著者
岸本 直樹 若原 俊彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J95-D, no.4, pp.769-777, 2012-04-01

本論文ではSNS (Social Networking Service)の投稿記事を地図や時間の付加情報と連動させた新しい時空間情報共有システムを提案し,このシステムのユーザ間の情報伝搬特性を検討したものである.具体的には,この時空間情報共有システムのプロトタイプを構築し,ユーザに1年間実際に使用してもらい,コミュニケーション支援実験を行って,実験から得られたデータからクラスタ係数や密度,平均パス長などの指標を用いてネットワーク特性の評価を行った.この結果,本システムに参加したユーザは41人で福岡地方に限られてはいるが,クラスタ係数は0.50以上,密度の値は0.80以上と高く,平均パス長が短いという結果が得られ,非常に密なネットワークを構築できた.これにより,ユーザ間のコミュニケーション支援に役立ち,日常的に情報を共有するライフログとして活用するシステムとしての有効性を確認した.
著者
八原 俊彦 西の平 幸司 河合 秀夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.2838-2841, 1999-06-15

和文・英文の文字情報処理システムの性能比較は システム入力のためのキーボード「ストローク数」に加えて 和文は変換漢字の選択・確認などに要する「変換作業時間数」も考慮する必要がある. 本論文は 「ストローク数」に注目して 日米の憲法 技術論文 経済・時事間題記事 小説などの和・英対訳文を計測サンプルとして まず 漢字無変換ローマ字入力時の「ストローク数」を 次いで 漢字変換時の「ストローク数」増加分の計測結果を報告している. 英文のストローク数は和文の場合より 漢字無変換時で平均22% 漢字変換増加分を含めても14%多いことが示された. 漢字変換によるストローク増加分はたかだか17%であった.This paper describes the measured result comparing key-stroke-number for text-input between in Japanese and in English. The number of key-stroke for Japanese is firstly measured in Roma-ji text-input without Kanji-conversion. The additional key-stroke-number measured secondly for Kanji-conversion increases by 17% or less. The result shows that the average key-stroke-number for English is required larger by 14% than for Japanese after the conversion.
著者
西村 可明 田畑 理一 岩崎 一郎 雲 和広 杉浦 史和 塩原 俊彦 荒井 信雄
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

本研究の目的は,ロシアにおいて市場経済化が開始されて十年以上経過した時点で,既に市場経済が成立したといえるのかどうか,経済成長の中長期的展望はいかなるものかについて,経済学的に正確な見解を提示することにある。そのために,(1)1992年以降のロシア経済の発展動向の分析,(2)経済改革の進捗状況の分析,(3)マクロ経済の推移と展望,(4)企業・ミクロ経済制度の考察の課題に,研究分担者・協力者による共同研究を通じて応えようとするものである。我々のある程度結論的な見解は,次の通りである。すなわち,(1)ロシア経済は1992年以降外部から移植された市場経済制度にもとづく経済活動を通じて、持続的な経済成長が確保されるようになっていることから,基本的には市場経済が成立したと見なしうること,(2)その事はミクロレベルでは企業のコーポレートガバナンスの形成によっても裏付けられること,(3)但し金融市場の整備は遅れていること,(4)経済改革の動向は一義的に分明ではなく,自由経済への接近と国家資本主 義的動きとが錯綜していること,(5)ロシア経済は長期的には人口減少の問題を抱えているが,独自のイノベーションなど技術革新が無くても,先進国からの平均的技術の輸入によってキャッチアップしながら成長を続ける巨大な可能性があることの5点に要約できる。この様な見解は,我々の研究成果の中で提示されておりそれは,大別すれば,(1)ロシア・マクロ経済の発展動向と見通しに関するもの,(2)ロシアにおける経済改革の動向に関するもの,(3)ロシアにおける経済体制の現状に関するもの,(4)ロシア企業・金融機関の制度的・実証的分析にかかわるもの,(5)その他に分類することができる。
著者
若原 俊彦 日渡 裕也 庵 博文 鄭 自力 柴田 宗久
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.66, pp.59-64, 2005-07-08

最近、インターネットのホームページを活用し、Web日記をベースとしてMovable Typeなどのツールを用いて構築されるブログシステムや、多数のメンバ間で情報共有や知識共有を行うWikiなどのサービスの他、mixiやGREEなどの会員制でソシアルネットワーキングサービスが急激に普及している。これらは、それぞれのサーバを導入してサーバ/クライアントにより構築する手法が一般的である。本報告では、携帯電話などのモバイル端末も対象に、ブログやTV電話などリアルタイム通信機能などの機能を有するコミュニティサービス構築ツールとして、サーバを意識せずに、簡易に通常のノートパソコンなどで実現するシステム構築法について述べ、これを具体的に提供するYourServerのプロトタイプについて述べる。Recently,the community services,such as weblog services based on the web diary which are constructed by Movable Type and SNS(Social Networking Services) based on the bulletin board system have been widespread in the Internet. These systems are based on the server/client models. This paper presents the new community support system,YourServer,which can provide weblog services,photo album service,TV telephone and chat services,remote control and CGI-Proxy services and so on. As this system is simple and its program can be packed in the USB flash memory,users can carry it and operate the community services at anywhere by connecting it to the PC. The prototype system is constructed and the operation is confirmed.
著者
岸本 直樹 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.277, pp.59-64, 2009-11-05
被引用文献数
1

近年、インターネットの爆発的な普及と共に、誰もが気軽にパソコンや携帯電話から様々なサイトにアクセスすることが可能となった。最近ではSNSやBlog・動画投稿サイト等の数多くのコミュニティサイトが運営されており、その中でも「mixi」や「Youtube」などのサイトは社会現象にもなり、インターネット利用者では知らない人の方が少ないくらいである。さらに、「twitter」など新しいサービス・機能を組み込んだコミュニティサイトも次々と運営・開発され、今後も更なる発展が予想される。本論文では、オープンソースのSNSソフトウェア"OpenPNE"上に"空間情報"と"時間情報"をメタデータとして連携させる機能を付加し、日記や掲示板などを利用してコミュニティのメンバ間で地図情報を連携させる新しいサービスを提供するコミュニティシステムを提案してプロトタイプ実験を行い、この機能の導入前後でどの程度コミュニティサイトが活性化するか検討した結果を報告する。
著者
若原 俊彦 日渡 裕也 庵 博文 鄭 自力 柴田 宗久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.164, pp.59-64, 2005-06-30
被引用文献数
2

最近, インターネットのホームページを活用し、Web日記をベースとしてMovable Typeなどのツールを用いて構築されるブログシステムや, 多数のメンバ間で情報共有や知識共有を行うWikiなどのサービスの他、mixiやGREEなどの会員制でソシアルネットワーキングサービスが急激に普及している.これらは、それぞれのサーバを導入してサーバ/クライアントにより構築する手法が一般的である.本報告では, 携帯電話などのモバイル端末も対象に, ブログやTV電話などリアルタイム通信機能などの機能を有するコミュニティサービス構築ツールとして、サーバを意識せずに, 簡易に通常のノートパソコンなどで実現するシステム構築法について述べ、これを具体的に提供するYourServerのプロトタイプについて述べる.
著者
増子 治信 小林 達治 梅原 俊彦 田村 恒 岡本 謙一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.95, no.435, pp.17-24, 1995-12-15

シャトル映像レーダC/Xバンド合成開口レーダ(SIR-C/X-SAR)は米国、ドイツ及びイタリアが共同で1994年に実施した初めての宇宙機搭載用多周波(L,C,Xバンド) ・多偏波(ポラリメトリック)合成開口レーダである。通信総合研究所は日本から唯一参加を認められ、システムの較正実験及び日本周辺海域で海洋油汚染観測を中心とする海洋観測実験を実施した。本報告では、疑似油汚染観測を中心にレーダ映像の周波数依存性及び偏波特性について述べる。
著者
吉開 範章 萱野 忠 若原 俊彦 西野 正和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.104, pp.219-224, 1997-11-06
被引用文献数
1

インターネットの爆発的な普及やマルチメディア技術の進展を背景に、大学や先進的組織を中心に図書館の電子化研究が進んでいる。本論文は、各地に分散して設立される電子図書館を相互に接続し、既存の図書館や電子図書館により提供される各種サービス(閲覧サービスや検索サービスなど)にくわえて電子化図書館のネットワーキングにより新たに創出されるサービスを提供するネットワーキングライブラリについて提案し、そのアーキテクチャおよびシステム構成について報告するものである。将来の分散化された電子図書館が相互に接続され、図書館利用者に新着案内やレファレンスサービスなどを提供するため、TINAに代表される分散処理環境においてオブジェクト指向技術を適用し、課金、アドレス、認証機能を有するネットワーキングレイヤ、情報のフィルタリングやラベル設定、分類・関連付けをおこなう情報共有レイヤ、抽出した情報を編集・要約したり著作権管理を行う情報処理レイヤの3層からなる情報流通ミドルウェアを構成し、ネットワーキングライブラリ間相互の運用性をはがっている。Digital Libraries have recently been studied and introduced into public libraries, universities and enterprises. This paper presents the Networking Library over distributed object-oriented environments, which will connect Digital Libraries of the future and in turn provide services such as the announcement of newly arrived books, reference services and rental book services for library users. This new system consists of three information circulation layer functions, that is to say, the networking layer, information sharing layer and information processing layer. The first layer has addressing, authentication and billing functions. The second layer has information filtering, labeling and linking functions and the third layer has editing, summarizing and copyright management functions. This paper also shows the networking library concept, system configuration as operation.
著者
長岡 大義 浜田 大輔 辻 慶孝 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.568, pp.73-78, 2005-01-13

近年の無線技術の進展とともに, 半導体技術の進歩により, 無線によって非接触で物体を自動識別する無線ICタグ(RFID : Radio Frequency Identification)がバーコードの代わりに用いられるようになった.無線ICタグ(以下, 無線タグ)は, ICチップと無線アンテナから構成され, RFIDあるいは無線タグ, 電子タグなどとも呼ばれ, ユビキタス時代の中心的なデバイスになるものと考えられている.本報告は, ユーザが食を購入する際に, その食品成分の中に自分がアレルギーとなる成分が含まれているかどうかを, PDA (Personal Digital Assistants)をベースに構成する無線タグリーダで読み取り, ネットワークを介して食品データベースにアクセスしてチェックし, アレルギー成分が含まれる場合にはこのPDAにアラームで表示するなどの処理を行う食品購入支援手法について述べる.具体的には, Webサーバを介して無線タグで読取った食品成分情報をデータベース上のユーザの食品アレルギー情報と照合し, 該当している場合にはPDAにアラーム表示させユーザに通知する食品購入支援システムについて述べたものであり, 13.56MHz帯の周波数を用いたRFIDタグを用いてプロトタイプを構成し, 実現の可能性の見通しが得られた.
著者
若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.577, pp.31-35, 2004-01-16

近年の無線技術の進展とともに、半導体技術の進歩により、無線によって非接触で物体を自動識別する無線タグ・(RFID : Radio Frequency Identification)がバーコードの代わりに用いられ始めた。RFIDは、ICチツプと無線アンテナから構成され、RFIDあるいは無線ICタグ、電子タグなどと呼ばれ、ユビキタス時代の中心的なデバイスになるものと考えられている。本報告は,大学等の講義において、講師が出席をとるために上記の無線タグを用いる手法について述べたものであり、ISO/IEC18000 Part3 のエアインタフェースに従い13.56MHz帯の周波数を用いたRFIDを用いて試用し、実験によりその読取り・書込み特性を確認した。RF1Dのインレツトにプラスチツクまたは皮製の財布に挿入し、7桁の英数字からなる学籍番号を書込むと同時に、読取り特性を調べた。その結果、ハンディリーダ・ライタと無線タグ間の距離が約4cm以内であれば、約60度以上のスキュー角度で誤りなく読取り・書込みが出来ることがわかった。
著者
若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.575, pp.31-35, 2004-01-16

近年の無線技術の進展とともに、半導体技術の進歩により、無線によって非接触で物体を自動識別する無線タグ・(RFID : Radio Frequency Identification)がバーコードの代わりに用いられ始めた。RFIDは、ICチツプと無線アンテナから構成され、RFIDあるいは無線ICタグ、電子タグなどと呼ばれ、ユビキタス時代の中心的なデバイスになるものと考えられている。本報告は,大学等の講義において、講師が出席をとるために上記の無線タグを用いる手法について述べたものであり、ISO/IEC18000 Part3 のエアインタフェースに従い13.56MHz帯の周波数を用いたRFIDを用いて試用し、実験によりその読取り・書込み特性を確認した。RF1Dのインレツトにプラスチツクまたは皮製の財布に挿入し、7桁の英数字からなる学籍番号を書込むと同時に、読取り特性を調べた。その結果、ハンディリーダ・ライタと無線タグ間の距離が約4cm以内であれば、約60度以上のスキュー角度で誤りなく読取り・書込みが出来ることがわかった。
著者
長岡 大義 浜田 大輔 辻 慶孝 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.566, pp.73-78, 2005-01-13

近年の無線技術の進展とともに, 半導体技術の進歩により, 無線によって非接触で物体を自動識別する無線ICタグ(RFID : Radio Frequency Identification)がバーコードの代わりに用いられるようになった.無線ICタグ(以下, 無線タグ)は, ICチップと無線アンテナから構成され, RFIDあるいは無線タグ, 電子タグなどとも呼ばれ, ユビキタス時代の中心的なデバイスになるものと考えられている.本報告は, ユーザが食を購入する際に, その食品成分の中に自分がアレルギーとなる成分が含まれているかどうかを, PDA (Personal Digital Assistants)をベースに構成する無線タグリーダで読み取り, ネットワークを介して食品データベースにアクセスしてチェックし, アレルギー成分が含まれる場合にはこのPDAにアラームで表示するなどの処理を行う食品購入支援手法について述べる.具体的には, Webサーバを介して無線タグで読取った食品成分情報をデータベース上のユーザの食品アレルギー情報と照合し, 該当している場合にはPDAにアラーム表示させユーザに通知する食品購入支援システムについて述べたものであり, 13.56MHz帯の周波数を用いたRFIDタグを用いてプロトタイプを構成し, 実現の可能性の見通しが得られた.
著者
若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.573, pp.31-35, 2004-01-16
被引用文献数
1

近年の無線技術の進展とともに、半導体技術の進歩により、無線によって非接触で物体を自動識別する無線タグ・(RFID : Radio Frequency Identification)がバーコードの代わりに用いられ始めた。RFIDは、ICチツプと無線アンテナから構成され、RFIDあるいは無線ICタグ、電子タグなどと呼ばれ、ユビキタス時代の中心的なデバイスになるものと考えられている。本報告は,大学等の講義において、講師が出席をとるために上記の無線タグを用いる手法について述べたものであり、ISO/IEC18000 Part3 のエアインタフェースに従い13.56MHz帯の周波数を用いたRFIDを用いて試用し、実験によりその読取り・書込み特性を確認した。RF1Dのインレツトにプラスチツクまたは皮製の財布に挿入し、7桁の英数字からなる学籍番号を書込むと同時に、読取り特性を調べた。その結果、ハンディリーダ・ライタと無線タグ間の距離が約4cm以内であれば、約60度以上のスキュー角度で誤りなく読取り・書込みが出来ることがわかった。
著者
笠原 俊彦
出版者
長崎大学
雑誌
經營と經濟 : 長崎工業經營専門學校大東亞經濟研究所年報 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.25-62, 2003-03-25

The sects developed from the Baptistic movement, or briefly Baptistic Sects, are regarded by Weber as primary and positive in the doctrine as compared to Calvinism, while Pietism and Methodism are thought secondary and passive to Calvinism both in the doctrines and the ascetic ethics. One of the decisive characteristics of Baptistic Sects was just their 'sects' which mean the church originally invisible in heven concreted visible on earth by the genuine Christians with their voluntary will. And the doctrine of these sects was different from that of old Protestantism and also from that of Cathoricism. It was that the bless could be given only by the manifestation i. e. the work of God's spirit within one's soul; - the Renaissence of the pneumatic theory of early Christianism. There were two moments distinct in the religious mind of Baptistic Sects : (1)Bibliocracy and (2)waiting for the manifestation. The first generation of Baptistic Sects thought that only 'the awakened' were the 'brothers of Christ', because they were made of the spirit of God, and held the Bibliocracy in the meaning of esteem and acquirement of the way of the Apostl's life. This was accompanied with aversion to uninevitable intercourse with worldly life - difference from Calvinism - and with repugnance to any appreciation and worship of creature and so of worldly pleasure - alikeness to Calvinism. However, Baptistic Sects had another moment of religious mind strong enough to restrict its Bibliocracy. What had been revealed and described in the Bible was not all but a part of God's words and the words were to be manifested continuously from the past to the present, so that not only the Bible but also the revelation to each conscience of the believers was to be adored. This idea, which prized the 'subjective' conscience, led to complete the liberation from all the magics and so from the salvation by the church - to the same effect of Calvinism. Alikeness with Calvinism is also seen in the doctrine that the bless by God, once given, was never lost because this was the work of God and made the men free from all the sins, and, with some slight difference in this turn, that the bless was to be endowed not to all but to some i. e. to the limited number of 'the grown-up'. As well as in Calvinism, 'good deed' in Baptistic Sects was the inevit- able sign of one's blessed state; but the deed in the early Baptistic Sects was thought to be far from the worldly life and worked passively to the economic occupation. The ethical life in this sense was supposed to be needed in waiting for the manifestation; it meant the preparation for the revelation because the spirit of God spoke only to the soul soothed and cooled by the ethical deed. The idea of coolness was accepted in the minds of broad circle when Baptistic movement spreaded into the regular lives of the worldly occupations, and then the people with these occupations began to controll their very wordly lives by their conscience; - a notable change in the religious mind of Baptistic Sects, I think. The membership of the citizens pressed Baptistic Sects to proceed now on the soil of worldly asceticism prepared by Calvinism. This was forced also by the Protestant notion that asceticism in monkery was adoration of creature and anti-Bible, and stimulated by the rejection of politics and by the hostility to the aristcratic life style. Worldly asceticism in Baptistic Sects was activated more by the spontaneousness in Baptistic Sects which valued the free will of its members instead of the regulation by the church-police which persecuted people with close examination and oppressed their autonomy in asceticism. From all the observations above, Weber concludes that Baptistic Sects did not give any remarkably new contribution to the development of the idea of calling, and so are to be ignored at large in the following stages of his study. But we can not forget the moment of conscience which Baptistic Sects added to Calvinism and brought into the cool and formal legality of the Calvinistic mind some virtues of warmness as seen in B. Franklin.
著者
笠原 俊彦
出版者
長崎大学
雑誌
長崎大学経済学部研究年報 (ISSN:09108602)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1-18, 2003-03

According to Weber, Pietism emerged within Calvinism and stayed there inseparably for a while. It stimulated Calvinism and revived the doctrine of 'selective blessing' which had been undermined temporarily in Calvinism itself, though Pietism showed indifference to, or even neglection of, the doctrinal study and discriminatory appreciation for 'the religious practice of asceticism' called 'practice of piety'. Pietism, then, began to hold 'the secret meeting' which was believed to be 'the church of the saved' made visible on earth of 'the invisible church' in heaven. And there, apart from the worldly life, they exercised their religious practice in order to get feeling of 'the coexistence with God' - the feeling similar to that of 'unio mystica' ('the mystical unification of beliver with God') of Lutheranism. This feeling of coexistence is one of the characteristics of Pietism considerablly important from Weber's viewpoint. Because, contrary to the Calvinists' coolness, it gave religious emotion to Pietists, and all the more, with this, made them seek not the ascetic battle in this worldly life to get the confidence in their eternal lives there in heaven, but the asceticism to get the bless already here on earth; this, together with their despisement of the worldly life as 'creature', diminished the power in the occupational labour and produced the organzations called 'sects' remote from the world and near to the monkery. Of course there was another direction in Pietism - the extraordinarily severe practice (severer by far than that of average Calvinists) of asceticism in worldly life, to get confidence in their own blessed state. This, however, we cannot distinguish from Calvinism, so far as Weber's observations concern. German Pietism is known with the names of its leaders - Spener, Francke and Zinzendorf. It was based on the ground of Lutheranism and accordingly went away from the Calvinistic doctrine of 'predetermination'. It could be said to be the result of the invasion of the Calvinistic asceticism into Lutheranism, and this brought disorder into the logic of German Pietism, - or more correctly, with its lack of deliberation in introducing Calvinistic asceticism, German Pietism could not formulate any logically consistent doctrine. Also in German Pietism there was a stream with considerable resemblance to Calvinism. It was the stream made by Francke who weakened the logic of the doctrine of selective blessing by setting, in this place, the doctrine of blessing by 'Bufikampf' - doctrine slightly but seriously mixed with emotional moment. This moment of emotion was the main factor which weakened and destroyed the iron logic of the Calvinistic doctrine; it became considerbly large, when one strolls from Francke to Spener, and finally enormous, when one reaches the strange confusion of Zinzendorf. pietism was held mainly by the people with traditional way of life, such as officials and workers of domestic industry. In a word, it was 'the religious pleasure of the leisure class'.
著者
日渡 裕也 若原 俊彦 庵 博文 鄭 自力 柴田 宗久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.462, pp.25-30, 2007-01-11

本論文では,ユーザのWebページ閲覧履歴からユーザが興味や関心を持つ分野を特定し,その分野における興味の度合いを定義してその強さを定量化するとともに,コミュニティ内のユーザ間で類似の興味や関心を持つユーザ同士の情報共有やコミュニケーションを支援するコミュニティシステムを提案する.本システムは,ユーザの興味分野を階層的に分類し,ユーザが閲覧したページがどの分野に属するかをベイズ推論によって判定し,ユーザの興味の強さを計算する.また,webページを閲覧した結果,その後のユーザの行動(コメントを送ったり,ブックマークを付加したり,トラックバックしたりする)をも考慮してユーザの興味度を算出する.さらに,これに基づいてポップアップウインドウの表示方法を変更したり,ランキングを表示したり,興味度数などを表示しユーザ間のコミュニケーション支援に役立てる.上記の考えに基づき,プロトタイプシステムを構築し実験を行なった結果, ",社会","国際","政治"など8分野にユーザの興味を分類し,70%以上の精度で興味度を判定出来ることを確認した.
著者
日渡 裕也 若原 俊彦 庵 博文 鄭 自力 柴田 宗久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.463, pp.7-12, 2007-01-11

本論文では,ユーザのWebページ閲覧履歴からユーザが興味や関心を持つ分野を特定し,その分野における興味の度合いを定義してその強さを定量化するとともに,コミュニティ内のユーザ間で類似の興味や関心を持つユーザ同士の情報共有やコミュニケーションを支援するコミュニティシステムを提案する.本システムは,ユーザの興味分野を階層的に分類し,ユーザが閲覧したページがどの分野に属するかをベイズ推論によって判定し,ユーザの興味の強さを計算する.また,Webページを閲覧した結果,その後のユーザの行動(コメントを送ったり,ブックマークを付加したり,トラックバックしたりする)をも考慮してユーザの興味度を算出する.さらに,これに基づいてポップアップウインドウの表示方法を変更したり,ランキングを表示したり,興味度数などを表示しユーザ間のコミュニケーション支援に役立てる.上記の考えに基づき,プロトタイプシステムを構築し実験を行なった結果,",社会","国際","政治"など8分野にユーザの興味を分類し,70%以上の精度で興味度を判定出来ることを確認した.
著者
岸 勇希 江川 純雄 若原 俊彦 松本 充司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.667, pp.15-20, 2003-02-24

近年Webベースのグループウェアシステムには様々な種類と形態があり,組織や企業で幅広く導入されている.しかしこれらは組織で管理している業務フローやワークフローの効率化を目指すケースが多く,グループメンバー間のコミュニケーション,コラボレーション,或いはナレッジシェアの場として活用されるのは少ない.そこで,ユーザーの行動特性,および心理的作用を考慮したグループウェアシステムを提案し,これに必要な機能とその構成について述べる.実際にプロトタイプシステムを構築し,大学内の学生コミュニティサイトで実験稼働させ,そこで得られたデータを元にシステムの有効性および効用について分析し,評価する.