著者
片岡 洋平 渡邉 敬浩 林 恭子 穐山 浩
出版者
[日本食品衛生学会]
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.269-274, 2018 (Released:2019-05-27)

チョコレートとココアは,カカオ豆から作られる主な製品である。これらの製品は,土壌などの環境に由来するカドミウム(Cd)を含むことが知られている。Cd濃度を調査するために,国内流通していたダークチョコレート,ミルクチョコレート,ホワイトチョコレート,ココア粉末製品を購入した。分析には誘導結合プラズマ質量分析計による妥当性確認された分析法を用いた。チョコレートおよびココア粉末中のCd濃度は,それぞれ0.00021~2.3および0.015~1.8mg/kgの範囲であった。各製品のCd濃度を製品のラベルに記載されているココア固形分の含有量に基づき評価した結果からは,Cd濃度とココア固形分の含有量との間に弱い正の相関があることが示された。調査した180種類のチョコレート製品のうち8製品,140種類のココア粉末製品のうち26製品中のCd濃度は,EUが設定した基準値を超過していた。
著者
真木 太一
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.85, no.7, pp.761-765, 2010 (Released:2011-03-28)
著者
藤田 大介 瀬戸 陽一
出版者
富山県水産試験場
巻号頁・発行日
no.12, pp.13-18, 2000 (Released:2011-03-05)
著者
小野 里光 浅野 浩之 金沢 好一
出版者
群馬県林業試験場
巻号頁・発行日
no.14, pp.10-19, 2009 (Released:2011-07-26)

巻枯らし間伐を実施したヒノキ林において森林害虫発生調査を行ったところ、以下のことが明らかになった。1.巻枯らし間伐実施後から数年間は、二次的害虫であるマスダクロホシタマムシ、ヒメスギカミキリが発生した。2.立木に変色被害を引き起こすキバチ類の発生は、間伐実施から2夏後に発生数が増加する切り捨て間伐と同様の傾向を示したが、終息期間は切り捨て間伐よりも長期間にわたり発生する場合があることが確認された。3.キバチ類は、巻枯らし木を長期間にわたり繁殖源として利用する可能性があることが示唆された。
著者
佐藤 充克
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.93, no.4, pp.296-308, 2018 (Released:2018-06-15)
著者
門 有紀 平岡 美紀 植木 勧嗣 濱崎 貞弘
出版者
奈良県農業総合センター
巻号頁・発行日
no.40, pp.19-28, 2009 (Released:2011-07-14)

奈良県では伝統ある郷土食として「柿の葉寿司」があり、カキ生産者によって「柿の葉寿司」用のカキ葉が生産されている。奈良県の五條・吉野地域のカキ生産者の23%がカキ葉を「柿の葉寿司」用に採取、販売している。年間に30万枚を出荷する経営体もある。経営内での摘み取り者は、60歳以上の男女を含めている経営が多く、また、女性のみが摘み取りに従事している経営もあり、カキ葉の摘み取り作業は、高齢者、女性にも従事しやすい作業と考えられた。生産の課題として以下の4点が抽出された。(1)カキ葉生産への地域人材の活用。(2)関連業者に対する地産地消の連携の要請。(3)カキ葉の安定大量生産技術の確立。(4)有利な販売先の開拓・確保。
著者
布村 昇
出版者
日本土壌動物研究会
巻号頁・発行日
no.62, pp.81-91, 1999 (Released:2011-03-05)
著者
反田 實 赤繁 悟 有山 啓之 山野井 英夫 木村 博 團 昭紀 坂本 久 佐伯 康明 石田 祐幸 壽 久文 山田 卓郎
出版者
水産総合研究センター
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.37-46, 2014 (Released:2014-10-29)

瀬戸内海の水質改善は進んだ。しかし,溶存無機態窒素(DIN)濃度の低下によって養殖ノリの色落ちが発生するとともに,漁獲量の減少が続いており,海域の生産力の低下が懸念されている。このような状況を踏まえ,瀬戸内海の今後の環境保全の在り方について環境省から意見募集が行われた。これに対応するため瀬戸内海ブロック水産試験場長会はモニタリングデータを収集分析するとともに,会員の意見を集約した。その結果,全ての府県でDIN濃度が低下していることが明らかとなった。また,ノリの生産量や漁獲量の減少が続いていることが確認された。
著者
松尾 雄二 崎村 優也 永徳 遥
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.545-550, 2015 (Released:2015-10-05)
著者
武田 典子 楠田 聡 寺西 哲夫
出版者
北海道立水産孵化場
巻号頁・発行日
no.56, pp.107-113, 2002 (Released:2011-12-19)

1.鵡川漁協シシャモ孵化場に収容した粘着性除去処理シシャモ受精卵に付着した褐色物質の特定、付着の原因および艀化への影響について調査した。 2.試験卵は、鵡川および釧路川で捕獲されたシシャモから得た受精卵を0.15%タンニン酸溶液で粘着性除去処理後、ビン式孵化器に収容した。あわせて自然産卵方式による受精卵も孵化まで鵡川漁協シシャモ孵化場に収容した。 3. 孵化用水中の総鉄と第一鉄濃度を測定するとともに、生卵20粒に付着している総鉄濃度を測定した。合わせて卵の生卵率(%)と孵化率(%)の計数は毎月1~2回行なった。 4. 孵化用水の総鉄濃度はlmgL-1以上あり、第一鉄濃度も高い値を示す時期があった。粘性除去卵に付着した総鉄濃度は時間の経過とともに増加し、孵化直前には生卵20粒あたり250~300μgに達したが、自然産卵群では総鉄濃度は50μg以下の低い値で経過した。生卵に付着した総鉄濃度が高いと孵化率は低い傾向がみられた。 5.総鉄や第一鉄濃度の高い孵化用水を使用して大量孵化方式を採用する場合、卵に鉄が付着しにくい粘着性除去方法を開発する必要がある。
著者
安藤 萬寿男
出版者
水利科学研究所
巻号頁・発行日
no.116, pp.69-85, 1977 (Released:2011-03-05)
著者
松岡 栄一 星野 勝弘 佐藤 敦彦
出版者
群馬県水産試験場
巻号頁・発行日
no.7, pp.43-45, 2001 (Released:2011-03-05)

モツゴ(Pseudorasbora parua)は長くだらだらと石などに卵を生みつける産卵様式であることから、一度に大量の卵を得ることが難しく、採卵から一貫した養殖生産を行うことは困難とされてきた。コイ養殖の代替魚種として、種苗の安定生産が可能なホンモロコの導入を図ってきたが、群馬県の在来種でないホンモロコの河川等へ逸散など環境上の問題点も懸念されている。在来種であるモツゴの養殖技術を確立できれば、養殖魚種選択の幅が広がる。前年度は、モツゴ養殖について検討を行うため、集中採卵試験と屋外池にて一貫した養殖生産試験を試みた。今年度は、親魚を生産池に直接放養して自然産卵させる粗放的養殖方法による試験と雌雄による成長差や構成比について検討を行ったので報告したい。
著者
浜田 文夫 河本 良彦
出版者
山口県内海水産試験場
巻号頁・発行日
no.15, pp.14-25, 1987 (Released:2011-03-05)
著者
中島 博司
出版者
三重県水産研究所
巻号頁・発行日
no.17, pp.61-64, 2009 (Released:2011-07-19)
著者
藤崎 博 岡山 英史 青戸 泉
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.3, pp.39-42, 2005 (Released:2012-12-06)

アオナマコの稚ナマコの生残と照度との関係を調べるため、照度500luxl~10,000luxの範囲で、体長0.5mm、2mm、4mmのサイズ別に、10日間試験し、生残率を比較した。1. 10日間の稚ナマコ飼育結果で70%以上の高生残率を示した照度は、体長0.5mmサイズで500lux及び1,000lux区、体長2mmサイズで500lux、1,000lux及び3,000lux区、体長4mmサイズで1,000lux、3,000lux、10,OOOlux(無繁殖)区であった。2. アオナマコの稚ナマコ飼育に好適な照度は、付着珪藻の存在下でほぼ止水に近い状態では、2mmサイズまでは1,OOOlux以下、4mmサイズでは3,OOOlux以下と考えられた。