふまえたうえでの「しつけと家庭教育]を概観し、そのころの子ども観をさぐった、 これらを通し、その時代の親やおとなたちがどのような心構えを持ち、あるいは、願いをもって人間の誕生を受け止め子どもを育ててきたのか、そして、そこには「種の持続」と「自己保存]の意識が、どのような位置づけと意味をもっていたのかを考察しながら、日本風土の中にみる子育て文化における子ども観を見いだした。
著者
百田 信 伊東 栄典
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会第19回データ工学ワークショップ (DEWS 2008) (ISSN:13474413)
巻号頁・発行日
2008-03
被引用文献数
5

blogやwiki, SNS, Social bookmarkなどの様々なソーシャルサービスによってWebの質が変化し, これまで情報資源に対して傍観者であった利用者が作成者へと変貌を遂げた. これによりWebにおける情報資源は日々激増することになった. このようなソーシャルサービスには個人の嗜好に基づくデータが蓄積されており, そこから有益な情報を発見するシステムが求められている. 本研究ではSocial Bookmarkに着目し, そこから情報を発見する二つの手法を提案する.一つは, 自分の興味に近い利用者やページを発見する手法である.この手法では, 利用者が保持するブックマークを個人のプロファイルとみなし, 類似利用者および興味の近いページを発見する. もう一つは, 新着情報をいち早く推薦する手法である. この手法は, 人気の高いページを早期に見つけるαブックマーカーを発見し, そのαブックマーカーの見つけたページを推薦する手法である. 本手法は早さだけではなく, 分野の階層関係,自分とαブックマーカーとの興味分野の近さも考慮している. 上記の手法をシステムとして実装した. その際, Social Bookmarkデータとしてはてなブックマークのデータを利用した. またデータを用いて提案手法の評価を行った.The quality of Web was changed by recent social services such as blog, wiki, SNS, and Social bookmark. The user was shifting to creator of the information resource from onlooker. The amount of the information resources on the Web are rapidly increasing day by day. Social services accumulate folk's trends or individual preferences, then social bookmark data can use be an important data mining resource, and it may be possible to discover valid data for recommendation, marketing, and trend analysis. The authors propose two methods for information discovery from a social bookmark. The first method discovers similar users, and also discovers prefer pages which are preferred by a user. In this method, one user's bookmarks are considered as the profile of the user, and calculate similarity between users using profiles. The authors also propose page recommendation using user similarity. The second method recommends newly arrived information. This method discovers the alpha-bookmarkers who are an early detector of popular pages and also a spreader of the pages. This method considers not only earliness but also a hierarchy of interests. Especially, this method calculates neighborhoodness between a user's and an alpha-bookmarker in the specific interest. The authors implemented the two methods and examine using real data retrieved from "HATENA Bookmark". Examination shows that proposed methods are effective.
著者
池田 幸代
出版者
東京情報大学
雑誌
東京情報大学研究論集 (ISSN:13432001)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.62-90, 2011-09-30

本研究では、地域に密着した経営を行う企業が成長していくために必要な要因について明らかにすることを目的としている。そのために北海道札幌の代表的な菓子メーカーである「(株)きのとや」を事例として取り上げている。そしてこの企業の成長プロセスをいくつかの時期に分け、経営戦略の様々な視点から分析を行っている。この企業は創業時より、店舗の立地上の不利益や限定された販売エリア、厳しい競争環境といった様々な困難に直面してきた。しかし、この企業は、成長過程のそれぞれの時期において、戦略上の対応を変えることで成長を続けてきた。企業の成長の過程では、戦略ポジショニングの変更と製品開発を行うとともに、戦略ポジショニングを支える組織能力の構築がすすめられていた。このように、本研究は、企業がいかにしてこうした直面する問題を克服してきたかについて明らかにするものである。
著者
葛西 萬司
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.19, no.221, pp.288-296, 1905-05-25
被引用文献数
1
著者
横川 和幸 Kazuyuki YOKOKAWA 仙台大学 SENDAI COLLEGE
出版者
仙台大学学術会
雑誌
仙台大学紀要 = Bulletin of Sendai College (ISSN:03893073)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.9-14, 1987-10-01

本研究は,仙台大学陸上競技部に所属する男子短距離部員15名を被験者として,100m疾走タイムと跳躍形態の異なる跳躍運動(水平方向)の跳躍距離を測定し,疾走能力と跳躍能力との関係や各種跳躍種目間相互の関連性を明らかにし,今後の疾走におけるジャンプ・トレーニングの方向づけの指針を得ることを目的とした。その結果,跳躍能力に優れている者は,疾走能力にも優れている傾向があり,また,各跳躍種目間相互の関連性については,すべてに関連が認められた。このように,疾走トレーニングにおける補助的手段のジャンプ・トレーニングの課題は,より遠くへ跳ぶことを目標にすることが必要であると思われる。そして,それを達成するためには,トレーニング負荷としての跳躍回数や跳躍距離,さらには,脚部の筋力強化や跳躍種目に応じた跳躍技術の習得等も考慮して実施することが大切であると思われる。The purpose of this study is to clarify the relation between various Jump performance and sprint performance. The subjects were 15 members of Sendai college Students who belong to track and field team. The items measured on this study were a distance of vorious Jump exercises. The results were as follows; 1. The sprinter with good Jumping performance had a tendency to have high sprint performance. 2. The correlation between the eight Jump exercises relates to each Jumps From these results the Jump exercise in sprint training is important and its subject is to increase a distance of Jump.
著者
関口 敦 曾田 治男 大木 康則 樺澤 寛二 吉田 譲 森田 高志 笹川 繁 佐藤 智明 見目 恭一
出版者
The Japanese Society of Extra-Corporeal Technology in Medicine
雑誌
体外循環技術 (ISSN:09122664)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.53-56, 1998

当院における過去4年間の機器トラブル1,409件を検討した。機器は心電図モニター190台,輸液ポンプ140台,シリンジポンプ150台,パルスオキシメータ61台。修理内容の内訳は,非故障が303件(21.5%),院内修理が689件(48.9%),メーカー修理が417件(29.6%)であった。年別のメーカー修理の比率は,1994年度48.6%,1995年度34.2%,1996年度20.0%,1997年度27.6%であった。修理1件当たりの平均ダウンタイム日数は,心電図モニター13.1日,輸液ポンプ37.6日,シリンジポンプ34.4日,パルスオキシメータ17 .4日で,ダウンタイム率2.9%であった。トラブルの約46%が現場スタッフの不適切な使用方法に由来していた。看護婦への機器教育に力を入れているが,不適切な使用方法に由来するトラブルが減少せず,操作未熟が16.0%,破損・紛失が30.5%あった。トラブルを起こさないための対策として,注意喚起だけでなくFool proof的な対策を講じることが今後重要と考えられた。
著者
金 蘭九
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.139-154, 2003-03

本稿の目的は、日本と韓国の視覚障害者教育政策の歴史的変遷を整理、比較研究し、障害者福祉政策のための1つの方向性を提示することにある。 また、本稿では、日本における視覚障害者教育政策の史的展開と韓国における視覚障害者教育政策の史的展開の、大きく2つに分けて考察を続けた。まず、日本における視覚障害者教育政策の史的展開は、盲学校の誕生、盲教育制度、教育方法の変遷、普通科重視の教育などの内容である。次に、韓国における視覚障害者教育政策の史的展開ほ、済生院の設立、盲教育制度、教育方法の変遷、ソウル盲学校などがその内容である。The formation of this study is to review and reorganize the historical changes of the policies of the education for the visually disabled in comparison between Korea and Japan, and then propose a positive direction for the policies of the welfare for the visually disabled. Firstly the two countries historical developments of educational policies for the visually disabled are analyzed and studied individually. In Japan measures were taken in setting up the schools fol the blind, revising the educational system and its method and paying attention on normal classes. Secondly, in Korea the following is the content of the development, e.g.establishing the Saiseiin, revising the educational system and its method and setting up the Seoul school for the blind.