著者
吉田 幸恵 村山 直也
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1298-1300, 2007

78歳,女性.咳,発熱あり近医受診し,レボフロキサシン,カルボシステイン,感冒薬(サリチルアミド,アセトアミノフェン,無水カフェイン,メチレンジサリチル酸プロメタジン)を処方された.その翌日より躯幹の紅斑が出現し,皮疹は拡大傾向を示した.間擦部を中心に毛孔非一致性の小膿庖が紅斑上に多数存在し,組織学的には角層下膿庖であった.3剤を中止し,一旦軽快するも,皮疹の再燃をみた.再度の問診にて,市販薬ケロリン^[○!R]の内服が判明し,3剤内服日と再燃前日にもケロリン^[○!R]を内服していた事が明らかになった.偶然のケロリン^[○!R]内服に伴う皮疹の再現を内服テストとみなし,新たな内服テストはケロリン^[○!R]成分3種について行った.その結果,アセチルサリチル酸と無水カフェインが陽性であった.以上より,自験例をケロリン^[○!R]によるacute generalized exanthematous pustulosis (AGEP)と診断した.
著者
鈴木 一路 吉田 幸一郎 渡辺 正
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.158-163, 1996-03

小特集 バイオテクノロジー
著者
正垣 幸男 吉田 幸雄
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.38-42, 1956
被引用文献数
1 2

1)京都市北郊八瀬附近に於て, 8月〜9月の候, 人畜に来襲し, はげしく刺咬する種はニッポンヤマブユSimulium(Gnus)nacojapiであり, その他アオキツメトゲブユ, ヒメアシマダラブユ, キアシツメトゲブユ, オウアシマダラブユ等が来襲した.2)ニッポンヤマブユの動物嗜好性に関し, 人体, 牛, 山羊を同時に露出せしめた所, 人体及び牛に比し山羊は隔段少なかつたが, 人体と牛には共にはげしく来襲しこの両者間の差は本実験では判然としなかつた.3)ニッポンヤマブユの夏期における吸血活動の日間消長を観察した結果, 照度の変化によつて最も鋭敏に活動が左右される事を認めた.即ち気温, 風力等が制限因子として働かない場合は最も大きく影響するものは照度と考えられる.又朝夕におけるブユの活動の習慣性も見逃せない問題と考える.4)ニッポンヤマブユの吸血活動に好適な照度は1, 000〜20, 000luxと考えられるが, 真夏の太陽の直射の下, 10万lux以上の条件下に於ても, 活動は減少するも停止はせず, なお相当の吸血が行われる.5)当地区のあらゆる河川について, 幼虫, 蛹の採集を行つた所, ニッポンヤマブユ, キアシツメトゲブユが多く, 次でアオキツメトゲブユ, ヒメアシマダラブユ, クジツノマユブユ, オウアシマダラブユ, クロアシマダラブユ, オウアシマダラブユ, クロアシマダラブユ, ウチダツノマユブユ等が見出された.
著者
吉田 幸弘 宋 宝玉 奥畑 宏之 尾上 孝雄 白川 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.765-771, 1997-05-25
被引用文献数
4

本論文では, オブジェクトコード圧縮によるプロセッサの低消費電力化手法について, 特に組込み用プロセッサへの適用を前提として考察する. 本手法は, 実行するプログラムに対し, 重複する命令を単一化して圧縮し, これによって生成された疑似コードからオブジェクトコードを再編成する命令伸長回路を付加的に構築するものである. この命令伸長回路とプロセッサコアを1チップ内に集積化することにより, 外部メモリとのインタフェースで必要となる帯域幅を削減することができ, 低消費電力化が大幅に達成できる. 実験結果では, 例えば, 32bitRISCプロセッサARM610に本手法を適用した場合, 62.5%のコード圧縮が得られ, 命令メモリでの消費電力が42.3%削減でき, 更に, 付加的に実装した命令伸長回路の面積は0.983mm^2であった.
著者
村松 崇 坪井 直哉 吉田 幸彦 小椋 康弘 鈴木 博彦 山下 健太郎 海野 一雅 嶋野 祐之 松下 邦洋 七里 守 竹澤 博人 平山 治雄 伊藤 昭男 外山 淳治
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.71-77, 2004

症例は65歳男性.慢性腎不全,下壁心筋梗塞の既往あり.慢性心不全の増悪で入退院を繰り返していた.2002年徐脈性心房細動のためVVIペースメーカー植え込み術を施行された.その後2003年3月から心不全が再増悪し,ドブタミン持続点滴から離脱困難となった.来院時BNPは1560,心エコー上LVDd78mm ,LVEF26%であった.両室ペーシング(BiV)の急性効果を検討したところ右室ペーシングと比較して,LVdP/dt maxが約41%改善した. 後日BiVへのupgrade手術を施行. 術後心不全は著明に軽快しドブタミンから容易に離脱可能となった.術後6日目にCL320msの非持続性心室頻拍(10連発)が1度のみ認められた.メキシレチン200mg/日を開始したところ以後心室頻拍は認められないため退院となった。退院後心不全症状はなく経過良好であったが2カ月後自宅で午睡中に突然心肺停止状態となり死亡した.経過から致死的不整脈が死因と考えられた.うっ血性心不全に対するBiV治療においてはICD機能付き両室ペースメーカーを必要とする症例が存在するが,その鑑別が重要と考えられる.
著者
山本 貴士 長谷川 亮 鹿島 勇治 鈴木 幹夫 横田 大樹 吉田 幸弘 上東 浩 前原 裕治 木名瀬 敦 貴田 晶子
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第25回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.547, 2014 (Released:2014-12-16)

2011年3月の原発事故により,下水汚泥や焼却灰から放射性物質が高い濃度で検出される事例が東日本各地で多数報告され,原発事故由来の放射性物質に汚染された廃棄物の処理基準が定められたが,これまで廃棄物分野に特化した放射能濃度等の調査・測定法は存在しなかった。よって同年末に廃棄物等の放射能調査・測定法研究会から「廃棄物等の放射能調査・測定法暫定マニュアル」が発行された。その後,廃棄物関連分野での放射線・放射能の調査・測定に関しても事例や知見の集約が進んだことから,廃棄物資源循環学会内に設置された「廃棄物関連試料の放射能分析検討会」において改訂を行い、マニュアル(第2版)として公開した。今回は,この改訂されたマニュアルについて,改訂の経過と主な改訂点について紹介する。
著者
吉田 幸苗 高橋 菜奈子 木下 克之 尾城 孝一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.452-457, 2013-11-01

電子リソース管理は,その煩雑さにおいて,大学図書館にとって依然として問題であり続けている。その克服のために,現在,大学図書館と国立情報学研究所が連携して電子リソース管理データベース(ERDB)の構築を目的としてプロジェクトを行っている。ERDBは国内外の電子リソースを管理するためのナレッジベースであり,参加館の契約情報を結び付け,電子リソース管理の効率化を図るものである。ERDBは,データの整備に課題を抱えているものの,日本の電子リソースのメタデータ基盤を整理することにより,学術情報の流通に大きな役割を果たすことが期待される。本稿では,このプロジェクトの現状を報告するとともに,海外の動向を紹介し,電子リソースの管理をめぐる将来展望にも触れる
著者
吉田幸司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.327, pp.1-8, 1999-09-22

スイッチング電源において,ピーク電流を一定に保つピーク電流制限モード過電流保護回路を行うとき,入力のインピーダンスが大きいと,入力電圧の減少(増加)→デューティ比の増加(減少)→入力電流の増加(減少)→入力電圧の減少(増加)なる正帰還が働き,異常発振する現象が見られる.ここでは,LCπ型フィルタを入力に有するフルプリッジコンバータを例に取り,過電流保護状態での正帰還ループを解析し,実験結果と照合することにより特性を明らかにした.また,ランプ補償により異常発振を抑える方法の提案を行い,良好な特性が得られた.ランプ補償を用いると異常発振対策のために入力フィルタを大型化する必要は無くなる。
著者
伊藤 伝 兼松 誠司 小金沢 碩城 土崎 常男 吉田 幸二
出版者
日本植物病理学会
雑誌
日本植物病理學會報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.520-527, 1993-10-25
被引用文献数
3

リンゴゆず果病罹病樹(品種:紅玉)の樹皮より核酸をフェノール抽出し, 2-メトキシエタノール及び臭化セチルトリメチルアンモニウム処理後, CF-11セルロースカラムにかけ, 5%ポリアクリルアミドゲルによる二次元電気泳動(一次元目 : 未変性条件, ニ次元目 : 8M尿素による変性条件)を行ったところ, 罹病樹からは健全樹には認められないウイロイド様RNAが検出された。同様なウイロイド様RNAはゆず果病罹病と考えられたその他のリンゴ14樹中12樹からも検出され, 本ウイロイド様RNAとゆず果病との関連性が示唆された。本ウイロイド様RNAは8M尿素による変性条件下で, リンゴ樹で既報のリンゴさび果ウイロイド(ASSVd)より遅く泳動され, ノーザンブロット法によリASSVd-cDNAと反応しなかった。また本ウイロイド様RNAを電気泳動により純化し, リンゴ実生21樹に切りつけ接種したところ, 5樹から同様のウイロイド様RNAが検出され, 本ウイロイド様RNAが実生に感染し増殖したと推察された。以上の結果より, 本ウイロイド様RNAはASSVdと分子種が全く異なる, より分子量の大きなウイロイドと考えられた。本ウイロイドをapple fruit crinkle associated viroidと仮称した。
著者
森村 勉 関 雅樹 石川 栄 坂上 啓 三輪 昌弘 村松 浩成 西村 和彦 吉田 幸司 足立 昌仁 南 善徳
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 = Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. C (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.76, no.764, pp.825-834, 2010-04-25
参考文献数
12
被引用文献数
1

We conducted full scale experiment to study the derailment mechanism of high speed railway vehicle by earthquake ground motion. The experiment was arranged to mimic the vehicle/track conditions of Tokaido Shinkansen by using the bolsterless bogie and the track materials both presently in use for Tokaido Shinkansen. Large excitations enough to derail the test vehicle were given, so that derailment motions were fully captured. Through the tests, (1) Total 34 cases of derailment were observed by the sine wave excitations in the frequency ranges of 1.1Hz to 1.5Hz. The test vehicle was derailed as the result of rocking motion. (2) Wheel lifts of around flange height without derailment were observed by the sine wave excitations in the frequency ranges of 0.5Hz to 1.0Hz. (3) By comparing the vehicle motions of two cases of different ballast conditions, we learned that dynamic features of the ballast track brings no significant difference on the vehicle dynamics of those cases. (4) Finding reasonable match between the experimental results and analytical results obtained from the simulation developed by the authors, we further investigated the possibility of derailment by the sine wave excitations in the frequency ranges of 0.5Hz to 1.0Hz and found that vehicle was to be derailed by giving larger excitation amplitudes than those given in the experiment.
著者
吉田 幸二 時実 象一 尾身 朝子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.682-693, 1999
被引用文献数
5 14

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