著者
中村 愛 島崎 敢 石田 敏郎
出版者
日本交通心理学会
雑誌
交通心理学研究 (ISSN:09109749)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.1-7, 2012 (Released:2020-04-18)
参考文献数
9

Appropriate rest is important for reducing accidents involving taxi drivers working long hours. We investigated the relation between the rest of taxi drivers on duty and accidents by analyzing the one-month records of digital tachographs of 21 accident repeaters and 23 safe drivers. They worked for about 20 hours per a shift. We defined inactivity exceeding five minutes as rest. The dependent variables were the total rest time, the number of rest periods, the maxim continual driving time, and the concordant rate of rest. The concordant rate of rest indicates whether the time and length of rest were regular or not and is the average of the similarity ratio of rest. We compared four variables between accident repeaters and safe drivers. The result revealed that the concordant rate of rest of safe drivers was significantly higher than that of accident repeaters. There was no significant difference in the total rest time, the number of rest periods, or the maxim continual driving time. We found that the regular rest was important.
著者
濱口 脩 藤原 陽子 中村 愛人
出版者
広島大学
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要. 第二部, 文化教育開発関連領域 (ISSN:13465554)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.147-155, 2005-03-28

The aim of this study is to make clear the significance of inferences in high school English reading classes. The kinds of inference are mainly divided into these two. (1) bridging inferences (2) elaborative inferences. (1) are inferences with which one grasps text information correctly and reads the text consistently. (2) are inferences with which one reads a text more deeply and elaboratively. One does not necessarily use elaborative inferences. In many English classes, teachers tend to focus only on bridging inferences. Therefore, the effect of using elaborative inferences is examined in this study.
著者
中村 愛実 小川 克彦 秋山 美紀
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.118, pp.115-120, 2008-11-22
参考文献数
8

インターネットは中高校生にとって身近な存在となった.しかし、学習面での利用に関しては学習教材の検索・著作権・保管や共有の面で課題が生じている.キーワードのみに依存する検索エンジンでは、自分の欲しい教材を見つけるための言葉を見つけにくく、また、コンテンツの著作権の扱いが不明確であることから気に入ったサイトや素材の保管・共有を自由にできない.本報告では、教材の発見を容易にする独自の教材共有タグにより、キーワードを入力することなく直感的に教材を発見できる感覚検索バー、好きな情報を取捨選択して個人保管かつ自由に共有することのできる個人ノート (資料集) を具備した学習教材プラットフォーム (学実ねっと) のコンセプトを提案し、システム概要を述べる.Recently, junior and high school students often take a chance to use the internet for leaning. However, there are many difficulties in searching, copying and sharing learning materials. They cannot find appropriate keywords for searching services. There are no practical rules in copying materials for sharing them each other. This report proposes an information-sharing platform called "Manamin Net" to solve the problems by using intuitively search functions and sharing materials with information tags.
著者
中村 愛 島崎 敢 石田 敏郎
出版者
日本交通心理学会
雑誌
交通心理学研究 (ISSN:09109749)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.16-24, 2013 (Released:2020-04-18)
参考文献数
11

One reason drivers don’t stop at stop signs is they think that they can stop though they actually can’t. This research seeks to clarify whether drivers can properly self-evaluate their own stopping behavior. Fifteen taxi drivers participated. We took movies of how the taxi drivers on duty turned left at a crossing with a stop sign using a video camera in front of the intersection. We blurred the drivers’ faces and license plates so the participants would not recognize the drivers when they watched the videos. They evaluated the stopping behavior with a visual analogue scale on which the right end represents risk and the left end represents safety. They watched the videos in which the drivers were themselves and evaluated the stopping behavior (A). They then imagined their own usual stopping behavior at the crossing and evaluated that behavior (B). The analysis revealed a significant difference between A and B. They evaluated their usual stopping behavior as being safer than that in the videos. None of the participants recognized that they themselves were the drivers in the videos and strongly criticized their own stopping behavior.
著者
中村 愛美 吉田 智 西郊 靖子 林 静子 鈴木 靖志
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.59-70, 2012 (Released:2012-02-27)
参考文献数
22
被引用文献数
8 8

【目的】デンプン系,グアーガム系,キサンタンガム系およびその他の各種市販とろみ調整食品が緑茶,牛乳,オレンジジュースおよび味噌汁に与える影響を物性面から解析し,性能に基づくとろみ調整食品の分類を行うことを目的とした。【方法】15種類のとろみ調整食品を4種類の食材に溶解して調製した各種とろみ液の粘度およびテクスチャーを測定し,とろみ調整食品の機能性を反映する指標として,粘度力価,添加時および安定時粘度ばらつき,初期粘度発現率および付着性を算出した。さらにこれら5つの指標を用いて主成分分析およびクラスター分析を行った。【結果】粘度力価は4種の食材すべてについてグアーガム系が大きかった。添加時および安定時の粘度のばらつきはとろみ調整食品の種類と食材の組合せによって傾向が異なった。初期粘度発現率は食材によって特徴があり,緑茶ではキサンタンガム系が,オレンジジュースではデンプン系が高い値を示した。付着性は4種の食材すべてについてデンプン系が大きかった。5つの指標を用いて食材別に主成分分析を行なうと,とろみ成分による分類とは異なる分布を示した。一方,全食材の5つの指標を説明変数にとり,クラスター分析を行った結果,とろみ成分に応じたクラスターが形成された。【結論】市販とろみ調整食品が食材の物性に及ぼす影響をもとに分類を行なうと,各とろみ剤の特徴が食材の種類によって異なることが明らかとなった。したがって,とろみを付与する食材や目的に応じて適切な製品を選択することが重要である。
著者
橋本 佳延 中村 愛貴 武田 義明
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.103-111, 2007-11-30
被引用文献数
4

中国原産のトウネズミモチは近年、日本において都市の空地、都市林、里山、都市河川等に逸出、急速に分布拡大していることが確認されており、生育と繁殖力が旺盛で早期に優占群落を形成することから在来の生態系や生物多様性に多大な影響を与える侵略的外来種となることが危惧されている。本研究では都市河川に侵入した外来樹木トウネズミモチの個体群が洪水によって受ける分布拡大への影響を明らかにするために、平成16年10月に大規模な洪水が発生した兵庫県南西部を流れる猪名川低水敷の5.3haの範囲において、その洪水直後と洪水翌年にトウネズミモチ個体群の調査を行い、結果を洪水前に行われた既存研究の結果と比較した。調査ではトウネズミモチの個体数、各個体のサイズ、結実の有無、倒伏状況を記録したほか、空中写真撮影を行い調査地における裸地面積および植被部分の面積を測定した。結果、洪水によって陸域に占める裸地の面積は洪水前に比べ871%拡大し、個体群の主要な構造を形成するサイズ1m以上の個体の1/3が消失した一方で、実生・稚樹個体数は洪水直後の24個体から洪水翌年には49個体に増加した。また洪水によってサイズ1m以上の個体の1/3が倒伏し、洪水後の個体群の平均樹高は洪水前の3.3mから2.2mに低下した。個体群に占める結実個体の割合は洪水翌年が24.5%となり、洪水前の46.8%の約1/2に低下した。洪水翌年における立木個体に占める結実個体の割合は37.5%であったのに対し倒伏個体に占める結実個体の割合は4.5%であった。これらのことから、河川敷のトウネズミモチ個体群は洪水による個体数の減少によってその規模が縮小するとともに、個体の倒伏に伴い結実状況は悪化する一方で、洪水によって形成された裸地に新規個体が参入し、残存個体の繁殖力も立木個体を中心として翌年より緩やかに回復するものと考えられ、洪水によるトウネズミモチ個体群の分布拡大を抑制する効果は軽微であることが示唆された。
著者
中村 愛 島崎 敢 伊藤 輔 三品 誠 石田 敏郎
出版者
一般社団法人 日本人間工学会
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.126-131, 2013
被引用文献数
2

この研究の目的は我々が開発したハザード知覚訓練ツールの効果を評価することである.訓練ツールはタブレット端末と専用ソフトウエア,およびドライブレコーダによって撮影された事故映像を組み合わせてできている.13名の若年の実験参加者は訓練前後に実路上の実験コースを走行した.訓練には,自動車が交差点の左死角から出現する自転車と衝突する事故類型を用い,4場面を3回繰り返した.交差点を左折する時の運転行動が訓練前後でどのように変化するか比較した.実験の結果,訓練後は,交差点の通過時間が増加し,一時停止率が上昇し,歩道の延長エリア進入時の左確認率が上昇し,確認回数が増加し,合計確認時間が増加した.これらは全て統計的に有意差があった.
著者
堀江 登 中村 愛子 桂 智美 川瀬 純子 Noboru Horie Aiko Nakamura Tomomi Katsura Junko Kawase
雑誌
武庫川女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:09163123)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.27-31, 2004-03-31

The mice were dosed with several sugars (glucose, maltose, starch, sucrose, lactose) by ingestion after fast for 24 hours, and the changes of blood sugar level, glycogen concentration in the liver and muscle were examined according to time-schedule. The level of glycogen in muscle by the fast for 24 hours was consumed more than the ones of blood-sugar and liver-glycogen. The level of blood sugar was recovered immediately after dose of sugars by ingestion, and the synthesis of liver-glycogen and muscle-glycogen were followed. The synthesis of muscle-glycogen after recovery of blood sugar by glycogen-dose was more remarkable than others.
著者
中村 愛人 小篠 敏明 中村 朋子 坂元 真理子 渡辺 清美
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.61-68, 2002-09-30

これまで教科書の歴史的な発達の研究に関しては,主観的な手法にとどまっており,いわゆる教科書発達史についての体系的な研究方法は確立されていないのが現状である。本研究は教科書の特徴をより客観的な形で明らかにし提示していくことを目的とし,この分野での新たな研究方法として明治から現代までの5セット(6種類)の中学校・高等学校の英語教科書をそれぞれデータベース化し,コンピュータによって量的な分析を行なった。(そのうち,3セットは馬本他(2001)のデータを用いた。)分析結果として教科書ごとの類似点や相違点が統一的な指標から明らかになった外,今まで一般に言われてきたり先行研究で印象として指摘されてきた点が客観的な形で裏付けられた。
著者
戸田 年総 中村 愛 芝崎 太
出版者
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

二次元電気泳動と質量分析に基づくプロテオーム解析技術を用いて、髄液中の酸化修飾蛋白質の網羅的探索を行った。その結果、アルツハイマー病の患者の髄液中では、それ自体がアミロイド病の原因となる一方でβアミロイドとの結合性を有し、βアミロイドのオリゴマー形成を阻害することによりアルツハイマー病の発症に対して抑制的に働いている可能性が示唆されているトランスサイレチンが特に強く酸化を受けていることがわかった。