著者
藤原 康雄 奥野 博久 松岡 義幸 萱原 瑞穂
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.191-196, 1991-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
6

JR大阪環状線は戦後の復興の中から大阪市民の強い要望により1956 (昭和31) 年3月20日に着工され、1961 (昭和36) 年4月に完成した。しかしながら「の」字運転のためににそれほどの効果が期待されず、ほぼ同時に旧西成線の高架化も着工し、1964 (昭和39) 年に完成した。この年は東京オリンピック、東海道新幹線の開通と大きなプロジェクトが成功した。環状線の開通は種々の困難を乗り越え、最新の技術を酷使し、城東線と西成線をむすぶことによって旅客の流動の差を2倍程度に押さえ、大阪市の発展に多大な効果があった。
著者
原 瑞穂
出版者
山梨大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 = Journal of Applied Educational Research (ISSN:18816169)
巻号頁・発行日
no.26, pp.179-192, 2021-03

大学のキャリア教育で使用している自己評価を目的とした振り返り方法は多様である。本研究では、同じプログラム内容の授業で、取り扱う振り返りの方法によって学生に及ぼす影響が異なるのかどうかを検証した。本学では平成 28年度以来、成績に関する評価要件である課題レポートと評価に直接関係しないOPPA(One Page Portfolio Assessment)を振り返りに使用しており、本研究では、「キャリア形成科目N」を受講した平成 28年度と令和元年度前期に学生を対象に、OPPAの使用の有無によるクラスごとの学生の変化を調べた。その結果、OPPAを使用したクラスは、自尊感情、自己効力感、二次元レジリエンス、進路選択に対する自己効力で授業後に効果が見られた。一方、OPPAを使用しなかったクラスは、自己効力感のみに効果が見られた。他に、OPPAを使用しなかったクラスの自尊感情と進路選択に対する自己効力が低下したことが、OPPAを使用したクラスと異なる点であった。これらの結果から、OPPAの使用は学生に学ぶ意味を考える機会を与えることによって授業に真摯に取り組む姿勢が生まれ、結果として授業効果が得られることが示唆された。
著者
宮前 珠子 藤原 瑞穂
出版者
日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.533-539, 2001-12-15

「これまで質的研究は,人類学,歴史学,政治学領域のみで使われてきたが,最近ではそれ以外の,伝統的には“量的研究”の領域であった心理学や,社会学,教育学,行政学,そして都市工学においても使われてきている」1)(Bailey,2001,p.40)と言われ,多くの学問領域は「現象学的アプローチに近づいてきており,実験的アプローチからは離れつつあり,厳密さには多少欠けるがより現実的になっている」8)(Yerxa,1991,p.201)とも言われる.保健医療分野での質的研究の先駆けは,米国人社会学者GlaserとStrauss(1965)による「死のアウェアネス理論と看護」2)であり,ここで初めて使われたのがグラウンデッドセオリーアプローチであった.これを機に,看護領域では急速に質的研究が注目され広く行われるようになる.作業療法領域ではこれから遅れること十数年,1980年代はじめよりごく一部の研究者によって質的研究が行われ始め,1990年代に広くその適切性,重要性が認識され多くの研究が発表されるようになってきた.但しこれは米国のことであり,我が国ではそれから遅れること約10年,1990代の終わり頃になってようやく質的研究が注目されるようになり,学会発表でも見られるようになったばかりである. この小論は,1966年から2000年まで35年間のThe American Journal of Occupational Therapy(以下,AJOTと略す)における質的研究に関する文献を,MEDLINEで検索しまとめたものである.質的研究に関連する論文としては,「質的研究について述べた文献」と「質的研究方法を使った研究」の2つに分けることができる.
著者
榊原 瑞穂 蓮見 孝
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.46, pp.74-75, 1999-10-15

This research is a part of collaborating project for introducing a town-mobility system to put a strong personality to down town in Mito Shimoichi in Ibaraki prefecture. People living in the region have their own images for the area, and these images must be important to make town planning. We developed some research method to draw out regional peoples subconsciousness for that future image. This paper is for reporting the method and process of research of studies that have been done by the University of Tsukuba in 1998.
著者
蓮見 孝 榊原 瑞穂
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.46, pp.72-73, 1999-10-15

This study is for introducing a town-mobility system to put a strong personality to down town in Mito Shimoichi in Ibaraki prefecture. Town-mobility system was originally introduced in England and now has been spread all over the country. This study project is not only for seeking the way of introducing a system, but also for trying to develop a methodology of collaborating for town planning. This paper is for reporting contents and process of studies that have been done by the University of Tsukuba in 1998〜1999.
著者
榊原 良太 北原 瑞穂
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.87.15302, (Released:2016-03-10)
参考文献数
43
被引用文献数
1 30

This study aimed to investigate the relations between CERQ and depression, and anxiety, and also aimed to reveal the characteristics of a Japanese sample through meta-analysis. The results showed that self-blame, acceptance, rumination, catastrophizing, and blaming others had significantly positive correlations with both depression and anxiety, whereas positive refocusing, refocus on planning, positive reappraisal, and putting into perspective had significantly negative correlations with both variables. Moreover, when comparing the correlation coefficients of the Japanese samples and the combined value, correlations between depression and positive reappraisal were significantly larger than the combined value. On the other hand, regarding the correlation coefficients of depression and putting into perspective, the combined value was larger than the value of Japanese samples. In addition, compared to the combined value, the Japanese sample’s positive correlation between anxiety and rumination, and negative correlation between anxiety and positive reappraisal were larger.
著者
藤原 康雄 奥野 博久 松岡 義幸 萱原 瑞穂
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.191-196, 1991

JR大阪環状線は戦後の復興の中から大阪市民の強い要望により1956 (昭和31) 年3月20日に着工され、1961 (昭和36) 年4月に完成した。しかしながら「の」字運転のためににそれほどの効果が期待されず、ほぼ同時に旧西成線の高架化も着工し、1964 (昭和39) 年に完成した。この年は東京オリンピック、東海道新幹線の開通と大きなプロジェクトが成功した。<BR>環状線の開通は種々の困難を乗り越え、最新の技術を酷使し、城東線と西成線をむすぶことによって旅客の流動の差を2倍程度に押さえ、大阪市の発展に多大な効果があった。
著者
平野 真太郎 吉岡 由智 成凱 岩井原 瑞穂
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.71, pp.25-30, 2004-07-13
参考文献数
4

ウェブの大きな特徴として,ホットスポットとよばれる少数のウェブサイトに利用が大きく偏っていることが分かっている.膨大なウェブの効率的な活用のために我々は利用者の興味を反映したホットトピックを検出するトピックセンサー[1]を提案してきた.しかし,トピックごとの利用頻度を計算する際トピックの階層構造を考慮しておらず,ホットトピックの検出手法は単純である.本稿ではトピックセンサーの拡張としてHHH(Hierarchical Heavy Hitters) アルゴリズム[2]を用いてトピックの階層構造をより効果的に扱う方法を提案する.Yahoo!カテゴリからトピックの階層構造を抽出し,アクセス履歴における利用状況を考慮することによって時間軸を考慮したホットトピックの検出を行った.トピックの特徴,例えば朝によく利用されるトピック,夜間によく利用されるトピックなどの時間帯による利用状況が知ることができれば,インターネット広告においてより効果的な広告,高度な課金システムの作成が可能になると考えられる.実験では時間帯によるトピックの利用状況を解析し,時間帯によってトピックが3つのタイプに分かれることを確かめた.A salient feature of the web is its biased usage where a few hot spot sites account for most accesses. To detect the hot topics that reflect users' interest, we have developed a system, called topic sensor [1]. However, in that work, we did not take into account the hierarchical structure while counting the access frequencies of each topic. In this paper, we extend that work by allowing topic hierarchy and detect hot topics by Hierarchical Heavy Hitters (HHH) detection algorithms of [2]. We adopt topics Yahoo! directory, and determine their "hotness " by using access logs from shared proxy servers. We demonstrated that a special feature of the usage of topics, for example one topic is often accessed in the morning, the other is often accessed in the night, can improve current Internet Advertisement. We report the result of analysis by hours and ensured that Topics are enabled to divide into 3 types.
著者
榊原 良太 北原 瑞穂
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.179-185, 2016
被引用文献数
30

This study aimed to investigate the relations between CERQ and depression, and anxiety, and also aimed to reveal the characteristics of a Japanese sample through meta-analysis. The results showed that self-blame, acceptance, rumination, catastrophizing, and blaming others had significantly positive correlations with both depression and anxiety, whereas positive refocusing, refocus on planning, positive reappraisal, and putting into perspective had significantly negative correlations with both variables. Moreover, when comparing the correlation coefficients of the Japanese samples and the combined value, correlations between depression and positive reappraisal were significantly larger than the combined value. On the other hand, regarding the correlation coefficients of depression and putting into perspective, the combined value was larger than the value of Japanese samples. In addition, compared to the combined value, the Japanese sample's positive correlation between anxiety and rumination, and negative correlation between anxiety and positive reappraisal were larger.
著者
伊藤 ちひろ 岩井原 瑞穂 上林 弥彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DC, ディペンダブルコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.378, pp.13-18, 2002-10-11

インターネットの発展により、電子商取引の機会が増大している。電子商取引の特徴は、互いに会ったことのないような当事者間での金品の授受が行われることである。このような取引では、認証などの手段によってあらかじめ取引相手の身元が保証される訳ではない。従って、相手を完全に信頼した取引を行うことは困難となるため、相手のリスクを考慮した機構が必要である。本稿では、このようなリスク管理のために分割送付を行う商品と代金の交換機構において,取引が中断された場合の回復プロトコロルについて述べる.また、また、取引の中止によって起こり得る損害の回復方法として、保険の導入について述べる。
著者
岩井原 瑞穂
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

WikipediaやFacebookなどのソーシャルメディアを対象として,ユーザの投稿行動により生じる履歴や,投稿行動の動機分析を主な目的とする.Wikipediaの編集履歴において,バージョン集合の派生や手戻りをバージョン間に含まれる曲共通文字列を用いて,正確に再構築するアルゴリズムを開発した.またユーザの投稿行動について,投稿の動機を質問票により調査し,新たな友人を獲得する動機,および既存の友人と交流する動機などのモデルを構築した.さらにユーザプロファイルや投稿量などの指標から,投稿動機を高精度で推測できることを示した.
著者
井上 裕策 岩井原 瑞穂
出版者
九州大学
雑誌
九州大学大学院総合理工学研究科報告 (ISSN:03881717)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.381-388, 1995

This paper proposes a method of representing relations implicitly using binary decision diagrams (BDD), which are data structures to represent logic functions compactly, and are widely used in computer-aided design (CAD)area We consider utilization of BDD for query processing in deductive databases. In this paper, we show two methods, called linear encoding and logarithmic encoding, to represent relations implicitly using BDDs. We compared the performances of these encodings with the traditional evaluation based on hash joins, and the proposed methods are faster than the hash-join-based methods over transitive closure queries on linear graphs and dense random graphs.
著者
岩井原 瑞穂 吉川 正俊 馬 強 浅野 泰仁
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究はソーシャルネットワークサービス(SNS)やWikiに代表されるソーシャルコンテンツから有用な情報を抽出する技術の開発を目的としている.wiki型コンテンツは多人数が1 つの記事を更新することにより,バージョンが蓄積されるが,その派生過程を正確に求める手法を開発した.またSNSにおいて利用者が行うプライバシー設定の傾向を分析し,適切な設定を推薦する手法を開発した.さらにコンテンツのアクセス制御について効率的な手法の開発を行った.
著者
吉川 正俊 馬 強 浅野 泰仁 清水 敏之 岩井原 瑞穂 鈴木 優
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

Webサーバにおいて高品質な情報を管理するために,情報の注釈データの管理手法を開発すると共に,構造化文書の照応解析技術を開発した.知識資源を表現するRDFデータの格納及び検索システムを構築すると共に,検索エンジンと利用者生成型知識資源Wikipediaの統合利用システムを開発した.また,複数ニュースソースデータの統合利用手法として整合性提示機能提供システムおよび因果関係ネットワーク漸増構築法を開発した.
著者
菊田 裕次 井上 創造 岩井原 瑞穂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.31, pp.41-48, 2000-05-02
被引用文献数
1

近年の計算機の処理能力の進歩により, 計算機が大量の情報を処理することが可能になってきた.それに伴い, 利用者が大量の情報を扱わなければならないような機会が増加しつつある.利用者が大量の情報を扱うことを可能にするためには, 情報フィルタリングと情報可視化の手法を効果的に組み合わせて用いることが重要である.つまり, 情報フィルタリングにより重要度がつけられた情報を, 重要度を反映しながら可視化することが要求される.本稿では, 種々の情報視覚化の手法に対し, 個々の視覚化対象の重用度を反映しているかを評価する手法を提案する.我々は, 個々の視覚化対象の重要度をどの程度反映しているかを示す尺度として, 表示達成度を提案し, これにより情報視覚化の手法が重要度をどの程度反映しているかを評価することが可能になった.