著者
石井 直方 中里 浩一 佐々木 一茂 小笠原 理紀 田村 優樹 越智 英輔
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2019-04-01

加齢性筋減弱症 (サルコペニア)に伴う速筋線維特異的萎縮と線維数減少、結合組織増生などの質的変化の機序はいまだ不明である。本研究では、サルコペニア動物モデル、およびヒトを対象とし、筋線維タイプ、ミトコンドリア、筋サテライト細胞、運動神経、結合組織における質的変化とその要因に関する知見を得るとともに、それらに対するレジスタンス運動の効果を検証する。
著者
佐々木 正剛 小松 泰信 横溝 功
出版者
地域農林経済学会
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.84-93, 2001-09-25 (Released:2011-09-05)
被引用文献数
1 2

Recently, the meaning of the food-agriculture education has been pointed out drawing attention to the education power which agriculture has. An agricultural high school is an educational institution concerned with agriculture. However, its environment is severe. An agricultural high school is the best base facility for food-agriculture education.The followings were pointed out.Firstly, an agricultural high school provides a place for experience study. Secondly, it provides the region with an agricultural technology center and a life study center. Thirdly, it provides a broad network between agricultural high schools. Fourthly, as students are used as assistants, it provides a chance for them to develop their own education skills.
著者
鈴木 栄幸 加藤 浩 佐々木 真理
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.93(1996-CE-041), pp.33-40, 1996-09-20

本報告では、プログラミング協同学習ソフトウェア「あるごありーな」を利用した実験授業のインタラクション分析結果について述べる。「あるごありーな」は、プログラミングを含むソフトウェア作成技術育成を目的とした対戦型相撲シミュレータである。学習者は、力士の動きをプログラム言語を使ってプログラムし、他人の力士と対戦させる。対戦を活動の中心におくことは、強い力士を作ることを共通に志向する実践共同体の形成を支援する。この共同体の中で生徒らは自分の位置、すなわちアイデンティティを確立するともに、ソフトウェア作成技術を身につけていくのである。ビデオ分析結果により、「あるごありーな」が生徒らによるプログラミングの実践共同体の形成・維持を支援すること、学習はその共同体内でのアイデンティティの変容過程として捉えられることが示された。
著者
村上 勝三 宮崎 隆 小泉 義之 香川 知晶 西村 哲一 安藤 正人 佐々木 周 持田 辰郎
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

本研究の目的は、デカルト研究の世界的な仕事の一部を担い、その新しい質を提示するとともに、すべての哲学研究に新たな基礎を提供すべく、『省察』の「反論と答弁」について共同研究を行うことであった。このことを遂行するために、平成7年度から9年度までの三年間の研究の総纏めとして、今年度は、すべての個別研究を完成させるとともに、研究成果報告書を作成した。その概要は以下の通りである。1.「第一反論・答弁」および「第二反論・答弁」の校訂版を作成した。1641年の初版、AT版との異同を明らかにしながら1642年第二版を再現したものであり、世界的に見ても始めての試みである。これらは、TOKORO Takefumi, Les textes des 《Meditationes》, Chuo University Press, 1994に準拠している。2.『省察』「反論・答弁」をめぐる諸問題のテクスト的典拠を挙げ、諸家の伝統になっている、あるいはなりつつある解釈について論じる問題論的研究を完成させた。その目次的概要は次の通りである。(1)「順序・論証方式・叙述様式」(2)「デカルトの懐疑について」(3)「『省察』「反論・答弁」と「永遠真理創造」説」(4)「『省察』「反論と答弁」における「意志」を巡る議論」(5)「神に至るもう一つの道」(6)「デカルトにおける神学と哲学」(7)「反論と答弁」における「観念」について3.「第七反論・答弁」の翻訳を完成させた。これは本邦初訳である。夏の合宿への他領域の研究者、若手研究者の参加は、本研究の成果のいっそうの充実に寄与するところ大であった。
著者
漆原 和子 喜納 宏之 新垣 和夫 佐々木 正和 ミオトケ フランツ-ディーター
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤地理 (ISSN:0454241X)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.33-47, 1997-03

日本における石灰岩片の溶食率の地域差,経年変化を知るために北海道から南大東島まで7地点において,その測定を行った。この報告は,南大東島における溶食率の経年変化と,土壌中のCO_2濃度の経年変化について考察を試みたものである。1年ごとの溶食率は降水量の大な1993年に最大であった。一方,1994年は夏高温で水不足量(WD)が大であったが,水過剰量(WS)も大で溶食率は小さくなった。しかし1995年は,年降水量が少なく,かつ水不足量が大であり,空中,A_3層位,B_2層位ともに溶食率は最小であった。WDが少ない1993年には土壌中のCO_2濃度は高く,B_2層位の石灰岩片の溶食率も大であった。1994年には土壌中のCO_2濃度は低く,B_2層位の溶食率も低い。WDが大きく土壌が乾燥した1995年にはA_3,B_2層位ともに溶食率も最小であった。CO_2濃度の変化は1993年の一雨ごとの観測結果から,一定量を越える雨の後3〜4日で極大を示し,乾燥した時期が長びくと,CO_2濃度は低下することがわかった。土壌中の湿度は,有機物の分解を促進し,バクテリアの活動,根の活動を活発化させることに大きく寄与していると思われる。一方,畑の耕運による作土の孔隙率が大きいときには,生産されたCO_2は空中に放出されていて,Ap層位ではCO_2濃度は低い。
著者
佐分利 敏晴 佐々木 正人
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.56-60, 2004 (Released:2005-02-23)
参考文献数
16

機械論的世界観や決定論に基づいて自然科学になろうとした心理学は,同じ世界観から成立した物理学と同じ運命をたどり,心と身体を分離し,心を身体(自然)から排除するか,心を機械的な身体の支配者とするか,どちらかの結論に追い込まれた.この方法では,ヒトを含めた高等動物の行為の能動性や創造性をその領域で扱うことができない.極端な場合,それらは神秘的なものとなってしまう.このジレンマに陥らないためにも,身体と心,身体と知覚と行為は同時に扱われるべき事柄,事象であると考える必要がある.この事象を分析する論理と手段の一つとして,生態心理学がある.
著者
佐々木 毅
出版者
國家學會事務所
雑誌
國家學會雑誌 (ISSN:00232793)
巻号頁・発行日
vol.96, no.5, pp.p468-494, 1983-06