著者
笠原 浩三 今井 〓蔵
出版者
鳥取大学農学部
雑誌
鳥取大学農学部研究報告 (ISSN:03720349)
巻号頁・発行日
no.45, pp.p135-143, 1992-11
被引用文献数
1
著者
五十嵐 喜雄 〓上 奎介 知久 幸宏 今井 良子 渡辺 昭次
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.9, pp.1616-1619, 1989-09-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
13
被引用文献数
4

種々のN-(置換フェニル)マレイミドを合成し,3種のかびについて抗かび試験を行ったところ,いずれも活性を示し,とくにN-(ジアルキルフェニノ)マレイミドは良好な結巣を与えた。ケルキル置換の位置と活性の闘係を調べるために,N-(ジメチルフェニル)マレイミドの各異性体の抗かび試験を行い,2,6に置換体および2,4-二置換体が多くのかびに対して活性を有することを知った。さらに,この2種のN-(ジメチルフェニル)マレイミドとN-(2,6-ジエチルフェニル)マレイミドは多くの細菌類,酵母類に対しても高活性であった。N-(2,4,6-トリクロロフェニル)マレイミドは,1グラム陽性菌に対しては活性を示すものの,グラム陰性菌に対して活性を示さなかった。数種のN-(置換フェニル)マレイミドとフランのDiels-Alder付加体を合成し抗かび活牲を調べたが,無置換の化合物が弱い活性を示すものの,置換された化合物は活姓を示さなかった。
著者
黄 小〓 〓 小威
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.109-113, 1989-08-01 (Released:2010-10-13)
参考文献数
1

漢方医学は発熱とその治療について独特な概念と体系を持っている.漢方医学では発熱が単に体温の高低を意味するだけでなく, 広い症状を現す概念になる.体温計の方よりも患者の感覚と症状が重視される.それによって, 発熱は「外感発熱」と「内傷発熱」との分類体系になる.このような発熱についての東方医学の認識は今の発熱の研究に対して, 何か役立つものがあるのではなかろうか.
著者
清畢〓撰
出版者
江蘇書局刊
巻号頁・発行日
vol.[29], 1869
著者
清畢〓撰
出版者
江蘇書局刊
巻号頁・発行日
vol.[10], 1869
著者
〓刀 正行 藤森 一男 中野 武 原島 省
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.51, no.11, pp.1001-1008, 2002-11-05
参考文献数
8
被引用文献数
4 4

人為起源の有害化学物質による海洋汚染は, 様々な輸送過程を経て全球的な規模の汚染へと進みつつある. 本研究は, フェリーを観測プラットフォームとして海水中の有害化学物質の存在状態とその動態を従来に比較して時間的・空間的に密な観測態勢を確立することにより明らかにするものである. 海水中の低濃度有害化学物質を高密度に観測するためにポリウレタンフォームを抽出剤とする固相抽出法を用いたフェリー搭載型連続濃縮捕集システムを開発し, 同システムにおける最適捕集条件を把握するとともに, 大阪-沖縄間の航路における観測を実施した. また, システムの一部自動化を実施した. 同航路上における有害化学物質は, 主にHCH, クロルデン, ノナクロルなどの農薬を中心として, 数pg/lから数百pg/lの広い濃度範囲で検出された. β-HCHは, 瀬戸内海の大阪湾から数百pg/lの比較的高い濃度で検出された以外は, 太平洋沿岸域で100pg/l前後, 黒潮及び沖縄周辺で100pg/l以下と低濃度であり, 季節や気象条件の変化に関係なくほぼこの傾向が見られた. 一方, α-HCHの濃度分布はおおむねβ-HCHと類似しているが, 気象条件 (輸送過程の変化) によりその濃度がかなり変化することが明らかとなった. また, クロルデンは, 多くの観測域で数pg/l程度と極めて低濃度であり, ほとんどの地点で検出限界近くであったが, 瀬戸内海及び沖縄近海で若干高い傾向が見られた. ノナクロルは, クロルデンよりも更に濃度及び変化が少ないが, 検出される位置はクロルデンと類似している. これらの濃度分布及びその変動は, 使用が禁止された以後も様々なリザーバーに蓄積している有害化学物質が徐々に再放出しているか, あるいはより汚染度の高い地域から輸送されてきていることを示唆している.
著者
朴 〓用 小森谷 清 金子 真 大野 武房 谷江 和雄
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.283-290, 1987-08-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
14

分布型触覚センサの重要な機能の一つに, 形状認識機能がある.この機能を実現するには, 対象との接触によってセンサ面に生ずる変形 (押込み量) を検知する必要がある.本論文では, こうした変形を検知し得る分布型センサを光導波板を用いて構成することを試みた.大気中に置かれた透明な板の側面より光を照射すると, 透明板・大気箋界面において, 照射光はその入射角が臨界角以内の時, 全反射して透明板中を進行する.この透明板に, 下面に凹凸のある白色弾性シートを接触させ, それに荷重を加えるとシートの凸部が圧縮されて透明板上に密着する.この密着部分では全反射の条件が満されず, 白色弾性シート表面で, 臨界角以上の角度方向へ光が散乱する.密着面の大きさが白色弾性シートに加わる圧力・変位により変化するように構成し, 散乱光を透明板のシート密着面の反対側から観測するようにすれば, シートに加わる圧力分布や変形状態を散乱光量の分布として検出することができる.本研究ではアクリル製透明板, 円錐状の突起をもつ白色弾性シート, フォトトランジスタマトリクス, プラスチック製光ファイバ, 光源からなるセンサを試作するとともに, 散乱光強度からセンサ面の押込み量を推定する関係式を導出した.またセンサ出力をマイクロコンピュータで処理するシステムを構成し, 上記関係式をもとに数種の物体形状を視覚表示出力として再現する実験を行った.対象の形状の絶対値を求めるには問題があるものの, 形状の幾何学的特徴を抽出するには満足なセンサ出力が得られることが実験的に確認された.
著者
〓 良燮 朴 奎澤
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.75-82, 1992

韓国産Lobesia属(鱗翅目,ハマキガ科)についてはMicrolepidoptera of Korea(朴, 1983)において, L. coccophaga FalkovitshとL. permixtana Hubner (=reliquana Hubner)の2種が記録されていたにすぎない.今回,韓国の昆虫系統分類研究センターに所蔵されているものを中心に詳細な比較検討を行った結果,従来韓国から知られていた種以外に,3新記録種(virulenta Bae & Komai, yasudai Bae & Komai, aeolopa Meyrick), 1新種(pyriformis Bae & Park)を含む計6種を認めた. 1. Lobesia reliquana (Hubner)分布:韓国(江原, Gangweon Prov.);日本;ユーラシア大陸に広く分布する.寄主植物:モモ. 2. Lobesia virulenta Bae & Komai (韓国新記録種)分布:韓国(江原, Gangweon Prov., 京畿, Gyunggi Prov.,全南, Jeonnam Prov.);日本.寄主植物:韓国では不明.日本ではカラマツ,ナシ,エゴノネコアシアブラムシのゴールなど. 3. Lobesia yasudai Bae & Komai (韓国新記録種)分布:韓国(江原, Gangweon Prov.);日本.寄主植物:韓国では不明.日本ではノリウツギ,ハマナス,シュウリサクラが記録されている. 4. Lobesia pyriformis Bae & Park (新種)以上の3種とよく似ているが,本種の前翅は他種に比べて前縁がやや突出し,黄褐色の斑紋が明瞭に現れることにより他種から区別できる.雄交尾器では幅広いvalvaと短いcucullusをもち,雌交尾器はやや長いナシ形を呈することにより特徴づけられる.分布:韓国(京畿, Gyunggi Prov.).寄主植物:不明. 5. Lobesia aeolopa Meyrick (韓国新記録種)分布:韓国(済州島, Jeju Is.);日本;南アジアに広く分布する.寄主植物:韓国では不明.国外ではアキニレ,ビワ,ソメイヨシノ,ミカン属,ブドウ,チャ,カキなどが記録されている. 6. Lobesia coccophaga Falkovitsh 分布:韓国(京畿, Gyunggi Prov.);日本;沿海州.寄主植物:スイカズラ.