著者
権藤 克彦 明石 修 伊知地 宏 岩崎 英哉 河野 健二 豊田 正史 上田 和紀
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.4_17-4_29, 2009-10-27 (Released:2009-12-27)

「ソフトウェア開発で得られる経験や知見を成果とする論文(=ソフトウェア論文)を書くことは難しい」とよく言われますが,「なぜ難しいのか」の分析はこれまで十分にはなされていません.本論文では本誌のソフトウェア論文特集を編集した経験から,「ソフトウェア論文を書くことがなぜ難しい(と感じる)のか」の分析を試みます.問題は「著者の作文の問題」だけではなく,ソフトウェア自体,ソフトウェア工学,査読者,社会状況にも要因があることを示します.要因が多岐に渡るので結論を短く言うことが難しいです.あえて言えば「著者の作文技術にも問題はあるが,(著者の責任ではない)本質的な難しさも別にあるので,著者が自らハードルを上げてしまうことは避けるべき」「ソフトウェア論文の追試としての価値を査読者は評価すべき」です.また作文技術の問題を解決する一助として,ソフトウェア論文の執筆チェックリストを最後に示します.
著者
上田 和夫
出版者
福岡大学
雑誌
福岡大学研究部論集. A, 人文科学編 (ISSN:13464698)
巻号頁・発行日
vol.5, no.5, pp.1-172, 2006-03
著者
上田 和彦 Kazuhiko Ueda
雑誌
言語と文化 (ISSN:13438530)
巻号頁・発行日
no.15, pp.95-113, 2012-03-10
著者
都司 嘉宣 上田 和枝 佐竹 健治
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.1-17, 1998-07-03 (Released:2010-03-11)
参考文献数
48
被引用文献数
3

From midnight of January 27, 1700 to noon of the next day, abnormal sea level changes were recorded at several locations on the Pacific coast of Japan. We previously interpreted these as tsunamis from a giant earthquake in the Cascadia subduction zone, off the west coast of North America. In this paper, we report our detailed examinations of the original documents recording the tsunamis, including the reliability of the documents themselves. The tsunamis were described in six independent documents, mostly local government records. No one was injured or killed at any location. In Miyako, 20 houses were burned and 13 houses were destroyed by the tsunami. At Otsuchi, a few houses and rice paddies were damaged. In Tanabe, the government storage house was inundated. The tsunamis were first noticed just before midnight of the 27th at Miyako and Otsuchi, and the next morning at the other localities. We estimated the tsunami heights from descriptions in the documents, after accounting for tide levels and vertical crustal movements of coasts since 1700. The latter correction is difficult and the uncertainty is large. The estimated tsunami heights were: 4m at Kuwagasaki, 3.2m at Tsugaruishi, both in Miyako, 3.3m at Otsuchi, 1m at Nakaminato, 1.0-1.7m at Miho, and 3.3 and 5.4m at two locations in Tanabe. We also examined the weather records for January 26-29 and found no abnormal description, ruling out the possibility of meteorological origin. Lack of regional earthquakes on these days and the tsunami height distribution indicate that the tsunami came across the Pacific Ocean. We then estimate the tsunami magnitude, Mt, for each possible tsunami source around the Pacific. The result shows that the size of earthquake that generated the tsunami was M9 wherever the source was. We examined historical data and paleoseismological results in the possible regions and confirmed that the tsunami source was the Cascadia subduction zone, and that the origin time was around 9PM on January 26, 1700 local time.
著者
上田 和夫
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.316-323, 2010-05-05
参考文献数
51

抵抗極小の現象に対する近藤効果による説明は多体効果の研究の本格的な幕開けを告げるものであった.不純物スピンに関する近藤効果の本質が明らかになるとともに,多体相関の研究は局所的問題から格子系へと展開し,重い電子系からさらには銅酸化物超伝導体を含め強相関電子系の磁性と超伝導というジャンルを形成した.一方,ナノサイエンスの舞台である二次元電子系の量子ドットにおける輸送現象にも近藤効果が本質的役割を果たすことが明らかになり,非平衡状態における多体相関が関心を集めている.近藤効果に淵源を持つこれら二大潮流の研究の現状と今後の動向について私見を述べる.
著者
岩本 圭亮 村上 順一 佐野 史歩 林 雅太郎 上田 和弘 小賀 厚徳 濱野 公一
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1917-1922, 2016 (Released:2017-02-28)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

症例は44歳,女性.検診の胸部単純X線検査で異常を指摘された.CT検査で後縦隔腫瘍を指摘され,当科へ紹介された.MRIとPET-CTから嚢胞性病変を疑い,胸腔鏡下に後縦隔腫瘍を摘出した.腫瘍は薄い被膜に覆われた単房性嚢胞で,周囲組織との連続性はなかった.嚢胞壁は単層または数層となった丈の低い線毛円柱上皮細胞からなり,エストロゲンレセプター陽性かつプロゲステロンレセプター陽性であったため,Müller管嚢胞と診断した.術後にHorner症候群を認めたが,術後6カ月に改善を認めた.閉経前後の女性における後縦隔嚢胞を認めた場合,Müller管嚢胞の可能性を念頭に置く必要がある.
著者
上田 和夫
出版者
福岡大学
雑誌
福岡大学研究部論集. A, 人文科学編 (ISSN:13464698)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.43-79, 2009-06
著者
上田 和彦 Kazuhiko Ueda
雑誌
外国語・外国文化研究 (ISSN:02871327)
巻号頁・発行日
no.15, pp.153-185, 2010-07-31
著者
上田 和夫
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.102-107, 1988-02-01 (Released:2017-06-02)
被引用文献数
7

音色の表現語に階層構造が存在するかどうかを調べるための手がかりを得ることを目的として質問紙法による心理実験を行った。114語の音色表現語について、その使用頻度を7段階尺度で166名の被験者が評定した。主観的評定の結果に基づき、114語の中から50語が選択された。160名の被験者がこれらの表現語の主観的印象を次の四つの尺度--(1)具体的-抽象的、(2)単純-複雑、(3)客観的-主観的、(4)表現された音色を想起することの困難さ--により評定した。また、表現された音色の類似性を分類法により測定した。結果を多次元尺度法とクラスタ分析により分析した。分析結果から、音色表現語の階層構造が解釈された。本研究は人間の音色知覚機構について更に研究するための基礎となるであろう。

2 0 0 0 OA 形成外科総論

著者
上田 和毅
出版者
日本頭頸部癌学会
雑誌
頭頸部癌 (ISSN:13495747)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.417-421, 2014-12-25 (Released:2015-01-08)
参考文献数
6