著者
伊藤 孝行 横尾 真 松原 繁夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.8, pp.69-74, 2003-01-29

インターネット上のオークションでは,不特定多数の人間が商品(財)を販売しており,商品の質を正確に見極めることは困難である.例えば,骨董品が本物であるか偽者であるかを見極めることは難しい.そこで筆者らは過去に,買い手が財の質(例えば本物か偽者か)について正確に判断ができない場合,条件付きの入札が可能なオークションプロトコルを提案した.ここでは,専門家に,自然の選択に関する情報を正しく申告させることによって,合理的な参加者が損害を被らないようなオークションプロトコルの設計に成功した.本論文では,上のような状況において,複数財の組合せに対して入札が可能なオークションを設計する.ここで,専門家が単一の財に関して専門知識を持つ場合と複数の財に専門知識を持つ場合が考えられる.前者の場合でも複雑な問題であるが,後者はより複雑な問題となっている.そこで,本論文では,まず前者の場合のオークションプロトコルを設計する.すなわち,単一の財に関して専門知識と興味を持つ専門家に自然の選択に関する情報を正しく申告させ,素人にとって,真の申告をすることが最適反応戦略になるプロトコルを設計する.Auctions have recently commanded a great deal of attention in the field of multi-agent systems. Correctly judging the quality of auctioned goods is often difficult for amateurs, on the Internet auctions. We have formalized such a situation so that Nature selects the quality of the auctioned good. Experts can observe Nature's selection(i.e., the quality of the good) correctly, while amateurs, including the auctioneer, cannot. In often words, the information on Nature's selection is asymmetric between experts and amateurs. In this situation, it is difficult to attain an efficient allocation, since experts have a clear advantage over amateurs, and they would not reveal their valuable information without some reward. Thus, we have succeeded in developing a single unit auction protocol in which truth-telling is a dominant strategy for each expert. In this paper, we focus on a combinatorial auction protocol under asymmetric information on Nature's selection. Experts may have an interest in, and expert knowledge on, Nature's selection for several goods, i.e., experts are versatile. However, the case of versatile experts is very complicated. Thus, as a first step, we assume experts to have an interest in, and expert knowledge on, a single good. That is, experts are single-skilled. Under these assumptions, we develop an auction protocol in which the dominant strategy for experts is truth-telling. Also, for amateurs, truth-telling is the best response when experts tell the truth. By making experts to elicit their information on the quality of the goods, the protocol can achieve a socially desirable, i.e., Pareto efficient allocation, if certain assumptions are satisfied.
著者
伊藤 孝行 横尾 真 松原 繁夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.920-930, 2004-10-01
被引用文献数
2

インターネット上のオークションでは,不特定多数の人間が商品(財)を販売しており,商品の質を正確に見極めるのは困難である.例えば,骨董品が売られていたとしても,その骨董品が本物であるか偽物であるかを見極めることは難しい.商品の質が正確に見極められないことによって,商品の質に関する素人が,商品の質に見合わない価格で商品を購入してしまうという問題がある.そこで筆者らは過去に,買い手が財の質(例えば本物か偽物か)について正確に判断ができない場合に,条件付きの入札が可能なオークションプロトコルを提案した.ここでは,専門家に,自然の選択に関する情報を正しく申告させることによって,合理的なプレイヤが損害を被らないようなオークションプロトコルの設計した.本論文では,上記のような状況において,複数財の組合せに対して入札が可能なオークションを設計する.ここで,専門家が単一の財に関して専門知識をもつ場合と複数の財に専門知識をもつ場合が考えられる.前者の場合でも複雑な問題であるが,後者はより複雑な問題になっている.そこで,本論文では,まず単一の財に関して,専門知識と興味をもつ専門家に商品の質に関する情報を正しく申告させ,素人にとって,真の申告をすることが最適反応戦略になるプロトコルを設計する.本オークションプロトコルの特長は,以下の四つである.(1)専門家にとって,真の申告をすることが支配戦略である.(2)素人にとって,他の素人がどのような申告をするかにかかわらず,専門家が支配戦略をとると仮定した上で真の申告をすることが最良の戦略となる.(3)パレート効率的な割当を実現する.(4)非合理的なプレイヤが存在したとしても,その数が1人ならば,合理的なプレイヤの効用が負になることはない.
著者
伊藤 直子 山崎 貴子 岩森 大 本間 沙織 川上 未央 堀田 康雄 村山 篤子
出版者
新潟医療福祉大学
雑誌
新潟医療福祉学会誌 (ISSN:13468774)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.32-35, 2006-12-30

牧草(2品種)、枝豆(3品種)、人参(1品種)を1/20希釈海洋深層水、1mM水溶液、脱塩海洋深層水を与えて、プランター又は野外で栽培して、牧草については葉、枝豆については種子、人参については根の亜鉛含量を測定した。対照は、水道水で栽培したものである。総ての実験区で対照区より乾燥重量あたりの亜鉛含量が増加し、外見・味や食感に変化は無しに、食品の栄養価を高めた。佐渡海洋深層水の農業への利用の可能性を示し、亜鉛含量が低い我国土壌の改良とそこから生産される作物が健康に貢献する可能性を示した。
著者
鷲見 裕子 伊藤 秀夫
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.32-39, 1993-02-20

スポンジケーキに果糖を用いた場合の特性や嗜好性を検討し、さらにその改善を試み、次のような結果を得た。1.果糖を用いて鶏卵を起泡させた場合、ショ糖に比べて起泡力は良いが、安定性は悪くなった。2.果糖を0〜100%置換した場合、10%程度では膨化状態、テクスチャーを良くしているが、置換量が増加するに従い、膨化率が小さく、色調は焼色が濃く、赤色傾向が強くなり、テクスチャーも損なわれ、嗜好性が劣った。3.果糖100%使用したケーキは次の方法によりその欠点を改善し、ショ糖ケーキに近付けることができた。1)網を重ねた天板を用い、途中でアルミホイルを上面にかけて伝熱を緩慢にする。2)B.P.を1%添加する。3)薄力粉の10%をコーンスターチに置換する。4.改善された果糖ケーキの官能検査では、コーンスターチ10%置換ケーキの色が有意に好まれないが、硬さ、しっとりさは改善ケーキが有意に好まれ、きめ、焼色、香り、口当たり、甘さ、後味、総合評価ではショ糖ケーキとの有意差は認められなかった。
著者
天野 寛子 堀内 かおる 伊藤 セツ 森 ます美 天野 晴子 斎藤 悦子 松葉口 玲子 伊藤 純 水野谷 武志
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.739-745, 1996-08-15
被引用文献数
10

著者らは、1975年, 1980年, 1985年, 1990年の東京における雇用労働者夫妻の生活時間調査にひきつづき, 5回目の調査を1995年10月, 東京都世田谷区在住の子どもと同居している夫妻を対象に実施した. 本稿では目的, 方法, 調査概要を述べる. 本調査の主な目的は, 家事労働のみならず収入労働をも含めてその不払い労働の実態を明らかにすることである. 調査協力者は, 区発行の広報を通じて公募した. 合計162カップルが応募し, 有効回答はそのうち136カップル(272名)であった. (1) 過去の調査と比較して, 夫妻ともに収入労働により多くの時間を費やしていた. (2) 夫の火事労働時間は平均して微増していた. (3) 夫妻ともに生理的生活時間, 社会的・文化的生活時間は短かった.
著者
伊藤 まゆ 三樹 美夏 林 浩孝 新井 隆成 鈴木 信孝 上馬塲 和夫
出版者
日本補完代替医療学会 = The Japanese Society for Complementary and Alternative Medicine
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.111-118, 2009
被引用文献数
2 1

コラーゲン含有飲料の 1ヶ月間摂取による顔面皮膚の変化を,計測機器による指標を使って予備的に検討した.61 名の健常女性(年齢 25–68,34±8 歳)を対象とし,文書による同意を得た後,コラーゲン 5 g 飲料/日摂取群(30 名)と 10 g 飲料/日摂取群(31 名)に無作為に割り付けし,摂取前と後 1 週目と 1ヶ月目の顔面(両頬部)皮膚水分と下眼瞼の皺数を測定した.皮膚水分と皺数に関して,改善した反応例と変化がない無反応例に分類したところ, 10 g 摂取群では 5 g 摂取群より高い 5 割の反応率が得られた.反応例は無反応例より摂取前において皺数が多く皮膚水分が低いこと,皺数は 1 週間目から有意な改善をみることが示された.また本飲料が安全であることも示された.今後,皮膚の異常性状例を対象にして,コラーゲン 10 g/日を,1 週間あるいは 1 ヶ月月間投与する二重盲検試験により有効性を評価する研究の必要性が示された.<br>
著者
佐埜 勇 川岸 直樹 阿部 道夫 土屋 誉 里見 孝弘 新井 元順 九里 孝雄 渡部 秀一 伊藤 順造 佐々木 幸則 児山 香
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.25, no.10, pp.2530-2534, 1992-10-01
被引用文献数
1

肝細胞癌を合併した非常にまれな抗ミトコンドリア抗体陰性の早期の無症候性の原発性胆汁性肝硬変症の1例を報告する.症例は71歳の男性で,近医で肝細胞癌を指摘され当院に手術目的で紹介入院.入院時自覚症状なく黄疽,貧血を認めず.腹部所見で心窩部に手拳大の腫瘤を触知するほか異常所見なし.血清学的検査では胆道系酵素が上昇し,HBs抗原陰性,HCV抗体陽性だった.腫瘍マーカーは正常範囲内だった.免疫学的検査ではIgMのみが軽度高値を示したほか正常であった.腹部超音波検査,コンピューター断層撮影,血管造影にて肝左葉外側区域の直径7.0cmの肝細胞癌と診断し,肝左葉外側区域切除術施行.病理学的検査では,腫瘍部は高分化型のEdmondson II型の肝細胞癌で非腫瘍部には細胆管の増殖と中等大以下の小葉間胆管に炎症像のみらねるstage 2の早期の原発性胆汁性肝硬変症と診断.経過順調で現在外来通院中である.
著者
横山 裕 伊藤 仁洋 高橋 宏樹 小野 英哲
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.65, no.528, pp.39-46, 2000
被引用文献数
2 1

The purpose of this study is to present the lower criterion of C.S.R not to slip at landing when people step on the slippery surface without the knowledge of the slipperiness changing. In this paper, at first, we developed "Landing Slip Meter" which simulated the landing load while natural or fast walking. Next, using the meter, we measured load-time curve with various floors and substances adhered to floors, and judged that the slip would occur or not from the load-time curve. Finally, from the relationship between the result of the judgment and C.S.R, we presents the lower criterion of C.S.R.
著者
伊藤 浩 松山 隆司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.86, no.7, pp.758-771, 2003-07-01
被引用文献数
3

折返しひずみやブロックひずみなどによって生じる符号化画像のエッジの劣化を,その形状の変化に基づいて定量化する方法を提案する.本来滑らかな部分に変化が発生すると人間は素早くそれを検知することができる.従来の信号差分に基づく手法では,連続性や一様性が変化する幾何学的なひずみを評価することが困難であった.本手法では,原画像と符号化画像に対して互いに対応するエッジセグメントを求め,その曲率に基づいて,形状の劣化を定量化する.得られた尺度が主観と一致するように,定量化の過程で,1)形状変化の空間的な大きさ,2)形状誤差のマスキング効果,3)エッジのこう配(コントラスト)の影響を考慮する.いくつかの標準画像に対して,符号化レートと符号化方式を変えて行ったシミュレーションでは,画像の印象をよく反映した結果が得られた.
著者
八木 宏樹 小川 恭孝 大鐘 武雄 伊藤 精彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.96, no.212, pp.9-14, 1996-08-08
被引用文献数
9

高速陸上移動通信おいては, 所望波とともに周囲の環境による反射, 散乱, 回折が原因で遅延時間差を持った多重波が発生する. 多重波抑圧をアダプティプアレーで行うことが提案されているが, アンテナ高が低い場合には, 周囲の建物等が原因で, これらの多重波が広い範囲にわたって到来する. このような状況下ではパタンの自由度を超える数の多重波が到来することが予想される. 自由度を超えた多重波が到来するときのアダプティブアレーの特性を主としてシミュレーションにより考察し, 0.1〜0.3シンボル長以内の遅延時間差を有する多重波はほぼ1つの信号とみなされ, 自由度が消費されることによる重大な特性劣化は起きないことが明らかになった.
著者
伊藤 萌木
出版者
文星芸術大学
雑誌
文星紀要
巻号頁・発行日
vol.13, 2001
著者
平島 剛 保坂 文教 本多 覚 恒川 昌美 伊藤 正澄 佐川 孝広
出版者
The Mining and Materials Processing Institute of Japan
雑誌
資源と素材 : 資源・素材学会誌 : journal of the Mining and Materials Processing Institute of Japan (ISSN:09161740)
巻号頁・発行日
vol.119, no.9, pp.553-558, 2003-09-25
被引用文献数
2 2

Fine waste concrete smaller than 5mm obtained from a recycling plant of waste concrete was used as feed and ground by a wet attrition mill. Recovery of the fine aggregate and cement hydrate powder from the ground fine waste concrete was investigated using a laboratory / pilot scale Mozley multi-gravity separator (MGS). The water absorption of the fine aggregate obtained as the high specific gravity product was less than 3.5 % and the dry density was larger than 2.4 g/cm<sup>3</sup>. The powder obtained as low specific gravity product contained about 29 % of fine aggregate. The reference for normal clinker and the mixture prepared by mixing the reference materials with 38 wt% of the powder were heated at 1,500 °C, with the hydraulic modulus adjusted to 2.18, the silica modulus to 2.8, and the iron modulus to 1.64. The phases of the clinker were identified and quantitatively determined by a microscopic point-count procedure and by the Rietveld analysis using XRD data. There was good agreement in the clinker minerals of the reference and the mixture clinkers. These results show that the fine aggregate and cement hydrate powder recovered from fine waste concrete by MGS can be recycled in cement and concrete production.
著者
由浅 裕規 水野 智士 伊藤 敏彦 甲斐 充彦 小西 達裕 伊東 幸宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.519, pp.199-204, 2003-12-11
被引用文献数
1

本稿では,状況及び文脈を利用した言語理解手法をもつ音声対話システムの構築と,その有効性を示すための評価実験について述べる.システムに対する発話方法を「対象を操作」,又は嘱性は値」という文体に制限することで認識率の向上を図り,また一入力だけでなく連続的に複数の入力を一発話で行えるようにシステムを構築した.タスクとしてはエアコン・カーステレオの操作を想定し,その音声インタフェースという具体的な状況設定において,被験者20名による評価実験を行った.対話の分析を行うことによって,状況及び文脈を利用した言語理解の有効性,制限された発話方法における言語的な特徴や複数設定発話に関するユーザ意識など,様々な知見を得ることができた.
著者
三上 洋 伊藤 敬一 吉井 秀彦 小坂 威雄 宮嶋 哲 加地 辰美 浅野 友彦 早川 正道
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.23-27, 2008-01

68歳, 男。PSA値上昇を指摘され, 経会陰式前立腺生検よりatypical cellが検出された。6ヵ月後の再生検で前立腺右葉中心に低分化型腺癌と診断され入院となった。臨床病期T2aN0M0の診断で後腹膜鏡下根治的前立腺摘除術および両側骨盤内リンパ節切除を施行した。病理組織診断は低分化型腺癌(Gleason score 3+5)であった。術後3日目にドレーンが自然抜去し, 14日目の膀胱造影で吻合部リーク, ダンベル型の膀胱を認めた。19日目には発熱, 下腹部膨隆が出現し, 骨盤CTにて右側に巨大な液体貯留を認めた。同部にカテーテルを留置し, 内容液はリンパ液と考えられ, リンパ嚢腫と診断した。カテーテルを持続吸引式バッグに接続し, その後ミノサイクリン注入を行った。術後27日目の膀胱造影でリークはなく, 42日目のCTでは嚢腫は消失していた。退院後は外来フォローしているが, リンパ嚢腫の再発は認めていない。A 68-year-old male visited our division with an elevation of PSA level. He underwent a needle biopsy of the prostate, and the histopathological diagnosis was poorly differentiated adenocarcinoma (Gleason score 4+3). The cancer was clinically diagnosed as T2aN0M0, and he underwent extraperitoneal laparoscopic radical prostatectomy and bilateral pelvic lymphadenectomy. Cystography 14 days after the operation still showed leakage at the vesico-urethral anastomosis and a dumbbell shaped bladder. A few days later, prominence of lower abdomen and a slight swelling of right leg presented with a high fever. Computed tomography revealed a giant lymphocele in the retroperitoneal space. We percutaneously punctured the lymphocele by using ultrasonography, inserted a pigtail catheter, and drained 1,000 ml of lymphatic fluid. After the puncture, sclerotherapy with minocycline was performed four times. Twenty days after the puncture, the lymphocele cavity was found to have shrunken and the pigtail catheter was removed. The lymphocele was diminished and did not recur thereafter.