著者
星 友矩 砂原 俊彦 Dylo Pemba Paul Banda 皆川 昇
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
巻号頁・発行日
vol.64, pp.80-80, 2012

マラリアはアフリカ諸国にて重要な健康問題である.マラリア対策の手段として蚊帳は広く受け入れられている.しかし,蚊帳を入手しても利用をしない現地住民が居ることも事実であり,彼らに蚊帳利用を効果的に促す教育手法が探索されている.蚊帳が無料配布されたマラウイ共和国チルワ湖南西に位置する 2つの村にて,十分な蚊帳を配布したにも関わらず蚊帳を利用していない人が居た36世帯(対象 96名)対象世帯をランダムに3群(コントロール群,既存の教育を実施した群,蚊を見せる教育を実施した群)に分けて教育介入を行った. コントロール群には一切教育は提供せず,残りの2群には一般的な印刷教材を用いた教育を行った.教育提供後の同日夜間,各世帯にてCDCライトトラップを用いて蚊の採集を行った.翌朝 トラップ回収時に蚊の形態について記された印刷教材を用いながら教育を行った.蚊を見せる教育群には,印刷教材と共に採集された蚊を見せたが,既存の教育群には採集された蚊は見せず,印刷教材のみ用いた.各群にて知識の向上は認められなかったが,蚊帳の使用は蚊を見せる教育を行った世帯のみにおいて有意に向上した.
著者
宮下 修 松村 興一 笠原 俊彦 島津 浩 橋本 直人
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.887-898, 1982-03-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
6
被引用文献数
3 8

Various derivatives of 5-fluoro-5, 6-dihydrouracil with an alkoxycarbonyl, substituted carbamoyl, or cyano group at C-5, and one of a variety of substituents, i.e., alkoxy, substituted mercapto, substituted amino, acyl amino, and alkylidene- and arylideneaminooxy at C-6, have been synthesized as a class of potential pro-drugs of autitumor agents, 5-fluorouracil (5-FU) and 1-(2-tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil (Ftorafur). Antitumor activity of these compounds against leukemia P388 or L1210 in mice and antifungal activity against Botrytis cinerea are described.
著者
林 洋史 宮内 靖史 林 明聰 高橋 健太 植竹 俊介 坪井 一平 中辻 綾乃 村田 広茂 山本 哲平 堀江 格 小原 俊彦 加藤 貴雄 水野 杏一
出版者
Japan Heart Foundation
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.S3_34-S3_41, 2011

症例は52歳, 男性. 繰り返す動悸を自覚し, 携帯心電計で周期240msのnarrow QRS頻拍と心房細動を認めたため, アブレーションを行った. 両側肺静脈を隔離後, 冠静脈洞近位部からのburst pacingでWenckebach型房室ブロックを伴う周期240msの心房頻拍(AT)が誘発され, このATはATP 5mg静注で停止した. AT中のelectroanatomicalマッピングでは, 右房はHis束領域が最早期であったが, 局所の単極電位にR波を認めた. 左房は前壁中隔が最早期であったが同部位での焼灼は無効であった. そこで大動脈弁無冠尖(NCC)にカテーテルを留置したところ, His束領域よりも20msec先行し, 単極電位ではQSパターンとなる最早期興奮部位を認めた. ここでの通電中にATから周期350msの非通常型房室結節リエントリー頻拍(AVNRT)へと移行. その後, 通常型AVNRTも誘発され遅伝導路領域を焼灼し, これらの頻拍はすべて誘発不能となった. NCC起源ATを認め, その焼灼中にAVNRTへの移行が見られた症例を報告する.
著者
槇 俊孝 若原 俊彦
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2014-GN-92, no.16, pp.1-5, 2014-05-08

近年,Web上のデータをリンクしてデータ共有を効果的に行う LOD(Linked Open Data) が注目されている.LOD は構造化されたデータ同士をリンクさせ,セマンティック・ウェブを実現するために必要不可欠なものとなっている.本研究では,Wikipedia を用いた LOD を提案し,これを用いて論文にメタデータを自動付与し論文のクラスタリングを試みる.電子情報通信学会は,2013 年 4 月から論文誌や研究会などの論文を横断的に検索できる I-Scover を提供しているが,キーワードや技術分野などのメタデータが欠損などにより完全ではないという問題点がある.そこで我々は,I-Scover に登録されている論文データを対象にして Wikipedia による LOD を用いてメタデータの自動付与を行い,論文のクラスタリングによって検索効率の向上を図る.
著者
原 俊彦
出版者
札幌市立大学
雑誌
札幌市立大学研究論文集 = SCU journal of Design & Nursing (ISSN:18819427)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.41-49, 2010-03-31

日本の人口移動統計としては住民基本台帳人口移動報告と国勢調査報告人口移動集計があるが,いずれも配偶関係別移動人口は集計されておらず,配偶関係ごとの人口移動率の相違は不明であった.そこで,札幌市の人口動態統計の男女初婚件数,離婚件数,再婚件数を,2000年から2005年まで各歳コーホート(同一年出生集団)別に積算・集計し,5歳年齢階級別累積件数を求め,これを元に配偶関係別純移動(転出入の差)率を推計した.その結果,未婚の純移動率は男女とも若年層で転入超過だが,25-29歳から30-34歳にかけての移動を境に,それより上の年齢層で転出超過に転じ,逆に有配偶では転出超過から転入超過にシフトする傾向があること,また離別では全年齢階級で転出超過となる一方,死別では男子が転出超過,女子は転入超過となるという興味深い特徴が明らかとなった.これらの傾向は分母に年齢別人口,各配偶関係別人口のいずれを取っても,また推計が比較的容易な未婚とそれ以外の配偶関係に分けた場合や,配偶関係不詳をいずれかに振り分けた場合も変わらないことが確認できた.さらに,これらの累積初婚件数や純移動率を用いてコーホート未婚初婚率(未婚者を分母とした初婚率)を算定したところ,配偶関係別純移動率に差がないと仮定した場合より低い値となり,有配偶女性が市外に流出して未婚の女性が多く残るために未婚初婚率が低くなるのではないかとの懸念は当たらないことが判明した.
著者
原 俊彦
出版者
北海道社会学会
雑誌
現代社会学研究 (ISSN:09151214)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.99-117, 1997-06-30 (Released:2009-11-16)
参考文献数
28

「テクノロジーが申し分のない発達をとげれば,それは魔法と見分けが付かなくなる」というアーサー・C・クラークの言葉が示すように,西暦2001年を目前にして,我々は,マルチメディアパソコンやインターネットの普及,シミュレーションをべースとしたバーチャルリアリティ技術の登場など,急速な情報技術革新の波に呑み込まれようとしており,このような変化が最終的にどのような社会を生み出して行くのか,あるいは,どのような社会を生み出しうるのかという問題は,極めて今日的な社会学的テーマとなりつつある。そこで本稿では,まず,近年の情報技術革新の発展方向を(1)デジタル化(2)メディアの融合(3)ネットワーク化(4)データベース化(5)仮想現実化という5つの側面から分析し,それらがメディアをどのように変貌させうるかについて検討する。次に,エンタテインメント,商取り引き,行政,教育の4分野を例に,これらの情報技術の背景に想定されている潜在的社会需要を探り,いわゆる「マルチメディア・ブーム」の社会的モチーフについて考察する。最後に,仮に現在進行しつつあるメディアの変貌が全面的に実現するとすれば,それが,どのような生活環境の変化を産み出すことになるのかについて,メディア接触時間の拡張や現実感覚の変化,情報メディアの環境化などの問題を取り上げ,「仮想現実社会の到来」の可能性を提示する。
著者
若原 俊彦 松本 充司 安野 貴之 榎本 孝 渡部 保日児 石橋 聡 倉橋 利幸 櫻本 高雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.438, pp.15-20, 2000-11-10
被引用文献数
1

本論文は, 3地点以上の多地点で講師と受講生の間で講義空間を形成し, 参加者が一体となって受講するオンライン電子講義システムに関して、その構成法について述べたものである.本電子講義システムでは, 遠隔の受講生間で臨場感を向上させ一体感による講義空間を実現するため、複数の地点の映像をクロマキー合成するとともに, コンピュータグラフィクスにより背景を3次元合成する.具体的に、麻布、横須賀、早稲田の3地点間をディジタル回線で接続し, サイバースタジオを用いて各地点の映像のクロマキー合成を行うとともにコンピュータグラフィクスを用いて背景合成を行って遠隔講義実験を行い、受講者のアンケート結果から良好な特性が得られた。
著者
塚越 覚 犬塚 沙織 北条 雅章 池上 文雄 武永 早苗 中尾 千草 瓜生 登 萩原 俊彦 膏木 仁史 花村 高行
出版者
千葉大学園芸学部
雑誌
食と緑の科学 (ISSN:18808824)
巻号頁・発行日
no.65, pp.81-86, 2011-03 (Released:2012-12-06)

野菜の中でも地方品種が多く,古くから地域の食生活に根付いてきたダイコン(Raphanus sativus L. Daikon Group)について,官能試験および「性味」に関連すると考えられる各種成分含有率をもとに,薬膳素材としての適性という観点からの評価を試みた.一般的なF1品種に加え,地方品種といわれる11品種群16品種を試験に用いた.主成分分析による予備評価の結果.'信州地大根'と‘聖護院'が薬膳素材としての適性が高い品種である可能性が示された.そこでこれら2品種とF1品種について,さらに詳細に比較した結果,'信州地大根'はショ糖,GABA,総アミノ酸,イソチオシアネート含有量が非常に高い品種であった.特にGABA含有量はF1品種の5倍,イソチオシアネート含有量は4.5倍であった.また‘聖護院' もGABA.総アミノ酸,イソチオシアネート含有量がF1品種より高かった.これらのことから,今回の試験に用いた品種の中では,風味が強く,機能性に関連すると考えられる成分の含有量も高い‘信州地大根'が,最も薬膳素材としての適性が高いと考えられた.
著者
浦塚 清峰 梅原 俊彦 灘井 章嗣 佐竹 誠 前野 英生 松岡 建志 増子 治信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.134-136, 2001-01-01
被引用文献数
7

平成12年3月31日に噴火を開始した北海道有珠山に対し, 航空機搭載映像レーダによるマイクロ波(波長3cm及び24cm)による有珠山の映像を取得した.このレーダは, 地上12, 000mの高度からでも1.5mの高分解能で地上の地形形状の把握が可能である.観測は噴火から約1週間後の4月6日と, 更にその6日後及び5月30日の3回実施した.この結果について速報する.
著者
若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-I, 通信I-情報通信システム・理論 (ISSN:09151877)
巻号頁・発行日
vol.81, no.8, pp.494-506, 1998-08-25
被引用文献数
8

近年のマルチメディアの普及に伴い, ATM-LAN等が大学や企業等を中心にさかんに導入されている.本論文は, ATMネットワークをPVCモードにより遠隔の講師と受講生の間でリアルタイムの講義空間を実現するため, 予約ベースで講師端末と複数の受講端末間にポイント・ポイントVCコネクションおよびポイント・マルチポイントのVCコネクションを併用する質問者切換型遠隔講義システムを提案する.本システムは, あらかじめ予約した時刻に講師と複数の受講端末間にポイント・ポイントおよびマルチポイントのATM-PVCコネクションを同時に設定する回線設定サーバと, そのVCコネクション上に映像・音声・データのTCP/IP通信, MPEG2通信を実現しインタラクティブな講義空間を提供する講義サーバから構成され, 一人の受講者が順次, 講師に質問しながらリアルタイムの遠隔講義を進めることができる.本システムの構成法およびパラメータ設定法について述べると共に, ATMネットワークを用いて遠隔講義サービス実験を行い伝送特性等を測定してその有効性を確認した.
著者
笠原 俊彦
出版者
長崎大学
雑誌
經營と經濟 : 長崎工業經營専門學校大東亞經濟研究所年報 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.21-56, 2003-06-25

Acconding to Weber, the Calvinistic pastor in his practice changed the idea of calling in its specific aspect while he was managing the idea in the doctrine and also in the original religious mind of its beliver: in making the idea of calling acceptable to rank and file, the pastor dropped from it the non-or even anti-profit moment and added in this place the con-profit one, thus directing the tremendous energy of the religious mind towards moulding the spirit of the modern capitalism as the ideal of ascetic ethic in the worldly life. The idea of calling so revised is found 'ideal-typically' in English Puritanism, especially in the work of Baxter. He stressed the ceaseless lure of wealth to moral corruption and neglection of ascetic life. However, though his hostility to property was much more strong and strict than that of Calvin himeself, Baxter's doubt was directed not to wealth as it was but to its degrading effect on morality, to idleness and enjoyment of life and resulting resignation of the efforts to holly life for the glory of God. For Baxter the toil in one's calling was on the one hand the means for asceticism : it was the prominent guard against all the temptation to unclean life ; it was on the other just the divine purpose of human life. A specific job as a calling was given to each person secretely by God, so it was his duty to search for this and work hard in this to contribute to the rational formation of society and to the 'common best' in order to be pleased bv God. The liberation from the old restriction and the freedom of the selection of one's job, which Luther could not had admitted, exerted then the amazing influence on constituting the rational labour system both in business and society as a whole. This idea of Barter familiar with utilitarianism shows a peculiar religious aspect, when he sets on it the motives of stableness and of order or method of one's job as his calling, - the motives which lead to the appreciation of the modern professinals. And the more methodically one's ascetic labour is executed the more it yields profit as its result, so became the profit to be used as a measure with practical importance of the degree of one's service to God, and then profit-making to be the very duty of a Puritan as a steward entrusted the assets of God, - the religious appreciation of profit-making, the brilliant glory for business man, which was the strong support of the ethic for the spirit of the modern capitalism.
著者
原 俊彦
出版者
北海道東海大学
雑誌
特定領域研究(A)
巻号頁・発行日
1998

本研究の最終段階として,平成7年度-平成9年度の成果を踏まえ、これまでに開発したシミュレーションモデルを用い、(1)技術革新・文化革命説、(2)気候変動・ストレス説、(3)人口圧力・食域拡大説の、農耕革命の発生に関する三つの主要仮説の理論的検討を行い、その成果をまとめた。とりわけ(3)については、昨年度開発した総合モデルを「農耕発生地域」と「その他地域」に二重化することにより、初期土地利用率の差から、両者の時間的なズレを解明することに成功。この仮説の有効性を確認することができた。このモデルの二重化は、また農耕革命の時間的広がりを地理情報にリンクする上で重要な第一歩となるである。が、実際のリンクには、さらにモデルを多重化する必要があること、また、現在使用しているパーソナル・コンピュータの計算速度では困難であるが判明し、今後の研究課題として残された。なお、これらの成果は,『第6回 日本情報考古学会』(98年9月:共立女子大学),『第4回 シンポジウムー人文科学における数量的分析』(99年3月:総合大学院大学葉山キャンパス)『第7回 日本情報考古学会』(99年3月:奈良先端科学技術大学)において発表した。また平行して,昨年度の成果を論文化し『情報考古学』VOL4(2)に掲載するとともに、雑誌『人文科学と情報処理』(勉誠社)を通じ、本研究や、人文科学におけるコンピュータの重要性について執筆、広く一般研究者への啓蒙に努めた。なお本研究により1998年3月に日本情報考古学会より「1997年度 論文賞」を、1999年1月には学校法人 東海大学より「1998年度松前重義賞(学術部門)」を受賞した。
著者
橋本 俊次 大塚 宜寿 山本 敦史 高澤 嘉一 柏木 宣久 田邊 潔 頭士 泰之 姉崎 克典 大原 俊彦 半野 勝正
出版者
国立研究開発法人国立環境研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

固相吸着法などで採取した大気や水試料を加熱脱着法により直接、測定装置に導入することで、迅速かつ網羅的な分析を可能にした。膨大な種類の化学物質を分離測定するために多次元ガスクロマトグラフィ-飛行時間型質量分析法を用いた。測定データから任意の物質情報を抽出あるいは除去する手法を開発し、特に質量欠損の利用は、炭化水素由来のマススペクトルをほぼ完全に除去可能にした。未知物質の同定には質量分解能3万程度の測定が有効であった。非負制限因子分解(NMF)法の応用により、連続するモニタリングデータから差を検出する手法を開発した。また、データ比較のためには必須の保持時間合わせの手法も新たに開発した。
著者
小栗 章洋 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.383, pp.85-89, 2012-01-12

近年,学生が就職活動を行う際,インターネットのWebサービスであるマイナビやリクナビなどの就職支援サイトを利用するのが一般的である.これらのサイトでは,自分の興味のある職種や業種に該当する企業を検索し,簡単に求人関連の情報を得ることが出来る.しかし,現状のインターネットでは企業側が提示した情報を中心に掲載されているため表向きの公式の情報がほとんどであり,ユーザにとって知りたい詳細な情報や実態は不明であったり分かりにくいのが実情である.一方,"2ちゃんねる"や各種ブログなどの掲示板サイトやブログには第三者の評判情報,口コミ情報などが公表されているが,これらの情報の真偽があいまいで分り難い.また,提示された情報に関しても自分の解釈が本当に正しいのかなどの判断がつき難いといった問題点もある.本研究では,上記の問題点を解決するため,Web上の掲示板サイトなどの非公式情報を収集しこれらの信憑性を評価する方法として,賛成意見・反対意見をとりまとめ,非公式情報の真偽・解釈の妥当性を評価し,情報の信頼性・正確性および正答性の3つの基準を考慮する信憑性評価アルゴリズムを提案する.また,信憑性を定義し,この算出式を導出し,ユーザの評価実験を行って信憑性評価手法の有効性を検証する.
著者
若原 俊彦 薗 都雄 中辻 裕一 清水 隆雄 松本 充司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.85, no.7, pp.626-634, 2002-07-01

本論文は,60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて,キャンパスネットワークを構成するため,早稲田キャンパス内の各ビルにおけるケーブル配線方式の検討結果を報告するものである.この60GHzの周波数帯は2000年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり,これを用いて100Mbit/s高速キャンパスネットワークを構築する際のビル屋上及び屋内配線方式として2芯光ファイバを用いる場合と多芯光ファイバケーブルを用いる場合のコスト比較を行い,多芯ケーブルを用いる方が経済的であり,また工事の作業性なども容易であることが明らかとなった.
著者
若原 俊彦 松本 充司 薗 郁雄 中辻 裕一 大和 哲二 小原 英行 清水 隆雄 中谷 信樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.43, pp.7-12, 2001-05-08

本論文は, 60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて、キャンパスネットワークを構成するため、キャンパス内の各ビルにおけるケーブル配線方式の検討結果を報告するものである。この周波数帯は、昨年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり、これを用いて100Mbps高速キャンパスネットワークを構築する際のビル屋上および屋内配線方式として2芯光ファイバを用いる場合と多芯光ファイバケーブルを用いる場合のコスト比較を行い、多芯ケーブルを用いるほうが経済的であり、また工事の作業性なども容易であることが明らかとなった.
著者
坂崎 俊介 若原 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.395, pp.1-6, 2005-11-07

画像検索は, ユーザの目的とする画像を画像情報自身または関連するメタデータを用いて検索し求めるものである.しかし, 近年のハードディスクの大容量化とPCの低価格化によって今までよりも多くの画像が蓄積されつつあり, 膨大な画像情報の中から目的の画像情報を抽出することが難しくなってきた.そこで, この画像検索を効率よく行うためのさまざまな研究がなされている.その一例として個人が画像を選択する際の傾向を画像内から色情報として取り出し, その情報を使って絞込みを行う事で検索時の効率化を図るという手法がある.本報告では, 洋服のデザイナが新しい洋服をデザインする時に, 画像を選ぶ場合の個人的な趣向を画像の中の色情報から抽出し検索して利用することにより, デザイナやその洋服を実際に着用するユーザの好みにあった洋服のコーディネートをアシストすることを狙いとし, 画像の中よりユーザの好みにあたる情報の抽出方法とその利用方法について述べる.