著者
徳永 旭将 池田 大輔 中村 和幸 樋口 知之 吉川 顕正 魚住 禎司 藤本 晶子 森岡 昭 湯元 清文
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.14-34, 2011-07-20

一般に,前兆現象は突発現象にそのものに比べて非常に目立ちにくく,その開始時刻は曖昧である.従来よく用いられてきた変化点検出法を適用した場合,このような微小で緩慢な変化は見逃されやすい.Tokunagaら(2010)では,Ideら(2005)の提案した特異スペクトル分析を応用した変化点検出法(SST)を,多次元データを用いたアルゴリズム(MSST)へと拡張することで,鋭敏に前兆現象の開始時刻を推定できることを示した.MSSTは,緩慢な変化も検出できる鋭敏な手法であるが,実データへの適用では誤検出が問題になる.本稿では,突発現象の大まかな開始時刻をあらかじめ検出し,さらに検出された時刻の前後で前兆現象の開始時刻と終了時刻を個別に探索することで,前兆現象を鋭敏に検出でき,かつMSST単体よりも誤検出を劇的に減少させることができることを示す.
著者
岩瀬 進 吉川 浩
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.899-901, 1998-06-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
8
被引用文献数
4

ホログラムが微細な画素構造を有していることから, 隣接した画素間の差分を利用して計算機合成ホログラムを高速に近次計算する方法を検討した.その結果, 再生像に影響しない範囲で高速な計算が実現できた.
著者
廣瀬 俊司 吉川 悟
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.867-876, 2014-09-01 (Released:2017-08-01)

本研究の目的は,歯科診療室でブラキシズム患者のストレス状態を客観的指標で表す質問紙の作成を試みることと,医療面接と質問紙法の結果からブラキシズムとストレスの関係を明らかにすることで,ブラキシズムの新しい治療法を考案することである.ブラキシズムは,顎口腔系に破壊的に作用して,補綴処置やインプラント治療で多くの問題を起こす原因になっている.ブラキシズムにはいくつかの関連因子の報告があり,多因子説が主流である.しかしながら,原因は解明されていない点が存在しており,その関連因子の中のストレスに注目した.ストレスはきわめて多義的で,多変量であり,ストレス状態を正しく測定することは難しい.そこで,患者の抱えるストレスの把握には,医療面接に加えて心理テスト(特に質問紙)が有用であると考えた.本研究では,当院受診患者で同意の得られた358名に医療面接および口腔内診査にて,ブラキシズムの診断と質問紙法によるストレス・チェック(Stress Self Evaluation Check List)を行った.ストレス・チェックの質問項目は13問をもとにして,ストレスの構成概念として「心身の疲労」,「怒りの気分」,「抑うつの気分」,という3つの構成概念を検討した後,ストレスと構成概念との関係を明らかにして,ブラキシズムの有無によりストレス度に有意な差が確認できるか検証すると同時に,今後のブラキシズム治療の可能性について述べる.
著者
吉川 泰司 中村 正則 助崎 文雄 澤田 貴稔 宮岡 英世 稲垣 克記
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和学士会雑誌 (ISSN:2187719X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.6, pp.727-737, 2016 (Released:2017-06-08)
参考文献数
29

小児期の保存療法に抵抗した発育性股関節形成不全に対して,観血的に三宅の広範囲展開法で整復した症例の長期術後経過を検討した.1992年から,当科で広範囲展開法を施行した手術時年齢が3歳以下の症例で,14歳以降まで経過観察が可能であった22例24股を対象とした.全例が女児で,手術時平均月齢は20か月,調査時平均年齢は17歳で,経過観察期間は平均189か月であった.追跡調査率は90%であった.最終診察時に寛骨臼形成不全が軽度であったSeverin分類I,II群に該当するものは17股70%であった.最終診察時に骨頭変形が残存した重症例のうち,Kalamchi&MacEwen分類II,III,IV群で大腿骨頭壊死が術後に生じたと考えられたものは3股12.5%であった.関節症変化は3股12.5%に認められた.術後に行われた補正手術は4股であった.6歳時から最終診察までの間にSeverin分類III群からII群へ臼蓋被覆改善を認めた症例が存在し,就学前の股関節補正手術は慎重に行うべきであると考えられた.今後,乳幼児の股関節脱臼治療の成績を向上させるためには,脱臼の早期診断,術前の保存療法の改善,手術侵襲の低減と手技の改善が必要である.
著者
吉川 幸次郎
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.169-181, 1943-08-25
著者
吉川 邦夫
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は、水蒸気加熱処理を用いて、微細藻類から効果的に油分を抽出するだけでなく、副生成物も有効に利用することにある。水蒸気加熱処理技術を微細藻類からの油分抽出に利用することによって、単に高い発熱量を有するバイオオイルが抽出できるだけでなく、固体肥料と微細藻類の培養液も製造することができる。バイオオイルから製造された脂肪酸メチルエステルは、適切に改質することによって、バイオディーゼルとして利用することが可能である。水溶性残渣は、微細藻類の培養液として有効に機能し、固体残渣も植物の成長促進に効果的であることも示された。
著者
吉川忠夫著
出版者
同朋舎出版
巻号頁・発行日
1984
著者
小澤 孝夫 吉川 昌孝 田辺 浩行 水谷 誠彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.709, pp.63-68, 2000-03-16
参考文献数
12

手話辞典には, 日本語の単語ごとに対応する手話動作(手の動き、指の形等)を説明する文章およびイラスト図(人物線画像)が掲載されている.この研究では、このイラスト付き説明文から, 仮想3次元空間においてバァーチュアル・パペットが行う手話アニメーションを自動的に作成するシステムを試作している.説明文に対しては手の動作と指の形等を求める言語解析, イラスト図に対しては手の領域と指の形等を求める画像解析を行い, これら2つの解析結果を総合して手話動作を構成するというマルチモーダル情報処理により手話アニメーションを構成する.説明文の言語解析あるいはイラスト図の画像解析には、手話動作の説明あるいはイラストであるという特殊性を考慮し、能率よい手法を用いている。
著者
吉川 尚宏
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.450, pp.106-111, 2005-11-15

NTTドコモと三井住友カードの提携で,通信と金融の大融合時代がいよいよ始まった。携帯電話事業者やポータルサイト業者などに,クレジットカードや銀行,保険業が組み合わさることで,新しい業態が続々と登場しそうだ。今号から2回にわたり,通信と金融をめぐるビジネスモデルの変革を解説する。

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著者
吉川政巳〔ほか〕編集
出版者
朝倉書店
巻号頁・発行日
1973