著者
神戸 祐一 伊丹 誠 伊藤 紘二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
no.2001, pp.170-171, 2001-08-27

中継局において再放送するシンボルに遅延を加え,異なったシンボルタイミングで送信するSFN方式の検討を行う.受信ではアレイアンテナを用いて,主局及び中継局からの信号を分離する.そして,分離された信号のシンボルタイミングを合わせた後,合成を行い特性の改善を図る.本稿では,この提案方式について理論解析,シミュレーションを行い,従来方式との比較により性能の評価を行う.
著者
彭城 郁子 須藤 千春 伊藤 秀子
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.227-234, 1990
被引用文献数
3 4

Some factors that affect the occurrence and termination of quiescence in nymphs of Dermatophagoides farinae, were examined. The mites aggregating on the rims and covers of culture bottles were collected when the mite populations were increased. They were kept at 25℃, 75% relative humidity (RH), without food. After 1 month, about 20% of the mites passed into quiescent state, and a half of them remained quiescent for 5 months at 25℃, 75% RH, and further 5 months at room temperature. Most of the quiescent mites were protonymphs. They were glued to the substrate such as covering filter paper. Quiescence in half of the 8-week-aged nymphs terminated when they were disturbed by being separated from the substrate, pretreated at 5℃ for 1 week, and then incubated at 25℃, 75% RH. But the nymphs did not moult by pretreatment of 10,18,and 25℃ for 1 week. The nymphs in age of 20-week or more moulted even when they were continuously incubated at 25℃ and 75% RH, if separation from the substrate was made. The moulting rates depended on age in the nymphs; the older the nymphs, the faster the moulting. However, the nymphs glued onto the substrate remained quiescent. Moulting of nymphs with age of 22-week or more was suppressed by incubating them at lower temperatures than 25℃, or lower than 55% RH. The contact of the quiescent nymphs with water for 3hr enhanced moulting even when they were incubated at 33% RH. These results suggest that quiescence in nymphs of D. farinae observed in the present study might also involve a very similar phenomenon to diapause.
著者
高部 佳之 清水 隆文 大和 忠臣 後藤 浩一 山口 弘太郎 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.41-50, 1998-01-25
被引用文献数
2

ワイヤレスカードシステムは, 電波を利用することにより, カードをデータ読み書き装置に接触させることなく, 情報のやり取りを行うことを目的とする。ワイヤレスカードの技術は, 料金徴収, ID管理, 履歴管理および位置管理等の広範な利用分野において様々な応用が可能であり, 社会生活の利便性を向上させ, 高度情報通信社会推進の一翼を担う技術として大きく期待されている。本稿では応用例として, 有料道路の自動料金収受システム, 鉄道の自動改札システム, FA生産ラインシステムおよび特定区域への入退場管理システムに関する現状を紹介すると共に将来を展望する。
著者
伊藤 守
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.727-747, 2007-03-31
被引用文献数
1

電子メディアに媒介された情報とイメージの移動は, ローカル, ナショナル, リージョナル, そしてグローバルな空間が重層化したメディアスケープを構成し, 従来の「ナショナル・メディア」を前提とした研究視座では捉えきれない社会文化的過程を生み出した.<BR>本稿の目的は, メディアのグローバル化を解明する上で重要な三つの視点-文化帝国主義, カルチュラル・スタディーズ, 文化の地政学的なアプローチを検討し, 今後の実証研究を進めるための論点を提示することにある.アメリカのメディア産業が地球規模で文化の画一化をもたらすと主張した文化帝国主義の仮説を支持することはもちろんできない.だが, 表象の政治学の問題に直接かかわる, 情報フローの圧倒的な不均衡性が今でも存在していることを考えるならば, その政治経済学的アプローチの重要性は今日でも失われていない.他方, 文化帝国主義を批判したカルチュラル・スタディーズは, 文化人類学や批判的地理学との対話を通じて, メディアスケープの構築を通じた消費実践の政治性を問題化する文化の地政学的な視点を提示している.このアプローチから, メディアのグローバル化がローカルな空間からグローバルな空間への連続的な拡張ではなく, それぞれの空間の間には対立や包摂といった矛盾や非同型的な関係が生成していること, 複雑に折り重なったメディアスケープの構築と相関するかたちで, 民族や宗教やジェンダーを異にする多様なオーディエンスがそれぞれ独自の「メディア・ランドスケープ」を編制していることが明らかにされつつある.この視座をより精緻化していくためには, マクロな構造に規定されたメディアスケープ内部の対抗や包摂の関係と, オーディエンスが布置化された場の歴史的規定性との相互作用を視野に入れることが必要であり, そのことを通じて現実のメディアのグローバル化の複合的な分析を一層進めることが可能となるだろう.
著者
海老名 毅 樋口 英幸 伊藤 昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.78-79, 1991-02-25

実際に計算機を使っていて困った時、対話によりユーザを支援するシステムとしては、UNIXシェルについてのものが多く行なわれている。一方、マウスによるメニューやアイコンの選択により対話を行なう視覚的インターフェース(マックに代表される)については、自然言語による対話支援の例はあまり見られない。ところが、このような視覚的インターフェースは、慣れれば使いやすいものの、最初からマニュアルなしで使うことは(特に計算機の初心者には)難しい。このようなインターフェースにこそ、自然言語対話による利用支援が有効であるともいえる.そこで、視覚的インタ一フェースに対する対話型支援の効果を調べるため、Xウィンドウ上のメールムンドリングシステムXMHをとり上げ、対話型支援システムの設計開発を行なっている。