著者
中村 真一郎
出版者
文藝春秋
雑誌
文學界 (ISSN:05251877)
巻号頁・発行日
vol.16, no.8, pp.144-149, 1962-08
著者
内田 まり子 中村 透 山縣 浩 佐藤 幸子 浅野 真晴 秋保 明 阿部 直子
出版者
日本ロービジョン学会
雑誌
日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.71, 2005

財団法人日本盲導犬協会仙台訓練センターでは、平成13年11月から平成17年3月まで、仙台市による地域リハビリテーションモデル事業の一環である中途視覚障害者生活訓練事業の委託を受け、訪問による視覚障害リハビリテーションサービスを実施した。このサービスを利用した仙台市民の人数は、平成13年度および平成14年度は16名、平成15年度は16名、平成16年度は23名であった。のべ55名のケースについて、支援に関係した施設および機関は、当訓練センターのみではなく、地域に存在する複数だったケースが大半を占めた。その他、ケースの概要と傾向をまとめ、地域にある複数の関係機関どうしの関わりや支援システムの動きなどについて報告する。 また、受傷後およそ3年間、引きこもりに近い生活をしていたケースが地域のデイサービス利用をきっかけに視覚障害リハビリテーションサービスを利用し、交流会(「仙台市における中途視覚障害者リハビリテーション支援システム第3報」にて発表)にも参加を始めたケースを報告し、地域に住む視覚障害者に提供できるリハビリテーションサービスについて考察したい。
著者
星野 顕宏 阿部 祥英 冨家 俊弥 校條 愛子 中村 俊紀 齋藤 多賀子 酒井 菜穂 伊藤 良子 神谷 太郎 北林 耐 板橋 家頭夫
出版者
一般社団法人日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.217-224, 2010 (Released:2010-10-07)
参考文献数
24

気管支喘息呼吸不全の児に対して硫酸マグネシウム(MgSO4)を点滴静注し,気管挿管を回避しえた女児例を経験した.本症例は2歳11ヵ月時に喘鳴と呼吸困難を認め,気管支喘息呼吸不全の診断で入院した.ステロイド薬静注,アミノフィリン持続点滴,イソプロテレノール持続吸入による治療を行ったが,呼吸状態は改善せず,不穏と高二酸化炭素血症認めた.気管挿管を考慮したが侵襲性が高いため,50mg/kgのMgSO4を20分かけて点滴静注した.速やかに不穏の軽快と呼吸状態の改善が得られ,投与開始1時間後に二酸化炭素分圧,心拍数,呼吸数はそれぞれ54.9mmHgから46.5 mmHg,157回/分から126回/分,48回/分から40回/分に低下した.MgSO4の有害事象は認めなかった.MgSO4は気管支平滑筋細胞からのカルシウムの駆出を増加させ,平滑筋の収縮を抑制させると考えられている.MgSO4は即効性のある薬剤として有効である可能性があり,特に治療抵抗性で気管挿管を考慮する症例にそれを回避する目的で投与する価値があると考える.
著者
三浦 麻子 稲増 一憲 中村 早希 福沢 愛
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.174-186, 2017

<p>This research applies spatial statistics to examine proximal factors affecting the political behavior of voters in a regional election in Japan, particularly, voter proximity to the election campaigns of the candidates. During the mayoral election in Akō City, Hyōgo Prefecture, voters' political behavior, attitudes, and awareness of politics were measured using a social survey, the spatial location information relating to candidates' election campaigns being measured using GPS. Voters' favorable perception of a certain candidate was positively correlated to the degree of contact with his election campaign of voters themselves or that of their neighborhood, but not to spatial proximity with his campaign. On the other hand, both the degree of contact and spatial proximity with his election campaign of voters themselves led them to cast their votes for the candidate, even controlling for favorability. It was revealed that there is a possibility for proximal factors to be treated more precisely by applying spatial statistics.</p>
著者
中村賢二
雑誌
JOHNS
巻号頁・発行日
vol.2, pp.21-26, 1986
被引用文献数
1
著者
中村 公輔 片岡 弘
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.149-155, 2020-10-23

ギ酸によるフェーリング液の還元を演示するために適切な実験条件を検討した。ギ酸とフェーリング液の混合溶液中でのギ酸と水酸化物イオンの初期濃度を変数として,赤色沈殿(Cu₂O)が析出する濃度領域を調べた結果,ギ酸とフェーリング液を混合した後のpHがおよそ8–10となる場合に,ギ酸がフェーリング液を明確に還元することがわかった。また,一定量のギ酸とフェーリング液を混合する方法が演示実験として簡便であることも再確認できた。Appropriate experimental conditions were studied to demonstrate the reduction of Fehling's solution by formic acid. The initial concentrations of formic acid and hydroxide ion in the mixed solution of formic acid and Fehling's solution were used as variables to investigate the concentration range where red precipitate (Cu₂O) formed. It was found that the reduction reaction occurred when the pH after mixing formic acid and Fehling's solution was about 8–10. In addition, it was reconfirmed that the method of mixing Fehling's solution and a certain amount of formic acid was convenient as a demonstration experiment.
著者
中村 洋 高木 和子 田村 善蔵 与田 玲子 山本 有一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1986, no.7, pp.1017-1024, 1986-07-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
16
被引用文献数
1

主としてタンパク質の蛍光標識試薬として利用されてきた2-メトキシ-2, 4-ジフェニル-3(2H)-フヲノン(MDPF)をアミノ酸のプレカラム蛍光誘導体化試薬として活用する試みを行なった。誘導体化反応の至適条件の検討は, α-アミノ酸の場合には生成するMDPF誘導体が蛍光性であることを利用して蛍光検出フローインジェクション分析法によった。一方, N-アルキル-α-アミノ酸(環状アミノ酸を含む)についてはMDPF誘導体が無蛍光性であるので, これを過剰の試薬や試薬水解物からHPLCで分離後に2-アミノエタノールを添加して蛍光検出する方法によった。その結果, アミノ酸の蛍光誘導体化には10mmol・dm-3MDPFとともにpH10, 20℃ で40分間反応させる条件が最適であった。α-アミノ酸からは一対のジアステレオマーによると思われる2本の蛍光性ピーク渉生じたが, TSKLS-410K逆相カラムと50mmol・dm-3リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)-メタノール系移動相を用いるメタノール勾配溶離法により, 2~5pmolのα-アミノ酸を定量し得た。100pmolのα-アミノ酸を5回分析した場合の相対標準偏差は2.9~5.3%であった。予試験の結果から, MDPFはペプチドのプレカラム蛍光試薬としても有望と思われた。
著者
中村 仁志 林 隆 木戸 久美子 澄川 桂子
出版者
山口県立大学看護学部
雑誌
山口県立大学看護学部紀要 (ISSN:13430904)
巻号頁・発行日
no.8, pp.13-18, 2004

AD/HDの発症比率には性差があり男子に多いとされている。今回、健常幼稚園児を対象として、その行動をADHD-RS-IV-Jの項目を用いて性差について検討した。さらに保護者の捉える子どもの特徴とADHD RS-IV-Jのどの項目の行動と関係しているのか比較検討した。 平成14年11月、Y県H幼稚園の保護者にアンケートを行い、ポジティブな特徴評価として"活発である"、"リーダータイプ"を、ネガティブな特徴評価として"拗ねやすい"、"育てにくい"を聞いた上でADHD-RS-IV-Jの回答を求めた。
著者
中村 隆海
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.894-890,1327, 2006

The paper focuses on the opening <i>pada</i> in the Atharvaveda-Samhita of the Saunakiya recension (AVS) XIII 2, 2. Former studies see the word form of <i>praj&ntilde;&aacute;nam</i> as a problem. Whitney notes (following PW and Henry) that the reading of the Paippalada recension (AVP) <i>praj&ntilde;anam</i> is more plausible. <i>praj&ntilde;anam</i>, however, is supported by only secondary MSS. It is also necessary to examine the verb <i>svar&aacute;yantam</i> in its meaning and with regard to case government.<br>AVS <i>praj&ntilde;&aacute;nam</i> is presumed to be a gen. pl. of adj. <i>praj&ntilde;&aacute;</i>-, and qualifies <i>dis&aacute;m</i>. AVP <i>praj&ntilde;anam</i> is acc. (Inhaltsakkusativ) sg. of the action noun n. <i>praj&ntilde;ana</i>- in the meaning of &lsquo;signpost&rsquo;. This meaning is attested in Vedic and in Pali <i>pa&ntilde;&ntilde;ana</i>- &lsquo;sign&rsquo;. The participle <i>svar&aacute;yantam</i> is derived from <i>svar&aacute;yati</i> &lsquo;sounds&rsquo;. The previous interpretation &ldquo;shining&rdquo; on the assumption that the word is a denominative from n. <i>sv&aacute;r</i>- is to be abandoned on morphological grounds. The verb-root <i>svar</i> does not exit in the meaning &lsquo;to shine&rsquo;.<br>The translation would be: &lsquo;(the sun) sounding for the foreknowing directions with [his] flame&hellip;&rsquo;. The directions foreknow (<i>pra-j&ntilde;a</i>) each of their own positions to be located by the sound that the flame of the sun makes, and play the role of the signpost for the flying sun. This motif is succeeded by the Yajurvedic prose, and bears the background which explains the location between <i>devas</i> and azimuths.
著者
中村 美穂
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.81-91, 2017

本研究の目的は,高校教師が,1)スクールカウンセラー活用事業をどのように評価し,当事業による教師自身の体験に伴う変化を認識しているかを明らかにし,2)スクールカウンセラーの教師へのコンサルテーションにどのような役割と機能を期待しているかを探索的に調査すること,さらに 3)予防援助的および危機管理的問題状況に対するコンサルテーションに期待するスクールカウンセラーの役割と機能は,各問題状況によってどのように異なるかを検討することである。112名の高校教師対象の調査の結果,スクールカウンセラーの専門性に対する安心感や教師への援助を評価している一方,スクールカウンセリング活動への不満や教師自身の葛藤を認識していることが明らかとなった。また,高校教師は,スクールカウンセラーに,予防援助的問題状況においては,(1)教師主体の援助活動のコーディネーター役,(2)教師の適切な援助活動のアドバイザー役,(3)教師の内省促進のモニター役,(4)教師と保護者の関係調整のコネクター役,危機管理的問題状況においては,(1)チーム援助活動のコーディネーター役,(2)教師の緊急支援活動のディレクター役,の役割と機能を期待することが示された。
著者
佐藤 賢一 佐藤 岩夫 中村 幸二
出版者
埼玉県農林総合研究センター
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-9, 2005 (Released:2011-03-05)

農業用塩化ビニル資材中に含まれる、フタル酸エステルのハウスにおける動態を調べた。土壌中におけるフタル酸エステルの分解性は大きく、2週間程で初期濃度の1/10に低下した。農業用塩化ビニルフィルムからの溶出は、温度が高くなると増加した。ハウス内の気中におけるフタル酸エステル濃度は定量限界以下か室内環境基準値程度であった。フタル酸エステルは、ハウス内でビニルフィルムに付着した水分に伴って動くと推定された。ハウス栽培のコマツナにおけるフタル酸エステルは、フタル酸ジエチルヘキシルで0.07?0.24mg/kgと比較的低濃度であった。塩化ビニルハウス内で作物を栽培しても、通常の条件下では、フタル酸エステルの付着が問題になることは少ないと考えられるが、塩化ビニル中のフタル酸エステルは、ハウス内の結露水に溶けることから、結露水に作物を触れさせないことが、フタル酸エステルの付着を回避するためには最も重要と考えられた。